2023年3月28日更新

映画『テリファー』結末までのネタバレあらすじと感想考察!アート・ザ・クラウンの目的とは?

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テリファー サムネイル用画像

続編があまりにも強烈なグロ描写で失神者や嘔吐者まで現れたという衝撃的なスラッシャー映画の1作目『テリファー』(2016年)。 この記事では本作のネタバレあらすじなどを徹底解説!日本では公開されなかった本作の知られざる魅力に迫っていきます。 ※記事には映画の結末を含むネタバレがあります。未鑑賞の方はご注意ください。

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映画『テリファー』のあらすじ

ハロウィンの夜。パーティを楽しんだタラ(ジェナ・カネル)とドーン(キャサリン・コーコラン)は帰り道のダイナーでピエロのメイクを施した謎の男に出会います。 店を出て帰ろうとするタラたちですが、そのダイナーでは謎のピエロ男アート・ザ・クラウン(デビッド・ハワード・ソーントン)による殺人ショーがスタート!ひとをひととも思わぬ残虐無比のサイコキラーによる、恐ろしい惨劇の幕が上がります……。

映画『テリファー』の結末までのネタバレあらすじ

【起】謎の事件「マイルズ大虐殺」

「マイルズ大虐殺」という事件を扱ったテレビのトークショー。そこには大量殺人がおこなわれた凄惨な現場で、顔面に無惨な傷を負いながらも唯一生き残った女性が登壇していました。 司会者のモニカ(ケイティ・マグワイア)は女性に対し、事件の犯人と言われている殺人ピエロ、アート・ザ・クラウン(デビッド・ハワード・ソーントン)が死体安置所から消えてしまったと語ります。それを聞いた女性は「そんなはずはない」と困惑した様子。 そしてそんな番組を見ている、ある男がいました。その男はテレビを眺めながらピエロの衣装やメイクを施し、数々の凶器を用意。彼はいったい何者なのでしょうか……。

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【承】ハロウィンの惨劇

ハロウィンの夜。パーティに参加したタラ(ジェナ・カネル)とドーン(キャサリン・コーコラン)は酔い覚ましのため、とあるダイナーに入りました。するとその店に、ピエロの扮装をした男が入店。ドーンは気にしていないようでしたが、タラはどこか不審な印象を受けていました。 食事を終えた2人は帰ろうとしますが、外に出ると自身の車がパンクしていることに気付きます。電話で家族に迎えを頼み待つ2人。特に気にせず過ごしているドーンに対し、タラはこのパンクの原因はあのピエロ男じゃないかと疑い始めます。 そして一方彼女たちが去ったダイナーでは、あのピエロ男アート・ザ・クラウンによる店員の惨殺ショーが始まっていました……。

【転】目を覆いたくなる凄惨な夜のはじまり

車から出てトイレに行くタラ。車内に残っていたドーンはカーラジオから流れるニュース速報で、先ほどいたダイナーで店員が殺害されたと知ります。危険を予感するドーンですが、時すでに遅くアート・ザ・クラウンは彼女たちの車に乗り込んでいました……。 一方、用を足したタラの前にもアート・ザ・クラウンが出現!何とか逃げようと奔走しますが、最後は薬により昏倒させられることに。タラが目を覚ますと、そこには同じように捕まるドーンの姿が。残虐な方法でドーンが殺されるあいだ、彼女は激しくもがき抵抗します。 これにより拘束は解かれ、タラは何とか逃げ出すことに成功しました。

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【結末】あの場面に繋がっていく衝撃のラスト

凄惨な現場にタラの姉、ビクトリア(サマンサ・スカフィディ)が彼女を迎えに現れます。ビクトリアはタラを探し出しますが、そこからは周囲の人々を巻き込み殺人ショーがさらに拡大! ビクトリアはアート・ザ・クラウンに追われながらなんとか逃げ延びますが、タラをはじめ多くの人々が死亡。この惨劇に満足したのか、アート・ザ・クラウンはなんと自らの頭を撃ち抜き自殺。そして残されたビクトリアも顔面をはじめ、見るに堪えない重傷を負っていました……。 それから1年後。回復したビクトリアはようやく退院。その姿は、冒頭でトークショーに出演していた彼女と同じものでした。あのテレビを見ていた男は、復活したアート・ザ・クラウンだったのでしょうか。この惨劇にはまだ、幕が下りていないようです……。

映画『テリファー』の感想・評価

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B級感あふれる猟奇的な映画。ただただ狂った殺人鬼に追われるひとを眺めるだけの作品です。「とりあえずグロい映画が見たい!」というひとは絶対に見るべき。クオリティの高い特殊メイクによる、圧巻の殺人ショーを鑑賞することができます。

(20代女性)

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ストーリーうんぬんではなく、とにかくグロいシーンを見せてやるぞという意志が感じられる作品。失神したひともいるという噂に違わぬ、ショッキングな場面がてんこ盛りの映画でした。こういった描写に耐性がないひとには絶対に見せられない作品です。

(30代男性)

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【解説】生々しいグロ描写は監督の異色な経歴が影響?

目を背けたくなるグロテスクなシーンが延々流れ続ける圧巻のスラッシャー映画『テリファー』。本作でメガホンをとったのはデイミアン・レオーネ。彼はこれまで特殊メイクアップアーティストとして長年活動してきた異色の経歴を持っています。 実は本作でもその経験を活かし、彼は監督だけでなく「特殊効果」としても参加。作中のグロテスクな特殊メイクは、レオーネこだわりの「作品」となっています。 彼は本作公開時のインタビューで尊敬する人物として『13日の金曜日』(1980年)などで知られる特殊メイクアップアーティスト、トム・サヴィーニの名前を挙げています。そういった意味で『テリファー』はこれまで公開されてきた名作スラッシャー映画の遺伝子を受け継ぐ集大成的作品とも言えそうです。

【考察】謎だらけのアート・ザ・クラウン

実はアート・ザ・クラウンはデイミアン・レオーネが制作した、過去の短編映画から登場している息が長いキャラクターです。 レオーネは長きに亘り彼を描き続けていますが、その一方で彼の正体や詳細な経歴を語ったことはありません。それどころかアート・ザ・クラウンは作中でセリフを与えられることもなく、何を考えているのかすらわからないのです。 このことについてレオーネは「正体を知りすぎない方が不気味さが増す」と語っており、意図的に情報を排除してアート・ザ・クラウンの異常性を際立たせていることをほのめかしました。 映画を見るひとの多くは登場人物の心情や物語に整合性を求めるもの。ですが本作ではアート・ザ・クラウンの思考すらわからず、ストーリーもモヤモヤとした部分を残し終わってしまいます。ですがそれゆえに、作品の不気味さが増し唯一無二の恐怖を生み出しているのかもしれません。

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映画『テリファー』をネタバレ解説・考察でおさらい

グロテスクな描写で話題になり注目を集めた映画『テリファー』。 2023年6月には続編『テリファー 終わらない惨劇』(2023年)が日本でも公開!これを機に前作を視聴して新たな恐怖体験に備えてみてはいかがでしょうか。