2021年3月23日更新

Netflix映画『彼女』愛のため人を殺した水原希子とさとうほなみの逃避行【あらすじ・キャスト】

『彼女』
©︎Netflix

2021年4月15日からNetflixで世界独占配信される映画『彼女』。水原希子とさとうほなみが演じる女性2人の逃避行の物語に関心が高まってきました。この記事では、映画『彼女』のあらすじやキャスト、原作などを紹介します。

目次

Netflix映画『彼女』は水原希子×さとうほなみのW主演で贈るレズビアンの愛憎劇【あらすじ・キャスト】

Netflixが水原希子とさとうほなみのW主演で贈るオリジナル映画『彼女』は、2021年4月15日から全世界同時に独占配信されます。 思いを寄せていた女性を救うために彼女の夫を殺したレズビアンの女性が、「殺させた女」と2人で駆け落ちする物語。 原作は女性漫画家・中村珍の『羣青』、監督を務めるのは、『ヴァイブレータ』(2003年)や『彼女の人生は間違いじゃない』(2017年)で孤独な人たちを情熱的に描いてきた廣木隆一です。 4月の配信開始を前に3月19日には本予告映像が解禁されました。予告編には、風を切って走る赤のBMWカブリオレ、夏の緑が眩しい水辺で寝転ぶ2人のシーンなどロードムービーらしい情景とならんで、凄惨な殺人現場を思わせる映像も……。 この記事では、そんなNetflix映画『彼女』のあらすじやキャストを紹介します。

映画『彼女』のあらすじ “殺した女”と“殺させた女”の逃避行ロードムービー

『彼女』
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裕福な家庭に生まれて何不自由なく暮らしてきたレイ(水原希子)はある日、高校時代に慕っていた七恵(さとうほなみ)から連絡を受け、10年ぶりに再会しました。 しかし喜んだのも束の間、七恵が夫からのDVで全身アザだらけになっているのを目の当たりにしたレイは驚愕。七恵は追い詰められて死を口にしますが、レイが「それならば夫が消えるべき」と思いとどまらせます。 「だったら殺してくれる?」という七恵のつぶやきにそそのかされて、レイは七恵の夫を殺害することに。 自分のために殺人まで犯したレイに愛憎入り交じる感情を抱く七恵と、彼女のすべてを受け入れるレイ。そんな2人の女たちの戻る場所も行くあてもない逃避行が始まるのでした。

“殺した女”レイを演じるのは水原希子

『彼女』
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※画像左から水原希子、さとうほなみ 本作の主人公の1人・レイは、高校時代から思いを寄せていた女性の頼みで彼女の夫を殺す同性愛者の女性。金髪で西洋人と間違われる容姿が特徴の彼女は、お金持ちの家に生まれ育ったので、原作によれば愛車はメルセデス・ベンツCLS550です! レイを演じる水原希子は、1990年生まれのモデル・女優です。水原はアメリカ・テキサス州ダラスでアメリカ人の父と日本生まれの韓国人の母との間に生まれ、2歳のときに家族とともに神戸に移住して育ちました。 2003年からモデル活動をはじめ、2010年公開の映画『ノルウェイの森』で主人公の恋人役に抜擢されて女優デビュー。以後『進撃の巨人』(2015年)や『信長協奏曲』(2016年)といった話題作に出演しています。 今回の役作りについて水原は、「“愛”を証明する為に自分を犠牲にし、ボロボロになりながら奮闘する日々は、とても苦しく、今振り返っても胸が締めつけられます」とニュースサイト・ナタリーで語りました。

DV夫に悩まされる“殺させた女”七恵を演じるのはさとうほなみ

本作のもうひとりの主人公である黒髪で眼鏡の女性・七恵は20代前半で結婚して玉の輿に乗りますが、父に続いて夫からも暴力を振るわれて人生に絶望しています。原作での愛車はBMW645Ciで、予告映像の赤のカブリオレがこの車に近いです。 この女性を演じる「さとうほなみ」は、バンド・ゲスの極み乙女やマイクロコズムでドラムスを担当するミュージシャン・女優・タレント。「さとうほなみ」は女優として活動するときの名義で、ミュージシャンとしては「ほな いこか」の名前で知られています。 1989年東京都出身の彼女は2002年からテレビや映画に出演していますが、2017年テレビ朝日系列放送の『黒革の手帖』が「さとうほなみ」名義での女優デビューとなりました。2020年には『窮鼠はチーズの夢を見る』に夏生役で出演しています。 さとうなほみは、今回の役について「“殺させた女”であるわたしは、常に「自分は天涯孤独だ」と思いながら撮影しておりました」とナタリーにおいてコメントしました。

真木ようこ、鈴木杏など脇を固める実力派キャストを紹介

2021年2月13日に、本作の主演以外の追加キャストが公表されました。 このとき役名は発表されていませんが、真木よう子、鈴木杏、田中哲司、南沙良といった一筋縄ではいかない展開を予感させる実力派キャストです。 ここからは本作の追加キャストの情報を紹介します。

真木よう子

真木よう子
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真木よう子は1982年生まれ、千葉県出身の女優です。中学卒業後の1998年、応募者約1000人中わずか5人の合格者の1人として、仲代達矢主宰の俳優養成所「無名塾」に入塾しました。 2001年からテレビドラマなどに出演しはじめ、2006年公開の映画『ベロニカは死ぬことにした』にトワ役で主演。同年、『ゆれる』の川端智恵子役で山路ふみ子映画賞新人女優賞を受賞して演技派女優としてブレイクしました。 2014年には映画『さよなら渓谷』と『そして父になる』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞と最優秀助演女優賞をW受賞。 そんな彼女は、どんな役でも演出に柔軟に対応して自然な演技のできる女優として定評があります。

鈴木杏

鈴木杏は1987年生まれ、東京都出身の女優です。小学生のときから子役として芸能活動を始め、ローソンや大塚製薬「ポカリスエット」のCMで多くの人に知られるようになりました。 映画の代表作は、高良健吾とW主演を務めた『軽蔑』(2011年)をはじめ、『吉祥天女』(2007年)や『椿三十郎』(2007年)など。本作の廣木監督は『軽蔑』の監督も務めており、鈴木杏とは久々のタッグになります。 舞台女優としても鈴木は、『ロミオとジュリエット』を始めとして蜷川幸雄演出作品に多数起用されたり、2020年には一人芝居を打ったりするなど、実力派の女優として有名です。

南沙良

南沙良
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南沙良は2002年生まれ東京都出身のファッションモデル、女優です。2014年に新潮社『nicola』モデルオーディションでグランプリを受賞して、同誌専属モデルとして芸能活動をはじめました。 2017年に映画『幼な子われらに生まれ』で女優デビューを果たした翌年、2018年には『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で映画初主演を務めています。蒔田彩珠とのW主演だったこの作品で南は吃音症をかかえる女子高生を熱演し、ブルーリボン賞をはじめ多数の新人女優賞に輝きました。 映画『居眠り磐音』(2019年)で時代劇にも挑戦した南は、2022年に放送されるNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に、源頼朝と北条政子の娘・大姫役での出演が決定しています。

田中哲司

『彼女』
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田中哲司は1966年生まれ三重県出身の俳優です。高校卒業後に上京、小林薫に憧れて演劇の道を志し、日大藝術学部演劇学科に入学、1990年に同大学を卒業しました。 その後、舞台俳優として蜷川カンパニーの公演や、串田和美、岩松了、長塚圭史の演出作品など多くの舞台に出演しています。 舞台で鍛えられた演技力に定評のある田中は、1990年代後半からテレビドラマや映画の名わき役として多数の作品に出演してきました。特にテレビ朝日系列『緊急取調室』では2014年の放送開始から2019年のシーズン3まで、梶山勝利役を務めています。 そんな田中は、黒沢清監督のサイコホラーサスペンス映画『CURE』(1997年)の端役で映画の世界にも進出。2005年には『夢の中へ』の鈴木ムツゴロウ役で主演を務めたほか、『アウトレイジ ビヨンド』(2012年)などヤクザ映画まで幅広く活躍しています。

監督は廣木隆一

本作の監督を務めるのは、恋愛映画を数多く手がけて三木孝浩や新城毅彦とともに「胸キュン映画三巨匠」の1人にあげられる廣木隆一です。 1954年生まれ福島県出身の廣木は、アテネフランセの映画技術美学講座で学んだ後、1982年にピンク映画『性虐!女を暴く』で監督デビューを果たしました。 1983年から1985年には、ゲイ・ポルノ映画「ぼくら」3部作(『ぼくらの時代』、『ぼくらの季節』、『ぼくらの瞬間』)を立て続けに発表しています。 2003年、寺島しのぶ主演の『ヴァイブレータ』が国内外の映画祭で高く評価されて注目を集めました。その後『彼女の人生は間違いじゃない』(2017年)や『ここは退屈迎えに来て』(2018年)など、孤独を感じる人たちを温かく情熱的に描く作風が廣木監督の特徴となっています。 廣木監督が女と女の映画のメガホンをとるのは本作が初めてですが、製作を進めるなかで「性別を超えたものや超えられないものが見えて来ました」とのこと。 その見えてきたものにすがりついて、スタッフやキャストともにしてきた旅を、観客と共有できれば最高だと、同監督はナタリーの記事で述べています。

原作は中村珍の漫画「羣青」

本作の原作となる漫画『羣青』は、2007年から2009年まで漫画雑誌『モーニング2』、2010年から2012年まで『月刊IKKI』に連載された作品。希望のない重苦しい展開と少しだけ救われる結末や、レズビアンの抱える感情をかなり突っ込んでリアルに描いたことが人気です。 単行本で上中下の全3巻構成になっており、作者のnoteでも一部無料で読めます。 作者の中村珍は1985年生まれ長野県出身の女性漫画家・イラストレーター。代表作としては『羣青』のほかに、『アヴァール戦記』や『レズと七人の彼女たち』(既刊4巻)をあげることができます。 今回の映画化にあたって、中村は原作の再現にはこだわらず、タイトルから登場人物の名前、脚本まで映画の製作サイドにすべて一任したとのことです。

【原作あらすじ・人物設定】請われるままに夫を殺したレズビアンの友人

原作漫画は登場人物の名前が作中で一切明らかにされませんが、作者による通称は公表されており、単行本の巻末でも主要キャラクターのデータが明かされています。 請われるままに友人の夫を殺すレズビアンの女性は、通称は「レズさん」で獣医師として働く主人公。高校時代から思いを寄せていた友人女性が結婚したので、その後は年上のレズビアンと長く付き合っていました。 一方レズさんが好きだった黒髪・眼鏡の女性は、通称「メガネさん」で高校時代は陸上部に所属していたという設定です。原作の第7話で眼鏡を割ってからは眼鏡をかけなくなりました。

Netflix映画「彼女」は4月15日配信開始!

Netflix映画『彼女』
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Netflixの新作オリジナル映画『彼女』のあらすじ・キャストを紹介してきました。レズビアンの女性が恋人の女性の夫を殺したり、女2人の絶望的な逃避行をしたりするプロットは、『バウンド』(1996年)や『テルマ&ルイーズ』(1991年)で洋画好きにはおなじみです。 一方、この度公開された『彼女』の予告編は、日本映画らしい、人を心から愛することの喜びや切なさ、壮絶な葛藤を凝縮した映像となっています。 監督を務める廣木隆一は恋愛映画を得意としていますので、本作も2人の女性の激しく揺れる心を繊細に描き出してくれるのではないでしょうか。 愛も憎しみもすべて受け入れようとするかのように穏やかな表情の主人公2人が目を閉じて顔を寄せ合うティーザーアートも印象的な映画『彼女』。英語では『Ride or Die』という劇的なタイトルの本作は、2021年4月15日からNetflixで独占配信開始です!