『地獄楽』亜左弔兵衛(あざちょうべい)は最後死亡した？房中術で天仙になったのか

『地獄楽』の主要キャラのひとりであり、ギャップの激しさで多くのファンを虜にした亜左弔兵衛。彼と弟である桐馬の絆の深さには、思わずぐっときてしまうことでしょう。 本記事ではそんな弔兵衛のプロフィールや作中での活躍を解説。最後死亡したのかどうかについても触れているので、彼について詳しく知りたい人はぜひチェックしてみてください！ ※この記事は『地獄楽』の重要なネタバレを含みます。

亜左弔兵衛は傷だらけの顔と鋭い目つきが印象的な青年。「賊王」の異名の通り、盗賊の頭として数々の修羅場をくぐり抜けてきました。傍若無人なふるまいが目立つ一方で、適応力と分析力が高く戦闘時の思考もきわめて冷静です。 唯一の肉親である弟・桐馬とは強い絆でむすばれており、兄を救うため監視役の地位を得た彼とともに行動します。

一部の読者のあいだでは、弔兵衛が漫画『僕のヒーローアカデミア』の人気キャラ・爆轟勝己とよく似ていると話題になっています。 たしかに、ツンツン頭や悪人顔といったキャラデザ、口の悪さと傍若無人な振る舞い、そうしたイメージに反した意外な冷静さなど、共通している部分は多いです。片方が好きな人にはもう片方も刺さるかもしれませんね！

結論から書くと、弔兵衛は弟の桐馬とともに最後まで無事生き残りました。以下では彼が生き残るためのパワーを手に入れた経緯や、島から脱出するまでの戦闘歴について解説していきます。

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弔兵衛は天仙のひとり・ジュファとの戦闘で、並外れた回復力を持つ彼に追い詰められます。左半身を切り落としたにもかかわらず、ジュファは一瞬で回復して反撃をしてきたのです。 弔兵衛は武器も砕かれ自分も瀕死の重傷を負わされたうえで、桐馬とともに「穴」の中に落とされてしまいます。 非常に高い戦闘能力を持つ弔兵衛ですが、この時点では天仙には到底およばない存在だったというわけです。

そのままいけば、ふたりは仙薬の材料になってしまうだけのはずでした。しかし身体に植物が絡みついたとき仙薬が混ざったおかげで、弔兵衛は驚異的な再生能力を手にします。 弟を担いで穴から脱出した彼は、喉を抉られて倒れるも復活。もともとの能力にくわえ、不死身の身体という新たな強みも獲得しました。

物語の終盤では盤古とヂュジンが融合したことで、島中のタオが乱れてしまいます。それにより弔兵衛もタオのコントロールがうまくできなくなり、花化が進むことに……。このまま放っておけば、粉を吸った桐馬まで花化してしまいかねません。 そこで弔兵衛は自分の命に代えて弟を守るため、花化を覚悟で力を解放します。おかげで盤古を倒すことはできましたが、その身体は崩壊してしまうのでした。

崩れゆく兄の身体から、かろうじて核のような「丹田」を手にすることができた桐馬。それを見たグイファは弔兵衛のタオがまだ生きていることを見抜き、桐馬に伝えました。 グイファがタオを循環させる特殊な鉢を渡してくれたため、桐馬はそれを使用して弔兵衛を復活させます。金のタオを持つ弔兵衛と土のタオを持つ桐馬が、お互いの力を高めあう「相生」の関係だったのも良かったのでしょう。

こうして兄弟は無事生き残り、島を脱出した後は名前と過去を捨てて香港へと渡りました。「双龍兄弟」と呼ばれるようになった彼らは、魔都香港にさらなる混沌を生み出しているようです。 弔兵衛は普段幼稚園くらいの子どもの姿をしていますが、タオを使うと大人の姿に戻ります。必要のないときはタオを無駄に消費しないように、子どもの姿を保っているようです。

弔兵衛と桐馬は武家の出身ですが、幼い頃に両親を失い盗賊として生きるようになります。彼らにとってお互いはたったひとりの肉親であり、守るべき存在でした。弔兵衛は弟のためなら命さえ投げ出す覚悟を持っており、実際に花化してまで彼を守り通しています。 弔兵衛がそれほど桐馬を大切に想っているのは、唯一の家族だということはもちろん、彼が生まれたとき父親から「兄は弟の道標」と言われたことも関係しているのでしょう。対して弔兵衛は「僕が守ってあげる」「僕お兄さんだから」と約束しているので、それを最後まで貫き通す覚悟でいるのかもしれません。

花化しながらも自我を保っていた弔兵衛は、かなりレアなケースでした。天仙のリーダー格であるリエンはそんな彼に目をつけ、研究の一環として房中術を迫ります。 弔兵衛は相手との力関係を見極めたうえで、今自分がとるべき行動を熟考。結果として、タオを使いこなし強くなるために房中術を受け入れることを決めます。その後「成仙の儀」をおこない鍛錬もおこなっているので、天仙にならぶ存在になったといえるでしょう。 この一連のシーンには、最適解を導き冷静に行動できる弔兵衛の適応力の高さがよくあらわれていました。

アニメ『地獄楽』で弔兵衛を演じるのは、劇団ひまわり所属の木村良平。子役時代から俳優や声優として活躍していたベテランで、数多くの作品に出演してきました。 『黒子のバスケ』の黄瀬涼太のような明るいチャラ男や、『マギ』のジュダルのような傍若無人な悪役まで、幅広いキャラを演じ分ける実力派です。彼なら弔兵衛のギャップも見事演じ切ってくれることでしょう。

粗暴な振る舞いに反して冷静な思考回路を持つ弔兵衛。弟思いな一面もあり、そのギャップに惹きつけられた読者も多いことでしょう。2023年4月から放送開始されるアニメ『地獄楽』では、どんな声や動きで魅せてくれるのか楽しみですね！