漫画『ヴィンランド・サガ』全巻ネタバレあらすじ解説!過酷な戦場を生き抜く物語
最新刊27巻を
『ヴィンランド・サガ』は『月刊アフタヌーン』にて連載中の、時代漫画です。11世紀にヨーロッパで栄えていたヴァイキングの少年を主人公にした作品で、アニメ2期の放送も決定している人気を誇ります。 そこで本記事ではアニメ2期放送に先駆け、『ヴィンランド・サガ』の全巻あらすじ感想を、ネタバレありで解説していきます!
『ヴィンランド・サガ』のあらすじ【ネタバレ注意】
11世紀ヨーロッパでは、海や川を蛮族であるヴァイキングが席巻していました。ヴァイキングは凄まじいスピードで略奪を繰り返し、人々を恐怖させています。 強い戦士に憧れていた少年・トルフィンは、とあるヴァイキング集団に所属しある日の略奪で大きな武勲を残します。その略奪を指揮していたのは、アシェラッドという男です。2本の短剣を操り敵指揮官の首を取ったトルフィンが見返りとして求めたのは、アシェラッドとの決闘でーー。
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トルフィンの復讐の始まりを
1・2巻ネタバレ感想【旅立ち編】
西暦1002年のアイスランドでは、戦士に憧れるトルフィンが家族と共に平和に暮らしています。そこに現れた北海最強傭兵団のフローキはトルフィンの父・トールズに、隊から抜けた罪を帳消しにする代わりに戦線に参加するよう命じました。 人質を取られ渋々戦線に向かったトールズを待ち構えていたのは、彼の暗殺を依頼されたアシェラッドです。決闘には勝利したものの、着いてきてしまったトルフィンを人質に取られ命を差しだしたトールズ。トルフィンはアシェラッドの船に乗り込み、復讐を誓います。 時代背景が興味深く、復讐の幕開けにドキドキする始まりでした……!
トルフィンの復讐の始まりを
3・4巻ネタバレ感想【ブリテン編】
時は経ち1013年、イングランドと戦争をするデンマーク軍は上陸したロンドンで停滞してしまいます。将軍であるトルケルが寝返ったのです。 トルケルは第2王子であるクヌートを人質にします。報奨金を目当てに単独で王子を奪還したアシェラッドですが、今度は彼がトルケルから追われることに。王子を守るため衝突を避けたいアシェラッドは、策を練りトルケルから逃げたのでした。 アシェラッドの部下として生きるトルフィンが登場する3・4巻。アシェラッドの冴え渡る知略が鮮やかでした。
トルケルからの逃亡劇を
5・6・7巻ネタバレ感想
クヌートを守りながら冬を迎えたアシェラッド隊は、吹雪に見舞われます。後ろからはイングランド軍が迫っており、戦いは避けられません。 一方ではトルフィンとトルケルの一騎討ちが繰り広げられ、一方では先に行ったクヌートを守る戦いが勃発します。自分の考えを無視し、自分の身柄のために殺しあう人間を見るクヌート。そこで愛の本質や人間の業を悟った彼は、元々備わっていた王の資質を開花させるのでした。 トルケルはトールズを本当の戦士だと認めていました。そんな彼がトールズとクヌートを重ねているのが、衝撃です……!
トルフィンVSトルケル戦を
8・9巻ネタバレ感想【奴隷編】
裏切ったトルケルをも従え帰還したクヌートの変貌に、現王であるスヴェンは驚きます。クヌートが邪魔なスヴェン王は、クヌート側の要であるアシェラッドに、クヌートとウェールズのどちらかを選べと話します。 どちらも失わず自分が死ぬと決めたアシェラッドは、スヴェン王を殺しわざとクヌートに自分を殺させました。そして仇の死に錯乱したトルフィンはクヌートに襲いかかり、奴隷として売り飛ばされてしまうのです。 復讐に魂を燃やすトルフィンの少年編ラスト、あまりにも衝撃展開の連続で漫画であるにも関わらず瞬き厳禁です……!
少年編の衝撃の結末を
10・11巻ネタバレ感想
アシェラッドの死から1年経ち、トルフィンは奴隷として農場で働く無気力な日々を送っていました。しかし奴隷仲間との日々によって、徐々に戦士となり失われていた人間味を取り戻していきます。 一方正式にイングランド王となったクヌートは、ある問題を抱えていました。それはイングランド駐留軍の維持費です。クヌートは残虐な方法も辞さず、増税の標的としてトルフィンのいる農場に目をつけるのでした。 農場で様々な出来事を学び人間らしくなっていくトルフィンと、変わってしまったクヌートが対照的で心が苦しいです……。
トルフィンの奴隷生活を
12・13巻ネタバレ感想
クヌートが農場を手に入れようとしている頃、農場では他の地の逃亡奴隷が襲撃をしてくる事件が起こります。殺されたその奴隷は、農場主が気に入っている女性奴隷の元夫でした。それを知った農場主は女性奴隷・アルネイズを瀕死に追い込みます。 ついに始まった農場での戦い。クヌート軍の圧倒的な強さに、農場側は手も足もでません。結局農場は敗北しクヌート側の圧勝に終わります。その頃トルフィンと奴隷仲間のエイナルは、約束を果たし自由の身となっていました。 アルネイズの死に涙するトルフィンやエイナル。世界自体のおかしさに気づいたトルフィンを、応援したくなるでしょう。
農場VSクヌート軍の戦いを
14・15巻ネタバレ感想【冒険編】
クヌートと再会を果たしたトルフィンは、農場から手を引くよう話します。クヌートは力を束ね、国家のために奮闘することが自分の使命であると話しました。クヌートとは違う暴力に頼らないやり方で、平和な世界を作ると誓うトルフィン。彼の決意をみたクヌートは農場の接収をやめ、去ったのでした。 多くの人を失った農場ですが、プライドだけが高かったオルマルが変わり中心に立つことで、復興を目指します。そしてトルフィンはエイナルやレイフを連れ、故郷であるアイスランドに帰還しました。 目的を見失っていたトルフィンが、ついに新たな目標を発見します。自由になった彼はどのように動くのか、必見です!
奴隷編の完結を
16・17巻ネタバレ感想
故郷に帰ったトルフィンは家族との再会を喜びながら、農場を持つハーフダンに出資の依頼をしに行きます。結局は出資をしてくれなかったものの、本気を確かめる挑戦状を突きつけられ、トルフィン一行はヴィンランドとは逆のギリシャに向かうことになりました。 そこでハーフダンの息子に追われるグズリーズを船に乗せ、冒険を開始します。最初に訪れた場所で出会ったのは、戦士だったトルフィンに父を殺された少女・ヒルドです。 平和な世界を作り罪を償いたいと話すトルフィンの話を聞いた彼女は、口先だけなら殺すと監視役として同行するのでした。
平和な世界を目指すトルフィンを
18・19巻ネタバレ感想
トルフィン一行は商業の街であるイェリングに到着します。商いを学ぶはずが、そこはヨーム戦士団後継者争いの真っ最中でした。トルケルと再会したトルフィンは、実質的な父殺しの犯人であるフローキと初めて対面します。 家柄や実力からトルケルによって後継者候補にされるトルフィンですが、それを拒否し急いで出港しました。しかし彼には次から次へ追手がやってきて、またしても過去がトルフィンを戦地へと戻そうとするのでした。 商人になると決め人間らしさを取り戻したトルフィンは、復讐の戦士として剣を振ってきた過去と戦うのです。
フローキと対面するトルフィンを
20・21巻ネタバレ感想
次期首領を決めるための、フローキ派とヴァグン派の内戦。実はこの内戦は、クヌートがけしかけた戦いでした。それを察したトルケルは、戦いを望み正面衝突を希望します。 そしてついに始まってしまった戦争、巻き込まれたトルフィンは自分を戦わせるために、仲間が人質になってしまったと知ります。レイフたちは脱出したものの、グズリーズは取り残されてしまいます。トルフィンは彼女を助けるため、動きだすのでした。 跡目争いは目にみえる戦いと水面下での暗躍が交錯し、息継ぎができないドキドキの連続です……。
大きな戦いの始まりを
22・23巻ネタバレ感想
ついに幕を開けたトルフィンとガルムの戦いは、トルフィンの勝利で幕を閉じます。フローキとの海戦にはトルケルが勝利し、フローキは処刑されることになりました。新たな団長には、トルフィンが任命されます。そして団長になったトルフィンは処刑をせずに、戦士団の解散を命令するのでした。 一方シグルドは、グズリーズの奪還に成功します。しかしグズリーズの本心を知り、シグルドはグズリーズをトルフィンの元に向かわせ単身でアイスランドへ帰還しました。 敵であったシグルドですが、彼の成長と変化をみると応援したくなるでしょう。
戦争の勝者は誰?決着を
24・25巻ネタバレ感想
アイスランドに帰還しハーフダンにも認められたトルフィン一行は、ヴィンランドに移住し開拓する移住者を募ります。トルケルの子など意外な人物も仲間に加え、トルフィンはヴィンランドへの旅を開始しました。 ついにヴィンランドに到達したトルフィン一行は、開拓の準備を進めます。移住者の意見の違いなど数々の問題があるものの、まず最初に決めるべきは先住民との接し方でした。 ヴィンランドに到着しても、問題は山積みです。ここからはトルフィンの悩みが開拓に関係することになり、物語が次のステップに進んだと感じます!
ついにヴィンランドに到着!
26巻(最新)ネタバレ感想
不安もあった先住民と開拓団の最初の接触ですが、非常に和やかなムードで終結します。しかし順調に準備が進む中でも、不吉の前兆が生じ始めていました。 先住民であるウーヌゥ人のシャーマン・ミスグェゲブージュは、不吉な予知をみます。また武闘派の移住者は、自衛のために武器を持参していました。争いの火種がくすぶる中、着々と畑を耕していた開拓団に実りの秋がやってきます。 表向きは順調そのものでありながら水面化で問題が起こる、今後の展開の激化を予想させる26巻でした……。
新たな波乱の幕開けを
『ヴィンランド・サガ』の感想&レビュー
『ヴィンランド・サガ』は少し重く、考えさせられる時代漫画が好きな人におすすめできる作品です。 物語は主人公の少年期から始まり、父を殺され戦士として生き、奴隷を経験して初めてタイトルに入っている「ヴィンランド」を目指し始めます。ただ平和を目指しているだけでなく、過酷な人生をしっかりと描いているため、トルフィンの想いに共感し熱い気持ちで読めるのです。 やはり今後は何らかの争いが巻き起こると思われますが、最後はトルフィンに願いを叶えてほしいですね!
2023年1月よりアニメ2期放送!
2019年に1期が放送され好評だったアニメ『ヴィンランド・サガ』の、2期が2023年1月から放送されます。主人公であるトルフィンとクヌートの声優は続投で、新たに登場するエイナル役の武内駿輔や、アルネイズ役の佐古真弓など、新声優も続々と発表されました。 2期で描かれるのは、トルフィン青年期である奴隷編です。1期と同じペースで進めば、少なくとも奴隷編ラストまでは放送されるでしょう!
アニメの2期を
アニメ『ヴィンランド・サガ』1期の配信先
『ヴィンランド・サガ』あらすじをネタバレ解説しました
戦記や戦争作品が好きな漫画ファンから根強い人気を誇り、アニメ化もされている『ヴィンランド・サガ』。本作はアニメ2期の放送も決定しているので、その前にぜひ原作ストーリーをおさらいしてみてください!
トルフィンの復讐の始まりを