映画『パーム・スプリングス』新感覚タイムループ・ラブコメディのあらすじとキャストを紹介【2021年4月9日公開】
映画『パーム・スプリングス』サンダンス映画祭で最も話題になった作品を紹介!
SF映画などでおなじみの「タイムループ」。同じ日を何度もくり返すというこの設定は、ときに面白おかしく、コメディ映画などでもよく用いられてきました。そんな「タイムループもの」に新たな傑作が誕生!ラブコメ映画『パーム・スプリングス』は、サンダンス映画祭で批評家・観客の両方から圧倒的な支持を受け、話題になっています。 そんなこの春いちばんの注目作『パーム・スプリングス』がいよいよ4月9日に日本公開!本作のあらすじや見どころ、キャストを紹介します。
『パーム・スプリングス』のあらすじを紹介【タイムループを繰り返す2人によるラブコメディ】
妹の結婚式のため、砂漠のリゾート地パーム・スプリングスにやってきたサラ。しあわせムードになじめずにいた彼女は、一見お調子者ですが、すべてを見通したようなナイルズに興味を抱きます。 2人はいい雰囲気になりますが、そのとき謎の老人が突如ナイルズを襲撃!怪我をした彼は奇妙な洞窟に逃げ込みます。ナイルズの制止を聞かずに洞窟に入ったサラは、1度眠りに落ちると結婚式の日の朝にリセットされる「タイムループ」に閉じ込められてしまっていました。 しかもナイルズはすでにこのループにはまっており、数え切れないほど同じ日をくり返しているといいます。2人は無限につづく「今日」を楽しみますが、やがて本当に大切なものに気づいていき……。 果たしてナイルズとサラはこの時間の迷宮から抜け出し、未来を手に入れることができるのでしょうか。
映画『パーム・スプリングス』の見どころ【一味違うタイムループ映画】
主人公の1人は出会った当初からタイムループ経験済み!
多くのタイムループものでは、主人公がなんらかのきっかけでタイムループにはまってしまうところから物語が始まります。しかし本作の主人公の1人であるナイルズは、映画がはじまった時点ですでに何十万回も同じ日をくり返しているのだとか。 そのため彼は、その日の周囲の人々の行動を熟知しています。公開に先立って解禁された本編映像では、恋人に浮気を疑われてケンカになる様子が。ナイルズにとっては何十万回も経験したこのケンカ。彼は恋人・ミスティの言うことを、全く同じタイミングで一言一句違わずくり返します。怒っている側にとっては最悪の反応ですね。
タイムループするのは1人じゃなくて複数人!?
『パーム・スプリングス』では、少なくとも主人公2人がタイムループに巻き込まれることになります。しかし同じ日をくり返しているのは、どうやら彼らだけではないようです。 タイムループものでは最終的に、主人公がそのループから抜け出そうとさまざまな策を講じるようになります。今回ループしている複数のキャラクターたちは、全員無事に「今日」から抜け出すことができるのでしょうか。
映画『パーム・スプリングス』キャスト
ナイルズ/アンディ・サムバーグ
すでにタイムループにはまっている主人公の1人、ナイルズを演じるのはアンディ・サムバーグです。 彼は人気シットコム『ブルックリン・ナイン−ナイン』(2013年〜)で、主演と製作を兼任していることでも知られています。俳優、プロデューサー、脚本家として幅広く活躍するサムバーグは、ゴールデングローブ賞を受賞するなど、さまざまな方面で高く評価されている人物。 本作でも製作を兼任しています。
サラ/クリスティン・ミリオティ
ナイルズとともに終わらない「今日」を過ごすことになるサラを演じるのは、舞台、テレビ、映画で幅広く活躍するクリスティン・ミリオティ。 映像作品ではこれまでに、マーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)やドラマ『ママと恋に落ちるまで』(シーズン9/2013年〜2014年)などがあります。 ブロードウェイ・ミュージカル『Once ダブリンの街角で』では、グラミー賞を受賞。作品自体もトニー賞にノミネートされました。
ロイ/J・K・シモンズ
『セッション』(2014年)でアカデミー賞助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズが演じるのは、謎の老人ロイ。 シモンズは映画・テレビ・舞台でさまざまなジャンルの作品に出演。サム・ライミ監督の「スパイダーマン」シリーズでJ・ジョナ・ジェイムソンを演じ、人気を博したことでも知られています。2019年にはマーベル・シネマティック・ユニバースの『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』にカメオ出演し、話題になりました。 その他にも『JUNO/ジュノ』(2007年)や『ラ・ラ・ランド』(2016年)など数多くの作品に出演しています。
ハワード/ピーター・ギャラガー
サラの父親のハワードを演じるのはピーター・ギャラガーです。 トニー賞にノミネートされるなど、ブロードウェイでの活躍を経て映像作品に出演するようになった彼は、スティーブン・ソダーバーグ監督の『セックスと嘘とビデオテープ』(1989年)などへの出演で知られています。 そのほかの出演作には、アカデミー作品賞を受賞した『アメリカン・ビューティー』(1999年)や映画『バーレスク』(2010年)、テレビシリーズ『The O.C.』(2003年〜2007年)などがあります。
本作はマックス・バーバコウ監督初の長編作品
本作で初めて長編映画のメガホンをとったマックス・バーバコウは、これまでに製作した短編映画の多くが高く評価されてきた映画監督です。 自らの養子縁組を題材に、エール大学の卒業制作としてつくられたドキュメンタリー映画『Mommy, I’m a Bastard!(原題)』(2013年)は、のちにサンタバーバラ国際映画祭でプレミア上映されました。 また米国映画協会(AFI)コンサバトリーで美術学博士号を取得した際に製作した『The Duke: Based on the Memoir "I'm the Duke" by J.P. Duke(原題)』も各地の映画祭で高い評価を獲得しています。
予告編に登場した名曲たちをプレイバック
本作の予告編では、シンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」とデヴィッド・ボウイの「オー!ユー・プリティ・シングス」が使われています。 「タイム・アフター・タイム」は「何度も何度も」という意味。結婚式のロマンチックな雰囲気に似合うこの曲ですが、突如ナイルズに矢が刺さり中断。そこから2人がタイムループにはまっていることが明かされ、まさに同じ日をくり返すナイルズとサラの状況を歌っているようにも聞こえますね。 「オー!ユー・プリティ・シングス」では、「君はママとパパを正気じゃなくさせる」という歌詞が印象的です。ゆったりとした曲調が、映像のゆるい雰囲気にもマッチしています。
サンダンス映画祭史上最高額!ゴールデングローブ賞にもノミネート
2020年のサンダンス映画祭で上映された本作は、映画関係者の注目を集め、同映画祭史上最高額で配給権が売買されました。アメリカではドライブイン・シアターで限定公開され、観客の支持を獲得。 また今年度のゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門)では、作品賞と主演男優賞にノミネート。米映画批評サイトRotten Tomatoesの批評家からの評価は94%フレッシュと、高評価を獲得しています。 「タイムループ」という定番の設定にあえて挑んだ『パーム・スプリングス』は、新たな傑作として注目を集めています。
映画『パーム・スプリングス』果たして2人は幸せを掴むことができるのか?気になる人は映画館へ【2021年4月に日本公開】
サンダンス映画祭で史上最高額で配給権が売買されたり、ゴールデングローブ賞にノミネートされたりと、話題になっている『パーム・スプリングス』。高い評価を獲得しタイムループものの新たな傑作ラブコメは、この春絶対に見逃せません。 『パーム・スプリングス』は、2021年4月9日から全国ロードショーです!