漫画『君は放課後インソムニア』全話ネタバレあらすじ＆感想！不眠症の少年と少女の青春物語

2023年4月からアニメ放送が決定している漫画『君は放課後インソムニア』。タイトルに「インソムニア(不眠症)」とある通り、“眠れない”という共通の悩みを持つ男女の姿が描かれています。ふたりが惹かれ合う過程がていねいに描かれる王道の青春物語です。 この記事ではそんな『君は放課後インソムニア』のあらすじを最新巻まで紹介。ネタバレや感想を交えてざっくり解説していくので、どんな作品か気になっている人はぜひチェックしてみてください。

中身丸太(ガンタ)は不眠症で悩む男子高校生。眠いはずなのに眠れないという日々が続き、体力的にも精神的にも限界が近づいていました。 そんなある日、彼は文化祭の準備で使えそうな段ボールを探す途中、今は使われていない天文台が静かで秘密基地にうってつけだということに気付きます。しかしそこではなんと、同じクラスの曲伊咲(イサキ)が眠っていて……！？

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不眠症に悩む男子高校生・ガンタは、ある日校内で「秘密基地」にぴったりな場所を見つけます。それはもう使われなくなって久しい天文台。この学校には天文台はあるのになぜか天文部がないので、誰も使う人間はいないはずでした。 しかしそこには先客――ガンタと同じ症状に苦しむクラスメイト・イサキがいました。はじめは驚いたふたりですが、誰にも言えなかった悩みを分かち合えるというのは大きく、すぐに仲良くなります。 秘密基地を心地よく作り変えたり、夜の街を一緒に散歩したりと、彼らがいろいろ楽しむ姿に思わず憧れを抱いてしまいました。

天文台を勝手に使っていることがバレてしまい、結果的にガンタとイサキは天文部として活動することに。いろいろなイベントを通じて関係を深めていく姿が微笑ましいです！ 花火大会の日、イサキはガンタと一緒に屋上で花火を眺めながら、自身が不眠症になった理由について打ち明けます。 実はイサキは心臓に問題を抱えており、それに対する不安や恐怖から眠ることができなくなったというのです。日常生活を送るのに問題がないとは言っていますが、想像しただけで胸が締め付けられてしまいました……。 話を聞いたガンタは、アプリを使って「2人だけの深夜ラジオ」を始めることを提案。眠れるまで彼女の話を聞くと約束します。彼らの関係の眩しさにくらくらしそうです……！

2人だけの深夜ラジオを通じ、どんどん仲良くなっていくガンタとイサキ。夏休みにも突入し、準備に準備を重ねたペルセウス座流星群観測会の日が近づきますが、なんと雨で中止になってしまいました……。 部の存続のためにも功績づくりは必要不可欠なので、彼らは星景写真コンテストで入賞するという新たな目標を立てます。そして写真撮影のため、イサキの姉・早矢の同伴ありで合宿をすることに。甘酸っぱいさわやかな展開が続き、胸キュンが止まりません！

ガンタの眠れない理由も明かされ、ふたりは秘密を共有することでよりいっそう絆を深めていきます。そんな中、イサキの両親が娘を心配するあまり迎えに来るという話になったため、合宿は中断という形に。 しかしふたりは最後の夜に目的地である真脇遺跡を訪れ、撮影をおこなうことができました。さらに満天の星空の下、彼らはお互いの想いを確かめ合います。写真を撮り合うシーンが幸せそうで、特に印象に残りました。 イサキの姉も言っていましたが、両親はイサキに対してかなり過保護なようす。病弱な娘を大切に想うゆえだとはわかっていますが、彼らのせいでふたりの仲が引き裂かれるのではないかと心配です。

イサキはスマホを没収されてしまい、夏休み中のガンタとの連絡手段がなくなってしまいます。ぱっとしない日々を送る中、ガンタには撮影した写真がコンテストで入賞したという嬉しい知らせが。結果を受けて謙遜するガンタに対し、先輩の白丸が贈った言葉がまた良いんですよね。 そして2学期が始まり、天文部は正式な部活として認められ、ふたりの関係も友人公認のものに。しかしイサキは定期検査に引っかかり、体育祭に参加できなくなってしまいます……。 そんな彼女のため、ガンタが部活対抗リレーでカッコイイ姿を見せてくれました！好きな人のため一生懸命がんばる彼の姿に胸がアツくなります。

ふたりが恋人同士になってからというもの、ガンタはこれまで以上にイサキのことを真剣に考えています。しかしイサキが向き合ってきた現実は想像以上に厳しいもの。果たしてガンタは今後も負けずに彼女とともに歩み続けることができるのでしょうか。 その後は部活動も順調で――と思いきや、イサキが体調を崩し寝込んでしまいました。楽しい日々が続いていただけに切ないですね。不安に押しつぶされそうなイサキも、そんな彼女を見てつらそうなガンタも、どちらも見ていて心が痛くなります……。

いつもの調子を取り戻したイサキは、ガンタと一緒にクリスマスや年末年始を満喫。元気いっぱいでニコニコしている彼女を見ていると、安心すると同時にこれからもずっと元気でいてほしいと願ってしまいます……。 さらにイサキはこれまで貯めていたお年玉を使ってカメラを購入しました。彼女が最初に撮ったのはお母さん。“これからいっぱい皆を撮る”という発言には、未来への希望が含まれているようでぐっときます。

春になりガンタとイサキは高校2年生になりました。学生にとって進級はやっぱり節目として大事なものですから、読者としても感慨深いものがあります……。 天文部には3名の新入部員が入部！秘密基地の秘密感が薄れてしまうのは残念ですが、新メンバーが加わることでにぎやかになりそうで良いですね。 いろいろ考えた結果、ガンタは看護系の道に進むことを決心したようです。イサキは嬉しくもあり複雑でもあり、彼に対してとある言葉を投げかけるのですが、このあたりの描写がまさに青春という感じで眩しかったです。

派手な展開が起こるタイプの作品ではないのですが、ガンタとイサキの日常がていねいに描かれており、そのひとつひとつにぐっときます。一方でイサキの病気が全編を通して暗い影を落としているので、心配でハラハラしてしまうことも。 不眠症というつながりで仲良くなり、お互いを大切に想い合うようになった彼らが、どんな結末を迎えるのか最後まで見届けたいです。できればハッピーエンドでお願いしたい……。

『君は放課後インソムニア』はアニメ化が決定しており、2023年4月から放送開始されます。 ガンタを演じるのは佐藤元、イサキを演じるのは田村好と、どちらも期待の新人声優。本作のフレッシュな魅力をどう表現してくれるのか楽しみですね。 さらに作品の舞台である石川県七尾市の「第81回七尾港まつり」とコラボするほか、天文雑誌「星ナビ」と共同で星景写真コンテストが開催されることも決定しています。アニメ本編はもちろん、こうした試みからも目が離せません！

この記事では『君は放課後インソムニア』のあらすじを最新巻までネタバレ解説してきました。 何気ない会話や表情の描写にぐっとくる本作。2023年4月からアニメが放送される前に、原作漫画のほうもチェックしてみてはいかがでしょうか。