映画「テリファー」シリーズをネタバレ解説!アート・ザ・クラウンの正体や目的も考察
あまりにも強烈なグロ描写で失神者や嘔吐者まで現れたという衝撃的なスラッシャー映画「テリファー」シリーズ。 この記事ではシリーズ3部作のネタバレあらすじなどを徹底解説!殺人鬼アート・ザ・クラウンの目的や正体なども深堀りしていきます。 ※記事には映画の結末を含むネタバレがあります。未鑑賞の方はご注意ください。
映画「テリファー」シリーズとは?
| 『テリファー』 | 2016年(日本公開:2023年) |
|---|---|
| 『テリファー 終わらない惨劇』 | 2022年 |
| 『テリファー 聖夜の悪夢』 | 2024年 |
| 『テリファー4(仮)』 | 公開日未定 |
「テリファー」は、連続殺人鬼アート・ザ・クラウンが残虐な殺人をくり広げるスラッシャーホラーシリーズです。 ハロウィンの夜に現れ、次々と殺人をくり返すアート・ザ・クラウン。とにかく殺人描写がグロテスクで、人体の構造を無視した肉体破壊が連発されるほか、流血、吐瀉物、虫、子どもや動物への残虐な行為など、生理的嫌悪感を催させる映像は、ホラーファンをも戦慄させ、同時に虜にしています。 2024年には4作目の製作も発表されました。
『テリファー』(2016年)の結末までのネタバレあらすじ
| タイトル | 『テリファー』 |
|---|---|
| 公開年 | 2016年(日本公開:2023年) |
| 上映時間 | 84分 |
| キャスト | ジェナ・カネル , サマンサ・スカフィディ , デヴィッド・ハワード・ソーントン |
| 監督 | ダミアン・レオーネ |
ハロウィンの夜。パーティを楽しんだタラ(ジェナ・カネル)とドーン(キャサリン・コーコラン)は帰り道のダイナーでピエロのメイクを施した謎の男に出会います。 店を出て帰ろうとするタラたちですが、そのダイナーでは謎のピエロ男アート・ザ・クラウン(デビッド・ハワード・ソーントン)による殺人ショーがスタート!ひとをひととも思わぬ残虐無比のサイコキラーによる、恐ろしい惨劇の幕が上がります……。
【起】謎の事件「マイルズ大虐殺」

「マイルズ大虐殺」という事件を扱ったテレビのトークショー。そこには大量殺人がおこなわれた凄惨な現場で、顔面に無惨な傷を負いながらも唯一生き残った女性が登壇していました。 司会者のモニカ(ケイティ・マグワイア)は女性に対し、事件の犯人と言われている殺人ピエロ、アート・ザ・クラウン(デビッド・ハワード・ソーントン)が死体安置所から消えてしまったと語ります。それを聞いた女性は「そんなはずはない」と困惑した様子。 そしてそんな番組を見ている、ある男がいました。その男はテレビを眺めながらピエロの衣装やメイクを施し、数々の凶器を用意。彼はいったい何者なのでしょうか……。
【承】ハロウィンの惨劇
ハロウィンの夜。パーティに参加したタラ(ジェナ・カネル)とドーン(キャサリン・コーコラン)は酔い覚ましのため、とあるダイナーに入りました。するとその店に、ピエロの扮装をした男が入店。ドーンは気にしていないようでしたが、タラはどこか不審な印象を受けていました。 食事を終えた2人は帰ろうとしますが、外に出ると自身の車がパンクしていることに気付きます。電話で家族に迎えを頼み待つ2人。特に気にせず過ごしているドーンに対し、タラはこのパンクの原因はあのピエロ男じゃないかと疑い始めます。 そして一方彼女たちが去ったダイナーでは、あのピエロ男アート・ザ・クラウンによる店員の惨殺ショーが始まっていました……。
【転】目を覆いたくなる凄惨な夜のはじまり
車から出てトイレに行くタラ。車内に残っていたドーンはカーラジオから流れるニュース速報で、先ほどいたダイナーで店員が殺害されたと知ります。危険を予感するドーンですが、時すでに遅くアート・ザ・クラウンは彼女たちの車に乗り込んでいました……。 一方、用を足したタラの前にもアート・ザ・クラウンが出現!何とか逃げようと奔走しますが、最後は薬により昏倒させられることに。タラが目を覚ますと、そこには同じように捕まるドーンの姿が。残虐な方法でドーンが殺されるあいだ、彼女は激しくもがき抵抗します。 これにより拘束は解かれ、タラは何とか逃げ出すことに成功しました。
【結末】あの場面に繋がっていく衝撃のラスト
凄惨な現場にタラの姉、ビクトリア(サマンサ・スカフィディ)が彼女を迎えに現れます。ビクトリアはタラを探し出しますが、そこからは周囲の人々を巻き込み殺人ショーがさらに拡大! ビクトリアはアート・ザ・クラウンに追われながらなんとか逃げ延びますが、タラをはじめ多くの人々が死亡。この惨劇に満足したのか、アート・ザ・クラウンはなんと自らの頭を撃ち抜き自殺。そして残されたビクトリアも顔面をはじめ、見るに堪えない重傷を負っていました……。 それから1年後。回復したビクトリアはようやく退院。その姿は、冒頭でトークショーに出演していた彼女と同じものでした。あのテレビを見ていた男は、復活したアート・ザ・クラウンだったのでしょうか。この惨劇にはまだ、幕が下りていないようです……。
映画『テリファー』の感想・評価
B級感あふれる猟奇的な映画。ただただ狂った殺人鬼に追われるひとを眺めるだけの作品です。「とりあえずグロい映画が見たい!」というひとは絶対に見るべき。クオリティの高い特殊メイクによる、圧巻の殺人ショーを鑑賞することができます。
(20代女性)
ストーリーうんぬんではなく、とにかくグロいシーンを見せてやるぞという意志が感じられる作品。失神したひともいるという噂に違わぬ、ショッキングな場面がてんこ盛りの映画でした。こういった描写に耐性がないひとには絶対に見せられない作品です。
(30代男性)
『テリファー 終わらない惨劇』(2022年)のネタバレあらすじ
| タイトル | 『テリファー 終わらない惨劇』 |
|---|---|
| 公開年 | 2022年 |
| 上映時間 | 138分 |
| キャスト | ローレン・ラヴェラ , エリオット・フラム , デヴィッド・ハワード・ソーントン |
| 監督 | ダミアン・レオーネ |
1年前のハロウィンに絶命したはずのアート・ザ・クラウン。しかし彼は死体安置所で蘇り、少女のピエロに出会います。 一方、高校生のシエナ(ローレン・ラヴェラ)の父は脳腫瘍により幻覚を見るようになり、娘にアート・ザ・クラウンを殺せる魔法の剣を託していました。 仮装グッズの店で、本物とは知らずアートに遭遇したシエナ。彼女の一家を標的に定めたアートは、その夜シエナの母(サラ・フォークト)を殺害し、弟ジョナサン(エリオット・フラム)を拉致。ピエロの少女にジョナサンの声真似をさせ、シエナを移動遊園地に呼び出します。 シエナは1人、遊園地でジョナサンを探します。車に残った友人たちはアートに惨殺されてしまいました。おばけ屋敷で目を覚ましたジョナサンと再会したシエナは、魔法の剣でアート・ザ・クラウンを殺すことに成功します。
『テリファー 聖夜の悪夢』(2024年)のネタバレあらすじ
| タイトル | 『テリファー 聖夜の悪夢』 |
|---|---|
| 公開年 | 2024年 |
| 上映時間 | 124分 |
| キャスト | ジェナ・カネル , サマンサ・スカフィディ , デヴィッド・ハワード・ソーントン |
| 監督 | ダミアン・レオーネ |
前作の直後、シエナに首を切断されたアート・ザ・クラウンの胴体が起き上がり、駆けつけた警察官の頭部を切断。自分の首に装着し、病院へと向かいました。 病院では、ヴィクトリア・ヘイズ(サマンサ・スキャフィディ)がアートの頭部を「出産」。そこに現れたアートの胴体と合体します。アートとともに廃屋へ逃走したヴィクトリアは、浴室の鏡のガラス片で首を掻き切って絶命。アートは屋根裏部屋の椅子に座り、長い休眠状態に入りました。 5年の時を経て復活したアートとヴィクトリアは、バーを襲撃したり、クリスマスイベント会場で爆弾テロを起こしたりと、数多くの被害者を出します。 2人はシエナが滞在している彼女の叔母の家を襲撃し、叔父と叔母を惨殺。しかしヴィクトリアがシエナに悪魔憑きを試みようとしたとき、いとこのギャビーが魔法の剣でヴィクトリアの首を切断しました。 アートはチェーンソーでシエナに襲いかかりますが、彼女は魔法の剣でアートの腹部を刺します。すると床に流れた家族の血とアートの血が混ざり合い、地獄への入口が出現。ギャビーがその闇に落下してしまいます。 地獄への入口が閉じると、シエナの体の傷は徐々に癒えていきます。そして彼女は必ずギャビーを救い出すと誓うのでした。 一方、窓から脱出したアートは、バスに乗って次の目的地へ向かいます。
【考察】アート・ザ・クラウンはなぜ死なない?正体は悪魔?

「テリファー」シリーズでは一貫して、アート・ザ・クラウンは“死なない”存在として描かれています。3作目「聖夜の悪夢」では衝撃の復活シーンが描かれていましたが、毎回同様に復活しているわけではなさそうです。 もしかするとアートは“死なない”のではなく、“生きていない”のかもしれません。 2作目で強いトラウマを負ったシエナは、3作目で「アート・ザ・クラウンは悪魔だ」という結論にたどり着きます。悪魔が人間の体を借りて行動しているので、肉体が滅びても次の器を見つければ不死身だというのです。
【解説】生々しいグロ描写は監督の異色な経歴が影響?
目を背けたくなるグロテスクなシーンが延々流れ続ける圧巻のスラッシャー映画『テリファー』。本作でメガホンをとったのはデイミアン・レオーネ。彼はこれまで特殊メイクアップアーティストとして長年活動してきた異色の経歴を持っています。 実は本作でもその経験を活かし、彼は監督だけでなく「特殊効果」としても参加。作中のグロテスクな特殊メイクは、レオーネこだわりの「作品」となっています。 彼は本作公開時のインタビューで尊敬する人物として『13日の金曜日』(1980年)などで知られる特殊メイクアップアーティスト、トム・サヴィーニの名前を挙げています。そういった意味で『テリファー』はこれまで公開されてきた名作スラッシャー映画の遺伝子を受け継ぐ集大成的作品とも言えそうです。
『テリファー4』の製作が決定!アートの起源が明らかに

2025年1月に『テリファー4(仮)』の製作が発表されました。 最新作についてレオーネ監督は、「シリーズ史上最も壮大で、恐ろしく、スリリングで、感情的で、満足の行く『テリファー』サーガの結末に仕上がりつつあります」と自信をのぞかせました。 さらに「今作でついにアートの起源を明かします」と宣言。ようやく狂気の殺人鬼の正体がわかりそうですね。
映画「テリファー」シリーズをネタバレ解説・考察でおさらい
グロテスクな描写で話題になり注目を集めた映画『テリファー』。 ホラーファンに熱狂的に受け入れられた本作はシリーズ化され、第4作の製作も決定しました!これを機にシリーズを楽しんでみてはいかがでしょうか。







