小説『神達に拾われた男』最新巻までのネタバレあらすじ！アニメ化や打ち切りの理由も紹介！

なろう系発の小説『神達に拾われた男』は、異世界転生した不運な社畜サラリーマンのほのぼのスローライフを描く異世界転生ストーリー。アニメ2期放送もされる本作の原作小説のネタバレを中心に、アニメとの違いや打ち切りの噂について詳しく紹介します！ ※この記事は2022年11月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

『神達に拾われた男』はRoyによる異世界転生ファンタジー小説。もともと小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載していた、いわゆる「なろう系」作品です。 サイト内で連載された改訂版が書籍化されており、2022年11月18日に最新12巻が発売されました。 2017年から漫画化され、2022年11月現在9巻まで発売中。さらに2020年にアニメ1期、2023年には2期が放送決定した、ほのぼのとした雰囲気が人気の転生スローライフものです。

ストーリーが1番進んでいるのは小説版です。漫画やアニメで描かれたストーリーのその先が気になる！という人のために、ここからは小説版のあらすじをネタバレありで紹介していきます。

ブラック企業務めで天涯孤独な中年サラリーマン・竹林竜馬は、睡眠中にあっさり死亡します。彼は異世界セイルフォールの枯渇した魔力を補うという目的のため、同世界の3人の神に頼まれてセイルフォールへ魂を転移してもらうのでした。 神達の手厚い加護を受け、彼は記憶や知識はそのままに8歳の少年リョウマ・タケバヤシとして目覚めます。付与された能力のなかでは、理不尽な不運の多い前世を耐えて生きてきたおかげで、異様に高い各種耐性を備えていました。 1人暮らしを始めたリョーマは悠々自適な生活を謳歌しながら、持ち前のオタク的性格を生かしてスライム研究に没頭。気づけば多種多様なスライムを使役するテイマーとなっていました。

3年後のある日、リョウマは森でリフォール王国の貴族ジャミール公爵家当主の一行を助けます。 彼らとの出会いをきっかけにリョウマは初めて同年代の子供である公爵令嬢のエリアリアと出会い、さらに彼らの旅に同行する形で初めて森を出ることを決意。現地の人々との交流のなかで、リョウマが3年間独学で培った魔法やテイマー技術が人並外れたものであることも判明するのでした。 鉱山の町ギムルに到着したリョウマはテイマーギルド・冒険者ギルドに登録します。リョウマは前世で厳しく武道を教え込まれており、弓や体術なども高い実力を持っていました。 リョウマは簡単な清掃依頼から、街の共同トイレの汲み取り槽の清掃までこなします。後者の依頼では槽内が病原菌の温床となっていることを突き止め、リョウマは他の冒険者と協力して迅速に対応。この一件でリョウマは周りから実力を認められると同時に、信頼を得るのでした。

エリアリアの魔法特訓のための魔獣討伐をしたり、前世の知識と魔法を駆使した錬金術を披露したり、大規模討伐で活躍したり。 相変わらず見た目にそぐわぬ実力と謙虚な性格で、彼はいつしか街になじんでいきます。当然なかには、公爵家の後ろ盾があるリョウマを気に食わない者もいました。 そこでリョウマはお世話になっていた公爵家を出て自立することを決意。その後、彼が選んだのはスライムを駆使した超ホワイト企業なクリーニング店でした。店は大繁盛となり、リョウマはサラリーマン経験を生かして経営者としても成功します。 一方リョウマと共に過ごしたことでエリアリアは魔法への苦手意識を克服。また、レアなリムールバードとの従魔契約を成功させるなど、従魔術師としても頭角を表し始めます。 リョウマに想いを寄せているエリアリアは、彼の自立宣言を悲しんだものの、これから通う学校の長期休暇である3年後と、卒業する6年後に再会することを約束。自立を決意したリョウマと、学校という新天地に向かうエリアリアは、お互いにエールを送り合いながら別れます。

1号店の繁盛を受け、リョウマは2号店出店へ向け動きます。元スライム研究者も雇い、ライフワークであるスライム研究にも余念がありません。 これまで自立のために稼いできたリョウマですが、彼には転移時に神が設定した架空の設定がありました。それによると、彼はシュルス大樹海出身。リョウマは故郷へ行くという新たな目標を掲げ、そのためにも冒険者としてレベル上げしていくことにします。 とはいえ経営者としても多忙な彼は、前世の知識を生かして新商品や新素材をヒットさせたり、創立祭に屋台を出店させたり、新人冒険者向けの教習会に教官として参加したり。スローライフと呼ぶには多忙な日々を満喫していきます。 その過程で、公爵家の祖先で従魔法の開祖であるシホがリョウマと同じく日本からの転生者だったと発覚。また地球の神が生前、リョウマが殺人鬼となるように魂に手を加えるも、彼が強い自制で犯罪に走らなかったことが明らかになります。 10巻以降はリョウマは街の治安回復のために奔走。知恵と人脈を駆使していくことになります。

『神達に拾われた男』のアニメは第1期が全12話で2020年に放送されました。小説では3巻、漫画では8巻までに該当するストーリーがアニメ化されました。 アニメ2期は2023年1月から放送予定。同じ話数だと想定すると、小説の4～6巻あたりがアニメ化されそう。漫画は9巻以降の内容となりますが、2022年11月時点で最新刊が9巻です。アニメのほうが漫画を追い越してしまうでしょう。

1期は全12話でエリアリアとの別れという区切りのいいところまで描こうとした結果か、原作小説に比べるとやや駆け足気味に。 リョウマや街にやってきたばかりの頃の、スラムの子どもたちを助けるエピソードやゴブリン討伐など、リョウマの主人公っぽさを感じられるシーンが大幅にカットされている印象です。 エピソード重視の人ほど、原作小説を読んでほしい作品！アニメとはまた違った評価になるはずです。

アニメで作品が盛り上がっているタイミングで、検索結果に「打ち切り」がサジェスト表示される事態に。ですが、実際のところ小説・漫画・アニメなど全媒体において『神達に拾われた男』は打ち切られた事実はありません。 実は漫画作画担当の蘭々が、2020年8月に手術をするため3ヵ月間休載していました。同年10月からアニメが始まったものの、『マンガUP!』では本作の更新が止まっていたため、前述の事情を知らない人が打ち切りになったと勘違いしたのです。 先生は無事復帰し、3ヶ月に連載再開。以降も連載がちゃんと続いています。

『神達に拾われた男』のあらすじをネタバレありで紹介しました。とはいえ、リョウマはかなりのマルチタスク人間で、同時にいろんなことを手広くやっています。そのすべてを堪能するためにも、アニメだけでなく小説や漫画もぜひ読んでもらいたい作品です！