漫画「デデデデ」最終回まで全話ネタバレあらすじ&感想!【デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション】
「デデデデ」は、『おやすみプンプン』や『ソラニン』などで知られる浅野いにおによる「ディストピア青春譚」です。2022年に第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞するなど、高い評価を集めています。 本記事ではそんな「デデデデ」のストーリーを最終回までネタバレ解説。感想も交えつつ紹介していくので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
「デデデデ」あらすじをサクッと紹介!
物語の舞台は、3年前に「侵略者」がやってきた東京。ただこの侵略者というのはそこまで強いというわけではなく、侵略どころか人類とまともに戦うことすらできませんでした。 「母艦」とよばれる宇宙船は現在も上空に漂っており、時おり自衛隊と戦闘を繰り広げます。しかしそこで暮らす人々は、どこか不穏さが漂いつつなんてことない毎日を送っていました。 そんな中で生きる女子高生・小山門出と中川凰蘭(通称おんたん)たちの日常が、本作のメインとなっています。
「デデデデ」アニメ映画が2部作で公開中!
「デデデデ」が2部作構成でアニメ映画化!アニメーション制作を担当するのは、『地球外少年少女』を手がけたProduction +h.です。 主人公2人のうち小山門出を幾田りら、中川凰蘭をあのちゃんが演じます。その他も豪華な顔ぶれがキャスティングされ、大注目の映画化となっています! 前章は3月22日、後章は5月24日公開です。
評価・感想
異常な世界の中に生きる、普通の女子高生達。平凡な日常ってこんなに尊くて温かいんだなと実感させられるし、同時に異色なものと共存する苦しさ・気持ち悪さも痛感した。私達がコロナや震災の時に抱く、「日常への渇望」の表現があまりに上手いなと。。そしてこの作品はあくまで「門出とおんたんの物語」なのに、いつの間にか栗原や渡瀬先生、そしておんたん兄に魅力を感じるようになってるんだから、ほんと浅野いにお先生のキャラって素晴らしい。。。マジで私はおんたん兄単推し。
(20代女性)
1巻~3巻ネタバレ感想
門出とおんたんは、くだらない話で盛り上がったり、一緒にゲームを楽しんだりと、平凡ではあるものの楽しい日々を満喫しています。 ところどころで「戦闘」や「侵略者」といった不穏なワードも漂いつつ、一般市民の生活は平和そのものです。 しかしそんな中、侵略者の「中型船」が墜落したことで多くの犠牲者が出てしまうことに。仲良しメンバーのひとり・キホも巻き込まれて亡くなるなど、門出たちの日常も少しずつ狂っていきます。 おまけに3巻ラストのコマでは、「人類終了まであと半年」と衝撃的な文字が描かれ……!?
独特な雰囲気に魅せられ、気付けばどんどん読み進めてしまう。3巻での急展開にはドキッとさせられた!
終末世界×平凡な日常!
「デデデデ」を1巻から
4巻~6巻ネタバレ感想
やがて駿米大学に進学した門出とおんたんは、元アイドル・大葉圭太の死体を乗っ取った侵略者(以後大葉と呼称)と出会い、なぜか3人で共同生活を送り始めます。おんたんは侵略者との遭遇に大興奮で、彼を利用して国家転覆をしようなどと言い出すのでした。 この頃から侵略者側の視点も登場し、彼らが単なる悪者ではないと匂わせられるように。実際、大葉も特に害があるわけでもなく、3人の生活はにぎやかで楽しそうです。 しかし大葉によれば、母艦は現在エネルギー炉を制御できなくなっており、そのうち墜落して甚大な被害を地球に与えるだろうといいます。これが人類終了の原因というわけですね。
圭太がいいキャラしてる。侵略者側の事情も描かれるようになって、なんだか複雑な気持ちに……。
7巻~9巻ネタバレ感想
やがて迎えた夏休み、門出とおんたんは自分たちが所属するオカルト研究会の夏合宿に参加することに。大葉もついていきます。 もともと惹かれ合っていたおんたんと大葉は、この合宿で告白しあい結ばれることに!世界は破滅に近付きつつあるのにふたりは青春していて、そのギャップがまたたまらないです。 衝撃の展開はまだまだ止まりません。おんたんが10歳のときに並行世界からやってきたタイムトラベラーだということが発覚したのです。 実は彼女と門出はかつて侵略者と出会い、ソレがもたらす「内緒道具」を使って人助けをしていました。しかしその過程で門出が正義を暴走させ、最終的に狂っていってみずから命を絶ってしまいます。 おんたんはそんな門出を救うため、並行世界に飛びやり直しすると決意します。しかしその結果、もとの世界では起こらなかった出来事――侵略者の襲来が起こってしまったのです。
おんたんのまさかの正体にびっくり!回想シーンは闇が深すぎて気持ちが沈む。正義の暴走って怖い。
10巻~12巻(最終巻)ネタバレ感想【完結】
要するに門出を救いたいというおんたんの想いから、この世界は滅びの道をたどったということでした。そして予想通りに母艦は墜落し、そこからあふれ出した光の粒によって街も人も消滅していきました。人類は滅亡し、おんたんと門出がどうなったのかも描かれていません。 やがて視点はおんたんの父親のものに切り替わります。彼はなんとかあの惨劇を生き残り、文明崩壊した日本のなかで過ごしていました。紆余曲折のすえ、彼は侵略者の残したタイムマシンを使って、また別の平行世界に飛ぶことになります。 彼が飛んだのは侵略者も母艦も存在しない平和な世界。そこではおんたんも門出も元気で、少し形は異なるものの、相変わらず仲良く過ごしているのでした……。
ラストがこうなるとは!賛否両論ありそうだけど、個人的にはたとえパラレルワールドでもふたりの元気な姿が見られてよかったな。
世界は崩壊するのか!?最終巻を
「デデデデ」の見どころ
終末的な世界観と平和な日常のギャップがたまらない
「デデデデ」では物々しい母艦が上空に浮かぶ世界のなか、どこにでもあるような日常を過ごす女子高生の姿が描かれます。 世界観そのものはSF、かつ終末的な雰囲気が漂っているのに、彼女たちの生活はいたって普通。そのギャップの激しさは、はじめのうち戸惑うかもしれませんが、読み進めるうちクセになっていきます。
「デデデデ」あらすじをネタバレ解説しました!
世界の終わり×少女たちの日常という異色の組み合わせが面白い「デデデデ」。一体物語がどう進んでいくのか予想がつかず、読み進めながら何度も驚かされます。ぜひ実際に本編を読んで、その独特な空気感を味わってみてくださいね!