漫画『恋する秘文の戦士たち』最新巻まで全話ネタバレあらすじ＆感想！ちょいエロ歴史ファンタジー

『恋する秘文の戦士たち』は、おやぬがLOVEBITESで連載しているTL漫画で、2023年12月現在、分冊版は14巻まで、コミックス版は1巻まで配信されています。 この記事では『恋する秘文の戦士たち』のストーリーをネタバレ込みで解説していきます。どんなお話なのか気になっている人も、結末だけ知りたいという人も、ぜひ最後までチェックしてみてください！

主人公のヒャルトゥナ=ラグナルは、ツォル国の王・レギンの娘。ツォル国は鍛冶で有名な国家で、王であるレギン5世も稀代の名工と名高い鍛冶職人でした。しかしヒャルトゥナがまだ幼かったある日、レギンは帝国からやってきた尖兵に殺され、ツォル国は滅ぼされてしまいます。 それから8年後、連邦領の南部ノクヴァスミズという漁師町で鍛冶職人として食いつないでいたヒャルトゥナのもとに、とある戦士が現れます。顎の下に青く光る傷を持つその戦士は、秘文の戦士と呼ばれている人物で、ヒャルトゥナの持つ炎の秘文を狙っていました。 ヒャルトゥナの前に現れたのは、レギン王を殺しツォル国を滅ぼした秘文の戦士でした。しかし、目が見えないヒャルトゥナは彼が父の敵だということに気づきません。 帝国が狙っている秘文の力とは、地上のあらゆる物体の表面に現れる痕のこと。一部では「支配霊の痕跡」とも呼ばれています。秘文は5種類あり、ヒャルトゥナが持っているのは炎(エルデュ)の秘文。ツォル国はこの秘文を持っていたがために滅ぼされてしまいました。 秘文の秘匿を暴いたのは、帝国の貴公子ラウザ＝フォルズベナルングル。ラウザは秘文の力を使って「秘文の戦士」を作り出し、莫大な力を手に入れます。彼の野望にヒャルトゥナも巻き込まれてしまいーー。 帝国の命令でツォル国に向かった秘文の戦士ですが、そこで出会ったヒャルトゥナに一目ぼれしてしまいます。命令に背くことはできず、ヒャルトゥナの父を殺したものの、どうしてもあの時見た笑顔が忘れられません。しかし、彼が再びヒャルトゥナの前に姿を現した時には、ヒャルトゥナは視力を失い敵の顔もわからなくなっていました。 ヒャルトゥナの目が治る日まで彼女を守ることに決めた秘文の戦士。ホトヴァという名前をヒャルトゥナに明かし、2人で旅を始めます。しかし、同じ部屋で無防備に眠るヒャルトゥナを前にすると、溢れてしまう気持ちを抑えられずーー。

ヒャナ(ヒャルトゥナ)がベッドで目を覚ますと、一足早くホトヴァは起きていました。目の見えないヒャルトゥナが横にいたはずのホトヴァを手探りで探していると、彼は窓際から「ここにいる」と話しかけます。 昨晩、ホトヴァから「この世で一番かわいい」とささやかれていたヒャナは、彼に挨拶をした途端、顔を赤らめてうつむいてしまうのでした。そしてホトヴァの本心を聞き出そうと、ヒャナは思いを巡らせますが、その姿を見て彼は「きもちわる…」と口にして……。 昨晩のことが嘘のように雑な物言いになったホトヴァに対して、ヒャナは疑いの気持ちを持ちます。そんな彼女の気持ちを知ってか知らずか、ホトヴァは周辺の警戒に出かけていくのでした。

すっかり酔っぱらってしまったホトヴァは、ヒャナを抱きかかえながら彼女の手を自らの下半身へと誘います。恥ずかしさのあまり言葉を失っている彼女に対して、ホトヴァは「指より太いだろ」と畳みかけてくるのでした。 ヒャナの下半身に指を入れながら、自分の下半身を入れたらどこまで入るかを伝えるホトヴァ。そうすれば「たくさんいじれる」と彼はヒャルトゥナの耳元でささやくのでした。 たくさんいじられると聞いて、ドキドキが止まらなくなっていたヒャナですが、意を決して「ホトヴァのきもち…おしえてくれたら…いいよ…」と彼に伝えます。しかし、彼は酔いに負けて眠りに落ちてしまっていました。

ヒャナに会ったことで、初めて幸せな気持ちを抱いたホトヴァ。一時は命の危険に陥りますが、勝利の力が流れ込んだことで目を覚まします。そんな彼はヒャナに「ツォルは何度だってよみがえるよ！」との言葉を投げかけます。 この言葉を聞いて一念発起したヒャナは過去のことを思い出していました。彼女は王(レギン)から「無理に王の子(ラグナル)にならなくていい」と言われ、さらに王とは孤独であること、そして秘文まで所持しているヒャナを周囲はヒトだと思わなくなるだろうと伝えます。それでもレギンとなり彼を助けたいとヒャナが考えていました。 場面は現在に戻り、ホトヴァがレギンのことを「バカなやつ」だと呟きます。その声を聞いたヒャナは……。

ホトヴァの「おとこのひとのにおい」を嗅いだヒャナはおかしくなってしまい、彼に優しく慰められます。2人は一糸まとわぬ姿になり、熱い夜を過ごすのでした。 そんな夜が明け、胸のドキドキが止まらないヒャナ。1人で生きていけると思っていた彼女ですが、ホトヴァにどんどん惹かれていくことで本当の気持ちに気づいていき……。 一方、連邦と帝国の国境にある島・イザボルグにシグワルトの姿がありました。彼の妻が言うには本来の彼は冷静で策略的に振る舞うはずなのですが、弟・シグウェイの仇を探している彼は何かにあやつられているような様子を見せます。 そして老いた物乞いを目にしたシグワルトは、老人であるにも関わらず彼を捕らえようとして……。

漫画『恋する秘文の戦士たち』15巻の発売日は、2023年12月現在公開されていませんでした。 過去の発売日が、12巻が2023年10月6日、13巻が11月3日、14巻が12月1日となっており1か月に1巻発売されるペースです。 よって15巻の発売日は2024年1月上旬ではないかと予想されます。忘れずに購入したい人はコミックシーモアの新刊自動購入がおすすめです。

漫画『恋する秘文の戦士たち』のコミックス版は、2023年3月24日に1巻がLOVEBITESコミックスより発売されています。 内容は分冊版の1巻～4巻が収録されています。 2巻以降の発売日は公開されていませんが、分冊版が14巻まで発売されていることから、2024年には2巻が発売されると予想されます。 尚、コミックス版もコミックシーモアでクーポンを利用すればお得に読むことができますよ。

『恋する秘文の戦士たち』の魅力は、TL漫画には珍しいほど作りこまれたファンタジーの世界観です。このままファンタジージャンルでも連載できるのでは？というほど濃密で、エロパートではない部分でもがっつり心を掴んできます。 ベースはモノクロ漫画なのに秘文の表現には色を使っているところも新鮮で、人や物の名前や表現の仕方まで、あちこちに作者の強いこだわりを感じます。読み応えのあるTL作品を探している人にはピッタリの作品だと思います。