『地獄楽』殊現(しゅげん)は最後の決戦で死亡したのか？仲間を斬ったのはなぜ！？

アニメも大人気になり、大きな話題となっている漫画『地獄楽』。 この記事では作中でもトップクラスの強さを誇る山田浅ェ門殊現について徹底解説！その強さの秘密や最後の戦いなどを紹介し、「仲間を斬った」あのシーンの理由までしっかり考察していきます。 ※この記事は「地獄楽」の重要なネタバレを含みます。

試一刀流で序列二位に位置する、凄腕の剣士山田浅ェ門殊現。黒髪に黒い装束、そして鋭い目つきが印象的な男性です。 非常に真面目な性格をしており、罪を決して許さない正義感の持ち主。しかしその正義感の強さは少々度を越しているようであり、犯罪を犯した者のみならず、必要であればその親族に至るまで斬首するなど冷徹な一面も持ち合わせています。

画眉丸たちがいる島に上陸して以降、無類の強さで敵たちを倒してきた殊現。しかし島を支配する天仙の中心人物、蓮との最終決戦では大きな苦戦を強いられることに。 大量の人間の命を使い愛する徐福を復活させようと、本土へ向かう蓮。殊現はその船へ乗り込み、計画を阻止しようと戦闘を開始。持ち前の剣術で善戦する殊現ですが、タオの相性が悪くダメージを与えることができません。 しかしここで殊現に異変が。彼はその優れた洞察力と技術で、次々に仲間たちの太刀筋を再現。そしてそのなかでタオの属性まで変化し、蓮に大ダメージを与えることに成功したのです。

蓮を圧倒するかと思われた殊現ですが、反撃を受け右腕を喪失。しかし殊現は毒見として口に含んだ「仙薬」の影響で死をまぬがれ、左腕1本で戦線に復帰します。 そして船上には画眉丸らも集結し蓮との最終決戦が開始。殊現たちは総力戦で蓮に立ち向かいますが、まったく太刀打ちできず絶体絶命の窮地に。画眉丸は蓮の動揺を誘うため、彼女が復活させようとしていた徐福の死体を破壊しようと画策します。 しかし、徐福の死体を前に動きが止まる画眉丸。彼は徐福を愛する蓮に自分を重ね、攻撃を躊躇ってしまうのです。そして、そこに救世主として現れたのが殊現でした。彼は全身全霊の力を込めて徐福の死体を両断！しかしタオを使い切ったことにより、殊現もそこで絶命してしまうのでした。

画眉丸の監視役として島に上陸した、物語のもう1人の主人公とも言える山田浅ェ門佐切。 非常に真面目で冷静な彼女ですが、実は初恋の相手が殊現だったということが明らかになっています。佐切は殊現について「頭は固いけど優しい人」と発言しており、その優しさや彼の強さに惹かれて恋をしていたと思われます。 また佐切は殊現の申し添えもあり試一刀流の段位を得ているため、これもまた彼女が殊現を慕う大きな理由になっているのかもしれません。大人になった今は恋愛感情を抱いていないようですが、いまだに優しい兄弟子として彼のことを尊敬し続けているようです。

殊現は試一刀流の序列二位に位置しており、その実力は折り紙付き。 ですが彼の強さの本質は、その技術にあるわけではありません。なんと殊現は他の山田家の剣士たちの動きをそっくりそのまま模倣し、自分の武器として扱うことが可能なのです。しかもそれはただの模倣にとどまらず、自身の力で改善しながら使うため、もとの使い手よりも強力なものになっています。 さらに彼の模倣は動きだけでなく、蓮との最終決戦では使い手のタオまでコピー。模倣と言うよりは「憑依」とも言えるその技で、殊現はすべてのタオを使用することが可能になるのです。

島に上陸したあと、殊現は遭遇した罪人・民谷巌鉄斎を斬ろうとします。しかしそこに割って入ったのが、巌鉄斎の監視役を務めていた山田浅ェ門付知(ふち)でした。島の戦いで多くの死と多くの心にふれた付知は、巌鉄斎の命を失いたくなかったのです。 その想いを語りなんとか殊現を説得しようとする付知。殊現も仲が良かった彼との思い出を振り返り葛藤します……が、殊現は自身の信念を貫くためになんと付知を斬り捨ててしまいます。 彼にとって罪人は斬るべきもの。そしてそんな罪人に協力するなど、山田家の人間にあってはならないこと。彼は自身の信念、山田家の信念を貫くためにかけがえのない友を斬ったのです。

まだアニメには登場していない殊現ですが、いったい彼の声優を担当するのは誰になるのでしょうか。 イメージとしてはまっすぐでクセのない美声を持っていそうな殊現。一部ファンのあいだでは『進撃の巨人』でエレン・イェーガーを演じた梶裕貴や、『ツルネ』シリーズで小野木海斗を演じた石川界人らが予想されているようです。

モンスター級の強さを誇るキャラが続々登場する『地獄楽』。 そのなかでも屈指の強さを誇る殊現は今後アニメで大活躍しそうな予感！これを機に原作を読み返し、殊現の強さを改めてチェックしてみてはいかがでしょうか。