「文スト」武装探偵社のメンバー能力・声優一覧・モデルとなった場所はどこ？【文豪ストレイドッグス】

異能力者の社員が政府や依頼者から受けた危険な任務を遂行する「武装探偵社」。江戸川乱歩や太宰治といった超個性的なメンバーが揃う探偵社に中島敦が加わることから『文豪ストレイドックス』の物語は始まります。 この記事ではそんな武装探偵社のメンバー一覧や声優、そして探偵社のモデルとなった場所まで徹底的に深掘りしていきます。 ※『文豪ストレイドックス』のネタバレを含みますので、注意してください。

『武装探偵社』とは政府から「異能開業許可証」を発行され、公的に異能を用いた業務を受け持っている組織です。福沢諭吉が江戸川乱歩との出会いをきっかけに探偵社として動き出しました。 所属メンバーのほとんどが異能力者であるため「異能力集団」とも呼ばれており、1人1人が強力な異能力＋高い身体能力を持ち合わせています。ただし異能力者しか所属できないわけではなく、事務員の谷崎ナオミや春野綺羅子は異能力を持っていません。 5階建ての4階に事務所を構えており、1階の喫茶「うずまき」がメンバーの憩いの場として、複数話で登場しています。

『文豪ストレイドックス』は横浜が舞台となっており、アニメにも「横浜スタジアム」や「横浜コスモワールド」などが登場しています。 武装探偵社の建物のモデルは諸説ありますが、アニメの背景に特徴的な鳥のオブジェがあったことから「山手イタリア山庭園・外交官の家」の近くではないかと噂されています。 また内装に関しては横浜ではなく、東京・銀座の「奥野ビル」が有力です。壁の色合いや一階のエレベーターと奥の階段の位置関係などが似ていると言われています。

本作の主人公・中島敦。「月下獣」は虎に変化する能力で、全身だけでなく腕や足など一部の変形も可能。また相手の異能を引き裂く能力や瞬時に回復する再生能力も有しています。 手に負えなくなった孤児院から捨てられ、河川敷で倒れていたところを太宰治に助けられました。入社試験を経て武装探偵社の一員になっています。

自殺マニアで普段は飄々とした変人・太宰治。「人間失格」は、相手に触れると異能を無効にできる特殊な異能力です。反面、与謝野晶子の治癒能力を受ける際には仮死状態にならなければならないという唯一といってよい欠点も。 普段は緩いキャラですが、いざ任務となると相手の動きを見ながら計画を立てる頭の良さも持ち合わせています。

数学教師から探偵社に入った国木田独歩。「独歩吟客」は手帳に書いたものを具現化する異能力です。ただし国木田自身が覚えているもののみで手帳サイズ以上のものは具現化できません。 常日頃から「理想」と書かれた手帳を持ち歩いており、その中には待ち合わせから電車に乗る時刻まで1秒単位のスケジュールが記載してあります。

武装探偵社唯一の探偵・江戸川乱歩。彼の「超推理」は少ない手がかりから瞬時に事件の真相に迫る能力です。ただし異能力ではありません。 昔、自身の能力の高さに気づいていない乱歩に対して福沢諭吉がとっさにその能力は異能力だと説明したため、自分は異能力者であると信じるようになりました。しかし心の奥底では異能力ではないと気づいています。

※画像左 田舎からやってきたピュアな少年・宮沢賢治。「雨ニモマケズ」は自身の身体能力を上げる異能力です。標識を抜いて武器として使用したり、軽自動車を片手で投げたりといった攻撃能力だけでなく鉄パイプで殴打されてもびくともしない防御力も兼ね備えています。 ピュアな性格ゆえ、中島敦や探偵社がピンチの時にまっすぐな一言で鼓舞する姿が印象的な人物です。

探偵社を支える専属医・与謝野晶子。「君死給勿」はどんな怪我でも治療する異能力です。ただし致死的な怪我にしか効果はなく重症でない場合、半殺しにして治療するため仲間から恐れられています。 軍医として命を救いむしろ恨まれた経験から生きる意味を失っていましたが、乱歩から「君の異能が欲しいんじゃない。欲しいのはその優しさだ」と言われ、探偵社に入りました。

※画像左 妹から溺愛されるサポート役・谷崎潤一郎。「細雪」は空間に雪を降らせスクリーンを展開、幻影を映してその場にないものを出したり、仲間を隠したり出来ます。攻撃性能はありませんが、潜入捜査などで活躍する異能力です。 妹・ナオミの圧に困惑していますが、いざピンチになると「ナオミの為なら、ボクは喜んで世界を焼く」と妹への思いを口にしています。

兄とともに探偵社を支える事務員・谷崎ナオミ。彼女は異能力者ではありません。制服から中学か高校生とは分かるものの年齢やなぜ探偵社に入ったのか、そして兄弟で入った理由などは不明です。 またスキンシップが過剰なため、本当の兄弟なのか探偵社内でも疑われています。ちなみに名前は小説家ではなく、谷崎潤一郎著『痴人の愛』の登場人物です。

探偵社の創設者にして社長・福沢諭吉。「人上人不造(人の上に人を造らず)」は入社試験に合格した探偵社メンバーの異能力を調整する異能力です。その能力が活かされて中島敦や泉鏡花は自身では制御できなかった異能を操れるようになっています。 高いリーダーシップと社員を第一に考える理想的な社長で、クセの強い太宰や芥川も福沢の命令には逆らえません。

暗殺者として育った少女・泉鏡花。「夜叉白雪」は日本刀を持った夜叉白雪を具現化して相手を攻撃する異能力です。 中島敦に命を救われ、自らもギルド戦で命を賭けて街を守ろうとした行動によって探偵社に入社できました。中島敦とのデートではクレープに目を輝かせ、ぬいぐるみをUFOキャッチャーで取るなど年相応の一面も垣間見せています。

元探偵団の凄腕ハッカー・田山花袋。「蒲団」は目が届く範囲の電子機器を操る異能力です。心安らぐ場所でしか能力は発揮できないという理由で、愛する蒲団「芳子」の中が発動条件となっています(気分次第では外でも発動可能)。 現在は引きこもり中、樋口一葉との会話では90度違う方向を向いて会話するほど女性との会話が苦手です。

社長秘書・春野綺羅子。彼女は異能力者ではありません。普段は冷静沈着に業務をこなしている姿が印象的ですが、アニメ2期ではノートパソコンに映る愛猫「ミイちゃん」に向かって「すぐに迎えに行きますからねー」とデレデレした様子をナオミに目撃されてしまいました。 春野綺羅子という名前は谷崎ナオミ同様、『痴人の愛』の登場人物です。

政府の暗殺組織を辞め用心警護をしていた福沢諭吉の依頼主が殺されます。たまたま居合わせた江戸川乱歩が事件を解決。身寄りのない乱歩に仕事を斡旋する約束をします。 次の現場・劇場の事件を捜査中、特別な能力を理解していない乱歩に対して福沢は「それは異能力」だと説明し、自信をもたせ事件を解決しました。 ともに仕事をする中で乱歩が異能探偵として有名になればなるほど命が危険にさらされると危惧した福沢は乱歩を守るため武装探偵社を設立したのです。

武装探偵社の入社順は上記のとおりです。 原作開始から12年前に武装探偵社を設立し、当社は福沢と乱歩の2人だけでした。原作11年前に2人で施設に隔離されていた与謝野を救出して、武装探偵社のメンバーは3人になります。 その後に国木田・田山が入社し、原作の2年前に太宰が入社しました。時期は不明ですが、その後に谷崎が入社し、原作の2か月前に賢治が入社。原作2話で敦が正式に入社して、原作36話で鏡花が正式に入社します。

武装探偵社とポートマフィアは、敦に懸賞金が掛けられていたのもあり、アニメ第1期までは敵対関係にありました。しかし、その後の組合との戦いではヨコハマに危機が及んだため、ヨコハマを守りたい武装探偵社とポートマフィアは同盟を結び一時休戦をしています。 組合との戦いが終わった後も同盟は続いていましたが、共喰いではおたがいのボスが窮地に陥り再び戦う姿勢を見せました。しかし、漱石などの仲介もあり、再び協力し合い共喰いの首謀者を捕まえます。

福沢諭吉と江戸川乱歩の出会いから誕生した「武装探偵社」。苦しい過去を持つ与謝野晶子や中島敦などがのちに加わり苦しさだけでない人生を探偵社で見出します。そして中島敦から泉鏡花へとその連鎖が続いてきました。知れば知るほど武装探偵社は魅力が詰まったチームですよね。 文豪ストレイドックス第5期に向けてコミックシーモアで武装探偵社の活躍を振り返ってみてはいかがでしょうか。