「無職転生」ヒトガミの正体や目的を考察!使徒のシステムや最後にも迫る
「無職転生」ヒトガミの基本プロフィール
ヒトガミとは?
初登場 | 原作3巻1話/アニメ1期9話 |
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声優 | くじら |
能力 | 強力な未来視 , 遠視 , 他者から信頼を得る呪い |
ヒトガミは全体的に白くモザイクがかかったような見た目をしており、人の印象に残らない不思議な存在。作中では何度もルーデウスに助言を与え、彼の利益になる予言を施しています。しかし、ヒトガミがルーデウスをこれほど手厚く扱う理由は、長い間謎に包まれていました。
まるで詐欺師?ヒトガミの性格
ルーデウスが初めて夢の中でヒトガミと出会った時、彼はヒトガミを一切信用していませんでした。なぜならヒトガミは「君の味方だよ」と言いながらも、口調は軽薄でいかにもうさんくさそうな人物だったからです。 ルーデウスがヒトガミに助言をくれる理由を尋ねると、「君が生きていると面白そうだから」と言って極めて自分本位な目的を話しました。果たしてその言葉はヒトガミの本心なのでしょうか……?
真実と嘘が混ざり合う!?ヒトガミの助言一覧
初登場時にはルーデウスに「目覚めてから初めて会う人物に助けを求めるように」と助言を授けたヒトガミ。ルーデウスが目を覚ますと、そこにはスペルド族の戦士・ルイジェルドがいました。 その後、彼はヒトガミにいわれたからではなく自分の気持ちに従ってルイジェルドと手を組みます。そして彼らは旅を始めますが、その道中はルイジェルドなしでは乗り越えられないほど過酷でした。結果として、ヒトガミの助言はルーデウスの役に立っています。 その他にも、ルーデウスが港町ウェンポートに辿り着いた際には、「食べ物を持って路地裏を探せ」という不可解な助言も。その言葉に従った彼は、なんと空腹で倒れていた魔界大帝キシリカを助けることになり、結果として数秒先の未来が見える「予見眼」を手に入れています。
真実の助言
「目覚めてから初めて会う人物に助けを求めるように」
ヒトガミが最初にルーデウスに与えた助言が、転移後にルイジェルドに頼れというもの。このときルーデウスはヒトガミのことを怪しんでいましたが、その言葉に従ったおかげで無事に故郷に戻ることができました。 とはいえ、わざわざヒトガミからの助言を受けずともルーデウスがルイジェルドと仲間になった可能性はあります。
「食べ物を持って路地裏を探せ」
ウェンポートの街にてこの助言をもらったルーデウスは、言葉通りにすることで魔界大帝キシリカ・キシリスから魔眼を与えられました。この事実だけ見れば、ルーデウスのためになっているようにも思えます。 しかしこの助言をしたヒトガミの真意は、ルーデウスとロキシーを会わせないようにすることでした。
嘘の助言
「魔法大学へ入学することでEDが治る」
諸事情でEDを患ってしまったルーデウスでしたが、ヒトガミから「ラノア魔法大学に入学して転移事件を調べれば男の自信は取り戻せる」というアドバイスをもらいます。 ルーデウスは言われるがままに従い、結果としてEDは完治していますが、特に入学せずとも同じ結果になっていました。実はこれもまたロキシーと彼を会わせないための言葉だったのです。
「パウロを助けるためにベガリット大陸へ行くと大きな機運を逃すことになる」
ルーデウスはこのヒトガミの助言に従わずベガリット大陸へ向かい、結果としてロキシーとの再会を果たしました。 このときの選択のせいでパウロは命を落としましたが、もしルーデウスがベガリット大陸に行かなければ、パウロとロキシーの両方を失っていた可能性もあります。
ヒトガミの目的とは?なぜルーデウスに助言を与えるのか
ヒトガミの目的は何?
未来からやってきたルーデウスは衝撃の真実を明かします。これまでルーデウスを助けてきたのに急に裏切ったヒトガミの目的とは、なんとルーデウスやその子孫までも殺すことだったのです。 実はヒトガミは未来でルーデウスの子孫と龍神オルステッドがともに自身を倒す未来を見ており、それを防ぐために動いていました。この子孫というのがロキシーとのあいだに生まれた子どもだったため、ヒトガミはしつこいくらいにルーデウスと彼女が会う展開を避けようとしていたのです。 ヒトガミは甘い助言や呪いの能力で相手の信頼を勝ち取り、成功させ続けて喜ばせた後に最後の最後でどん底に突き落とすことを好みます。一言で言えば外道であり、その被害者となってすべてを奪われた老デウス(50年後のルーデウス)は、復讐のために時空を越え過去の自分に助言を授けました。
なぜルーデウスに助言するの?
自分の未来を予知することが出来るヒトガミは、未来でルーデウスの子孫やオルステッドに自分が殺されることを知り、彼らを殺すことに決めていました。そしてヒトガミはルーデウスの気を緩ませるために助言を与え続け、ヒトガミを信じ切るその瞬間を虎視眈々と狙っていたのです。 ヒトガミはルーデウスが現われる前からずっとこうして人に助言を施し、自分に都合の良い歴史を作り上げていたことも判明。ヒトガミのうさんくささや得体の知れなさの正体がようやく明らかになった瞬間でした。
ヒトガミって「神様」なの?その正体について解説!
ヒトガミの正体は「神様」?
ヒトガミの正体は一体なんなのでしょうか?実はヒトガミは太古の七神の生き残りであり、六面世界の内側にあって誰も辿り着くことが出来ない「無の世界」の存在です。 ヒトガミは未来予知の能力の他にも、ルーデウスには効かなかったものの自分を信頼させる能力や、夢の中で相手の考えを読み取る能力、さらに強力な遠隔視の能力も持っています。
ヒトガミが犯した大罪?
ヒトガミはただ多くの存在を騙し続けてきただけでなく、恐ろしい大罪も犯しています。なんとかつて「人の世界を除く5つの世界」を滅ぼしたのです。 さらにその方法も、神の伴侶や要人を殺害することで互いを争わせるという、卑劣極まりないものでした。外道で醜悪で結局のところ小物でしかないのは、このときから変わっていないようです……。
ルーデウスへの要求が運命の転換点に?ルート分岐を解説
「地下室の様子を見てきて欲しい」
ヒトガミの助言によって、ついにはシルフィやロキシーといった2人の女性とも結婚に至り、幸せを満喫していたルーデウス。そんな折りに、ヒトガミが彼に「(ルーデウスの家の)地下室の様子を見てきて欲しい」とお願いしました。 これまでに受けた恩恵もあって、ルーデウスはそれくらいの頼みなら、と簡単にヒトガミの要求に従ってしまいます。しかし、それはヒトガミが長年をかけて企んできた巧妙な罠だったのです。 実は地下室には魔石病のネズミがおり、地下室を開けてしまったら最後、ルーデウスの周囲にいる人間は全員死んでしまいます。そのことを知らないルーデウスは、ヒトガミの言葉を疑いもせずに地下室の扉を開けようとしていました。
未来のルーデウスの助言で死亡ルート回避!
そこに現われたのは、地下室を開けてしまった世界線で大切な人を全て喪った未来のルーデウスでした。地下室を開けようとした直前に現われた未来のルーデウスは、過去に自分がヒトガミに騙されてロキシー達を喪ったことを明かします。 こうして未来の自分からの助言によって、ルーデウスは元凶であるネズミを駆除することに成功しました。
ヒトガミの「使徒」について解説!
- ルーデウス・グレイラット
- ルーク・ノトス・グレイラット
- レイダ・リィア
- ダリウス・シルバ・ガニウス
- レオナルド・キングドラゴン
- ギース・ヌーカディア
- バーディガーディ
- 冥王ビタ
ヒトガミは夢の中に現われて未来予知で助言を与え、かつ能力によって自分を信じさせることが出来ます。こうしてヒトガミを信頼してしまった人は「ヒトガミの使徒」となり、ヒトガミにとって都合の良いように動く操り人形となってしまいます。 未来予知の結果が出ると、ヒトガミの使徒は使徒でなくなることが出来ます。また、ヒトガミは同時に3人までしか未来を見ることが出来ないため、使徒は同時に3人までしか存在しません。 これまでにヒトガミの使徒となったキャラクターには、ルーデウスを始め、その従兄弟のルーク、アスラ王国上級大臣のダリウス、元“黒狼の牙“で冒険者だったギースなどがいます。特にギースは昔から何度も使徒になったことがあり、のちに自らヒトガミの手駒となった重要人物です。
ルーデウスの夢にヒトガミの最後が登場?
ヒトガミの死亡シーンは描かれていませんが、オルステッド曰く、ルーデウスが亡くなった後に彼の娘やオルステッドがヒトガミと戦ったようです。ルーデウスが最後に赴いたビヘイリル王国での戦いで勝利した後、彼の夢には憔悴して弱り切ったヒトガミが登場しています。 おそらくビヘイリルでの勝利がヒトガミの敗北ルートが決定づけられる重要なシーンだったのでしょう。最後ルーデウスは老衰で亡くなりますが、死後の世界で彼はヒトガミが自分の子孫に負ける姿を過去の夢で見ていたという描写がありました。 最後までヒトガミは生き残ろうと必死でしたが、最終的にはルーデウスに敗北したのです。物語の最後には、どこか満足した様子で歩き去るルーデウスが描かれています。
ヒトガミが恐れる?竜神・オルステッドとの関係
本作でも屈指の強さを誇る竜神・オルステッドの目的は、世界を滅ぼすこと。これもヒトガミが言っていることなので100%信じられるわけではありませんが、どうやらオルステッドはヒトガミを殺すことで世界を破滅させることを目論んでいるようです。 そこでヒトガミはルーデウスに、「オルステッドを殺してよ」という無理難題を押し付けます。ルーデウスは家族を守りたい一心で、世界最強の極悪人とされるオルステッドに本気で立ち向かうことになったのでした。 しかしオルステッドはその後ルーデウスと協力関係を結び、ヒトガミに立ち向かうことになります。
強さの秘訣?ヒトガミの能力一覧
未来視
ヒトガミの能力の1つである未来視はかなり強力で、自分だけでなく3人までの未来を見通すことができます。彼ははるか先まで見通すことのできるこの能力を使って他者の未来にまで干渉し、自分に都合が良くなるように仕向けることも。 どうやらヒトガミ自身の未来を見なければ、3人以上の未来を同時に見ることもできるようです。
遠視
遠視は魔界大帝であるキシリカ・キシリスが使う、「万里眼」と同系統の能力です。ヒトガミの能力である遠視はそれ以上に強力なものであり、遥か遠いところまで見通すことができるようになっています。 遠視によって世界中すみずみまでを監視しており、未来視と組み合わせながら常に自分にとって有利になるように図っています。
信頼の呪い
信頼の呪いは他者から無条件で信頼されるようになる呪いで、ヒトガミはこの能力を使ってさまざまな人たちを支配下に置いています。しかしこの呪いはオルステッドの「あらゆる生物に嫌悪、恐怖される呪い」ほどの強力さはなく、ルーデウスなどの異世界人にはそもそも効果がありません。
【声優】ヒトガミの声を演じるのはくじら
アニメ版でヒトガミの声を演じるのは、ベテラン声優のくじら。ハスキーでドスが効いた声は、一度聞くと忘れられないインパクトを放ちます。幅広いジャンルのキャラクターを演じ分ける彼女は、これまでに数多くのアニメ作品に出演してきました。 そんな彼女の代表作には、アニメ『おそ松さん』の松野松代役やアニメ「NARUTO」シリーズの大蛇丸役、そしてアニメ『銀魂』のお登勢役などがあります。性別を超えてあらゆる役を演じる彼女の演技力は、必見ですよ。
「無職転生」ヒトガミの予言に振り回されるな!
「無職転生」のヒトガミは、うさんくさいながらも何度もルーデウスに助言を与え、彼に利益を与えてきました。しかし、その目的とは未来で自分を殺すルーデウスを殺すための巧妙な計画だったのです。 謎多き存在だったヒトガミの本性が暴かれていく展開は、まさに鳥肌モノ!ぜひ1度原作小説を読んでみてはいかがでしょうか?