2018年12月19日更新

2019最新!おすすめ医療ドラマランキングTOP15【名作揃い】

おすすめの日本の医療ドラマをランキング形式で紹介します。1990年代から2019年直近の最新ドラマまで、どれも名作揃いです。シリーズものの概要や注目ポイントも!

おすすめの日本の医療ドラマをランキング形式で紹介!

あなたの気になる医療ドラマはどんなジャンルのものですか?医療ドラマと一口に言っても、救命救急や離島医療などの医療現場の最前線や、大学病院や大病院を舞台に繰り広げられる権力争い、あるいは産婦人科や小児外科など身近な場所まで、実に様々! 今回は1990年代から2018年の最新ドラマまでの中から、視聴率や評判、加えて医療描写のリアリティさを反映したランキング形式でおすすめドラマを紹介します。 シリーズものはそれぞれの概要を、そして各作品の注目ポイントにも触れていきます。まだ観たことのないドラマや、気になっていたシリーズなど、この機会にぜひトライしてみてください!

15位:『ブラックジャックによろしく』(2003)

佐藤秀峰の医療漫画『ブラックジャックによろしく』を原作としたドラマで、TBS系列で2003年に全11回が放送されました。主演は妻夫木聡で、主人公の研修医・斉藤英二郎を演じています。 斉藤英二郎は永禄大学付属病院の研修医。北海道から上京して一人暮らしの英二郎は夜間救急のアルバイトもしながら、第一外科や第二内科、NICUや小児科など様々な医局で経験を積んでいきます。 英二郎が抱いていた理想の医療現場と現実の格差は、実際の医療現場の問題として提起されるべきものだったようです。病院が抱える矛盾に悩みながらも、患者のために奮闘する姿も共感を呼びました。ドラマは平均視聴率14.2%の高視聴率を記録しています。 平井堅の「Life is...」をアレンジした「Life is...〜another story〜」が主題歌として使用されました。また2004年1月3日には、新春ドラマ特別企画として『ブラックジャックによろしく〜涙のがん病棟編〜』も放送され、13.1%の視聴率を獲得しています。

14位:『獣医ドリトル』(2010)

夏緑原作・ちくやまきよし作画の漫画『獣医ドリトル』のドラマ化作品で、主人公の獣医・鳥取健一を小栗旬が演じています。TBS系列で2010年に全9回が放送されました。 鳥取動物病院院長の鳥取健一は動物の言葉を理解できる獣医で、通称「ドリトル」。獣医はビジネスと言い切るシビアな性格ですが、腕は一流で患畜を救いたい思いも本物です。患畜を治すだけでなく、時には飼い主の心も癒していきます。 平均視聴率は13.5%を記録しています。動物を通して「命の大切さ」を描いている点が高評価のポイント。獣医師、専門家の立ち会いのもとで撮影されたことが強調され、動物の健康状態を考慮して一部はCGなども使用しているようです。 獣医版ブラックジャックのようなドリトルを演じた小栗旬と、ヒロインの多島あすかを演じた井上真央の『花より男子』以来の共演も話題に!また、各話に登場するゲスト陣もバラエティに富んで豪華でした。

13位:『グッド・ドクター』(2018)

2013年の韓国ドラマ『グッド・ドクター』のリメイクとして、2018年にフジテレビ系列で全10回が放送されました。主人公の研修医・新堂湊を山﨑賢人が演じています。 新堂湊は東都大学医学部を首席で卒業し、東郷記念病院小児外科に配属が決まったレジデント。しかし自閉症とサヴァン症候群を抱えており、小児科医としてのコミュニケーション能力に疑問を持たれてしまいます。 記憶力・観察力の優れた湊が、様々な予兆を察知して患者やその家族を救っていく様子にリアリティを感じます。平均視聴率は11.2%で、最終回も涙なしには観られないほど感動したという声もあったようです。 本作には複数の現役医師が医療監修として関わっており、小児外科と自閉症スペクトラム障害両方の監修が行われました。自閉症とサヴァン症候群を併せ持ちながら小児科医を目指すという、難しい役どころを演じた山﨑賢人の演技にも注目です。

12位:『ナースのお仕事』(1996〜2014)

看護師を主役にしたコメディドラマ『ナースのお仕事』は、フジテレビ系列で1996年から放送が始まり、シリーズ化してシーズン4まで続きました。1997年と2014年にはスペシャルドラマが放映、2002年には映画化もしています。 観月ありさ演じる主人公の看護師・朝倉いずみと、松下由樹演じる指導役の先輩看護師・尾崎翔子のコンビが人気を呼び、シリーズを通して高視聴率を記録しました。いずみが交際する3人の研修医を、岡田浩暉、松岡昌宏、藤木直人が演じています。 朝倉いずみは、若葉会総合病院に勤めるドジな新米ナース。とんでもない失敗をしては先輩の尾崎翔子に叱咤される毎日ですが、いずみの患者に寄り添おうとする姿勢は徐々に周りの信頼を得ていきます。 シーズン1ではいずみの若葉会総合病院でのナース一年目を描き、プロとしての意識が芽生えるシーズン2では系列の第二病院が舞台に。シーズン3でいずみと結婚することになる研修医の高杉が初登場し、シーズン4では二人の結婚生活も描かれました。 病院を舞台にしたコメディ作品ではありますが、医療機器など劇中に実際の医療現場で使用されているものを取り入れた先駆的なドラマでした。視聴率は最低でも14.4%、最高はシリーズ中人気の高いシーズン3の初回の22.7%で、視聴者の期待感が表れています。

11位:『DOCTORS〜最強の名医〜』(2011〜2018)

外科医・相良浩介を主人公とした医療ドラマで、テレビ朝日系列で2011年から2018年までにシーズン3までが放送されています。スペシャルドラマも2013年、2015年、2018年と3本制作されました。沢村一樹が主演を務めています。 赤字経営の堂上総合病院に赴任した相良浩介は、3000件もの執刀記録を持つスーパードクター。患者には優しく接する一方、職業意識の低い医師や看護師には厳しい一面も持ち、病院をより大きくするために院内の意識改革に乗り出します。 シーズン1では堂上院長の後継者の外科医・森山卓と敵対し、病院改革を密かに画策していた相良ですが、胃がんに倒れて森山の手術を受けることになります。シーズン2〜3でも院長代理となった森山に敵視され続け、それでも森山が院長に相応しい人物になるよう画策を続けました。 視聴率はシリーズ通して概ね好調で、特にシリーズ2は平均視聴率18.3%を獲得し、最終回はシリーズ最高の21.7%を記録しました。医療ドラマとしては珍しく病院経営に焦点を当てており、医療監修のほかに診療情報の管理などを行う医療事務監修も入っています。 森山と相良の激しい敵対関係がこのドラマの見どころですが、特に注目なのは森山役の高嶋政伸の過剰すぎる演技!多少リアリティに欠ける部分もありますが、典型的なお坊っちゃま医師の鼻持ちならない性格を過激に表現しています。

10位:『ブラックペアン』(2018)

2018年にTBS系列で放送された医療ドラマで、『チーム・バチスタの栄光』で知られる海堂尊の同名小説が原作です。主人公の天才外科医・渡海征司郎を、嵐の二宮和也が演じました。 天才的な技術を持つ外科医・渡海征司郎は、論文を書かない現場主義で、出世とは無縁の一般医局員。その上、手術を失敗しそうな執刀医から挽回することを請け負う代償として、退職金を巻き上げるようなアウトローな医師です。しかし一医局員として東城大学病院に居座る理由が、少しずつ明らかになっていきます。 小泉孝太郎演じる外科医・高階と内野聖陽演じる佐伯教授は、渡海とは相対し敵対する関係ですが、この三人のそれぞれの医療への理想がこの物語の軸になっています。医療現場における、研究至上主義VS現場至上主義といった構図が本作の特色です。 視聴率は平均で14.3%、最高は最終回の18.6%となかなか高い数値。しかし劇中登場した「治験コーディネーター」に関する描写が不適切だとネットで紛糾し、日本臨床薬理学会がTBSに対して意見文を公開する事態になりました。 また、最新手術機器「スナイプ」の扱い方や、日本外科学会の理事長選を左右するポイント「インパクトファクター」についてもリアリティに欠けるのでは?という指摘もあったようです。

9位:『コードブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(2008〜2018)

2008年からフジテレビ系列で始まった医療ドラマシリーズで、2010年にシーズン2、2017年にシーズン3が制作されました。シーズン1終了後の2009年には新春スペシャルドラマ、2018年には劇場版が公開され、公開前に5夜連続でスピンオフドラマも放送されています。 翔陽大学付属北部病院の救命救急センターでフライトドクターの研修を受けることになった4人の医師、そして1人の看護師が、救命救急と災害医療の現場で奮闘する姿を描いています。 シーズン1〜2でフライトドクター候補の藍沢・白石・緋山・藤川とフライトナースの冴島の5人の出会いと葛藤が描かれました。シーズン3では後輩の研修生に指導する立場になっています。 シリーズ中最高視聴率はシーズン1初回の21.2%で、平均視聴率が最も高いシーズンは2の16.6%でした。また、劇場版は2018年9月末時点で興行収入90億円を超え、2018年最大のヒット作となっています。 全国配備を目指す特措法が2007年に成立したばかりの、当時まだ馴染みのないドクターヘリという特殊な現場を舞台にした画期的な医療ドラマでした。フライトドクター候補たちが年齢的に若すぎるという指摘もありましたが、災害医療の現実を描いたリアリティも評価されています。 主人公・藍沢役の山下智久をはじめ、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介と、当時若手注目株だったメインキャストはいまや名実ともに評価の高い俳優ばかり!9年の年月に渡って積み上げられた彼らの成長や信頼関係も相まって、劇場版のヒットに繋がったのかもしれません。

8位:『救命病棟24時』(1999〜2013)

1999年から2013年の間にシーズン5までが放送されたフジテレビ系列の医療ドラマで、2002年にスペシャルドラマ、2005年にアナザーストーリーも制作されました。主人公の外科医・進藤一生を江口洋介、進藤に指導される研修医・小島楓を松嶋菜々子が演じています。 都立第三病院救命救急センターに勤める外科医・進藤は、孤高の天才外科医。研修医として配属された小島は進藤の下で指導を受けることになり、医師として完璧すぎる進藤の言動に戸惑いを感じながらも、救命救急の現場で成長していきます。 シーズン1では研修医・小島の目から見た救命救急の現場が、シーズン2では松雪泰子演じる心臓外科医・香坂たまきと進藤の対立が描かれています。シーズン3は災害医療にフォーカスし、東京に大震災が起こるシミュレーションのもと制作されました。 シーズン4では医師不足や医療訴訟など、救命医療現場が直面している状況を織り込んでいます。進藤役の江口洋介が降板したシーズン5では小島楓が主人公となり、医局長として奮闘する様子が描かれました。 最高視聴率はシーズン2最終回の25.4%で、シーズン1・2の平均視聴率は20.3%、シーズン3・4は19.2%と高視聴率をキープしていました。松雪泰子や松嶋菜々子演じる女性医師が当直明けでも完璧メイクなのはどうかという話もありましたが、それを差し引いても救命救急の現状を徹底して描き続けたシリーズとしての評価が下がることはないのではないでしょうか。 各シリーズによってその当時の現場の救命医療の問題を追求する姿勢は、高い評価を期待を受ける大きなポイント。進藤を演じた江口洋介の人気もさることながら、全編を彩ってきたDREAMS COME TRUEの楽曲が耳に残るシリーズ作でもあります。

7位:『Dr.コトー診療所』(2003〜2006)

山田貴敏の同名漫画を原作とした医療ドラマで、フジテレビ系列でシーズン1が2003年、シーズン2が2006年に放送されました。2004年にはスペシャルドラマが2本制作されています。主演は吉岡秀隆で、離島医療に取り組む医師・五島健助を演じました。 沖縄の離島・志木那村の医師に請われてやって来た五島健助。しかし当初は島民の信頼を得られず、診療所に来る人はいませんでした。それでも次第にその誠実な人柄と確かな技術を認められ、村に受け入れられていきます。 シーズン1で志木那村の人々に受け入られていったDr.コトー。スペシャルドラマでは離島医療や離島生活の難しさも織り込み、シーズン2で診療所の看護師を務める星野彩佳(柴咲コウ)が乳がんであることがわかり、闘病の様子も交えて物語が進んでいきます。 シリーズ最高視聴率はシーズン2の最終回25.9%で、シーズン2は軒並み20%を超える視聴率を獲得。平均視聴率も22.4%と、特に続編に対する高い期待度を表していました。 離島医療のリアリティについては賛否両論あるようです。しかし少なくとも、離島医療という現実に目を向けるきっかけを作った、一つのドラマシリーズであったことは記憶に残っています。 舞台は架空の島ですが、ロケは与那国島で行われました。美しい与那国島の自然と、過酷な離島医療が緩急つけて描かれています。五島のような都会から来た人間が島の自然や島民の心に癒される一方、逆に島民が都会人に抱く心情が対比して描かれ、時にぶつかり合いながらも理解していく様子も見どころです。

6位:『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(2012〜2017)

テレビ朝日系列で2012年から毎年秋クールに放映され、シーズン5までが放送されている人気ドラマシリーズです。2016年にはスペシャルドラマも放送されました。主人公のやり手外科医・大門未知子を、米倉涼子が演じています。 特定の機関に属さず、フリーランスの外科医として神原名医紹介所に籍を置く大門未知子。「私、失敗しないので」と言い切る絶対の自信に裏付けされた腕一本で様々な病院や医局を渡り歩いて、すご腕を振う活躍を描いています。 シーズン1は帝都医大第三病院、シーズン2は帝都医大の本院が舞台。そしてシーズン3では国立高度医療センターに派遣され、東西の大学病院の覇権争いに巻き込まれます。シーズン4で帝都医大の親会社「東帝大学病院」で雇われることになった大門。しかしシーズン5では自らが病に侵されてしまいます。 どうやら現役医師の間では、“ありえない”医療ドラマの代表格のような本作。そもそも「失敗しない」などとは恐ろしくて言い切れないとのこと! しかしシリーズ平均視聴率はほぼ20%を超え、その期待値は相変わらず高いようです。大門の一匹狼キャラを生かし、エンターテインメント路線をきっぱり貫いている点も清々しいのでは? 各キャラクターが魅力的な本シリーズ。中でも大門の手術助手を最も多く務めて信頼を得ている外科医・加地秀樹(勝村政信)は、スピンオフドラマまで制作されています。また、フリーランス外科医という設定のため、舞台として多種多様な医療機関が登場するのも本作ならでは!

5位:『チーム・バチスタの栄光』(2008)

海堂尊の医療ミステリーを原作としたドラマ「チーム・バチスタ」シリーズの第1作が、『チーム・バチスタの栄光』です。2008年にフジテレビ系列で放送されました。主人公の心療内科医・田口公平を伊藤淳史、厚労省官僚の白鳥圭輔を仲村トオルが演じています。 東城大学医学部付属病院で「チーム・バチスタ」によるバチスタ手術が行われる中、3例も続けて術中死する事態が起こります。院長の高階に依頼されて術中死の調査を始めた田口は、厚生労働省の白鳥と名乗る男と出会い、これらが医療ミスか殺人かを探っていきます。 平均視聴率は13.2%で、最高視聴率は最終回の16.5%。医師である海堂尊がリアルな医療現場を書いたデビュー作を原作としていますが、ドラマ版は改変が多く、原作とは違う結末も用意されました。医療ドラマではありますが、よりエンターテインメント性に重きを置いたミステリーものになっています。 登場人物の誰もが怪しいという演出がされており、ミステリーとして犯人探しを楽しめるようになっています。相反する性格の田口と白鳥が協力して謎を解いていく凸凹コンビぶりが、本作の魅力の一つでもあります。

4位:『JIN-仁-』(2009〜2010)

村上もとかの同名漫画を原作としたSF医療ドラマシリーズで、第1期が2009年に、第2期完結編が2011年にTBS系列で放送されました。主人公の脳外科医・南方仁を大沢たかおが演じています。 ある日突然、幕末にタイムスリップしてしまった現代に生きる脳外科医・南方仁。過去を変えていると自覚しながらも病に苦しむ人々を救いたい一心で、現代医療の知識を行使して、幕末の世界で近代医療の礎を築いていきます。 第1期の平均視聴率は19.02%でしたが、完結編は21.3%と上がっています。特に完結編の最終回はシリーズ最高の26.1%をマーク。仁のタイムスリップがもたらした結末に大きな注目が集まりました。 現代医学を幕末で使用する場合の考証が丹念に行われたようです。医療監修のほか、医史監修と歴史監修も入っています。ドラマは大ヒットし、視聴率も評価も高く、ギャラクシー賞などテレビドラマに贈られる各賞を多数受賞しました。 原作漫画の医療ドラマとSF要素の融合という奇想天外なアイデアを、丁寧な考証と演出で生き生きと表現した傑作ドラマです。医療ドラマにありがちな“ありえない”さも、SFというカテゴリーが柔軟に受け止めている感があります。

3位:『コウノドリ』(2015〜2017)

鈴ノ木ユウの同名漫画が原作の医療ドラマシリーズで、第1シリーズが2015年、第2シリーズが2017年にTBS系列で放送されました。主演は綾野剛で、主人公の産婦人科医・鴻鳥サクラを演じています。 情熱的な天才ジャズピアニストでありながら、愛情深い産婦人科医という二つの顔を持つ鴻鳥サクラ。彼が勤める生命が誕生する現場・産婦人科では、出産にまつわるアクシデントが次々起き、現場が抱える社会問題も見え隠れします。 平均視聴率は第1シリーズが11.5%、第2シリーズが11.9%と決して高い数値ではないものの、作品自体の評価は現役医師や視聴者ともに、かなりの高評価!視聴率だけでドラマの良し悪しを決める時代ではなくなってきています。 原作者が実際の出産に立ち会った感動から生まれた漫画であり、実在する産科医をモデルにしていることから、もともとリアルな現場を描いた作品。ドラマ化する際も、本物の未熟児が登場するなど徹底してリアリティを追求したといいます。 特に出産経験のある女性からの支持が高く、「普通ってのは、実はものすごく恵まれているんだよ」といった作品から生まれた名セリフに感動したという声も多いようです。

2位:『白い巨塔』(2003)

山崎豊子の同名小説が原作の大病院を舞台にしたヒューマンドラマで、2003年の作品は4度目のテレビドラマ化となります。主人公の外科医・財前五郎を唐沢寿明、財前の同期でライバルの内科医・里見脩二を江口洋介が演じました。 財前五郎は大阪の浪速大学付属病院の外科助教授。一流の腕を持つ実力主義者で権力を欲し、大学病院の医局という“白い巨塔”での権力争いに進んで入っていきます。 田宮二郎が財前五郎を演じた1978年版ドラマと比較されることが多い作品ですが、本作を観た原作者の山崎豊子も唐沢=財前を認めています。また、視聴率でもライバルとなった1978年版の最終回は31.4%で、2003年版は32.1%と超える結果に! 原作の舞台が1960年代であるため、2000年代当時の医学水準に合わせて制作されました。旧態然とした教授選がメインの物語であり、いかに完璧な医者でも権力を求める人間であるというリアリティが感じられます。 医師としての信条も性格も対極をなす財前と里見の対決が見どころ。それでも財前自身が病に侵された際には、患者を一人でも多く救いたいという願いから医師になった初心を思い出し、里見を頼って任せる姿が実に印象的でした。

1位:『医龍-Team Medical Dragon-』(2006〜2014)

永井明原案、乃木坂太郎作画による同名漫画が原作の医療ドラマシリーズで、2006年から2014年にかけてフジテレビ系列で第4期までが放送されました。主演は坂口憲二で、主人公の心臓外科医・朝田龍太郎を演じています。 大学病院の権威主義からは一歩引き、ただ患者のために全力でチーム医療に挑む「チームドラゴン」。優秀なメンバーを集めたリーダーの朝田龍太郎は、チームを率いてバチスタ手術の成功を目指します。 シリーズ最高視聴率は第2期の初回21.0%。全編通して10%を下回ることはなかったものの、いずれも高視聴率とはいえません。しかし、チーム医療に着目し、その重要性を知らしめたドラマとしては、現役医師の評価は高いようです。 原作はもともと医療監修のもと制作されており、第1期以降はオリジナルストーリーとなっていったドラマも、日本初のバチスタ手術を行った須磨久善医師の医事監修が入った本格的なものとなっています。 朝田が病院の屋上で深夜に手術のイメージトレーニングを上半身裸で行うシーンは、本作のイメージとして焼き付いている人も多いのでは?これもなかなかありえない医療ドラマシーンの一つだそうですが、作品を印象付けることには成功しているようですね!

エンタメ性とリアリティの狭間で揺れる医療ドラマ

多くの人に視聴されるテレビドラマには影響力があります。特に現実的な医療現場を舞台にしているものには、ドラマで起こったことが事実のように感じてしまうことも。 しかしあくまでもドラマは、ドキュメンタリー番組と違って、エンターテインメントとして制作された虚構の世界。また一方では、過剰な演出や事実誤認などで、現実の医療現場で働く医療従事者の抗議を招くこともあります。 視聴者としても、こういった虚構と現実を念頭に置いて、ドラマを楽しむことが必要かもしれません。もちろん、ありえないからこそ面白い部分も!リアリティを追求しつつ、エンタメ性の高いドラマを作るのはハードルが高そうですが、今後の医療ドラマにもそのバランスを期待していきたいところです。