ドラマ『ヒル』最終回ネタバレ・全話あらすじ！結末や原作漫画との違いを考察

原作漫画が話題となり、ドラマ化もされた人気社会派復讐サスペンス『ヒル』。他人寄生する不法滞在者のヒルをめぐるストーリーにハラハラさせられます。 この記事では『ヒル』のあらすじネタバレを最終回までご紹介。原作漫画との違いについても考察していますのでチェックしてみてくださいね。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

21歳の四宮勇気(赤楚衛二)は、日々バイトに明け暮れる孤独な青年です。ある日、夜勤バイトから帰ると部屋で見知らぬ男(栁俊太郎)が、ナイフで腹部を刺され座り込んでいました。 搬送先で目を覚ました男は自らを四宮勇気だと名乗り、勇気を指差して「この人に刺された」と供述します。勇気はとっさに逃げてしまい、一瞬にして逃亡犯となってしまうのでした。 勇気は父親の復讐を手伝ってほしいと言うゾーカ(吉川愛)という謎の女と行動。ゾーカと勇気は伝説のヒル・カラ(坂口健太郎)と出会います。カラもまた復讐のために生きているのでした。

友だちもおらずバイトだけをする孤独な日々を過ごす四宮勇気＝ユウキは、ある日とんでもない事件に巻き込まれてしまいます。夜勤のバイトを終え家に帰ると、部屋にナイフで腹部を刺された見知らぬ男性・ヨビ(栁俊太郎)がいたのです。 搬送されたヨビは自分が四宮勇気だと名乗り、ユウキに刺されたと警察に対し供述します。思わぬ事態にとっさに逃げ出し逃亡犯になったユウキを助けてくれたのは、ゾーキ(吉川愛)という謎の女性です。ゾーカはヨビのことをユウキに寄生して暮らしていた“ヒル”なのだと教えてくれるのでした。

ユウキは警察に追われる身となりました。しかし、刑事の鈴木(小西真奈美)と村尾(利重剛)は、ユウキの調査をする中で「彼が本物の四宮勇気なのでは…？」と思い始めます。 逃亡するユウキとゾーカは、ヨビの手下であるミロ(松澤匠)に突然襲われました。何とか命からがらで襲撃から逃げ出した2人。すると、ゾーカは「父親を殺したヨビへの復讐を手伝ってほしい」とユウキに持ちかけます。 迷ったユウキですが四宮勇気をヨビから取り戻すためにも、ゾーカに協力することを決意しました。しかし、2人の行動はヨビに先読みされてしまっているのでしたーー。

チロル(岩永洋昭)は「ゾーカを殺してしまったかもしれない」と笑い、ユウキはチロルに強い怒りを覚えます。ユウキは車から投げ出され、さらに目の前で自宅アパートを燃やされてしまい帰る場所を失ってしまいました。 追い込まれたユウキですがゾーカからもらったヒルのリストを使いながら、警察の捜査の手をかいくぐり生き延びます。ユウキはゾーカを探しに廃工場に戻りますが、廃工場にはヨビの手下が待ち受けているのでした。 絶体絶命のユウキの前に現れたのは、ヒル狩りの異名を持つカラ(坂口健太郎)でしたーー。

生死不明だったゾーカは生きていました。チロルに乱暴されながらも、ゾーカは400万円と命を引き換えに取引をしたのです。ゾーカの取引に乗ったチロルは、ヨビを裏切りゾーカとともに姿を消しました。 監禁場所でついにゾーカと対面することができたユウキ。人質となったゾーカを救い出すためには隠された現金を見つけ出さなければならず、タイムリミットは迫りつつあります。 ゾーカは父を殺され、乱暴までされ悲しみにくれています。ボロボロになったゾーカにユウキは優しく寄り添い、2人の仲は深まっていくのでした。

刑事の鈴木と村尾はユウキの協力を得てチロルを逮捕しました。そしてチロルから、ヨビとカラが連続絞殺事件に関与している可能性があることを聞き出します。 その日の夜、村尾の前にはヨビ、鈴木の前にはカラが現れました。一方のユウキとゾーカは寄生先の部屋で朝食をとっています。逃げ回り復讐を計画している2人にとって、束の間の何気ない時間です。 そんな中、ゾーカは再びユウキにヨビへの復讐を宣言。ユウキはゾーカに「2人で殺そう」と言い、ゾーカとともに生きていくことを決意するのでした。

ゾーカは「ヨビを殺すのはやめた」という置き手紙を残し、ユウキの前から姿を消してしまいました。ゾーカはユウキを差し出す代わりに自分の命を保障するようにミロに交渉。実はこれは罠でゾーカはヨビを1人で殺そうとしていたのでした。 ユウキはゾーカの作戦に気がつき、ゾーカを助けるために走り出します。それぞれの思惑が交錯し、4人は導かれるようにしてある場所へ集結しました。ユウキが返り討ちにあってしまったとき、現れたのはカラ。かつてヨビをヒルの世界へ導いたカラは、ヨビの刃を自らの体で受け止めるのでした。

他人に寄生して生きるヒル。ヒルとしてのルールも知らず手探りでヒルを繰り返しているハコ(飯豊まりえ)の前にカラが突然現れます。カラはハコに「危ないからヒルをやめろ」と言いますが、ハコは「もう誰も信じない」と忠告を聞き入れません。 一方、刑事の鈴木と佐藤(田中幸太朗)は、カラの本名がかつていじめで自殺を図った中学生・月沼マコトであることにたどり着いていました。 警察の捜査が進む中、忠告を無視したハコはヒルをしていて遭遇したオヤジヒル(芹澤興人)に、殺人ゲームを持ちかけられてしまいます。

カラは兄貴分であるナナシ(三浦誠己)の入院先を尋ねます。カラはヒル狩りをまだ続けていました。ヒル狩りの理由は、自分の命を救ってくれた母のような存在のミシン(しゅはまはるみ)を殺害した仮面の男を探すためです。 一方、ハコは偶然を装って近づいてきたチキン(若林時英)の誘いで、違法に身分証明書を手に入れます。しかし、それをロボ(佐久間由衣)に見られ、カラはチキンを問い詰めるのでした。 すると、出てきたのはヤシマ(板尾創路)という名前。ヤシマは闇組織のボスです。

カラから得た情報をもとに刑事の鈴木たちは、闇組織のボスであるヤシマの悪行を突き止め、証拠を集めるため捜査を続けます。闇組織はヒルを飼いならして盗品を集めさせ、高値で売りさばいていたのです。 一方、ヤシマは付き人のテトリス(板垣瑞生)にチキンを呼び出させ、カラの目的が仮面の男への復讐だということを耳にしました。そんな中、ヤシマが監禁していた女が逃亡してしまいます。女を追うように命令されたテトリスが手にとったのは仮面なのでした……。

ヤシマの闇組織から逃げ出した女がたどり着いたのは、偶然にもチキンに紹介されハコが隠れていた家でした。その場所に現れた仮面の男は、寝ていた女性をためらいもせず絞殺します。 絞殺をした際、仮面の男の仮面が外れてしまいハコは仮面の男の顔を目撃。仮面の男の中身はテトリスでした。間一髪で逃げ出したハコですが、カラは危険な状況だと判断しハコに今すぐに地元に帰るように警告します。 カラがこんなにもハコのことを気にかけ世話をしているのは、カラの中学生時代にハコにある借りがあるからなのでした。

ヨビへの事情聴取の結果、ヤシマはヒルの人身売買を行っていたことが判明します。鈴木はヤシマの店へ乗り込みますが、既に店はもぬけの殻……。 一方、ハコはロボに連れられてナナシに会いに行きました。そこでハコは、カラがハコを気にかけるのは「中学時代、普通に接してくれた唯一の人物がハコだったから」という理由を聞かされます。 ナナシはハコに「復讐にしか生きることのできないカラを変えてほしい」と頼みました。ハコにならカラを変えられると思ったのです。 ナナシに会った帰り道、ハコとロボは突然何者かに連れ去られてしまうのでした。

チキンはヤシマに銃で撃たれ命を落としてしまいます。カラは急いでハコたちを助けに向かいますが、カラの前に復讐相手の仮面の男が立ちはだかるのでした。カラとテトリスは激しい攻防を繰り広げ、2人とも意識を失ってしまいます。 カラとテトリスの様子をモニターで見ていたヤシマやハコは、息を呑んで見守るしかできません。カラは再び立ち上がりますが、テトリスは衝撃的なミシンの死の真相を突きつけます。 すべてを知ったカラの選択はいったい、そしてハコはカラをお互いを救うことができるのでしょうかーー。

『ヒル』の原作は、今井大輔による同名の漫画です。人に寄生する生活を描いた社会派復讐サスペンスとあって万人受けする作品ではありませんでしたが、『ヒル』と続編の『ヒル・ツー』はコアな人気を博しています。 原作のあるドラマとなると気になるのが、原作とドラマの違いではないでしょうか。『ヒル』は物語の順番が大きな違いです。 ドラマではユウキとゾーカがシーズン1で最初に描かれ、シーズン2でカラとハコの物語となります。しかし、原作では最初にカラとハコが描かれ、後にユウキとゾーカです。 ドラマでは最初から伝説のヒルとして出てきたカラ。あなたはカラの過去を最初に知れる原作と、後でわかるドラマのどちらが好みでしょうか？どちらもチェックして確かめてみてくださいね。

坂口健太郎と赤楚衛二の主演で話題となったサスペンスドラマ『ヒル』。謎解きや駆け引きが満載のハラハラのドラマのあらすじをネタバレありで解説しました。 結末を知っていても楽しめますので、ぜひ原作もドラマもチェックしてみてくださいね。