2020年10月8日更新

リメイク版「DUNE/デューン」が公開決定!主演はティモシーシャラメに【あらすじ・キャスト】

DUNE デューン
©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

1984年に公開された伝説の映画『DUNE/デューン 砂の惑星』のリメイクが決定!壮大なスケールで描かれた小説をデヴィッド・リンチが監督を務めて映画化したカルト作を、リメイク版ではカナダ映画の巨匠ドゥニ・ヴィルヌーヴがメガホンをとります。

目次

2020年版「DUNE/デューン」は映像化成功となるか?【あらすじ・キャスト】

2020年12月18日全米公開予定

フランク・ハーバートによる名作SF小説「デューン」シリーズ。本作はこれまでデヴィッド・リンチ監督によって映画化されたほか、アレハンドロ・ホドロフスキー監督による映画版も検討されてきた人気作として知られています。 そして新たにリメイク版として、2020年12月18日に全米公開が決定。映画『メッセージ』(2017年)や『ブレードランナー 2049』(2017年)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によって再び映画化されます。 この記事では。まずドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるリメイク版のあらすじやキャストを紹介。そしてカルト作といわれるデヴィッド・リンチ版、幻となったアレハンドロ・ホドロフスキー版についても触れていきます。

監督曰くリメイク版は2部構成に

かねてより「(リメイク版は) 2本かそれ以上になる」とコメントしていたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。2018年にはカナダのメディア「La Presse」に改めて、2部作となることを語っていました。 2部作となる理由として監督が挙げたのは、原作小説の世界の複雑さ。1本の作品に収めるには、ストーリー展開や数多く登場するキャラクターの関係性が“複雑すぎる”ようです。この記事では、2部作となるリメイク版のうち1作目について取り上げています。

『DUNE/デューン 砂の惑星』のあらすじ

DUNE デューン
©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

はるか未来、人々は宇宙に帝国を築き、各帝国を支配する帝王のもとで生活をしていました。皇帝シャッダム4世は、従兄弟である公爵レト・アトレイデスに惑星アラキスを与えます。 惑星アラキスは別名「デューン」と呼ばれ、巨大な虫が惑星を支配し、砂で覆われている宇宙で最も危険な惑星。厄介な場所である反面、不老不死の薬の原料になる薬草「メランジ」が唯一採れる貴重な惑星でもありました。 巨額な富を生み出すメランジとデューンを手に入れたい皇帝たちが、各帝国の覇権を巡って新たな戦いが勃発。アトレイデス家も争いに巻き込まれ、レトの息子ポールは家族の未来を守るため、デューンを旅することになります。

主人公ポールを演じるのはティモシー・シャラメ

ティモシー・シャラメ
©Snapshot/Bora Shamlo/Future Image/WENN.com/zetaimage

主人公ポール・アトレイデスを演じるのは、2017年に『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー主演男優賞にノミネートされたティモシー・シャラメ。その端正な容貌も相まって、一躍人気俳優となりました。 2020年には、ウディ・アレン監督の『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』でも主演を務め、グレタ・ガーウィグ監督作『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』にも4姉妹の幼馴染みであるローリー役で出演しました。 1980〜90年代を代表する美青年スターだったカイル・マクラクランが演じた役柄を、2010年代を代表する美少年スターであるティモシー・シャラメが演じるという、映画ファン歓喜のキャスティングです。

そのほかにも国際色豊かなキャストが勢ぞろい!

レト・アトレイデス公爵/オスカー・アイザック

オスカー・アイザック
WENN.com

ポールの父親で、惑星アラキスの統治者であるレト・アトレイデス公爵を演じるのは、グアテマラ出身の俳優オスカー・アイザック。 2013年にコーエン兄弟の『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』で主役に抜擢され、数々の映画賞を受賞。2015年から「スター・ウォーズ」シリーズの続3部作で反乱軍パイロットのポー・ダメロンを演じ、一気に知名度を上げました。

レディ・ジェシカ/レベッカ・ファーガソン

レベッカ・ファーガソン
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ポールの母親レディ・ジェシカはレトの側室であり、「ベネ・ゲセリット」と呼ばれる超人的な力を持つ女性。ポールを守って導き、鍛えていく戦う修道女でもあります。 演じるのは、スウェーデン出身の女優レベッカ・ファーガソン。2015年に『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』でMI6の諜報員イルサを演じて以来、2018年の「フォールアウト」、2021年公開予定の7作目にも同役で出演し続けています。

ダンカン・アイダホ/ジェイソン・モモア

ジェイソン・モモア
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アトレイデス家に仕える剣士ダンカン・アイダホを演じるのは、ハワイ出身の俳優ジェイソン・モモア。 人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのカール・ドロゴ役や、DCヒーローのアクアマン役でよく知られています。2019年にはApple TV+のオリジナルドラマ『See 〜暗闇の世界〜』に、メインキャストのババ・ヴォス役で出演しました。

ガーニー・ハレック/ジョシュ・ブローリン

ジョシュ・ブローリン
©PHOTOPQR/LE PARISIEN

アトレイデス家に古くから仕えている剣士ガーニー・ハレックを演じるのは、アメリカ出身の俳優ジョシュ・ブローリンです。 『ノーカントリー』(2008年)や『トゥルー・グリット』(2011年)など、コーエン兄弟監督作への出演で知られています。マーベル映画ファンには「アベンジャーズ」シリーズのサノス役でお馴染みですね。

ウラディミール・ハルコネン男爵/ステラン・スカルスガルド

ステラン・スカルスガルド
©WENN.com

アトレイデス家の宿敵であり、ポールの前に立ちはだかるハルコネン男爵を演じるのは、スウェーデン出身の俳優ステラン・スカルスガルド。 「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのビル・ターナー役や、「アベンジャーズ」シリーズのエリック・セルヴィグ教授役で知られています。 2019年にはHBOのミニドラマシリーズ『チェルノブイリ』でメインキャストのボリス・シチェルビナを演じ、ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞しました。

リート・カイン/シャロン・ダンカン=ブルースター

シャロン・ダンカン=ブルースターが演じるのは、生態学者のリート・カイン。原作では帝国惑星学者のリエト・カインズ博士で、デヴィッド・リンチ版ではマックス・フォン・シドーが演じました。 シャロン・ダンカン=ブルースターは、イギリス出身の女優。2016年の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では、ティンラ・パロム元老院議員役で出演しています。

グロス・ラバン/デイヴ・バウティスタ

ハルコネン家に仕える“邪悪な”執行者グロス・ラバンを演じるのは、元プロレスラーのデイヴ・バウティスタ。 マーベル映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの、ガーディアンズの一員ドラックス役で有名です。2020年には自身が製作も手がけたコメディ映画『マイ・スパイ』で、CIAエージェントのJJ役で主演を務めています。

チャニ/ゼンデイヤ

ゼンデイヤ
©Hubert Boesl/picture alliance / dpa/Newscom/Zeta Image

ポールの夢に現れる女性チャニを演じるのは、歌手で女優のゼンデイヤ。アラキスの原住民フレーメンの女性で、原作ではリエト・カインズの娘であり、ポールの恋人となって息子を産むことになります。 2010年のドラマシリーズ『シェキラ!』で主役のロッキー・ブルーを演じ、ブレイクしたゼンデイヤ。トム・ホランド主演の『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)とその続編「ファー・フロム・ホーム」(2019年)で、ミシェル・ジョーンズ(MJ)役にも抜擢されています。

スティルガー/ハビエル・バルデム

ハビエル・バルデム
©PHOTOPQR/LE PARISIEN

フレーメンの族長スティルガーを演じるのは、スペイン出身の俳優ハビエル・バルデムです。 コーエン兄弟監督作『ノーカントリー』の殺し屋アントン・シガー役で、アカデミー助演男優賞を獲得。2012年の『007 スカイフォール』で非道な悪役ラウル・シルヴァ、2017年の『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』で海の処刑人サラザールを演じ、強烈な印象を残しています。

ガイウス・ヘレン・モヒアム/シャーロット・ランプリング

修道会のベネ・ゲセリットの教母で、ジェシカの師であるマザー・モヒアムを演じるのは、イギリス出身の女優シャーロット・ランプリング。 ナチス・ドイツをテーマにした『地獄に堕ちた勇者ども』(1970年)や『愛の嵐』(1975年)などイタリア映画への出演でよく知られています。2015年にはイギリス映画『さざなみ』で、初めてアカデミー主演女優賞にノミネートされました。

監督は『ブレードランナー2049』を手がけたドゥニ・ヴィルヌーヴ

ドゥニ・ヴィルヌーヴ
©︎Adriana M. Barraza/WENN.com

リメイク版の『DUNE/デューン 砂の惑星』を手がけるドゥニ・ヴィルヌーヴは、カナダ・ケベック州生まれの映画監督です。1990年にラジオ・カナダの映画祭若者部門で優勝してキャリアをスタートし、カナダ映画の映画祭「ジニー賞」では監督賞を3度も受賞しています。 2010年の『灼熱の魂』で、アカデミー賞外国語映画賞にノミネート。代表作にヒュー・ジャックマン主演の『プリズナーズ』(2014年)やエイミー・アダムス主演の『メッセージ』(2017年)があります。 エミリー・ブラントがFBI捜査官に扮したサスペンス・アクション『ボーダーライン』(2016年)は、アカデミー賞で3部門にノミネートされ、注目を集めました。 2017年には『ブレードランナー』(1982年)の続編として手がけた『ブレードランナー2049』が公開。本作でカルト的人気作のリメイクをすでに経験しており、リメイク版「デューン」への期待も高まっています。 しかし監督曰く、その複雑さゆえに本作はこれまでの監督人生の中で1番難しい作品だとか。それでも10代の頃からの原作ファンで映画化を夢見てきたそうで、2部作にしてまでもその世界観を表現しようとする意気込みは十分伝わってきています。

脚本は『フォレスト・ガンプ/一期一会』のエリック・ロス

『DUNE/デューン 砂の惑星』の脚本を手がけたのは、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1995年)でアカデミー脚本賞を受賞した脚本家のエリック・ロス。 ほかにもスティーブン・スピルバーグ監督の『ミュンヘン』(2006年)やデヴィッド・フィンチャー監督の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2009年)、スティーブン・ダルドリー監督の『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2012年)などの脚本を手がけてきました。 また人気を博したテレビドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」シリーズでは、デヴィッド・フィンチャーとともに製作総指揮に名を連ねています。さらに2018年の『アリー/スター誕生』では、主演を務めたブラッドリー・クーパーとともに脚本を担当しました。 こうした作品群を見る限り、アクションやコメディよりも、どちらかというとドラマ映画を手がける傾向のあるエリック・ロス。新たな「デューン」も、重厚な人間ドラマに重きが置かれるのではないでしょうか。

1984年のオリジナル版はデヴィッド・リンチ監督作!その評判は?

主演はカイル・マクラクラン

デューン 1984年
©Universal Pictures/zetaimage

デヴィッド・リンチ監督作『デューン/砂の惑星』で主人公ポウルを演じたのは、カイル・マクラクランです。 ポウルは惑星アラキスの統治者である公爵レトの息子。「デューン」を欲しがる男爵の陰謀によりレトが自害し、ポウルはデューンの原住民の地「フレーメン」に逃げ込みます。 そこで父親の無念をはらすため、デューンを取り戻そうと厳しい修行を積むことに。砂漠に生息する巨大な砂虫を操り、フレーメンで指導者となって人々を束ねていきます。 カイル・マクラクランは1959年2月22日生まれ、アメリカ・ワシントン州出身の俳優です。舞台でキャリアを積んだ後『デューン/砂の惑星』の主役に抜擢され、一気にスターダムを駆け上がりました。 カルト的人気を誇ったドラマ『ツイン・ピークス』(1990年)では、主人公のFBI捜査官デイル・クーパーを演じ、同作は世界的大ヒットに。 またそのほかドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(1998年)ではシャーロットの最初の夫、『デスパレートな妻たち』(2004年)ではブリーの2番目の夫を演じるなど、数多くの人気作に出演しました。

デヴィッド・リンチが監督を務めたものの酷評!

デヴィッド・リンチ
©︎Brian To/WENN.com

原作のSF小説シリーズ「デューン」は、宇宙帝国の争いを壮大なスケールで描いています。1984年にデヴィッド・リンチ監督によって、初めて映画化されました。 オリジナル版の本作ではアメリカのロックバンド「TOTO」が劇中音楽を担当し、イギリスの歌手スティングがハルコネン男爵の甥フェイド・ラウサ役で出演するなど、多方面で話題に。 ところが残念なことに、膨大な制作費をかけながらも評価・興行面ともに結果を残せず、ファンや原作者にも不評でした。その理由としては、監督に最終決定権がなく、構想していた壮大なスケールでは描けなかったことだったと、後にデヴィッド・リンチの自伝で語られています。 とはいえ、彼の独特な世界観が楽しめる作品にはなっており、いまだに一部のファンからはカルト的な人気を誇っていることでも有名です。

幻のアレハンドロ・ホドロフスキー版の存在も

アレハンドロ・ホドロフスキー
©PHOTOPQR/NICE MATIN/MAXPPP

実は「デューン」の映画化構想は、オリジナル版より前の1975年にチリ出身の監督アレハンドロ・ホドロフスキーが練っていました。しかし撮影を前に、製作中止。 この企画には多額の予算がかかり、上映時間がなんと12時間になるというされていたそう!この時の監督による構想と、前代未聞のトラブルは伝説として語り継がれています。

映画『ホドロフスキーのDUNE』

アレハンドロ・ホドロフスキーの「デューン」映画化構想と失敗を描いたドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE』(2013年)は、カンヌ映画祭をはじめ各国の映画祭で大絶賛されました。 この映画では、「デューン」映画化に向けてオーソン・ウェルズやミック・ジャガーなど豪華なキャストが集められ、絵コンテまで制作されながらも製作が中止して未完の作品となった顛末が明らかに。 映画関係者だけでなく、映画を愛する人々や作品を観た人すべてが、彼が映画にかけていた情熱に感動しました。このドキュメンタリーをきっかけに、デヴィッド・リンチ版『デューン/砂の惑星』やリメイク版『DUNE/デューン 砂の惑星』にも改めて注目が集まっています。

「DUNE/デューン」は今度こそ映像化成功となるか?

これまでアレハンドロ・ホドロフスキーが壮大すぎる構想を実現できなかったり、デヴィッド・リンチが独自のアイデアを詰め込み過ぎてしまったりと、成功とはいえない結果を残してきた「デューン」の映画化。 ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は同じ轍を踏まないよう、壮大で複雑な物語を2部作に分け、原作に忠実に描こうとしていることが、予告編からも読み取れます。 内容の濃い原作をポールの英雄譚であり冒険譚として描き、物語をよりシンプルにしつつ、その濃さを保てるようにもしているようです。デューンの世界観を端的に表している、砂漠のサンドワームの造形にも期待が持てそう。 予告編だけで判断することはできませんが、少なくとも原作の世界観を大切にし、忠実に表現しようとしていることはうかがえます。 80年代SFのカルト作『ブレードランナー』の続編をオリジナルのファンも納得できるよう全力を尽くしたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。コアなファンを持つ「デューン」の映画化にも、最善な着地点を見つけてくれるのではないでしょうか。

シャラメ主演の『DUNE/デューン 砂の惑星』は2020年全米で公開予定!

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ主演のSF大作『DUNE/デューン 砂の惑星』。国際色豊かな豪華キャストも集結した本作が、これまでの「デューン」映像化作品より抜きん出たものになるのか、大いに注目されるところですね。 2020年12月18日に全米公開が予定されており、日本での公開も決定しています。気になる日本公開日は続報をお待ちください!