映画『MEG ザ・モンスター』結末までのネタバレあらすじと感想!意味深なラストシーンを考察
巨大生物と人間の戦いを描いた、スリルあふれるパニックムービー『MEG ザ・モンスター』(2018年)。 この記事では本作のネタバレあらすじや考察を徹底紹介!作品の持つ唯一無二の魅力に迫っていきます。 ※記事には映画の結末を含むネタバレがあります。未鑑賞の方はご注意ください。
映画『MEG ザ・モンスター』のあらすじ
マリアナ海溝よりもさらに深い深海を発見した海洋研究所チーム。前代未聞の発見に喜ぶ彼らでしたが、深海探索チームが謎の巨大生物に遭遇!彼らを助けるために声をかけられたのは、かつてレスキューチームのダイバーとして活躍したジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)でした。 彼はかつて謎の生物により攻撃を受けた潜水艦から生還したものの、仲間の死によりレスキューチームを脱退した過去を持つ存在。ジョナスをはじめとした人間たちと、常軌を逸した巨大生物との因縁の戦いが幕を開けます。
映画『MEG ザ・モンスター』の結末までのネタバレあらすじ
【起】深海に巨大生物!?
沈没した原子力潜水艦。チームを率いて乗組員の救助をおこなったジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)ですが、救助途中に謎の巨大生物の攻撃を受けることに。このままでは全員死ぬと考えたジョナスは艦に残された仲間を救うことを諦め、救助した人々を優先する苦渋の決断を下します。 それから5年後。中国近海に浮かぶ海洋研究所「マナ・ワン」ではマリアナ海溝よりさらに深い、深海の探索がおこなわれていました。研究チームは見事前人未到の深海を見つけ出し、その成果を喜び合います。 しかしそこで探索船が謎の生物に襲われ身動きがとれない状態に!責任者のジャン博士(ウィンストン・チャオ)はメンバーからジョナスの話を聞き、彼に助けを求めることを決めたのでした。
【承】怪物との対峙
5年前の事件が原因でレスキューを引退していたジョナスですが、深海に残された船に元妻のローリー(ジェシカ・マクナミー)がいると知り助けに向かうことを決意。 そのころ研究所ではジャン博士の娘スーイン(リー・ビンビン)が仲間を助けるために深海へ出発。取り残された船を発見したスーインですが、彼女はそこでとんでもないものを目撃します。 そこに居たのは余りにも巨大なサメ。体長20mは優に超える、かつて絶滅したはずのメガロドンでした。メガロドンに襲われスーインの船が破壊されるかと思われたとき、間一髪ジョナスが登場。スーインは何とか逃げ出すことに成功します。 そしてジョナスは残された船からクルーを救いますが、襲い掛かるメガロドンの囮となるためクルーのトシ(マシ・オカ)が船に残ることを決意。ジョナスたちは失意のなか地上へと戻っていきます。
【転】人間VSメガロドン
地上へ戻りメガロドンの対策を考えるジョナスたち。ですがそんなことはお構いなしに、研究所へ現れたメガロドン!化け物はそのまま近海へ行き、いくつもの船を襲い転覆させてしまいます。 ジョナスたちはメガロドンを追い、激闘の末に致死量の毒を撃ち込み捕獲に成功。作戦成功に喜ぶメンバーでしたが、なんとそこへ捕獲したメガロドン以上の大きさを誇る超巨大メガロドンが出現! 船は転覆しクルーは次々に命を落としていきます。救命ボートを使い命からがら逃げだしたジョナスたちですが、その道中でジャン博士が死亡。スーインをはじめクルーはその死を悼むと同時に、手に負えないモンスターの存在に頭を悩ませるのでした。
【結末】戦いの決着は!?衝撃のラスト
メガロドンの出現を近隣の国に通報するも、信じてもらえず窮地に立ったジョナスたち。彼らは自身の手で何とかメガロドンを撃退しようと再び海へと乗り出します。 ジョナスたちはメガロドンの好物である鯨の鳴き声を使い、おびき出すことに成功。人間とモンスターの最後の戦いが幕を開けます。ジョナスとスーインはそれぞれ小型潜水艇に乗り、メガロドンと激しい戦闘を展開。ジョナスの活躍により致命傷を与えるも、しぶとく生き残るメガロドン。 そんなピンチに訪れたのは、なんと近海に住むサメたちの群れでした。サメたちは弱まったメガロドンに襲い掛かり捕食。なんと人間の手ではなく、大自然の理によりメガロドンは絶命するのです。そしてジョナスたちは作戦の成功を喜び、これからの未来を語り合うのでした。
映画『MEG ザ・モンスター』の感想・評価
ジェイソン・ステイサム演じる主人公がかっこよくてとにかく爽快。アクションシーンもスリルがあって、飽きずに最後まで見ることができました。クスっと笑えるシーンもあり、エンタメ作品として非常に完成度が高い映画です。
まさしく王道という感じのパニックモンスター映画でした。巨大なサメとの死闘は迫力満点で面白かったのですが、ストーリーに意外性がなかったのが少し残念。グロすぎるシーンもなく、誰もが無難に楽しめる作品だと思います。
【解説】「MEG」ってなんのこと?
タイトルにも入っている「MEG」というアルファベット。これは本作のある意味主人公とも言える「メガロドン(Megalodon)」の頭文字だと思われます。 メガロドンは約2,300万年前から生息し、360万年前頃に絶滅したサメの1種です。史上最大の捕食者魚類とも言われますが、その大きさは遺された歯から推測されたに過ぎず、実際の大きさははっきりとわかっていません。 作中では体長20m以上という表現をされていましたが、現在は体長10mから15mほどという説が一般的と言われています。そのため本作に登場したメガロドンは実在のものよりもさらに大きく獰猛な、まさしく「モンスター」と呼べる存在と言えるでしょう。
【考察】意味深なラストシーンの謎
物語の最後、メガロドンの討伐に成功したジョナスたちを映したあと、カメラは不穏なBGMと共に深海へと潜っていきます。言葉もなく終わるラストシーン。明確な説明はありませんが、これは明らかに「海にはまだ何かがいる」というメッセージだと思われます。 もしかしたら撃退した個体以外にもメガロドンが存在しており、人間たちの暮らす海に訪れるという示唆かもしれません。あるいは最後にメガロドンたちを捕食したサメたちの群れ。彼らが新たな脅威となり、人間たちを襲いに来るというメッセージの可能性もあります。 どちらにせよ次回作への伏線を漂わせる、意味深なラストシーンだったことは間違いないでしょう。2023年夏には続編が公開される本作。ラストシーンの意味は、是非ご自身の目で確かめてみてください。
映画『MEG ザ・モンスター』をネタバレ解説・考察でおさらい
人類の常識を超えた生物メガロドンとの戦いを描いた『MEG ザ・モンスター』。 単なるパニック映画かと思いきや、意味深なシーンもある本作。これを機に作品を見返し、その魅力を改めて見つけてみてはいかがでしょうか!