映画『わたしの幸せな結婚』がひどいと言われている理由とは 原作ファンの感想・評価まとめ【実写キャストに賛否】
2019年に小説とコミックが刊行され、2022年12月までにシリーズ累計発行部数650万部を記録した大ヒット作『わたしの幸せな結婚』。2023年3月17日に実写映画が公開され、話題を呼んでいます。 映画公開前には「ひどい」という声も上がっていた実写化ですが、実際に鑑賞した人の感想はどうだったのでしょうか。今回は映画の評価や続編の可能性について紹介していきます。 ※この記事には実写映画『わたしの幸せな結婚』のネタバレが含まれます。未鑑賞の方はご注意ください。
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映画『わたしの幸せな結婚』の感想・評価
タイトルからベッタベタなラブストーリーを想像してたけど全然違った!CGがしっかりしてて、異能バトルにも迫力がある!!帝都物語とか好きな人は絶対好きだと思う。主人公たちの繊細な感情の変化も美しい映像でしっかり見せていて、美世のけなげさに泣ける……。これは続編を期待したい。
やっぱりこう…キャストがそうじゃないんだよな〜。原作では儚げな印象のある2人だけど、実写版は元気そう笑。物語の設定も複雑というか、和風ファンタジーでそもそも実写化に向いてないと思うんだけど……。原作ファンとしては、主人公が清霞になってるのも違和感あるし、事務所の力を感じてしまう。
映画化が決まった際は原作を大切にしたいファンから一部「ひどい」という声が集まりましたが、映画が公開されると、賛否はあるものの「映画として面白かった」という声も。 監督はドラマ『アンナチュラル』や『MIU404』『最愛』などで演出を務めてきた塚原あゆ子。彼女の手腕と俳優の演技が評価されているようです。
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映画『わたしの幸せな結婚』がひどいと言われている理由
映画『わたしの幸せな結婚』がひどいと言われている理由は主に以下の5つです。
- 目黒蓮と清霞のイメージが合わない
- 今田美桜と美世のイメージが合わない
- 主人公の変更と実写化が難しいストーリー
- 世界観がややこしく理解しきれない
- 原作と異なる設定がある
ここからはそれぞれの理由について解説していきます!
その1 目黒蓮と清霞のイメージが合わない
本作のヒーローである久堂清霞は、「全体的に色が薄くほっそりとした、中性的な容姿」と描写され原作では以下のように描かれています。
- 陶器のように真っ白な肌
- 透けるような薄茶の髪の毛に青みがかった瞳
- 男性とは思えない程のほっそりとした身体つき
しかし、この原作描写が久堂清霞役・目黒蓮のイメージと大きく異なり違和感を持つ人が多かったようです。 整った容姿という部分に関しては申し分ないイケメンであることは確かなのですが、目黒蓮は女性的な美しさよりも男性的なかっこよさの方が強く感じてしまいます。また、印象の強いドラマ『silent』で演じた役が優しい穏やかな性格であったこともあり、冷酷無慈悲な役どころが合っていないと感じる人も多いようです。 目黒蓮はデビューして以降ほとんどを黒髪・短髪で活動していますので、普段のイメージと大きく異なる薄茶色の長髪の見た目にもコスプレ感を強く感じてしまうのかもしれませんね。
久堂清霞には原作程の冷酷さを感じなかったな。むしろ、「不器用だけど優しい人」という印象が強かった気がする。だから最初は原作とのミスマッチを感じたけど、後半にいき清霞の優しい面が見えていくにつれて違和感は消えていったかな!原作と一致はしていなかったけど優しい雰囲気の清霞もそれはそれでアリでした。
その2 今田美桜と美世のイメージが合わない
原作の斎森美世は、実家で虐げられて育ったために自己肯定感が低く、いつも怯えて暮らしていました。久堂家にやってきた後もそれはしばらく変わりませんでした。 実写版では、そんな美世を今田美桜が演じるとのことで、イメージが違うとの声が聞かれました。これまでに芯のあるパワフルな女性を演じてきた彼女のイメージが強いと違和感があるかもしれませんね。 どちらかというと美世の妹である香耶を演じてほしかったと言う意見も多いようですね。
原作で美世は空虚な瞳って描写がされているけど、正直今田美桜の元々の目力が強すぎて……美世とはちょっと違うかな。花晴れの芯の強いわがままお嬢様のイメージが強くて、美世は全く反対の役なのでイメージととの差がすごくてちょっと違和感だったなあ。
その3 主人公の変更と実写化が難しいストーリー
原作は美世の視点で物語が進んでいきます。実家でひどい扱いを受けてきた彼女が清霞に出会い、次第に心を寄せ合うようになっていくうちに自信をつけ、変わっていく様子に涙する人が多いようです。 しかし実写版の主人公は清霞。この変更に原作ファンは困惑。「美世が幸せになっていくのを見たかった」との声も聞かれ、視点が変わることでストーリーのどこに重点が置かれるかが変わるのを懸念していました。 また原作は、明治時代ごろが舞台のファンタジーロマンスという現実味のない設定を絶妙なバランスで描いており、それを実写化するのは難しいとの声も聞かれました。 しかし実際にはファンタジー色の強い後半のバトルシーンに魅力を感じる観客も多く、その点を高く評価している人もいます。
その4 世界観がややこしく理解しきれない
『わたしの幸せな結婚』の舞台は、明治・大正時代ごろの日本ですが、特殊な能力「異能」を受け継ぐ者たちが災いから国を守っているという設定です。 そのため、特殊能力や専門用語が多く、原作を読んでいないと理解が難しい部分があります。物語が複雑なため1回では理解しきれず、複数回鑑賞するという声も聞かれました。 またラブストーリーと異能バトル、時代劇風の世界観と要素が多く、それらをすべて表現しようとした結果、どの要素も薄味になってしまったとの評価もあります。
映画冒頭で世界観の説明があるんだけど、とにかく情報量が多くて理解しきるのに時間がかかった。一回じゃ理解しきれないからあらすじ読んでいくとか、あらかじめ準備してから見た方がいいかも。初めて観る人には設定理解が大変で没入するのに時間がかかりそうだな。
その5 原作と異なる設定がある
- 斎盛家が一部が洋館に
- 異能を発動する時に刻印が浮かび出る
- 黒幕が原作には登場しないキャラクター
- ゆり江さんの身長が高すぎる
映画と原作の設定が異なり、原作ファンとしては違和感がある部分も多かったようです。 その中でも特に、原作では和風家屋の斎盛家が洋館となっていることが大きな違いです!実際に映画では和洋折衷の邸宅が使用されています。 映画の重要シーンは原作の世界観を壊さないためなのか、日本家屋が使われていることが多く、原作ファンとしてはわざわざ洋館の邸宅が使用されたことを不思議に感じる人も多いようです。
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【ネタバレ】映画の続編もありえる?
本作の終盤で美世の隠された異能が明らかになり、清霞を助けることで2人の距離はさらに縮まりました。しかしエンドロール後には、今回の「災い」を仕組んだと思われる人物が、何者かに「すべてうまくいった」と報告するシーンが。 美世と清霞を取り巻く不穏な動きは、まだ収束したとは言えないようです。 エンドロール後に登場した人物は、原作で重要な役割を担っているキャラクターと言われており、原作もまだ完結していないので、続編は大いにありそうですね。
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映画『わたしの幸せな結婚』の感想・評価を要チェック!
キャスティングや原作の再現度など、公開前には不安が囁かれた『わたしの幸せな結婚』ですが、CGでの表現など映像面でも見どころが多く、気になる人は見て損はない作品となっています。 原作に忠実に映像化した結果、盛り込まれた要素が多く設定を理解するのに苦労するという指摘もありますが、ラブストーリー、異能バトルなど、どこに注目して観るか決めておくとより楽しめるかもしれません。
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