【推しの子】最終回までネタバレあらすじ解説!復讐を誓った双子の結末は?【166話更新】
『【推しの子】』は芸能界の光と闇を鋭く描いているだけでなく、ミステリー要素やラブコメ要素など、さまざまな要素が複雑に絡み合っているのが魅力です。 本記事ではそんな『【推しの子】』のあらすじ・ネタバレをエピソード毎に詳細に解説します!さらに最終回や伏線、残された謎についても考察していきます。 ※この記事は『【推しの子】』の重要なネタバレを含みます。
タップできる目次
- 【推しの子】ストーリーを最新話までネタバレあらすじ解説!
- 【最終回】「推しの子」166話ネタバレ解説
- 【解説】最終回までの展開をネタバレ解説
- 【単行本】「推しの子」は何巻で完結する?
- 【プロローグ】簡単なあらすじ:1巻(第1話)
- 【幼年期編】ネタバレ:1巻(2〜10話)
- 【芸能界編】ネタバレ:2巻(11〜20話)
- 【恋愛リアリティショー編】ネタバレ:3〜4巻(21〜32話)
- 【ファーストステージ編】ネタバレ:4巻(33〜40話)
- 【2.5次元舞台編】ネタバレ:5〜7巻(41〜66話)
- 【プライベート編】ネタバレ:7~8巻(67〜80話)
- 【中堅編】ネタバレ:9〜10巻(81〜100話)
- 【スキャンダル編】ネタバレ:11巻(101〜108話)
- 【映画編】ネタバレ:11〜15巻(109〜147話)
- 【終劇編】ネタバレ:15巻(148話〜)
- 【最終回考察】「推しの子」結末の迎え方を徹底考察!
- 【推しの子】の謎をネタバレ考察
- 【推しの子】見どころ・魅力を徹底解説
- 【推しの子】は兄妹の復讐の結末から目が離せない!
【推しの子】ストーリーを最新話までネタバレあらすじ解説!
↑読みたいエピソード名をクリックしたら、そこからネタバレを読むことが出来ます!↓
【最終回】「推しの子」166話ネタバレ解説
アクアの死を知ったルビーの決意とは
アクアが死んで以来、家に引きこもり泣き続けていたルビー。感情の整理がつかないようで、その心には苦しみや悲しみがあふれていました。しかし、彼女はそれを抱えたまま、前に突き進むことを決意します。 ルビーはかなやMEMちょと手を取り合って、改めて芸能活動をスタート。壱護やミヤコのサポートを受けながら、新メンバーのオーディションをおこなうなど、B小町は新たな一歩を踏み出していくのでした。
それぞれが抱える複雑な思い
アクアの死を受けて、周囲の人々は悲しみに暮れながらも少しずつ前に進み始めていきます。 五反田は作品作りを継続しているようで、その部屋には『15年の嘘』が受賞したと思われる「日本アカデミー最優秀賞」のトロフィーが飾られていました。また、かなやあかねは俳優・タレントとしての道を突き進み、様々な番組や映像作品で活躍を続けている様子。 ただ、アクアの異母兄にあたる姫川だけは暗い表情を浮かべていました。弟として可愛がっていたアクアの死は、彼に想像以上のショックを与えていたのかもしれません。
「最強のアイドル」になったルビー
ルビーは悲しみを隠すために笑顔の仮面をかぶり、アイのように「嘘の自分」を演じ続けます。悲劇に襲われながらも前向きに生きる、そんな彼女の姿に世間はどんどん魅了されていきました。 そしてついに、B小町は念願だった東京ドーム公演をおこなうことに。ルビーはMEMちょや新メンバーと思しき女の子たちとステージに立ち、そこにいるファンへ向け最高のパフォーマンスを披露。数え切れないほどのペンライトに照らされ、彼女は名実ともに最強のトップアイドルになったのです。 ただ、ルビーの物語はここで終わるわけではありません。彼女は部屋に置いてあるアイとアクアの写真に笑いかけながら、2人が照らしてくれた明るい未来へ進み続けることを宣言するのでした。
【解説】最終回までの展開をネタバレ解説
アイ殺害事件を描く映画がクランクイン
アクアはアイを殺したと思われる自身の父、カミキヒカルへの復讐を目的にとある映画の制作に取り組みます。『15年の嘘』と銘打たれたその作品は、アイ殺害事件の真実を描いた衝撃的なもの。現場には豪華キャスト陣が集結し、着々と撮影が進んでいきます。 そんな中、アクアがルビーに前世を明かし、お互いを雨宮吾郎と天童寺さりなだと認識し合う大事件が発生。ルビーは自身の兄がかつて思いを寄せていたゴローだと知り、大粒の涙を流しながらその胸に飛び込んでいきます。 復讐という暗い目的に支配されていたルビーですが、これをきっかけに従来の明るさを取り戻していくことに。アイ役を務める『15年の嘘』でも女優としての大きな成長を見せ、作品の完成に大きく貢献するのでした。
アイ殺害の真犯人は誰?
完成した『15年の嘘』の試写会がおこなわれ、そののち直接対話することになったアクアとカミキ。カミキは映画に描かれたアイと自分の関係性に嘘があると指摘し、現実は自身の一方的な依存でしかなかったと告白しました。 これを聞いたアクアは、アイが残した1枚のDVDについて語り始めます。そこに残されたメッセージによると、アイはカミキを深く愛していた様子。一方的な愛だったというのはカミキの思い込みで、実際はお互いを愛し合っている相思相愛の関係性だったのです。 この事実にショックを受けたカミキはその場を立ち去り、一旦はこの騒動も終結か……と思われましたが。アクアはアイや吾郎たちが殺害された事件に、旧B小町メンバーのニノが関わっていると勘付いてしまうのでした。
アクアとカミキが崖から転落!?いったいどうなる
B小町のライブツアー最終日、ニノがルビーの腹部を刺す襲撃事件が発生します。ルビーはこのまま死んでしまうのか……と不安視されましたが、そのルビーは防刃ベストを着用したうえで変装したあかねだったと判明。ルビーサイドはこの事件を予期しており、すでに対策を立てていたのです。 ルビー殺害計画が失敗に終わった一方で、アクアは消息不明だったカミキに接触していました。アイに愛されていたと知り、一時は改心の兆しも見せていたカミキ。しかしアクアの追求により、彼がルビーへの殺意を持って暗躍し、ニノを扇動していたことがほぼ確定的な状況に。 アクアはその魔の手からルビーを守るため、事故を装いカミキと共に崖から転落する道を選択します。落下した海の中で彼らはそれぞれの過去を振り返り、そのまま暗い海底へと沈んでいってしまうのでした。
アクアが消えた?彼は死んでしまったのか
海の底へと沈んでいくアクアは、その過程で「別の世界線」を目撃します。そこには病気を乗り越え生き延びたさりなが、B小町に加入してアイと共に活動する幸せな日々が広がっていました。 それを見つめるアクアの横にはツクヨミがおり、アクアはここで「自身の選択」や「妹を残して死んだこと」に関する苦しい胸の内を告白し始めます。それを聞いたツクヨミはアクアを抱き締めながら、彼の全てを肯定するような言葉をかけ続けました。 すると、最後にはアクアの姿が消え去り、アイのキーホルダーが残された寂しい空間が描かれることに。ツクヨミはそこに向かって声を投げかけながら、彼との別れを惜しむように涙を流すのでした。
まさかの展開!悲しみに暮れるあかね
アクアが消えたあと、場面は現実へ移ります。そこには海中で苦悶の表情を浮かべるアクアがいました。冬の海に飲み込まれた彼は体温と体力を奪われ、胸中で「寒い」「苦しい」と繰り返します。 すると、死の寸前まで追い込まれたアクアの脳裏に、無事ライブを終え満足げな表情を浮かべるルビーたちの姿や声がよぎりました。彼はそれに安心したかのように、穏やかな表情でまぶたを下ろしていきます。 そののち、現場から20kmほど離れた地点でアクアの死体が発見されることに。訃報を知ったあかねは海辺に花を供えながら、深い悲しみをあらわにするのでした。
アクアの死を知ったルビーは……
アクアの死亡発覚後、関連事件の捜査によりカミキの被害者がアイやゴロー以外にも多数いたことが判明します。少しずつ真相が明らかになっていく一方で、ついにアクアの葬儀が執り行われることに。 そこには死体の前で泣き叫ぶかなや、それぞれに悲しみを噛み締めているMEMちょや姫川たちが参列していました。しかし、肝心のルビーの姿は描かれないまま。どうやら彼女はアクアが死んで以来、ずっと家に閉じこもり続けているようなのです。 部屋でふさぎ込むルビーは「私の大切な人はいつも居なくなってしまう」と語り、その目には黒い星が宿り出していました。しかし、彼女はそこで涙をぬぐい前を向くような表情を見せたのです。潤む目には白く美しい星が輝いており、アクアの死を乗り越える決意を暗示しているかのようでした。
【単行本】「推しの子」は何巻で完結する?
本作の公式Xにより、最終巻は16巻になることが発表されています。2024年10月15日時点で15巻まで発売されているため、あと1冊で「推しの子」は完結してしまうのです。また、最終巻の発売日は2024年12月18日を予定しています。 こちらは通常版に加え、ブックスタンドとシールが付属する特別カバー仕様のSPECIAL EDITIONも刊行予定です。今後、最終巻発売にまつわるイベントなどが追加発表される可能性もあります。続報に期待しましょう!
【プロローグ】簡単なあらすじ:1巻(第1話)
原作 | 1巻1話 |
---|---|
アニメ | 1期1話 |
推しのアイドルが妊娠!?
産婦人科医のゴローは、かつて交流があったさりなという患者の影響を受け、アイドルグループ“B小町”の絶対的センター・星野アイを熱烈に推していました。 そんなときゴローの務める産婦人科に、星野アイ本人がやってきます。ゴローは16歳にして双子を妊娠した、自身の“推し”の担当になってしまったのです。 アイが所属する事務所の社長は反対していましたが、アイ本人は子どもを産む気満々。さらにその事実を隠したうえで、アイドル活動も続けるつもりだといいます。ゴローは「嘘は愛」とキラキラした目で語るアイに魅せられ、彼女を全力サポートすると誓うのでした。
ゴローはアイという“推し”の子に転生する
ゴローや病院のサポートのおかげもあり、アイは病院内で悪目立ちすることもなく、お腹の子も順調に育っていました。ゴローも彼女に元気な子どもを産ませるという想いから、毎日生き生きと頑張ります。 しかし出産を間近に控えたある夜、ゴローの前に怪しげな青年が現れました。ストーカーかと疑って彼を追いかけたゴローは、その途中で崖から突き落とされて大怪我。薄れゆく意識の中でアイと彼女の子どもを気にかけながら、生涯を終えます。 ……のはずが、彼は次に目覚めた瞬間、赤ん坊の姿でアイの腕に抱かれていました。こうしてゴローは“推しの子”として生まれ変わり、第2の人生を始めることになります。
【幼年期編】ネタバレ:1巻(2〜10話)
原作 | 1巻2話〜10話 |
---|---|
アニメ | 1期1話 |
アイの子供として成長するアクアとルビー
転生したゴローとさりなはアイの子供星野アクアマリン(愛久愛海・あくあまりん)と星野ルビー(瑠美衣・るびい)として暮らしています。 どちらも転生前の記憶があり、お互いが転生者であることはすぐに気づきました。ですが、相手の正体が転生前に縁のあったゴローとさりなであることは気づいていません。そのまま2人は、転生前からのアイのファンとして、活動再開したアイを1番近くで応援していくことになります。
アクアとルビーがそれぞれ才能の片鱗を見せる
アイのライブ会場で見事なオタ芸を披露したり、子どもらしからぬ行動を見せては何も知らないアイに「天才」と褒められたり……星野家の日常はにぎやかに過ぎていきます。 双子が好き勝手動けているのは、ルビーがまだ赤ちゃんのとき演技力を活かして、社長夫人のミヤコに対し「神の化身」を名乗ってなんでも言うことを聞くよう操作したおかげです。ミヤコは赤ん坊が「神」としてしゃべったという事実にすっかり恐れおののき、双子を可愛がるようになっていました。 やがて成長したルビーは演技力以外にダンスの才能を開花させます。一方でアクアも、“周りの意図を汲む”という、役者に欠かせない美点を身につけました。成長した双子が芸能界で活躍する姿が目に浮かぶようです。
アイ死亡とともにアクアの復讐劇が幕を開ける
いつの間にかB小町は、ドームコンサートが決定するほど売れていきました。そんな中、誰にも教えていない元恋人に、子供達と会わないかと住所を教えるアイ。しかし事態は急変。アイは自宅に訪れたストーカーに、ナイフで刺されてしまいます。 気が動転するアクアとルビーに、アイは「二人が大人になっていくの、側で見てたい」と語ります。そしてアイは最期に「愛してる」と言葉を残して、この世を去ったのでした。 実行犯・リョースケは直後に自殺。アクアは今回の事件の犯人が、引っ越したばかりの新居を知っていたことなどを不審に思います。そしてアイの元恋人が、リョースケに新居の住所を教えた人物だという結論に辿り着くアクア。 こうしてアクアの、復讐のため自らの父を探す人生が始まるのでした。
【芸能界編】ネタバレ:2巻(11〜20話)
原作 | 2巻11話〜20話 |
---|---|
アニメ | 1期2話〜4話 |
ルビーがアイドルデビュー
ときは経ち、中学生になったアクアとルビー。あの事件後にB小町は解散、当時の事務所社長・斉藤壱護は音信不通となり、妻・ミヤコが事務所を運営していました。 ルビーはアイの背中を追い、アイドルのオーディションを受けますが、落選。実は、ルビーがアイと同じ末路を迎えないよう、アクアが事務所の人間に成りすまし不合格の連絡をしていたのです。 その後、アクアはルビーの頑なさに折れ、よく分からない事務所に所属するよりは……と、かつてアイが所属していた苺プロダクションで、新規アイドルグループとしてのデビューを勧めるのでした。
天才子役・有馬かなとの再会
晴れてアイドルとなったルビーは、芸能科のある「陽東高校」へと進学します。そこにはマルチタレントの不知火フリルをはじめとして、すでに芸能界で活躍している仲間たちが多くいました。ルビーは新生活にわくわくしつつ、自分に実績がないことに焦りを感じます。 同校の一般科を受験したアクアは、芸能科2年の元天才子役・有馬かなとの再会を果たすことになりました。 幼少時のアクアの演技が忘れられなかったかなは、アクアが一般科を受けたことを知り落胆します。アクアは憎き父の情報を集めるため芸能界に入り込む必要がありましたが、役者ではなく裏方としてこの世界にかかわることを選んでいました。
ドラマ「今日は甘口で」
そんなアクアに、かなから実写ドラマ「今日は甘口で」に出て欲しいとオファーがかかります。アクアは、そのドラマのプロデューサーである鏑木(かぶらぎ)がアイの関係者だと知り引き受けることにしました。そして彼は現場で周りに合わせ、持ち前の演技力を発揮できないかなを見かけます。 アクアにとってこの仕事は、最初は鏑木のDNA検査に使える品を採取するためだけに引き受けただけのはずでした。しかし、かなが少しでもいい作品にしようと奮闘するのを見て、考えを改めます。「せっかくだから滅茶苦茶やって帰るか」と言って、他のキャストを引っ張り上げるほどの怪演を披露したのです。 この出来事をきっかけに、かなは完全にアクアのことを好きになってしまいます。
【恋愛リアリティショー編】ネタバレ:3〜4巻(21〜32話)
原作 | 3巻21話〜4巻32話 |
---|---|
アニメ | 1期5話〜8話 |
アクアが恋愛リアリティーショー「今ガチ」に出演
DNA鑑定で鏑木との親子関係を否定されたアクア。しかし鏑木はアイの交友関係に詳しいらしく、アクアはその情報を交換条件に彼がプロデュースする恋愛リアリティーショーに出演することになります。 出演者のなかには売り出し中のモデルや舞台俳優、動画配信者など、さまざまなタイプがいました。なかでも特に目立っていたのがモデルの鷲見ゆき。彼女は自分の魅せ方を熟知しており、あっという間に番組の中心的存在となります。 アクアは目立つことが目的ではないので、無難に撮影を乗り切ろうとしていました。しかしそんな中、事件が起こります。
共演者のひとり・あかねが大炎上
なんと撮影中に、共演者のひとり・黒川あかねが大炎上してしまうのです。 番組内での振る舞いに悩んでいたあかねは、スタッフのアドバイスを受け悪女な立ち回りをします。彼女が没入型の天才役者ということも加わり、視聴者からの心象は悪くなっていく一方……。本当は真面目な女の子なのに、テレビを観ているだけのその他大勢はそんなことまるで気にしません。 その後、あかねがアクシデントでゆきの顔を傷つけてしまったことが火種となり、更に炎上。この件でSNSは大荒れに荒れ、結果としてあかねは自殺未遂をするほど追い詰められてしまいます。
あかねはアクアに救われて......
そんな大炎上を、持ち前の機転で収束させるアクア。やがてあかねは「キャラを演じる」という助言からヒントを得て、アクアに好かれるために彼のタイプであるアイを完璧に模倣してみせます。 さらにあくまで仮定ではあるものの、あかねの分析力で“アイに隠し子がいる”ことまで言い当てられたアクア。その才能に惚れ込み、そばに置いておきたいと考えたアクアは、番組の最終回であかねに告白しキスをします。 しかしその後、アクアは「女優としてのあかねに興味があり、あくまで“仕事の延長”だ」とあかねに伝えます。こうしてアクアは目的のために恋愛を成就させ、恋愛リアリティーショーは幕を閉じたのでした。
【ファーストステージ編】ネタバレ:4巻(33〜40話)
原作 | 4巻33話〜40話 |
---|---|
アニメ | 1期9話〜11話 |
新生B小町が誕生!
「今ガチ」の打ち上げの帰り道、アクアはYouTuberであるメムが本当はアイドル志望であったことを聞きます。そしてアイドルになりたいならと、苺プロジェクトにメムを連れてきます。 複雑な事情がありアイドルになるのを諦めていたメムですが、ルビーはそんなメムに一緒にやろうと手を差し伸べました。 こうして元々アクアのスカウトで加入していたかなと合わせ、新生B小町は3人グループとして始動。センターは誰かという話になりますが、ルビーとメムの歌唱力があまりにひどいものだったため、かなが有力候補になります。 かなは最初嫌がっていたものの、実際にふたりの歌を聴いて「自分がやるしかない」と思い直し、引き受けることになるのでした……。
かなとアクアの関係がギクシャク!?
一方でかなは、最初からアイドル志望だった2人についていけないばかりか、アクアがあかねと付き合い始めたことでモチベーションを保てずにいました。 そんな中、B小町は鏑木に声をかけてもらい、「ジャパンアイドルフェス(JIF)」という大舞台に立てることに。 アイドルとしての初舞台に向け皆が特訓を積むなか、アクアはかなに避けられているのを感じます。それでも彼女たちの力になりたいと思い、覆面系YouTuberのぴえヨンに扮して稽古をつけることで、自身の正体がバレないように協力するのでした。
かながアクアの“推しの子”になると誓う
一緒に過ごすうち、ぴえヨン(正体はアクア)がちゃんと自分の事を見てくれていると気づき、つい嬉しくなってしまうかな。頬を染めて照れ「アクアなんてポイしてこっち好きになろっかなー」とまで思うようになります。 しかしライブの前日、かなは偽ぴえヨンの正体がアクアであることに気付き、結局はアクアに惚れ直すという展開に……! こうしてドギマギしたまま迎えた本番当日、かなは客席でメンバー3人の色のサイリウムを振るアクアを見つけます。そしていつの日か彼のサイリウムを自分の色――真っ白に染め上げることを誓うのです。「アンタの推しの子になってやる」というモノローグからも、彼女の決意の強さがうかがえます。
【2.5次元舞台編】ネタバレ:5〜7巻(41〜66話)
原作 | 5巻41話〜7巻66話 |
---|---|
アニメ | 2期1話〜 |
2.5次元舞台「東京ブレイド」が始動!
人気漫画「東京ブレイド」の舞台化作品に出演が決まったアクア、かな、あかね。アクアの狙いは制作として入る劇団ララライの演出家・金田一に近づくことです。 劇中では劇団の看板役者・姫川大輝&かな、アクア&あかねという対立構造になっていて、互いに芝居で負けられないという思いがあります。特にかなとあかねは子役時代から因縁があるのにくわえ、なんだかんだで相手の実力を認めているため、終始バチバチです。 ところがそんな中、原作者・鮫島アビ子から脚本にNGが出る事態に。原作改変に伴うトラブルでバタつきますが、なんとか両者が納得する最終稿が完成します。
アクアが役者として覚醒する
より役者の表現力が求められる台本に各々の役者魂が燃え上がりますが、アクアは感情演技によってアイの死亡場面を思い出すというトラウマに直面。アクアは苦悩の末、トラウマを利用して芝居をする方法にたどり着き、演技に磨きをかけます。 一方、ドラマ「今日は甘口で」で下手くそな演技を披露した鳴嶋メルトも、以前とはまるでちがう姿を見せます。下手ながらに演技に向き合い、レベルの高い共演者に必死で食らいつこうとしたのです。 そんな空気にあてられてか、ずっと遠慮しがちな演技をしていたかなも、本来の才能を存分に発揮してキラキラとした姿を見せます。実はかなの大ファンでもあるあかねもこれにはご満悦。こうして舞台は大盛況のうちに幕を閉じるのでした。
アクアの異母兄弟の存在が発覚
アクアが秘かに行った劇団関係者のDNA鑑定の結果、アクアと姫川が異母兄弟であることが判明しました。アクアはその事実を姫川に告げ、父親のことを尋ねます。 姫川の父・上原清十郎(うえはらせいじゅうろう)は売れない俳優で、妻で売れっ子女優だった姫川愛梨とともに、姫川が幼い頃に心中していたのです。 復讐対象として追っていた父はすでに他界しており、アクアの父親探しは意外な終わりを迎えたように見えるのでした。拍子抜けな終わりを迎え、以降のアクアは憑き物が落ちたように穏やかな雰囲気となります。
【プライベート編】ネタバレ:7~8巻(67〜80話)
原作 | 7巻67話〜8巻80話 |
---|
アクアとルビーの生まれ故郷・宮崎に旅行!
メムが涙ぐましい努力を積んだ結果、B小町のYouTubeチャンネル登録者数が2万人を突破します。さらなる話題を呼ぶため、ルームツアー動画をとったり、PV動画の撮影を企画したりと、やることは山積みです。 B小町はPV撮影のため、アクアとルビーの産まれ故郷・宮崎へ行くことに。メムの人脈のおかげで、指定された場所に行けばデザイン会社の人が安めに動画を作成してくれるといいます。帰りには観光もできるので、メンバーにとっても一石二鳥というわけです。 旅行にはアクアとあかねも同行します。かなは出発前、アクアがスーツケースを買うのに付き合ってあげるのですが、デートのような雰囲気に内心はしゃいでいました。
ルビーがゴローの死体を発見してしまう
宮崎で撮影は順調に進み、皆で楽しい時間を過ごしますが、そんな中事件が起きました。ひょんなことがきっかけで、あかねとルビーがゴローの死体を発見してしまうのです。 死体はすっかり白骨化していましたが、かつてさりながあげたアイのキーホルダーが入っていたことから、ルビーはその正体に気付きます。 ルビーはアイに憧れていたのはもちろん、ゴローにいつか自分を見つけてほしいという想いから、アイドルの道を選びました。旅行のときも彼のことを嬉しそうに考えていたというのに、なんとも残酷な話です。 アクアはゴロー、つまり前世の自分の死体が見つかったことで過去に区切りがつき、改めてあかねを利用するのではなく守りたいとキスをします。
ルビーまでもが復讐の道へ進む……
前世大切に思っていたゴローの死体を見てしまったことで、抜け殻のようになったルビー。そんな彼女の前に不思議な子どもが現れ、アイの出産時、病院の周りに2人の不審者がいたと伝えてきます。その言葉でルビーはアイ殺害の裏にいる黒幕の存在を知り、復讐を決意するのでした。 その子どもは大量のカラスを引き連れているほか、ルビーとアクアの転生について知っていたり、「神様はきっと優しいよね」と発言したり、謎めいたところがあります。その正体と目的とは一体……? こうしてダークサイドに堕ちたルビーは、これまでにない表情や雰囲気で周りを惹きつけるように。アクアが黒幕を探している事にも気づき、彼が早くその人物を見つけ出すことを祈り始めます。
【中堅編】ネタバレ:9〜10巻(81〜100話)
原作 | 9巻81話〜10巻100話 |
---|
芸能界でのし上がっていくルビー
半年後、MVのおかげでB小町はブレイク寸前に。ルビーはそれまでの無邪気さはどこへやら、策略家として芸能界でのし上がっていきます。 壱護の助言を受けたルビーは、キャラを確立させてバラエティで活躍するようになり、タレントとしても順調です。彼女はもっと売れて、少しでも多くのアイ関連の情報を手に入れようと考えていました。 そんな中話題作りも兼ね、兄のアクアがレギュラー出演するバラエティ番組「深掘れワンチャン!!」のリポーターとなったルビー。未来のコネ作りのため、ADに近付きやさしくするという打算的な行動までとります。 相変わらずルビーの顔は死んでいますが、番組内ではアクアと双子ならではの息ぴったりなやり取りをみせていました。
「深掘りワンチャン!!」での炎上騒動
あるとき、「深掘りワンチャン!!」のコスプレイヤー企画で炎上騒動が起こってしまいます。 この企画ははじめからメンバーを集められなかったり、いざ動き出してからも出演者に対するディレクターの配慮が皆無だったりと、かなり問題があるものでした。 そればかりかディレクターが、出演者のひとりであるメイヤというコスプレイヤーにセクハラ発言。これを受けメイヤがSNSで制作陣に対する不満をつぶやき、番組は大いに叩かれることになるのでした。 ルビーは騒動を収束させるため、“逆に番組側を深掘りするという趣旨で、メイヤと制作陣を徹底的に対談させる”という公開処刑じみた企画を提案。なかなか刺激的な内容でしたが、プロデューサーのGOサインが出たため実行に移されます。 最終的にディレクターは超本格的な女装コスプレをしたうえで大真面目に謝罪をさせられ、見ている人間をなんとも言えない気分にさせていました。
それぞれの道を歩み始める双子
結果として炎上はおさまりますが、実はすべてがルビーの思惑通りだったことが明かされます。 この炎上自体はメイヤの投稿が原因で起こったのですが、ルビーは彼女がそう動くように巧みにそそのかしていました。そしてその後、機転を利かせて炎上をおさめたのも彼女です。 要するにルビーは、周りをコントロールすることで意図的に炎上を引き起こし、それが自分のおかげで解決されたかのように見せかけることで、スタッフたちに恩を売りました。アクアを相手に自分の真意について話すルビーの姿は、これまでとはまるで別人です。 一方でアクアも真の黒幕・カミキヒカルの存在に気付き、再び復讐の道を歩み始めるのでした。
【スキャンダル編】ネタバレ:11巻(101〜108話)
原作 | 11巻101話〜108話 |
---|
焦りを感じたかなは油断を見せてしまう
B小町での自分を「おまけ」と感じ、焦りを感じ始めるかな。彼女はアイドル活動に虚しさや無力感を感じ始めており、どうにかして役者に復帰したいと考えていました。 そんな中彼女は役者仲間の先輩に声をかけられて、会員制バーに訪れます。本来であればそんな話には乗らないかなですが、新進気鋭の映画監督として知られる島政則が来るという情報に釣られてしまったのでした。 島は早速かなに目をつけ、仕事の話という名目で食事に誘います。その後は言葉巧みに家に連れ込み、「最高の役を用意してみせる」と言ってかなを押し倒してくるのでした。 一度は「役者に戻れるなら」と死んだ目ですべてを受け入れようとしたかなでしたが、そこでアクアの姿が思い浮かび泣き出してしまいます。
スキャンダルを撮られてしまったかな……
号泣するかなを無理やり抱くわけにもいかず、行為は中断。さらに島はアクアへの想いをぶちまけるかなを見て、身体の関係なしに個人的な興味を抱くようになります。結果として、かなは枕営業なしに島の作品への出演を確約することに成功しました。 しかしマンション前には芸能リポーターが張っており、エントランスから出てくるかなの姿をばっちり撮影していたのです。実際には何もなかったとしても、写真を撮られてしまった以上言い逃れはできない状況になります。 その後スキャンダルが公表されそうになり、ミヤコは対応に追われることに。ルビーとメムにも迷惑をかける形になってしまい、かなは深く反省します。しかし周りの人間は誰ひとりとして彼女を責めることはしませんでした。
アクアがかなを守るため衝撃の行動に出る
そんな中、アクアがかなの記事を取り下げさせるため、代わりにもっと大きなネタを提供します。なんと自分とルビーがアイの実子であること、そしてアイはそれを逆恨みしたファンによって殺されたことを暴露してしまうのでした……。 一連の行動はすべてアクアの独断でおこなわれたため、ルビーは激怒。大好きなアイが守り続けた秘密を勝手に公表したのだから、無理もありません。以前からすれ違いが感じられた双子ですが、この件をきっかけに、ルビーは「アクアの事を家族だなんて思わない」とまで言ってしまいます。 アイについての記事が出たことで、アクアとルビーは一気に知名度が上がりました。ふたりはどちらも、それぞれの復讐を果たすために動き始めます……。
【映画編】ネタバレ:11〜15巻(109〜147話)
原作 | 11巻109話〜15巻147話 |
---|
アイの事件を描く実録映画のプロジェクトが始動
すっかり有名人になり、世間からの注目を一身に集めるようになったアクアとルビー。アクアは復讐の計画を進めるため、次なる一手を打ちます。父親の断罪を目的に、アイが殺害された事件を描く映画『15年の嘘』の企画を進め始めたのです。 アイ役はフリルが第一候補で、続いてあかね、ルビーというふうに想定されていました。しかし当人たちが個人的におこなった演技対決を経て、ルビーが主演を引き受けることに。キャスト陣には、かなやメム、アクアといった顔ぶれが並びます。 この映画の台本はフリルいわく、「こんなに悪意に満ちた台本なんて読んだ事なかった」というほどのもの。いよいよアクアが黒幕を殺すため本格始動し始めたようです。
黒幕の最有力候補・カミキヒカルの本性が明らかに?
また映画編では、双子の父親かつ黒幕の最有力候補・カミキヒカルも登場しました。 彼はなんと、最初の段階で映画の主演としてキャスティングされていた女優・片寄ゆらを事故に見せかけて殺害するという行動に出ています。正確にいえばはっきりとした描写があるわけではないのですが、前後の状況や発言から考えて、その可能性が高いです。 この際カミキは、「価値ある君の命を奪ってしまった僕の命に重みを感じる」というセリフを口にしています。殺害する前、ゆらの片目にはアイを思わせる星が浮かんでいたため、そのことも何か関係しているのかもしれません。 いずれにせよ、カミキが相当な危険人物であることは間違いないでしょう。
ルビーは演技を通じて自身と向き合う
映画の主演に決まり、ハードスケジュールのなか必死で演技の練習をするルビー。しかし演技初心者でもある彼女は行き詰まっており、プロデューサーにも実力不足と評されてしまっていました。 そんな中、かなから良い演技をするには「自分自身を理解する事」とアドバイスをもらい、ルビーは今の自分はもちろん、さりなとしての自分にも向き合うように。その過程で、“自分は母親から愛されていなかった”という残酷な真実を突きつけられました。 絶望したルビーは、かつてゴローにあげたキーホルダーを握りしめながら、自分が生まれ変わった意味について神様に問いかけます。その場面に遭遇したアクアは……?
ついにアクアとルビーがお互いの正体を……?
精神的に限界のルビーに対し、アクアはやさしく声を掛けます。しかしルビーは「アクアの手なんて借りない!!」と頑な。アイとゴローの仇を取るために頑張るんだと、よりいっそう自分を追い詰めだしました。 そんな彼女にアクアは、復讐なんて考えないで生きてくれと頭を下げます。アクアとして、そして何よりゴローとして。彼が「さりなちゃん」と呼びかけ、ゴローしか知らない話を出した途端、ルビーの顔色が変わります。 彼女はアクアがゴローだと確信すると、小さな子どものように泣きながら、その胸に飛び込むのでした。 アイみたいになろうとして、それができなくてつらかったと、これまで誰にも言えなかった本音を打ち明けるルビー。アクアが彼女に対し「自分の人生を生きろ」「あの時の君はアイよりずっと眩しかった」とまっすぐな言葉をぶつけます。 するとルビーの目の中には、真っ黒で禍々しい星ではなく本来の白く綺麗な星が再び輝くのでした……。 こうして元の調子を取り戻したルビーは、厳しい環境で揉まれつつ、しかし自分らしく撮影に挑むことになります!
演技に行き詰まってしまうルビー
映画の撮影が進むうち、アイの過去が少しずつ明かされ、取材対象としてアイの実母をはじめとした関係者も登場します。しかしルビーはそのうちのひとりでB小町の元メンバーだったニノから、「本物のアイ」にはほど遠いと否定され、行き詰まってしまうことに……。 そんな中、ニノを演じるかなは彼女がアイに対して愛憎を抱いていたのを察知し、ルビーがそうした感情を向けられた経験がないことも鋭く見抜きました。 そして、かなは「どうしても良い演技がしたい!」と泣くルビーのため、彼女が「新たな感情の引き出し」を得るのを手助けしようと決意。彼女がとった行動は、かつてニノがアイに対してそうしたように、ルビーに対してあえて嫉妬にまみれた罵詈雑言をぶつけることでした。
ルビーが女優としても人間としても成長していく
かなは演技をしている最中だけでなく、普段もルビーに対して冷たく接します。ルビーはそんな仕打ちを受けて悲しみと怒りを募らせますが、おかげで当時のアイの気持ちを想像できるように……。 ルビーが求められていたのは、メンバーにどんな醜い感情をぶつけられようと超然として微笑むアイの演技でした。彼女はその表情も見事に演じます……が、その後、誰も見ていないところで感情を爆発させて泣くという演技もアドリブで入れてみせたのです。 そうすることでルビーは「アイもまたどこにでもいる少女だった」と伝え、同時に彼女に理想を押しつけたあらゆる人間を糾弾していました。 またこの演技を通して、ルビーは「私はママみたいにならない(=友達をあきらめない)」という想いを抱くように。どんなに拒絶されてもしつこくつきまとうことをかなにも宣言し、ふたりの友情は守られました。
カミキの意外な過去が発覚…
一方、カミキヒカルが映画『15年の嘘』のスポンサーに名乗りを上げるという衝撃的な展開も。自分にとって決していい内容とはいえない作品のためにお金を出すとは、その真意が気になるところです。 同時に撮影のほうでもカミキが活躍するパートに突入します。これまで一貫して悪役として描かれていた彼ですが、実は姫川大輝の母・愛梨から肉体関係を強要されていたことが発覚。彼もまた「芸能界の闇」の被害者のひとりだったようです。 傷だらけになりながらも自分を守るため、そして周りに愛されるため「嘘」をついてきたカミキの姿は、アイと重なる部分があるようにも思えます。だからこそふたりは惹かれあったのかもしれません。
ルビーとアクアのキスシーンが!?
アイとカミキは親密な関係にあったので、当然映画にはキスシーンも出てきます。つまりルビーとアクアが兄妹で禁断のキス……となるわけですが、ルビーは大好きな「せんせー」とキスできると大喜びです。 復讐の道を突き進み自分を見失いかけていたはずのアクアも、彼女が自分をまっすぐ想ってくれる姿に絆され、少しずつ本来のやわらかい表情を見せるようになっていきます。アクアがルビーに対して抱いているのは妹への愛なのか、それとも……?今後の進展も気になるところです。 その後、キスシーンも無事撮影終了し、周り(おもにあかねやかな)は複雑そうな顔をしていましたが、ルビーはとても満足げでした。
他の演者の撮影も順調に進んでいく
続いて、ゴロー役のメルト、子ども時代のアクア・ルビー役のツクヨミ(謎の少女)の撮影シーンも描かれ、どちらも順調に進んでいきます。 その過程で、ツクヨミがどうやら「かつて怪我をしていたところをゴローとさりなに助けられたカラス」だったということが発覚。以来彼女はふたりを見守り続け、さりなの死もひっそり見届けたのです。彼らがアクアとルビーとして転生したのにも、ツクヨミの力が関係している可能性があります。 また、撮影が進むにつれアクアは壮絶なストーリーに引っ張られて精神状態を悪化させますが、かなのサポートによってなんとか持ち直します。近頃のこうした描写を見る限り、アクアの闇堕ちの心配はもうしなくていいのかもしれませんね……!
【終劇編】ネタバレ:15巻(148話〜)
原作 | 15巻148話〜最新話 |
---|
最新148話〜152話までのネタバレ
撮影がクランクアップし、海で束の間の休暇を楽しむアクアたち。しかしその夜、意外な事件が発生します。かながあかねに対し「アクアが好き」と打ち明け、だからこそアクアとあかねに幸せになって欲しいと復縁を提案したのです。 それに対し、あかねはすでに恋愛感情に整理がついていると返答。復縁のつもりはないと示し、そのうえで「かなちゃんの恋を応援しようって決めたの」とサポート役に徹することを宣言します。 強力なバックアップを受け、かなはアクアに対して猛アタックを開始!制服デートの最中に自分の夢は「アンタが私だけを見る事」だと明かし、アクアに「私のB小町引退ライブ絶対に見に来て」と告白とも取れる発言をしました。 2人の恋模様と並行し、作中では『15年の嘘』の試写上映がスタート。ここでアクアは映画に関する取材を受けるのですが、なんとインタビュアーとして登場したのはカミキヒカル。ここで因縁の2人が直接対峙し、物語は最終章へと突入していくのでした。
153話~154話
映画『15年の嘘』が完成し、カミキヒカルからインタビューを受けることになったアクア。カミキはこの作品について、捏造・誇張・隠ぺいにまみれていると辛辣な評価を下します。その理由は、カミキとアイの関係性にあるようでした。 映画内では2人の気持ちが通じ合っているように描かれていましたが、実際はカミキの一方的な依存だったと言うのです。それを聞いたアクアは、アイが残した1枚のDVDについて語り始めます。 カミキは自分と同じ苦しみを理解できるアイに深く依存する一方、彼女は自分を愛していないと感じていました。ですが、DVDに残されたメッセージには、アイからカミキへの愛があふれていたのです。彼女は様々な事件により壊れかけていたカミキに負担をかけないため、自ら別れを切り出していました。 アイはカミキを生かしながら、彼とのあいだに出来た子どもと生きることを選んでいたのです。そして、アイはアクアに「私と一緒に彼(カミキ)を救ってあげて欲しい」というメッセージを残していました。『15年の嘘』はその想いを汲み取って作られた、カミキに真実を伝えるための映画だったのです。
155話~156話
「アイに愛されていた」という真実を知ったカミキは「アイの為に自分なりに出来る事をしにいく」と言い残し、その場を去ってしまいます。アクアはそれを追おうとせず、ルビーとともに彼を許す道を選んだのでした。 これにて、アクアの復讐計画は完了……かと思われましたが、彼はあかねとの会話の中でアイや吾郎たちの死に直接関わった人物がもう1人いることを明かします。その人物は旧B小町メンバーのひとり、カミキとの関わりもほのめかされていた「ニノ」こと新野冬子(にいのふゆこ)でした。 アクアの物語にまだ続きがあると判明した一方で、新生・B小町のメンバーであるMEMちょが驚きの行動に出ます。なんと、彼女はこれまで隠してきた年齢詐称の事実を世間に公表してしまったのです。 これにより否定的な発言を浴びるかと思いきや、ファンの反応はむしろ好意的。MEMちょはこれ以降、「年齢不詳アイドルユーチューバー」という、何とも複雑な肩書きで活動していくことになるのでした。
157話~158話
MEMちょの騒動もひと段落し、B小町はライブツアーを開始します。ルビーたちは名古屋・宮城・大阪と全国の大都市をめぐりつつ、ラジオにも出演するなど大忙し!その一方、アクアは前世の夢でもあった外科医を目指し、タレント業のかたわら受験勉強に取り組みます。 それぞれに多忙な日々を送りながらも、充実した生活を楽しむアクアたち。このまま平穏な毎日が続いていくのか……と思われましたが、ここで事件の黒幕であるニノとカミキが電話越しに接触することに。どうやらカミキは、警察への自首を考えている様子。 しかし、それを聞いたニノは「今更警察に行って、何が許されると言うんです!?」と反対の意思を示します。彼女は自身の狂気的な行動を、もう止めることができないようでした。 そんな中、ついにB小町のライブツアー最終日がやってきます。空は晴れ渡り、ルビーもいつも通りに起床。準備は万全でしたが、不意に家のチャイムが鳴ります。それを聞いた彼女が玄関を開けると、そこには見知らぬ人の姿が。その次の瞬間、ルビーは目の前の人物に腹部を刺されてしまうのでした。
159話~160話
ルビーを襲った犯人はやはりニノでした。彼女は「貴方はアイを超えちゃ駄目なの」と呟きながらナイフを突き立てますが、そこである違和感を感じます。なんとルビーと思われた人物は、防刃ベストを着用したうえで変装したあかねだったのです。 ルビーサイドの面々はこの犯行を予期し、すでに対策を立てていたのでしょう。結局ニノはここで取り押さえられ、ルビーの殺害は失敗に終わります。 その一方、本物のルビーはB小町の最終公演に参加し、コンサートも大きな盛り上がりを見せていました。これで全てがうまく収まる……かと思いきや、配信でルビーたちの公演を眺めるカミキとその背後にいるアクアの姿が描かれます。 一時は改心したかに見えたカミキですが、本心はまったく別だった様子。アクアはそれを見抜いていたようで、「醜悪な嘘つき」と厳しい言葉で詰め寄ります。しかし、カミキは悪びれる様子も見せず、ニノやリョースケが勝手に事件を起こしただけだと言うのです。 確かに、カミキ自身が犯行をおこなった事実はありません。ですが、彼がニノたちを誘導し、アイやルビーを始末しようとしたのはほぼ確実。アクアはそんなカミキに「アンタはここで消えてくれ。ルビーの未来の為に」と言い放ち、左手に持ったナイフを突きつけるのでした。
161話~162話
アクアにナイフを向けられたカミキですが、焦る素振りも見せず余裕の笑みを浮かべます。どうやら彼は「アクアが自分を殺せるはずがない」と考えているようでした。犯行に及べばルビーを「人殺しの妹」にしてしまうため、そんな決断は不可能だと踏んでいたのです。 しかし、彼はどんな代償を支払っても「妹の未来は俺が守る」と宣言。その覚悟に動揺を見せるカミキの前で、なんとアクアは自分自身の腹部を突き刺します。 彼が描いたシナリオは「映画『15年の嘘』で過去を暴露されたカミキが激怒し、脚本のアクアとトラブルに発展。争った末に2人とも崖から落ちて死亡した」というもの。ルビーを殺人犯の妹にせず復讐をやり遂げるため、アクアは傷付いた体でカミキに掴みかかり柵の下へと落下していきます。 海に落ちたカミキはそこでアクアに首を絞められ、初めて死への恐怖を感じ始めていました。彼はここで「アイといる時だけ生きている実感があった」と過去に想いを馳せ、年々希薄になっていく彼女の存在を感じるために罪を重ねていたことを匂わせます。 その一方で、アクアは自身が生まれ変わった理由を考えていました。彼は復讐のためではなく、「妹を守るために生を受けた」という答えに辿り着きます。アクアはルビーやさりなとの思い出を走馬灯のように振り返り、カミキ同様、海の底へと沈んでいってしまうのでした。
163話~164話
海に沈んでいくアクアは、そこで「別の世界線」を目撃します。そこには病気を乗り越え生き延びたさりなが、B小町に加入してアイと共に活躍する幸せな世界が広がっていました。 それを見守るアクアの横にはツクヨミがおり、彼はそこで「自分の選択が間違っていたのでは」と苦しい思いを吐き出します。それを聞いたツクヨミはアクアの生き方を肯定する言葉を返し、彼を優しく抱き締めました。 するとアクアが消え、アイのキーホルダーだけが残る寂しい空間が描かれることに。そして、場面は現実へと移っていき、海中で苦悶の表情を浮かべるアクアが登場します。冬の冷え切った海にさらされた彼は「寒い」「苦しい」と胸中で何度も繰り返していました。 そんな中、死の寸前まで追い詰められたアクアの脳裏に、無事ライブを終え満足げな表情を浮かべるルビーたちの姿や声がよぎったのです。彼はそれに満足したかのように、穏やかな顔で目を閉じていきました。そののち、騒動が起きた現場から20kmほど離れた地点でアクアの遺体が発見されます。 この一件は大ニュースとなり、彼の死を知ったあかねたちは深い悲しみに暮れていました。ただ、最も悲しむはずのルビーの姿は描かれていません。彼女は最愛の兄の死を受けて、どんな感情に襲われているのでしょうか。
165話
アクアの死が発覚したのち、関連事件の調査が進みカミキの被害者がアイやゴロー以外にも多数いたことが判明します。そんな中、ついにアクアの葬儀が執り行われ、かなや姫川をはじめとする関係者が多数参列。深い悲しみを胸に、それぞれが彼との別れを噛み締めているようでした。 その一方で、ルビーはアクアが死んでから家に閉じこもり、「自分の大切な人はみんないなくなる」とふさぎ込んでしまいます。彼女の目には黒い星が宿っており、このまま闇堕ちするか……と思われましたが。ルビーはそこで涙をぬぐい、前を向くような表情を見せたのです。 目には白く美しい星が輝いており、それはまるでアクアの死を乗り越えると決意したことを暗示しているかのようでした。
166話【最終回】
悲しみに暮れるルビーたちの決意とは
喪服を着たまま家の中で泣き続けるルビー。いつになっても感情の整理がつかず、その心には苦しみや悲しみがあふれていました。しかし、彼女はそれらを全て抱えたまま、前へ突き進むことを決意します。 その思いはかなやMEMちょも同じだったようで、3人は手を取り合って改めて芸能活動をスタート。壱護やミヤコのサポートを受けながら、新メンバーオーディションをおこなうなど、B小町は新たなステージへ踏み出していくのでした。
「星野ルビー」という物語
ルビーは悲しみを笑顔の仮面で隠し、かつてのアイのように「嘘の自分」を演じます。悲劇に襲われても輝き続ける、そんな彼女を見て、世間は「星野ルビー」という物語にどんどん魅了されていきました。そしてついに、B小町は念願の東京ドームライブを開催することに。 数え切れないほどのペンライトに照らされて、ルビーは名実ともに「最強のトップアイドル」になったのです。ただ、彼女の人生はここで終わるわけではありません。ルビーは部屋に飾ったアイとアクアの写真に笑いかけながら、2人が照らしてくれた明るい未来へ進み続けることを宣言するのでした。
【最終回考察】「推しの子」結末の迎え方を徹底考察!
ここでは最終回以前における、「推しの子」がどのような結末を迎えるのかciatr編集者が3観点で徹底考察した内容を紹介します。
- カミキヒカルに復讐を果たしアクアが転生する
- ルビーがアクアの正体を知って本当のスターになる
- 復讐を終えたアクアとルビーが闇から抜けて輝く
考察①カミキヒカルに復讐を果たしアクアが転生する
話のメインである復讐が終わらなければ最終回を迎えられません。アクアが単にカミキを殺すといった復讐をするとは考えにくいので、映画「15年の嘘」にはカミキを追い詰めるなんらかの意味を持たせるはずです。 「価値ある者の命」を奪うことに意味を感じるカミキは、アイにも価値を見出したから殺したのでしょう。映画のなかで「本当のアイ」が描かれ世間に周知されることで、カミキは自身のポリシーに反した価値のない者を殺したことになります。 その屈辱を与えたうえで、アクアが捨て身の計画を練り復讐を果たし、結果、命を落とす可能性もあると予想。アイの叶えられなかったドームコンサートを成し遂げたルビーが、数年後のエピローグでアクアが転生した子供を産んで再会を果たすという、ほろ苦いハッピーエンドもあり得そうです。
考察②ルビーがアクアの正体を知って本当のスターになる
転生の謎についてはとくに明かされないと予想します。異能バトルもので異能が使える理由がわざわざ説明されないのと同じで、転生は本作の舞台装置の1つです。 なので、あえてそこを深掘りする線は薄いと考えますが、わざわざ転生について知る謎の少女を出しているので、他の転生者や転生条件が明かされるという展開は十分考えられます。 またついに123話では、ルビーがアクアの正体に気付き、彼の言葉によって闇落ち状態から復活するという展開が!このまま本当のスターダムを駆け上がり、みんなの「推し」となるという結末だと救いがあるように感じられます。 ただアクアはまだ復讐心に囚われたままなので、彼もまたルビー=さりなの存在によって救われるともっと良いですね。
考察③復讐を終えたアクアとルビーが闇から抜けて輝く
きらびやかな世界とシリアスな復讐劇とのギャップが魅力の作品なので、アクアとルビーの2人が復讐を終えてすっきりした気持ちで芸能人として成功する、という終わり方はないのではないでしょうか。アクアはそもそも復讐のために役者をやっていたので、復讐が終われば引退してしまいそう。 ですが、アイの「アクアは役者さん?」という言葉もあるので、いち読者としては復讐抜きで純粋に役者として生きてほしい気もします。 2人の子供を遺して死ぬしかなかったアイの気持ちを思うと、アクアとルビーには切磋琢磨できる仲間とともに芸能界のトップに立って、2人そろって目の星以上にキラキラした存在になってほしいです。
【推しの子】の謎をネタバレ考察
【ネタバレ考察①】アクアとルビーの本当の父親とは?
アクアがつきとめた父親は、姫川の父で売れない役者だった上原清十郎です。**しかしよく時系列を考えてみれば、姫川が双子の父親であることはありえません。 8話でアイは父親らしき人物に電話をしていますが、これはアイが死亡する少し前、つまり約12年前頃のことです。一方で上原が死亡したのは14年前。アイが電話をした時点で上原はとっくに死亡しており、電話相手が父親だとすると矛盾が生まれます。 その後父親候補として浮上したのが、劇団ララライのOBで現在は芸能プロダクションの社長を務めるカミキヒカルです。アクアを思わせる風貌をしていることにくわえ、アイの墓前でルビーについて「流石 君と僕の子だ」と発言する描写もあり、彼がアイの元夫であり双子の父親であるのは間違いないといっていいでしょう。
【ネタバレ考察②】アイ殺害の犯人は?
アイ殺害の実行犯はアイのファンだったリョースケという男。彼は当時22歳で、アイ出産時は18歳前後。79話で謎の子供によって言及された2人の不審者のうち「大学生くらいの男」に該当しそうです。 リョースケはアイの新居を知っていたことから、その裏にアイが住所を教えた父親の存在があったと考えられます。すでに解説した通り、父親、つまり黒幕はカミキヒカルである可能性が高いです。 カミキは当時中学生で、謎の子供が言っていた「もう1人の不審者」の特徴に該当します。アイを殺害したのは、中学時代にアイドルを妊娠させたという不都合な事実を隠したかったからでしょうか……? しかしだとすると、双子のことは放置しているのはなぜか、そもそもアイは公表するつもりもなかったのになぜなのか、といった疑問が残ります。
【ネタバレ考察③】あかねはカミキヒカルに殺されるのか?
恋愛リアリティショー編で自殺未遂をしたあかねですが、現在は元気に生きており女優として活躍中です。 しかしあかねはファンの間で、カミキヒカルに殺される可能性が高いのではないかと噂されています。彼女は高い洞察力の持ち主で、これまでもアイに隠し子がいるという事実や双子の父親の正体にもいち早く気付いていました。カミキにとっては、この上なく邪魔な存在でしょう。
またカミキは片寄ゆらを殺害したとき、才能のある人間を殺害することに喜びを感じるような発言をしていました。このときゆらの片目に星が浮かんでいたことから、アイのような存在を狙っているのかもしれません。 あかねは十分に才能あふれる人間ですし、アイになりきっているあいだは片目どころか両目に星を浮かべることができます。カミキがそれに気づけば、邪魔者を排除するという以上の目的を持って近づいてきそうです。
【推しの子】見どころ・魅力を徹底解説
復讐譚としてのサスペンス・ミステリー要素
「推しの子」のメインストーリーになっているのは、アクアを中心に繰り広げられる復讐劇です。これに絡むサスペンス・ミステリー要素こそが、本作1番の見どころであり魅力だと言えるでしょう。 アクアの母であり国民的アイドルでもある、星野アイを殺したのはいったい誰なのか。芸能界の裏で暗躍している、犯人の目的はいったい何なのか。様々な謎とヒントが散りばめられたストーリーは読み応え抜群です! さらに、本作は「転生」というファンタジー要素を組み込み、物語の深さをさらに増すことに成功しています。サスペンス、ミステリー、ファンタジー。多様なジャンルを混ぜ合わせることで、「推しの子」は他の漫画にはない唯一無二の面白さを生み出しているのです。
芸能界の裏側を描くリアルさ
本作の舞台になっているのは、誰もが1度は興味を持つ芸能界。画面の向こう側にある世界はきらびやかで、多くの人が憧れを持っているはず。しかし、この作品に描かれている芸能界は、そんな生やさしいものではありません。 タレントたちの対立や、子役とその親の関係性。さらにはSNSで巻き起こる芸能人への誹謗中傷や、漫画を実写化する際に生まれる諸問題など、ここには芸能界の中や周囲で起きている「リアル」がそのまま描かれています。 本来ならば目にすることが出来ない、芸能界の裏側を覗き見することが出来る。その好奇心が手伝って、本作にハマッた人も多いはず。リアルさやダークさを躊躇せずに描く大胆さ。それもまた、「推しの子」が持つ魅力のひとつと言えるでしょう。
魅力的なキャラ達
芸能界を舞台にしているだけあり、本作に登場するキャラたちは誰も彼もがとにかく個性的。主人公のアクアやルビーはもちろん、その周囲にいるかなやあかねなどのメインキャラも非常に魅力的です。そんな登場人物たちの成長や活躍を見ているうちに、「推しの子」にのめり込んでいった人は多いはず。 さらに、彼らは友人や恋人として、作中で予想だにしない様々なドラマを生み出していきます。「推しの子」は上質なサスペンス・ミステリー作品であると同時に、上質なヒューマンドラマでもあるのです。 本作を読む際はアクアたちの復讐劇はもちろん、彼らが織りなす人間模様にも是非注目してみてください。
【推しの子】は兄妹の復讐の結末から目が離せない!
自分の推しているアイドルの子供に転生するという、斬新な切り口を披露する『【推しの子】』。本記事では、最終回までのあらすじをネタバレありで紹介してきました。 無事完結を迎え、その復讐劇に幕を下ろした双子の物語。アニメ3期の放送も決定した『【推しの子】』の今後の展開に注目です!