2023年2月15日更新

映画『バビロン』で流れた挿入歌をシーンと共に解説!サントラ全曲一覧も

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『バビロン』
(C) 2022 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

ブラッド・ピットやマーゴット・ロビーが主演を務めるデイミアン・チャゼル監督による映画『バビロン』。 本作は『ラ・ラ・ランド』(2017年)で音楽を担当したジャスティン・ハーウィッツが音楽を手掛け、2023年のゴールデングローブ賞では作曲賞も受賞しています。 この記事では作中で使用された楽曲を集めたサウンドトラックについて徹底解説!あなたの琴線にふれる曲もきっと見つかるはず!

作品名 『バビロン』
監督 デイミアン・チャゼル
公開日 2023年2月10日

映画『ラ・ラ・ランド』本編で
挿入歌をチェック

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映画『バビロン』の代表曲をピックアップ!【11選】

ここからは、映画『バビロン』で流れた印象的な11の代表曲をシーンとともに解説していきます。 >サントラ収録曲一覧はこちらから

1.『Welcome』

狂乱の幕開けにふさわしい1曲

サントラ1曲目に収録され、管楽器の力強い演奏が印象的な『Welcome』。 本作は1920年代、黄金時代のハリウッドを舞台に映画界の熱狂を描いた作品であり、この楽曲はその幕開けにふさわしい妖艶ながらも熱のこもった1曲となっています。本編ではパーティが始まろうとするシーンで、観客を映画の世界へ出迎えるように使用されています。

2.『Manny and Nellie's Theme』

マニーの感情を表す悲哀の曲

先ほどの曲とは打って変わって寂しげでスローテンポな1曲。この2曲を聴き比べるだけでも、作曲を担当したジャスティン・ハーウィッツの豊かな才能を感じることができます。 本編では映画製作を夢見てハリウッドへ飛び出してきた青年マニーが、新進気鋭の女優ネリーに冷たくあしらわれるシーンで流れます。

3.『King of the Circus』

狂乱の王を讃える歌声

重低音の声が終始響く怪しげながらも迫力満点の1曲。 本編では映画界の大スターであるジャック・コンラッドの登場シーンで流れます。ジャックは熱狂するハリウッドのなかでも超一流のスター。「サーカスの王」という曲名と迫力ある曲調は、狂乱の中心に立つ彼にふさわしい楽曲と言えるでしょう。

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4.『Coke Room』

ネリーの狂気が宿る曲

1度聞いたら耳を離れないメロディラインに、後ろで忙しなく鳴るリズム。 本編では怖いもの知らずの新進気鋭の女優、ネリーが撮影現場に乗り込むシーンで流れます。この曲には1度目にすれば虜になってしまう、ネリーの美貌とそのなかに眠る狂気のイメージが込められているのかもしれません。

5.『My Girl's Pussy』

妖艶な歌声で彩る大人の楽曲

これまでの曲から一転しボーカルを中心に据えた1曲。 タイトル通り妖艶な色気が漂う、しっとりとした歌になっています。本編ではランドリーで働きながら映画字幕を書き、夜はパーティーで歌声を披露するレディ・フェイ・ジュ―が歌う曲として使用されます。

6.『Gold Coast Rhythm(Wallach Party)』

パーティの終わりを告げるスローナンバー

ゆったりとしたスローテンポでムードたっぷりに奏でられる曲。 本編ではパーティの終了シーンや、ジャックとネリーの撮影シーンで使用されています。2人の関係性は未だに明らかになっていませんが、大人のムード漂う楽曲が使われていることからただならぬ関係を想像してしまいますね。

7.『Ain't Life Grand』

ネリーの秘めた恋のテーマ?

さびしげな雰囲気を醸し出すスローテンポな1曲。 本編ではネリーが「ある女性」と会えることを知り大喜びするシーンで使用されています。ネリーは予告編で女性とキスをするシーンも存在しており、もしかしたら彼女はその「ある女性」に恋をしているのかもしれません。

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8.『Wild Child』

「我が子」の生誕を祝う迫力ある楽曲

最初に紹介した曲たちのように、盛大で迫力ある雰囲気が漂う1曲。 本編ではネリーらが自身の出演する映画を試写するシーンで使用されています。この曲は映画関係者にとっての「子ども」のような存在、つまり彼らが作った「映画」の誕生を祝う意味が込められているのかもしれません。

9.『Singin' in the Rain』

スターの悲しみを込めた楽曲

1953年に公開され大ヒットした映画『雨に唄えば』(1953年)に使用された楽曲と同じ曲名を持つ『Singin' in the Rain』。 本編ではミュージカルの役をもらったジャックがその役を本心では嫌がっているシーンで使用されています。サイレント映画からトーキー映画へ移り変わる時代を描いた『雨に唄えば』の曲と同じ曲名にしたことには、作曲者の大きなメッセージが込められているように見えます。

10.『Call Me Manny』

マニーの躍進を予感させる1曲

タイトルからもわかる通り、この曲はマニーのために作られたもののようです。 メロディなどはネリーのシーンに使われた『Coke Room』をベースになっていると思われます。本編ではマニーの「ネリーと一緒に仕事をする」という夢が叶ったシーンで使用され、数ある楽曲の中でも重要なシーンで使われる1曲です。

11.『Finale』

物語の幕引きを彩る迫力ある楽曲

タイトルの通り物語の盛大な幕引きを思わせる1曲。 本編では物語の終盤、再び冒頭のパーティシーンが流れるときに使用されています。曲調は終盤へ向かうにつれ激しくなっていき、迫力あるフィナーレを飾ると同時に、再び狂乱の時代が訪れることへの示唆も感じさせます。

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映画『バビロン』サントラ収録曲一覧

トラック番号 タイトル 収録時間
1 Welcome 4:00
2 Manny and Nellie's Theme 0:53
3 King of the Circus 2:28
4 Jub Jub 0:56
5 Coke Room 2:31
6 My Girl's Pussy 2:29
7 Miss Idaho 0:55
8 Voodoo Mama 3:59
9 Gold Coast Rhythm
(Wallach Party)
1:41
10 Ain't Life Grand 1:38
11 Babylon 0:30
12 Morning 2:00
13 Kinescope Ragitime Piano 0:35
14 Kinescope Erhu
(Orientally Yours)
1:28
15 .Kinescope Circus Music 0:49
16 Kinescope Organ Music 0:45
17 Night on Bald Mountain 2:08
18 Herman's Hustle 2:02
19 Gold Coast Sunset 2:00
20 Champagne 2:55
21 Wild Child 3:03
22 New York 2:02
23 See You Back in LA 0:48
24 Red Devil 1:56
25 I Want a Man 2:02
26 Orientally Yours 2:11
27 Gimme 1:32
28 Singin’ in the Rain 1:22
29 Pharoah John 0:39
30 Meet Miss LaRoy 0:39
31 Call Me Manny 3:37
32 Hearst Party 6:41
33 Damascus Thump 2:10
34 All Figured Out 0:55
35 Nea Smyrni 2:03
36 Waikele Tango 3:38
37 Toad 2:01
38 Blockhouse 2:10
39 Jack's Party Band 1:34
40 Gold Coast Rhythm
(Jack's Party)
1:42
41 Levántate 0:34
42 Señor Avocado 2:23
43 Heyo 3:00
44 Gold Coast Rhythm
(Juan Bonilla)
2:56
45 Te Amo Nellie 1:31
46 Gold Coast Rhythm
(Sidney's Solo)
2:47
47 Manny and Nellie's Theme
(Reprise)
0:45
48 Finale 3:51

耳から離れない?映画『バビロン』サントラ収録曲には名曲がたくさん!

『バビロン』
(C) 2022 Paramount Pictures. All Rights Reserved

幅広く多彩な楽曲でハリウッドの熱狂時代を描いた映画『バビロン』。映画はもちろん、サントラを聞くだけでも素晴らしい体験ができるはず。 サントラから入って映画を見るもよし、映画から入ってサントラを聞くもよし。気になる楽曲があった方は、是非『バビロン』をチェックしてみてください!