イケメン俳優の魅力はどこから？岩田剛典と新田真剣佑の過去の出演作を辿る 『名も無き世界のエンドロール』公開

岩田剛典と新田真剣佑の共演で注目を集める、1月29日公開の映画『名も無き世界のエンドロール』。並んで立っているだけでも顔面偏差値が高くて眩しすぎる2人ですが、本作では強い絆で結ばれた幼馴染みとして共演しています。 そこでこの記事では、彼らの魅力が堪能できる出演映画を振り返り、それぞれが辿ってきた俳優人生に迫ってみたいと思います。

行成薫の同名小説を、『累 -かさね-』(2018年)の佐藤祐市監督が映画化。岩田剛典と新田真剣佑が初共演し、「キャッチコピーの“ラスト20分の真実”とは何なのか」と注目を集めているサスペンス仕立ての作品です。 同じ境遇で育ったキダとマコトは強い絆で結ばれた幼馴染みで、それぞれ表と裏の社会でのし上がってきました。マコトが高嶺の花である女性へのプロポーズを実現するため、2人は10年の歳月をかけた「ある計画」を決行しようとします。

裏社会の交渉屋で、マコトの計画に加担するキダを演じたのは岩田剛典。一方表社会で輸入ワイン会社社長となり、「ある計画」を立てるマコトを新田真剣佑が演じました。2人が幼少期に出会った転校生のヨッチ役を山田杏奈、政治家令嬢で人気モデルのリサ役を中村アンが務めています。

1989年3月6日生まれ、愛知県名古屋市出身の岩田剛典は、2010年に三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーとして芸能界デビューしました。2014年にはEXILEに加入し、俳優としても活動を始めます。 「岩ちゃん」の愛称で親しまれている岩田は、学生時代からバスケやラクロスなどのスポーツで結果を残してきました。慶應義塾大学に進学し「ミスター慶應」の最終候補者になった経歴も。 俳優として映画初出演となったのは2014年の『クローズEXPLODE』で、「黒咲の銀竜」と呼ばれる黒咲工業高校のトップ・柴田浩樹を演じました。

映画初主演を飾ったのは、有川浩の小説が原作の恋愛映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016年)。岩田剛典は高畑充希演じる主人公・さやかの前に突然現れ、同居生活を送ることになる謎の青年・日下部樹を演じました。 本作の予告が解禁された際には、寸止めのキスシーンやまばゆい笑顔、そして岩ちゃんのエプロン姿に多くのファンが悶絶。「HiGH&LOW」シリーズのコブラ役や、ダンスパフォーマンスで見せるクールな姿とのギャップに萌える人が続出しました。

2015年の連続ドラマからスタートした「HiGH&LOW」シリーズでは、メインキャラクターである山王連合会総長・コブラこと緋野盾兵を演じ続けてきました。ドラマは2016年にシーズン2が放送され、さらに同年には映画シリーズも幕を開けます。 硬派なコブラのかっこよさと胸キュン両方を堪能できる本シリーズ。映画シリーズ4作目の「FINAL MISSION」では、SWORD地区と敵対する九龍グループの全面抗争が描かれました。 コブラ役の集大成となった本作では、半裸で吊るされて拷問を受ける過酷な場面も。生コンクリートを飲まされる衝撃シーンもあり、検索で話題になるなど体当たりな演技が評判となりました。

主人公の耶雲恭介を演じたサスペンス映画『去年の冬、きみと別れ』(2018年)では、これまでにない難しい役柄に挑戦。婚約者との結婚を控えたルポライターで、不可解な焼死事件の容疑者である写真家・木原を追ううち、婚約者も事件に巻き込まれていきます。 木原を演じた斎藤工、婚約者の百合子を演じた山本美月との化学反応も見事でしたが、秀逸なサスペンスでの難役を務め上げた岩田剛典の演技力も高く評価されました。あまりにも切ない結末ではありますが、岩ちゃんファン必見の1作であることは間違いありません！

2019年から2020年にかけては4本の映画出演と本数も増加しており、役柄の幅も広がっているよう。2019年公開の『町田くんの世界』では、なんと30歳にして高校生役を演じています。 2020年には『AI崩壊』で一癖ある警察庁のエリート理事官・桜庭誠を演じ、クールなメガネ姿を披露。同年の『空に住む』では、タワーマンションに住むスター俳優の時戸森則を色気たっぷりに好演しました。

さらに2020年12月に公開した福田雄一監督作『新解釈・三國志』で、「三国志」で一二を争うイケメン武将である趙雲を、顔面を活かしつつコミカルに演じて話題をさらっています。

父は千葉真一、弟は眞栄田郷敦という芸能一家に生まれた新田真剣佑。1996年11月16日生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身で、アメリカでの初主演作は2013年の『SPACE MAN』でした。 2014年から日本での活動をスタートし、2015年には『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』に泊エイジ役で出演。翌年の2016年には彼の人生を変えた映画シリーズ「ちはやふる」と出会い、第40回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞しています。 それ以降は出演する作品ごとにガラリと印象を変え、同一人物とは思えないほどの役作りで常に違ったジャンルに挑んでいます。

2016年には末次由紀の競技かるた漫画『ちはやふる』の実写映画に、綿谷新役で出演しブレイクした真剣佑。本作への意気込みは相当なものだったそうで、ハリウッド映画の撮影時にもかるたを持参して暗記していたといいます。 2018年に『ちはやふる -結び-』で完結を迎えましたが、本シリーズが彼に与えた影響は多大だったよう。これを機にそれまでの芸名「真剣佑」から、役名の「新」を取って「新田真剣佑」と改名しました。 実はあだ名の「まっけん」から、名前が「まっけん ゆう」だと思っていた人も多かったようです。真剣佑という珍しい名は、父の千葉真一が「真実の剣を持って、人の右に出て欲しい」と名付けたとか！

2017年には、荒木飛呂彦の漫画を実写映画化した『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』で虹村億泰を演じ、その高い再現度となりきり振りが大きな話題に。億泰は兄の形兆とともに、主人公の東方仗助と敵対するキャラクターです。 そのなりきり具合は、役に入り込みすぎ！と共演者からもツッコミを入れられるほど！普段の真剣佑からは想像もできないほど別人に仕上がっており、ビジュアルと声、そしておバカっぷりも含めすべてにおいて完璧な実写版億泰を作り出していました。

2018年にはハリウッド大作『パシフィック・リム：アップライジング』にリョウイチ役で出演し、再びアメリカでの映画製作に身を投じました。東京を舞台に人類と巨大生命体「KAIJU」とのバトルを描いた作品で、リョウイチはパイロット候補生。 監督のスティーヴン・S・デナイトは真剣佑演じるリョウイチに惚れ込み、途中で死ぬところをストーリーを変えてまで出演シーンを増やしたそう。帰国子女で英語がペラペラな真剣佑の勇姿を堪能できる作品なので、コアなまっけんファンにはお勧めの1作です。

ここまでにも、まだまだ紹介しきれていない出演作がたくさん！『不能犯』の百々瀬役、『OVER DRIVE』の檜山役、『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の岩田役と、2018年だけでもそれぞれ違った役柄でのメインキャストで3本の映画に出演しています。 さらに2019年には、新進気鋭の若手俳優たちが共演した『十二人の死にたい子どもたち』のリーダー的存在であるシンジロウを演じ、『東京喰種トーキョーグール【S】』のシークレットキャスト・宗太役でも注目を集めました。

『カイジ ファイナルゲーム』に出演した2020年は、北村匠海とW主演を果たした『サヨナラまでの30分』で歌声も披露。2021年も主演作『ブレイブ 群青戦記』と、雪代縁役を務める『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』の公開が控えています。

初共演となる映画『名も無き世界のエンドロール』で、裏と表の社会でバディを組む岩田剛典と新田真剣佑。どんなラストが待ち受けているのかも興味津々ですが、ファンは2人の行く末も気になるところです。 dTVで公開日の1月29日から独占配信されるオリジナルドラマ『Re:名も無き世界のエンドロール〜Half a year later〜』は、「もう一つのエンドロール」としてキダの物語を描いたもの。映画を観た後はぜひこちらもチェックを！