2021年は大作豊富な映画イヤーになる!?見逃せない話題作とシン・映画時代のトレンドを先取り
2021年のエンタメ業界の流れを予測!ヒット確実の大作映画が次々公開予定
コロナ禍に揺れた2020年も終わり、いまだ先行き不透明な2021年に突入!しかし2020年に公開延期された話題作が、次々と公開される予定の年でもあります。 コロナ禍は映画業界に様々な爪痕を残し、大作洋画の長きに渡る公開延期や劇場公開と動画配信サービス(VOD)での同時配信など、これまでの業界の常識がどんどん覆されています。 この記事では、2021年に公開される話題作を中心に、今後のエンタメ業界の流れを予測します。コロナ禍での業界の変化が負の遺産となるのか、それとも“禍を転じて福となす”のか、吟味していきましょう。
「エヴァンゲリオン」がついに完結へ……!「シン・エヴァ」は社会現象となるか?
庵野秀明監督率いるスタジオカラーが製作する『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が、ついに2021年1月23日に全国で劇場公開されます。本作が「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ完結作となるため、予告編が解禁される度に話題となってSNSには「#シン・エヴァ」があふれました。 そもそも本作はこれまで様々な事情で公開時期が延期されてきた作品。シリーズ前作の「Q」が公開された2012年から、すでに9年の月日が経っています。それだけに公開と同時に、待たされたファンによるレビューがネットで一気に吹き出すのではないでしょうか。 これまでに社会現象を起こしてきた2016年の『君の名は。』や2018年の『名探偵コナン ゼロの執行人』、さらに2020年の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』といった大ヒット作に負けず劣らずの盛り上がりを見せるかも。「エヴァ」シリーズは特に考察が盛んなため、劇場の動員数の他にもネットでの動向に注目が集まりそうです。
洋画は人気シリーズの続編が続々公開!配信されている過去作を観て劇場へ!
2020年は洋画の大作がほとんど2021年以降に延期になったため、2021年に公開される話題作が盛りだくさんな結果に。 スパイ映画の注目作でいえば、「キングスマン」シリーズの前日譚を描く『キングスマン:ファースト・エージェント』が2月11日に公開が決まり、ダニエル・クレイグ最後のボンドとなる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は4月に再延期。「ミッション:インポッシブル」シリーズの7作目も2020年に撮影が再開され、全米公開が2021年11月19日に決定しました。 また日本公開日は未定ですが、全米で2021年に公開予定なのが、ド派手カーアクションシリーズの最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』とジェームズ・ガン監督作『ザ・スーサイド・スクワッド (原題)』。
ただし、これらの作品はあくまでも2021年公開予定であり、日本公開日が確定していないものも多いのが現状。2020年12月時点で欧米の新型コロナウイルス感染症によるパンデミックに収束が見られないため、今後さらなる公開延期も考えられます。 とはいえ、『ワンダーウーマン 1984』のように劇場公開と同時に「HBO Max」で動画配信も行って全世界での公開に踏み切ったものもあり、こういった方策も増えてくるかもしれません。 2020年はほぼ洋画大作を劇場で観ることができませんでしたが、逆にこの期間にこれまでそのシリーズを観たことがなかった人も、動画配信サービスで気軽に過去作を観てから新作を劇場に観に行く流れもできてくるのではないでしょうか。
ディズニー・マーベルからは新作が10作公開予定。ディズニープラスを要チェック
劇場公開と動画配信を同時にする流れが起きているのとは別に、ディズニーのように劇場公開を取りやめ、独占配信する形式を取り始めたスタジオもあります。2020年9月に『ムーラン』、12月に『ソウルフル・ワールド』が劇場公開を断念して、ディズニープラスでの配信のみとなりました。 しかし、ディズニー・マーベルには2021年に劇場公開を予定している作品が10作品もあります。ドウェイン・ジョンソン主演の『ジャングル・クルーズ』や、エマ・ストーン主演の『クルエラ』などの注目作から、『アバター2』や「インディ・ジョーンズ」5作目といった気になる続編と大作ばかり!
「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」では『ブラック・ウィドウ』(4月26日公開)、『シャンチー・アンド・レジェンド・オブ・テンリングス (原題)』(7月9日公開)、『エターナルズ』(10月29日公開)と日本公開が決まっている作品もあるものの、2020年に撮影が中断された「ドクター・ストレンジ」の続編は全米公開が2022年に延期されました。 MCUは作品同士につながりがあるため、公開順も重要。延期するとなるとその点も考慮しなければならず、すべてが後ろ倒しになります。前述したように、今後の世界のコロナ状況によってはさらなる延期もあり得るため、公開と配信が同時に行われる可能性も。ディズニープラスは要チェックです!
J-POPなどの名曲を原作とした実写作品ブームの流れ?
邦画の最近の流れでは、J-POPを原作とした実写作品がブームの兆しを見せています。といっても実は、ヒット曲を映画化すること自体はかなり前から流れがあり、古くは2006年の『涙そうそう』や2010年の『ハナミズキ』などのヒット作を生み出しているのです。 2010年代に入ってからは、GReeeeNの「キセキ」を基にした『キセキ -あの日のソビト-』(2017年)が公開。劇中でGReeeeNのメンバーを演じた菅田将暉や横浜流星など4人が「グリーンボーイズ」としてCDデビューも果たしています。2019年には中島美嘉の「雪の華」が同名映画として製作され、10億超えのヒットとなりました。
2020年8月には中島みゆきの名曲「糸」をモチーフにした映画『糸』が公開され、菅田将暉と小松菜奈のW主演で大ヒットを記録。2003年に平井堅がカバーしてヒットした童謡『大きな古時計』も実写映画化され、2021年に公開される予定です。 この流れは映画だけでなくドラマにも及んでいて、宇多田ヒカルの「First Love」と「初恋」の2曲を基にしたNetflixオリジナルドラマ『First Love 初恋』が2022年に配信されることが決定。佐藤健と満島ひかりが主演を務めることでも注目されています。 この流れに乗って、今後もJ-POPのヒット曲や往年の名曲を実写映画化する企画が出てくるかもしれませんね。次にどの曲が映画化されるのか、予想してみるのも楽しいものです。
邦画も洋画も期待の大作ばかり!2021年を盛り上げるコンテンツはどれ?
コロナ禍で延期された洋画大作が次々と公開される予定の2021年。洋画だけでなく、『るろうに剣心 最終章』2部作や『太陽は動かない』など延期されていた邦画の大作も春休みやGWを中心に公開予定です。 2021年は一体どの作品が大ヒットを記録し、エンタメ業界を盛り上げるのでしょうか?今はコロナ延期がまた繰り返されないことを祈るばかりです!