【推しの子】「45510」の意味を考察!アイの秘密をOPのパスワードと小説から読み解く
アニメ「推しの子」のオープニングにて登場し、話題となった「45510」という数字。実はこの数字の意味は、原作者である赤坂アカが書き下ろした短編小説のなかで明かされています。 そこで本記事では「45510」の意味や、短編小説『45510』の内容、感想を紹介していきます! ※この記事は「推しの子」最新話までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
そもそもオープニングの「45510」とは?
- アニメのOPに移るスマホ画面星野アイのスマホのパスワードが「45510」。アクアが4年かけてロックを解除した。
- 書下ろし小説のタイトルが『45510』原作者である赤坂アカが書き下ろした短編小説。B小町の過去に迫る。
「推しの子」において「45510」という数字は、星野アイのスマホのパスワードを意味します。 また、アニメのOP主題歌である『アイドル』は、小説『45510』を原作に作詞されています。そのため小説を読んでから曲を聴くと、歌詞の意味がより深く理解でき、さらに面白くなりますよ!
「45510」の意味はB小町メンバーの名前!
原作ファンからすると、馴染みがある「45510」というアイのパスワード。実はこの数字には意味があり、それが小説『45510』のなかで明らかになりました。 以下でさらに詳しく解説しますが、結論から言うと「45510」はアイが所属していたB小町メンバーの名前に由来しています。B小町の初代メンバーである高峯、ニノ、アイ、渡辺の頭文字「た」「に」「あ」「わ」を、スマホで入力すると「45510」になるのです! いずれの数字もフリック入力時の「た」「に」「あ」「わ」に対応しているもので、「た」=4「に」=55「あ」=1「わ」=0となっています。ニノ以外はフリック入力画面の1番最初の文字であるためタップは1回だけですが、ニノの「に」はな行の2番目であるため、2回タップする必要があります。そのため5だけ2回になっているのですね。
「推しの子」小説『45510』の内容をネタバレ解説!
①アイとB小町メンバーの関係は……
元々B小町のメンバーとしてアイドル活動をしていた主人公は、アイが亡くなってから16年後、彼女がライブ配信をした動画のアーカイブを発見します。 彼女はアイが嫌いでした。B小町はアイを露骨に贔屓していたグループで、他のメンバーはバックダンサー扱い。主人公もアイの放つ魅力や実力は評価しており、アイがいなければ売れていなかったであろうことも理解していました。 しかし成長するにつれて輝きを失う自分と比べた嫉妬もあり、憎しみの感情が湧いていたのです。アイに引っ張られ売れたのに嫌がらせをしていたりと自分勝手な回想が目立ちますが、状況を考えれば責められないのかもしれません……。
②アイの配信映像を観るB小町メンバー
アイはいつも飄々としていて、本心を語ることがなかったとのこと。主人公はアイの配信動画を観ながら、昔のアイに想いを馳せます。久しぶりにみるアイの美しさに驚きながら、質問への回答を聞いて彼女が秘密主義だったことを思いだす。主人公からみたアイの笑顔は、無表情にみえていました。 恋愛の話をしているシーンで、やらかしても怒らない人がタイプと語っているのを聞いて、アイはよくやらかしていたと考える主人公。元メンバーである彼女は、アイは他人も自分も個体認識していないのではと昔話していたのを思いだしていました。
③アイと主人公の真意は?
配信映像は途中で途切れており、主人公は昔初期メンバー4人で運営していた非公式ブログを訪れます。パスワードはメンバーの名前の頭文字を、フリック入力した数字「45510」。そこには公開されていない記事が、1つだけありました。 今はギスギスしているけど、悪いと思っている。本当は昔のように仲良くしたい。もっとバカにしていい。と語る、アイがメンバーに向けて書いた記事でした。主人公はその記事を途中で閉じ、記事自体を削除します。こんなのは無敵のアイじゃないと感じる表情は、完全に信者のそれになっていました。 同じグループのメンバーとしては憎んでいても、主人公もやはりアイドルとしてのアイに魅了されていたのでしょう。
「45510」からアイの思い・小説の語り手を考察!
「45510」はアイのB小町への愛がこもっていた?
アイは嘘を嫌い生きてきたなかで、嘘を本当にする、愛を知る瞬間のために活動を始めました。そんな彼女に、初めて与えられた居場所がB小町です。 小説『45510』を読むと、結成当初B小町の初期メンバーは仲が良かったとわかります。メンバーを本当に大切に想っていた事実からも、この頃のアイは初めてできた友達に「愛」の片鱗を感じていたのでしょう。 だからこそ仲が悪くなった後も、想い続けていたのではないでしょうか。
小説「45510」の語り手は誰なのか?
小説「45510」の語り手はどうやらアイがいたころのB小町の元メンバーのようですが、残念ながら作中ではその正体は明かされていません。 ある日アイのライブ配信動画を発見した語り手は過去のことを思い出し、かつてはアイのことが嫌いで、自身が所属していたB小町の活動も楽しいだけではなかったと語っています。 かつて人気を博していた初代B小町ですが、実際にはアイの人気で持っていたようなものですが、メンバーたちは本心では嫉妬をしていたようです。確かに同じアイドルグループなのに、1人だけ注目されるのは少し悲しいですよね。 先程も少し説明したようにB小町の初代メンバーはアイのほかに高峰、ニノ、渡辺の3人。この3人の誰かが「45510」の語り手なのは間違いないでしょう。
小説『45510』を読んだ感想は?
漫画ではしっかりと描かれていなかった、アイとB小町の関係性が知れて大満足の内容でした。アイの真意を知ると、彼女の死がさらに切なく感じます……。本当はB小町のメンバーと仲良くしたかったアイ。アクアやルビーが生まれてもスマホのパスワードを変えていなかったのをみると、彼女はずっとメンバーを大切に思っていたのでしょう。
原作では自分に自信があって明るく、アイには完全無欠なイメージがありました。しかし小説で描かれたライブ配信の雰囲気はどこか欠けたイメージで、アイが人間らしく感じられます。最後の弱音を吐き仲直りしたいと願う言葉も、アイのイメージとは違いびっくりです。主人公も大嫌いなアイの映像を観て、探して、彼女にどうしようもなく魅了されたうちの1人だったんだろうな……。
【推しの子】もう1つの小説『視点B』の内容や意味は?
『視点B』は2023年3月のアニメ放送開始に先駆けて劇場公開された1話の、劇場特典。本作はB小町のアイ以外の初代メンバーからの視点で書かれたストーリーとなっています。 作中ではアイドルグループのメンバーならではの悩みがリアルに描かれており、これまでと違った視点でB小町やアイの過去を見ることができますよ。
「45510」はアイからB小町への想いが詰まったパスワードだった
原作でパスワードが明かされた際もさまざまな考察がされた「45510」ですが、この数字にはB小町への想いが詰まっていました。 2024年5月現在小説『45510』は期間限定で無料公開されているので、ぜひチェックしてみてください!