2020年9月16日更新

『わたしの幸せな結婚』のあらすじをネタバレありで紹介!自尊心ゼロの美世は幸せになれる?

『わたしの幸せな結婚』 あらすじ サムネイル

『わたしの幸せな結婚』は虐げられて育った美世が、冷酷無慈悲といわれる清霞の元へ嫁いで少しずつ幸せを知っていく和風シンデレラとして話題の作品です。美しい作画と美世の健気さに思わず泣いてしまう本作のあらすじをネタバレありで紹介します。

目次

『わたしの幸せな結婚』のあらすじを紹介!清霞と美世の恋の行方が気になる【ネタバレ注意】

和風シンデレラとして話題を集めている漫画『わたしの幸せな結婚』は、顎木(あぎとぎ)あくみの小説を原作に高坂りとが描く作品。名家のお嬢様として生まれながらも虐げられて育ち、自尊心すらも失った幸薄の少女・斎森美世(さいもりみよ)が主人公の物語です。 ささいな幸せすら手に入らぬ彼女は見合いに出されたことをきっかけに、少しずつ人として当たり前の幸せを手に入れていきます。長年傷ついてきた心が少しずつ癒やされ解けていく姿や、彼女の健気な姿に思わず涙してしまうシーンも。 美世や彼女を取り巻く世界の変化が、美しくも毒のある絵で描き出される『わたしの幸せな結婚』のあらすじをネタバレありで紹介します。 ※本記事では『わたしの幸せな結婚』のネタバレが含まれますので、ご注意ください。

顎木(あぎとぎ)あくみってどんな人?なろう垢がBANされた!

『わたしの幸せな結婚』の原作小説を執筆したのは顎木あくみです。彼女はもともと「小説家になろう」に作品を掲載していましたが、2020年3月自身のTwitter上で同サイトのアカウントが停止されたことを報告しました。 彼女の説明によると「小説家になろう」を8年間ほど利用しており、その間に何度かアカウントの消去や登録を繰り返していたとのこと。その理由はそのときの作品が気に入らず、アカウントごと消去していたからだそうです。 その過程で何かしら規約違反に該当する状態が生まれてしまったのではないかとのこと。彼女は故意ではなかったもののそういった状況になってしまったため、以降は別サイトへの掲載に移行しています。

今はどこで連載中?カクヨムへ移行

「小説家になろう」でのアカウント停止後『わたしの幸せな結婚』は「カクヨム」での連載掲載が決定しています。アカウント停止直後は「エブリスタ」への移行を発表していましたが、「エブリスタ」には『わたしの幸せな結婚』以外の作品が掲載されるとのこと。 『わたしの幸せな結婚』の最新ストーリーや番外編を楽しみたいという場合は「カクヨム」で作品投稿を待ちましょう。掲載ペースやスケジュールは未定とのこと。更新時には告知をするとのことなので、いち早く情報を受け取りたい場合、Twitterアカウントなどをフォローしておくのがおすすめです。

1話のあらすじネタバレ

ヒロイン・斎森美世が久堂清霞(くどうきよか)に挨拶をするところから第1話は始まります。彼女は由緒ある異能の一家に生まれるものの、幼い頃に母親を亡くし父はかつての恋人と再婚。異能を持たない美世は、才色兼備な異母妹や実父から疎まれ、使用人同然の扱いを受けてきました。

ある時姉妹に縁談の話が舞い込みます。美世を唯一気にかけてくれる幼馴染の辰石幸次(たついしこうじ)を婿養子に迎えるという内容でしたが、その相手は美世ではなく異母妹の香耶(かや)でした。 唯一心を許せる幸次さえ異母妹に取られた美世は、冷酷無慈悲と噂される久堂家への結婚が言い渡されます。帰る場所さえ失った彼女は命尽きることだけを望みながら久堂家へと足を踏み入れるのでした。

2話のあらすじネタバレ

2話は母の形見を捨てられ義母につらくあたられる美世の悪夢から始まります。彼女は夢の中でさえも苦しんでいました。 ここで彼女の嫁ぎ先の詳細が明らかに。久堂家は異能持ちの名家中の名家で、その当主・清霞は少佐を務めるエリートです。挨拶の後、彼は美世に厳しい言葉を浴びせますが、それが当たり前だった美世は言われるままに受け入れます。

翌朝、美世は他にやれることもないため朝食を作ります。そこに清霞の親代わりでもある使用人・ゆり江が現れ、彼女の優しい人柄に美世はホッとするのでした。 清霞に食事を出しますが、美世はあるじより先に箸をつけてはならないと思って食事を取りません。その様子を勘違いした清霞は、食事に毒が仕込んであると疑い怒って出ていってしまいます。

3話のあらすじネタバレ

3話は清霞目線で始まります。名家の当主である彼のもとにはこれまでも複数の嫁候補が、それぞれの思惑を持ってやってきていました。そのため清霞は美世のことも警戒していましたが、美世の名家の出らしからぬ身なりやすぐ謝る態度に、彼女がこれまでの嫁候補とはなにか違うと感じます。

一方、美世は清霞に朝食の件を謝罪すると、清霞からも謝罪の言葉が返ってきます。実家での生活から謝り癖のついていた彼女は、清霞の質問もすべて謝罪で返してしまい、ついに「もう謝るな」と言われてしまいます。 冷たい清霞の表情を怖いと思いながらも、体調や食事を気遣ってくれる清霞は実は優しいのかもしれないと思い始める美世。同時に彼女はそんな彼の妻にふさわしいのは、自分ではないと思うのでした。

4話のあらすじネタバレ

能力持ちの両親の間に生まれながら「見鬼の才(けんきのさい)」を発現できなかった美世は家の中で居場所を失っていきました。唯一親身になってくれた使用人の花も解雇されてしまったことを悪夢の中で思い出します。 翌日再び朝食を作った美世。清霞が味を褒めると、料理を初めて褒められたと美世は大粒の涙を流します。清霞は彼女がお嬢様らしい生活を送ってこなかったと思い至り、事情を調べ始めることに。

斎森の家では辰石の当主が美世の父を問い詰めていました。美世の実母は異能の中でも特殊な人心に干渉する薄刃(うすば)家の者でした。たとえ美世に力が顕現していなくても、辰石家はその血が欲しかったのです。 薄刃の血が欲しいうえに、これ以上久堂家に力を持たせたくない辰石家は、どうにかして久堂家から美世を奪おうと考え始めます。

5話のあらすじネタバレ

使用人から譲り受けた着物をこっそりと繕う美世。自分はここにいる資格がないと思いながらも、清霞やゆり江に嫌われたくないという矛盾を抱え始めます。 ある日美世は清霞に街へのお出かけに誘われることに。迷惑をかけるからと断る美世でしたが、押し切られる形で出かけることになります。

その夜美世の夢に実母が現れ、美世にメッセージを残すのでした。それは「あなたがもう少し大きくなったら……」というものでしたが、そこで美世は目覚めます。 翌朝、嫁入り時に持たされた一張羅の着物を着た美世は、ゆり江に化粧をしてもらうことに。綺麗に着飾った美世はいよいよ初めてのデートに出かけます。

6話のあらすじネタバレ

まずは清霞の職場・対異特務小隊(たいいとくむしょうたい)へ出向く2人。そこでは清霞の側近の五道(ごどう)と出会います。その後街に向かうと2人は色々な店を見て回ることに。 数年ぶりの街に静かにはしゃぐ美世に、清霞は好きなだけ楽しんでいいと優しい言葉をかけます。そして彼は目的地として久堂家が贔屓(ひいき)にしている呉服屋に彼女を連れて行くのでした。

普段農民以下の古着を繕って着ている美世に、清霞は着物を買ってあげたいと考えていました。清霞は自分の中に特別な感情が芽生え始めているのに気が付きます。 しかし彼は彼女の着物を作りに来たことを当人には伝えませんでした。何も欲しがらず遠慮するであろう彼女のことを考え、清霞は静かに店を出ます。

7話のあらすじネタバレ

デートをする中で清霞は美世に、何でも言い合える仲になりたいと伝えます。美世も自分がここには長くいられないと思いながらも、もう少し一緒にいたいと願い始めました。 その晩、清霞は美世に櫛を贈ります。遠慮しながらも受け取った彼女は初めて笑顔を見せ、清霞はそれを愛おしいと感じるのでした。

斎森家の調査報告が届き、清霞は美世の境遇や彼女に異能がないことを知ります。彼女が謎の多い薄刃の血を引くことも知り、彼は久堂家としての対応を考えあぐねるのでした。 その頃、清霞の周りに怪しい影がちらつくように。誰かが鳥型の式を飛ばして彼の後をつけていたのです。清霞が式をいともたやすく燃やしたところで第7話は終わります。

8話のあらすじネタバレ

櫛のお礼に清霞に贈り物をしたいと考えた美世は、ゆり江に相談し、組み紐を編むことにします。その材料を買いに出かける美世に、心配だからと清霞はお守りを渡しました。 その頃辰石の家では、幸次が香耶にデートに誘われています。幸次は本当は美世に好意を寄せていましたが、親と一緒に彼女を虐げていた香耶との結婚を余儀なくされることに。幸次は彼女と結婚することで、人知れず美世を守りたいと決意を新たにします。

ゆり江と街に買い物にやってきた美世は、誰かのために何かをするという幸せを噛み締めていました。清霞のことを考えながら、彼女は以前とは比べものにならないほど表情豊かに微笑んでいます。 ゆり江の用事が終わるのを待つ間、ひとり不安な気持ちになる美世。そんな彼女の前に現れたのは意地が悪そうに微笑む香耶と幸次でした。

9話のあらすじネタバレ

美世の身なりを見て久堂家に捨てられたと踏んだ香耶は、彼女を罵ります。久堂家での生活を経て人間らしい感情を取り戻しつつあった美世でしたが、香耶の言葉で心は再び深い闇へ。 戻ってきたゆり江が、美世は清霞の未来の妻だとはっきりと香耶に伝えます。しかし美世の中では、自分は婚約者にふさわしくないという気持ちが膨らんでしまいました。

その頃清霞は斎森家に来ていました。清霞は当主に美世との正式な婚約を申し入れると同時に、これまで一家が美世へしてきた仕打ちへの謝罪を求めます。謝罪が飲めないのであれば縁を切ると申し出る清霞。 能力持ちの家系としては久堂家より格下となる斎森家は、苦渋の決断を迫られました。当主は時間が欲しいと返事をし、清霞は立ち去ります。その姿を帰宅した香耶が見ており、彼の美しさに視線を奪われるのでした。

10話のあらすじネタバレ

香耶と遭遇した美世はふさぎ込み、それから1週間自室にこもってしまうことに。どうしてあげればいいか分からない清霞でしたが、彼女を大事にしたいという想いは芽生えていきます。部下の五道を使い、清霞はなにか計画を立てている様子です。 一方美世は自室で贈り物の髪紐を作りながら、自分には見鬼の才すらなく結婚相手にふさわしくないことを清霞に伝えなければ……と悩んでいました。

そこに現れたのは美世の子供時代、唯一彼女の味方をしてくれた女中の花です。美世の味方をしたせいで斎森家を追い出された花は、その後幸せに暮らしていることを報告します。 花に今幸せかどうか問われた美世は泣きじゃくりました。彼女は初めて自分の意思で「ここにいたい」と思いながらも、異能も持たない自分はここにいられないと、その胸の内を涙とともに吐き出します。

11話のあらすじネタバレ

美世をなだめながら花は、清霞が会える手はずを整えてくれたことを明かします。そして美世は清霞が真実を知っていたこと。そのうえで自分を捨てずに待ってくれていることに気づきます。 花に背中を押されて美世は清霞の元へ。彼女は自身が無能であることや生い立ちをさらけ出した上で、プレゼントの髪紐を差し出しながら清霞の言葉を待ちます。

初めて会ったときと同じ言葉をかけながら、清霞は今度は優しく美世を抱き寄せます。彼は結婚を考えていることを彼女に伝え、美世も幸せを噛みしめるのでした。 その頃辰石家では当主がイラついている様子。近頃清霞を尾行している式を飛ばしていたのは彼であり、薄刃の血が欲しい辰石家は美世が久堂家から追い出されるのを待っていたのです。

12話のあらすじネタバレ

髪紐の礼にと清霞は美世に着物を贈ります。それは最初のデートの際にこっそりと見立てていたものでした。美世は健康状態も良くなり見違えるほど美しくなっていきます。 この日は花の送迎を担当してくれた五道への感謝を伝えるための宴が、美世の提案で開かれました。いい雰囲気で宴は終わり、美世と清霞の間にも以前より柔らかな空気が流れるようになります。

その夜清霞は家の中で異能の使われた気配を感じます。そこには悪夢でうなされる美世の姿が。不安を口にする彼女を清霞は優しく抱きしめ、彼女が自分にとって必要な存在だと伝えます。 美世とのやり取りから、改めて彼女が胸に抱える傷の深さを清霞は思い知ることに。同時に彼女が家に来てから毎日見ているという悪夢の原因が、薄刃家の者の異能であると清霞は確信します。

13話のあらすじネタバレ

辰石家当主に言われるまま式を飛ばした香耶。彼女が式を通じて見たものは、見違えるほど美しく着飾った美世と、彼女と仲睦まじい様子で会話をする清霞の姿でした。美世より上でならなければならないと育った香耶は、彼女と自分の立場を入れ替えるべきだと主張し始めます。 香耶は実父と幸次に話を持ちかけますが断られることに。腹を立てた香耶は辰石の当主の元へ急ぐのでした。

香耶が式で見たのは、屯所へ差し入れを持ってきた美世の姿でした。手料理を受け取った清霞は、美世に以前渡したお守りを持っているか確認します。 ところが帰り道で改めて確認するとお守りは忘れてきていました。何かあるといけないと美世とゆり江はまっすぐ帰宅しますが、道中で何者かに美世が拐われてしまいます。

14話のあらすじネタバレ

お守りには式から美世の姿を隠す効果がありました。ゆり江の報(しら)せで美世の現状を知った清霞の元に、幸次が美世を助けて欲しいとやってきます。 幸次は清霞の元に来る前に、香耶と父の計画を聞き、父の真意を知ったのです。長年父が美世の現状を見て見ぬ振りをしてきたのは、すべて薄刃の血を手に入れるためでした。しかし自分の力では父達を止められなかったため、清霞に助けを求めたのです。

辰石の家へ向かう道中、あまりに冷静な清霞の様子に幸次は疑念を抱きます。もし彼が美世を見捨てるなら、幸次は美世と心中することで彼女を救おうと決意。 しかし清霞は冷静ではありませんでした。屋敷に着くと清霞は異能で門を焼き払います。その横顔に幸次は怒りを見て取りました。いざ清霞が救出に向かうということろで14話は終わります。

美しくも残酷な運命だからこそハッピーエンドを見たくなる『わたしの幸せな結婚』

『わたしの幸せな結婚』の第2巻に相当する14話までのあらすじをネタバレありで紹介しました。美世の心の傷はわずかな年月では癒せないものでしょう。だからこそ清霞との出会いが彼女をどう幸せに導いてくれるのか、最後まで見守りたくなる作品です。 漫画版は高坂りとの作画が美しく、和風な雰囲気も水彩画調を得意とする彼女の絵柄とぴったり合っています。生気のない目をしていた美世の表情が少しずつ豊かになっていく様子に、思わず涙がこぼれる読者も多いでしょう。 今後ますます注目度が上がるであろう『わたしの幸せな結婚』。この機会に漫画や原作小説を手にとってみてはどうでしょうか。