『地獄楽』付知(ふち)は罪人を守って死亡！？誰もが泣く切ないシーンを紹介

極楽浄土といわれる島で不老不死の仙薬を探す『地獄楽』。さまざまな魅力あふれるキャラクターが登場しますが、なかでも付知はその見た目からかわいいと人気なキャラクターです。 本記事では、そんな『地獄楽』に登場する山田浅ェ門付知について徹底解説します！付知の強さや付知の最後の姿まで紹介するので、ぜひチェックしてください。 ※本記事は『地獄楽』のネタバレを含みます。読み進める際は十分に注意して下さい。

(上から4番目のキャラクター)

付知は民谷厳鉄斎とペアを組んでいる山田浅ェ門の1人です。切り揃えた髪型が特徴で小柄な体型をしており、20歳には見えない幼い容姿をしています。 しかし、その見た目とは裏腹に医学に精通しており、その能力は仙薬を探す道中で新薬を開発するほど。戦闘だけなくサポートもできる能力から、仙薬探索一行のなかでも貴重な能力です。

仙薬探しに10人の死罪人と監視の山田浅ェ門をつけますが、幕府はそれだけじゃ足りないと追加で人を送ります。その追加されたうちの1人が山田浅右エ門殊現です。殊現は序列第2位で山田家のみんなを尊敬していますが、罪人には厳しく心を開きません。 付知は厳鉄斎と肩を並べて歩いているところを殊現に見られ、罪人を許さない殊現と戦闘になります。日頃から殊現は山田家の仲間の剣を観察しており、観察してきた山田浅右エ門たちの太刀筋を憑依に近いかたちで再現しました。 厳鉄斎も次々と変わる太刀筋に対応できず、殊現に追い込まれていきます。

いよいよ追い込まれた厳鉄斎が殺されそうになり、付知は助けに入ります。付知は厳鉄斎は罪人だけど悪ではないと説き、「もう誰も死なせたくない」と自分の気持ちを伝えました。そんな付知に殊現は「変わらないな」と涙を流すも付知を一刀し、厳鉄斎も斬ります。 斬られた2人は死んだと判断されるも、付知を斬るのに殊現は躊躇したのか、付知は重傷を負いながらも生きていました。厳鉄斎も生きていますが、早急に治療しなければ間に合わないうえ、治療薬は1つしかありません。 付知は山田家のことを大切に思う一方で、厳鉄斎も同じくらい大切な存在になっていました。付知が治療薬で生きたとしても罪人を庇った裏切り者になりますし、厳鉄斎のことは見捨てられません。付知は山田家を守り、厳鉄斎を助けるために、厳鉄斎に治療薬を使い死んでしまいました。

小柄で医学に精通している付知は、あまり強くないのではと思われるかもしれません。しかし、付知もあくまで山田浅ェ門。決して弱くはありません。 付知が活躍したのは、桃花との戦いです。桃花の猛攻を凌ぐだけでなく、持ち前の機転を生かし、桃花の氣を相克して追い詰めます。その結果、付知は見事桃花の丹田を斬って倒しました。 確かに他のキャラクターと比べると見せ場は少ないかもしれません。ですが、山田浅ェ門の名に恥じぬ実力を持っています。

物語の序盤、付知はあまり感情を表に出していませんでした。 また、天仙が再生能力を持っているのを知ると、「首折っても焼いても死なない？内臓は？どんな感じでした！？」と質問する姿も。 そのため、当初、付知はサイコパスのように見えていました。

しかし、付知は島での戦いや罪人との交流を通じて次第に情が湧いてきます。仲間思いの一面も見られるようになっていきました。特に、付知が仲間思いだと明らかになったのは、同じ山田浅ェ門仙太の墓の前のシーンです。 仙太は牡丹の不意打ちから杠を守り死んでしまいます。そのとき付知は別の場所におり、佐切たちと合流した後で仙太の死を知りました。 仙太の死を知った付知は仙太の墓の前で号泣します。セリフもないうえに、たった1コマのシーンでしたが、それまでのサイコパスの印象が覆ったシーンでした。 付知は死ぬ前にも「皆の願いが叶いますように！」といっており、付知の優しさがよく伝わってきます。

付知を演じるのは、『ツルネ ―風舞高校弓道部―』の竹早静弥役や『ディズニー ツイステッドワンダーランド』のラギー・ブッチ役を務めた市川蒼です。 市川蒼は、大人びた役から悪態をつくような役まで、幅広いキャラクターを演じ性格を掴むのが上手いといわれています。付知役でもしっかり付知の性格を掴んでおり、「かわいい」「キャラと声が合っている」と好評です。

本記事では、『地獄楽』に登場する山田浅ェ門付知について徹底解説しました！ 当初のサイコパスのような姿とは裏腹に、島での交流を通じて、次第に心優しい姿を見せる付知は愛しくてたまりませんね。ぜひ、付知が変わっていく姿を見てみてください。