【ネタバレ】「デューン 砂の惑星2」の結末を解説!あらすじの3作目とのつながりまで感想と共に考察!
2021年に公開された『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編『デューン 砂の惑星 PART2』が2024年3月15日に公開されました。 主演のティモシー・シャラメを含む主要キャストが続投し、新たなメンバーを迎えていよいよ本格的に始まるポールたちの冒険と戦い。 今回はそんな「デューン 砂の惑星2」のネタバレあらすじやキャスト、3作目の予想を紹介します。
映画「デューン 砂の惑星2」のあらすじ・作品概要
公開日 | 2024年3月15日 |
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上映時間 | 166分 |
キャスト | ティモシー・シャラメ , ゼンデイヤ , レベッカ・ファーガソン , ジョシュ・ブローリン |
監督 | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
その惑星を支配する者が全世界を支配すると言われる惑星デューン。ハルコンネン家の陰謀によって一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、砂漠の民フレメンを率いて反逆の狼煙をあげます。 フレメンのチャニと心を通わせ、救世主となったポールでしたが、宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサが新たな支配者として送り込まれてきます。 IMAXの高解像度の映像でくり広げられる、大迫力のアクションが話題となった前作。今作もその精神を受け継ぎ、美しく迫力のある映像が期待されます。
【ネタバレ】「デューン 砂の惑星2」の結末をざっくり解説
シリーズ1作目『DUNE/デューン 砂の惑星』では、砂の惑星アラキスの新たな統治者として降り立ったアトレイディス家が前統治者のハルコンネン家と帝国の策略で統治者の地位を追われてしまいます。なんとか生き残ったアトレイディス家の後継者ポールが、母と共にアラキスの先住民であるフレメンの元へ向かったところで1作目は終わります。 今作『デューン 砂の惑星PART2』では、フレメンを仲間にしたポールが彼らを導く救世主「リサーン・アル=ガイブ」に覚醒。その後、アトレイディス家の没落を企てた皇帝シャダム4世に対し、ポールは彼の娘との結婚を要求し、決闘の末に自らが皇帝となりました。 実は、ポールは決闘の直前に砂の民フレメンの娘、チャニへ一生の愛を誓っていました。政治的決断とはいえ皇帝の娘へ求婚したポールに失望したチャニが、1人決闘の場から離れるところで『デューン 砂の惑星PART2』は終わりました。
【ネタバレ】映画「デューン 砂の惑星2」あらすじを解説
【起】フレメンと行動をともにするポール
ハルコンネン家によって壊滅させられたアトレイデス家。命からがら逃げ出したポール(ティモシー・シャラメ)とその母レディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)は、アラキスの先住民族フレメンと行動をともにするようになりました。 当初はスパイではないかと疑われていたポールでしたが、スティルガー(ハビエル・バルデム)は、評議会でフレメンのために協力が必要だと訴えます。一方ポールの母レディ・ジェシカは「命の水」を飲んでフレメンの教母となり、体内の娘と会話をしたり、過去を見たりすることができるように。 フレメンの生活になじんだポールは、フレメンの名前としてアラキスの言葉で“礎”を意味する「ウスール」を、戦士名として砂漠ネズミの名前である「ムアディブ」を授かり、ポール・ムアディブ・ウスールとなります。 ポールはフレメンを率いてくり返しハルコンネン家のスパイス収穫を妨害し、やがて致命的な打撃を与えます。ジェシカは救世主伝説を信じる者たちがいる南部で「命の水」を手に入れ、ポールに飲ませて彼の力を覚醒させることを狙っていました。 しかしポールは、自分と母が南部に行くことで多くの人が飢え、愛するチャニ(ゼンデイヤ)まで失う未来を見たため、北部に留まろうとします。
それぞれの力でフレメンに受け入れられるポールとレディ・ジェシカ
戦士としてその存在感を見せつけ、フレメンの一員として受け入れられたポール。一方で、彼の母レディ・ジェシカは、過去を見る能力と胎内の娘と会話できる能力で、フレメンの信頼を勝ち取っていきます。彼女の人心掌握術には目を見張るものがありますね。
【承】新たな敵フェイド=ラウサ・ハルコンネン
そんななか、ウラディミール・ハルコンネン男爵(ステラン・スカルスガルド)は、アラキスの統治を任せていたラッバーン(デイヴ・バウティスタ)の代わりに、彼の弟フェイド=ラウサ・ハルコンネン(オースティン・バトラー)をアラキスの統治者に任命します。 あるとき、スパイスの密輸業者を襲撃したポールはそのうちの1人が死んだはずのガーニィ(ジョシュ・ブローリン)であることに気づきます。彼はポールとフレメンがハルコンネン家と戦うには戦力が足りないことを知り、アトレイデス家の核爆弾の隠し場所を教えました。 その後、フェイド=ラウサがフレメンの居住地と聖地タブールを破壊したことによって、ポールたちは南部へ移動することを余儀なくされました。南部に到着すると、ポールは砂虫から取られた「命の水」を飲ませられます。昏睡状態に陥ったポールを助けようとしたチャニは、自分の涙と「命の水」を混ぜてポールを救います。 母と同じように母の胎内の妹の声を聞き、未来だけでなく過去も見えるようになった彼は、母がウラディミール・ハルコンネン男爵の娘だったことを知ります。
生きていたガーニィと衝撃の真実
前作でのハルコンネン家の襲撃で命を落としたと思われていたガーニィ。しかし実は生きており、再会したポールの手助けをするなど、アトレイデス家への変わらぬ忠誠心がグッときます。 さらに「命の水」の効果で判明した母の父の正体は、なんとハルコンネン男爵!ラッバーンやフェイド=ラウサは男爵の甥なので、ポールは直系の子孫ということになります。なんという因果でしょうか。
【転】ポールがリサーン・アル=ガイブとして覚醒!
南部に集まったフレメンの指導者たちはポールの処遇を話し合い、スティルガーと決闘させて決めようとします。しかしポールはこれを拒否し、自らが救世主リサーン・アル=ガイブであると宣言。 ポールが皇帝シャッダム4世(クリストファー・ウォーケン)に立ち向かうことを決意すると、シャッダム4世は娘のイルーラン(フローレンス・ピュー)とベネ・ゲセリットの教母ガイウス・ヘレン・モヒアム(シャーロット・ランプリング)、そして精鋭部隊サーダカー兵を引き連れてアラキスにやってきます。 シャッダム4世がフレメンを支配できなかったハルコンネン家を咎めるなか、ポール率いるフレメン軍はサンドワームに乗ってサーダカー兵を制圧し、シャッダム4世と対峙します。
救世主として覚醒したポール
自ら伝説の救世主リーサン・アル=ガイブであると宣言し、フレメンを率いる決心をしたポール。前作では得体のしれない化け物だったサンドワームを乗りこなす姿も印象的です。 皇帝の兵との戦いも大迫力で引き込まれます!
【結末】大迫力のラスト!フェイド=ラウサ&皇帝との戦い
ポールは父親の仇であるウラディミール・ハルコンネンを殺し、シャッダム4世に王位継承を挑みます。彼はイルーランとの結婚を要求し、拒めば核爆弾でアラキスのスパイス供給源を破壊すると脅しました。 ポールはシャッダム4世の代理であるフェイド=ラウサと決闘することに。なんとか勝利したポールはフェイド=ラウサを刺し殺します。イルーランは父シャッダム4世を殺さないことを条件に、ポールとの結婚を了承します。 しかし帝国を支配するコリノ皇家はポールの即位を認めず、ポールは彼らを葬るためにフレメンに進軍を命じました。ジェシカとお腹の子アリアは「これがムアッディヴの聖戦の始まりだ」と考えます。 一方ポールの決断に傷ついたチャニは、戦争に加わることもポールに従うことも拒否し、サンドワームに乗ってアラキスに戻りました。
政治と愛のどちらを取るのか
アラキスに平和をもたらすため、自ら皇帝となり、シャッダム4世の娘イルーランと結婚したポール。この政略結婚に、彼と心を通わせ合っていたチャニは傷ついてその場を立ち去りました。 原作ではチャニはつらい思いを飲み込み、側室としての立場を受けれていますので、この改変は男に従ってばかりではない、自立した女性を描いているように見えます。
映画「デューン 砂の惑星2」に続編はある?原作を踏まえて考察
「砂漠の救世主」は3作目で映画化か
監督のドゥニ・ヴィルヌーブは映画を3部作にする構想を明らかにしています。フランク・ハーバートによる原作小説「デューン」シリーズは全部で6作あり、そのうちの2作目『デューン 砂漠の救世主』をもとに3作目を製作したいと考えているのだとか。 原作ではこの「砂漠の救世主」でポールの物語が終幕を迎えるので、こちらも映像化したいと思うのは自然かもしれません。 映画「デューン 砂の惑星2」はポールがハルコンネン家を殲滅し、皇帝となるところまでが描かれました。原作「砂漠の救世主」ではその後、皇帝としてのポールをさまざまな勢力が狙うようになります。3作目の製作は、まだ正式には決定していませんが、本作の成功次第で製作が決まりそうです。
続編「DUNE/デューン2」のキャスト一覧
ポール・アトレイデス | ティモシー・シャラメ【続投】 |
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レディ・ジェシカ | レベッカ・ファーガソン【続投】 |
ガーニー・ハレック | ジョシュ・ブローリン【続投】 |
スティルガー | ハビエル・バルデム【続投】 |
チャニ | ゼンデイヤ【続投】 |
イルーラン | フローレンス・ピュー【新】 |
フェイド・ラウサ | オースティン・バトラー【新】 |
レディ・マーゴット | レア・セドゥ【新】 |
皇帝シャダム4世 | クリストファー・ウォーケン【新】 |
ウラディミール・ハルコンネン男爵 | ステラン・スカルスガルド【続投】 |
ポール・アトレイデス役/ティモシー・シャラメ
ポール・アトレイデズは、アトレイデス家の後継者です。アトレイデス家は宇宙で最も価値のある物質「メランジ(香料)」の唯一の産出地であり、危険な砂漠の惑星アラキスの管理を任されました。しかし彼はある陰謀に巻き込まれ、全宇宙から命を狙われるようになってしまいます。 演じるのは、『君の名前で僕を呼んで』(2017年)などで知られるティモシー・シャラメです。
レディ・ジェシカ役/レベッカ・ファーガソン
レディ・ジェシカはポールの母で、レト・アトレイデス公爵の愛妾。また彼女は女性のみの秘密結社ベネ・ゲセリットのメンバーです。 「ミッション:インポッシブル」シリーズなどで知られるレベッカ・ファーガソンが演じています。
ガーニー・ハレック役/ジョシュ・ブローリン
ガーニイ・ハレックはアトレイデス家の武術指南役で、武器の達人です。ポールをアトレイデス家の後継者として鍛錬してきました。 ガーニイを演じるのは、『ミルク』(2008年)や『トゥルー・グリット』(2010年)などへの出演で知られるジョシュ・ブローリンです。
チャニ役/ゼンデイヤ
チャニは砂漠に暮らす部族フレメンの女性戦士です。実際に出会う前にポールの夢に現れました。 チャニを演じるゼンデイヤは、子役としてドラマ『シェキラ!』でブレイク。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)「スパイダーマン」シリーズや『グレイテスト・ショーマン』などにも出演しています。
イルーラン姫/フローレンス・ピュー
イルーラン姫は、アトレイデス家を陰謀にかけた宇宙皇帝シャダム4世の娘で、原作ではポールと政略結婚することになります。結婚後も物語で重要な役割を担うキャラクターです。 演じるのは『ミッドサマー』(2020年)などで知られるフローレンス・ピューです。
フェイド・ラウサ役/オースティン・バトラー
フェイド・ラウザはアトレイデス家の宿敵ハルコンネン家の人間で、ポールのライバル的存在になる人物です。1984年のデヴィッド・リンチ監督による『デューン/砂の惑星』では、歌手のスティングが同役を演じたことでも知られています。 フェイドを演じるのは、『エルヴィス』(2022年)で主演を務めたオースティン・バトラーです。
映画「デューン 砂の惑星2」の感想・評価
難しい単語が当たり前のように出てくるので、前作の鑑賞は必須。世界観が最高。劇場が揺れるほどの重低音がIMAXで観る価値を高めてくれる。ストーリーは宗教的な展開で、そこに恋愛や迫力のアクションがからまり、かなり見応えある。
映画館で(できればIMAXで)観なければいけない映画。前作もまあ面白いかなって感じだったけど、壮大さが増してて軽く超えてきた!前作ではただの化け物だったサンドワームが……笑。原作読んでないのでどうなるかわからないけど、3作目楽しみ!
映画「デューン 砂の惑星2」をネタバレ解説しました!
壮大な物語を迫力と説得力をもって映画化した『DUNE/デューン 砂の惑星』。前作にひきつづき、大迫力の映像にアクション、ロマンスなどを盛り込んだ大作となっています。 ドゥニ・ヴィルヌーブと豪華キャストが作り上げた壮大な宇宙抒情詩を、ぜひ映画館で体験してください!