漫画「絡まる執愛、孕むまで抱く」最終回まで全話ネタバレあらすじ＆感想！運命に翻弄される男女の純愛ラブロマンス

物語の舞台は男女の他に第2の性が存在する世界。大多数の平凡なベータの1人として過ごしてきた美琴は、ある日オメガ保護区から逃げ出してきた女性が捉えられる瞬間に出くわします。 対オメガの特殊部隊・厚特の隊長である八雲律は希少なエリート集団の中でも群を抜いて優秀なアルファとして知られていました。 彼らの威圧的な風貌に、保護区の異様さを実感する琴音。そんな折、唯一の肉親である弟の朔太郎がオメガだということが判明します。弟を守るため逃亡をはかった琴音でしたが、すぐに厚特に見つかり朔太郎を奪われてしまうのでした。 そして八雲に泣きすがった琴音は、その瞬間体が突然熱くなるのを感じて……。

突然の発情(ヒート)に耐えきれず、八雲と激しいキスを交わしてしまった美琴。今までどんなオメガにも発情したことのなかった八雲にとっても、これは予想外の事態でした。 しかしオメガであることを認めず、ヒート中にも関わらず自分を拒もうとする美琴の姿に、ますます欲情してしまう八雲。「孕むまで抱く」と宣言すると路地裏にも関わらず美琴の服を脱がせ、敏感な部分を執拗に愛撫し始めます。そして美琴は出会って間もない男に激しくイかされてしまうのでした。 その後、気絶してしまった美琴は八雲の邸宅で目を覚まします。そして八雲から自分たちが 「運命の番」であることを告げられ、彼の元に残る代わりに朔太郎を開放するという取引を交わすのでした。

約束を守り、すぐに朔太郎の開放のため動いてくれた八雲に対して、悪人ではないのかもしれないと思い始めた美琴。その一方で自由に外出もできない不自由な暮らしに、オメガの生きづらさも実感していました。 せめて家事ぐらいはしようと思い立った美琴は、八雲が脱いだ服に触れて思いがけずヒートしてしまいます。その後帰宅した八雲は、ベッドの中で自分の衣服に包まり悶える美琴の姿を発見しました。 オメガ性に抗い何とかヒートを抑えようとする美琴。そんな彼女を見かねた八雲は「これかれのことは全て俺の咎だ」と言い、美琴の体に触れるのでした。

八雲の体を前にして完全に理性が崩壊してしまった美琴。ヒートを理由にレイプされているようなものなのに、怖がるどころか心の底から八雲を欲してしまう自分自身に困惑していました。 一方、美琴のヒートを抑えるため冷静を保っていた八雲も、彼女の濃厚なフェロモンに当てられ暴走しかけてしまいます。それでも美琴のうなじに嚙みついてしまいそうな衝動を自らの腕を噛んで何とか抑え込み、何とかヒートの処置を終えるのでした。 その後目覚めた美琴は、以前とは打って変わって紳士的になった八雲に驚きます。そのうえで彼が本当はどんな人間なのか、きちんと知ろうと考えるのでした。

八雲の手回しにより、無事に弟と再会を果たした美琴。開放までの流れを聞いているうちに、オメガ保護区がどんな場所なのかを知ることになります。 要人はほぼ全てアルファのこの世界において、オメガは簡単にアルファたちを狂わせられる、いわば生物兵器。要するにオメガ保護区とは危険分子を隔離するための施設だったのです。 さらに詳しい実情を知るためオメガ保護区を訪れた美琴は、そこで発情期のオメガが収容される「郭」を目にします。 多くのオメガとアルファが無秩序に交わり合う様を見て、気分を悪くした美琴。八雲の傍にいる瞬間だけ気持ちが楽になるのを感じ、彼は本当に運命の番なのかもしれない、と思うのでした。

八雲が苦しみながらも自分を守ってくれていたと気が付いた美琴は、彼に身をささげる覚悟を決めます。 アルファに挿入してもらわなけらば収まらないほどの深いヒートの衝動に突き動かされながら、果てしない快感と少しの恐怖を感じる美琴。そんな彼女の不安を感じ取ってか、八雲は何度もキスを落としながら「大丈夫だ。俺を信じろ」と優しく囁きます。 そして2人は互いにこれまで感じたことのないほどの快感の中、絶頂を迎えるのでした。 翌朝目覚めた美琴は、アルファに抱かれる喜びを知ってしまったと同時に、八雲に対して特別な感情を抱き始めていました。その矢先、美琴のもとに突然見知らぬアルファがやってきて……。

突如部屋へと押し入ってきたアルファの正体はなんと八雲の実の姉・キリコでした。キリコは遺伝子工学の第一人者で、オメガの抑制剤の研究をしていました。そして検査の結果、美琴とキリコの子どもに薬の元となるDNAが発現する可能性が高く、初対面ながらセックスを強要してきたのです。 当然八雲もその事は知っていて、美琴は彼に裏切られたとショックを受けます。キリコに呼び出された八雲は何とか弁明しようにも、美琴の心は固く閉ざしたまま。「後で必ず説明する」と言いつつ、愛液のサンプルをキリコに催促され美琴のヒートを誘発させます。 そして互いに心が乱れた状態で、美琴と八雲は再び深く結ばれるのでした。

抑制剤ができれば何万人ものオメガが救われると理解しつつも、美琴は八雲に裏切られたショックから立ち直れずにいました。そして感情のままに八雲に八つ当たりをしてしまいます。 しかし八雲は逆上することなく美琴の話を聞いたうえで非を認め、好きになってしまったから言い出せなかったと語りました。 彼の直球な言葉に素直に喜んでしまう美琴。複雑な気持ちを抱えつつも、自分も八雲のことが愛しくてたまらないと認めるのでした。 その後2人は初めてヒートではなく、自らの意思で結ばれることに。しかしその前に美琴は八雲に「うなじを噛んで」とお願いします。

うなじを噛んで番になれば、ヒートを解消できるのは番だけ。さらには他のアルファとのセックスに苦痛を伴うことになってしまいます。それでも美琴は八雲の番になりたいと望みました。 これからキリコと子作りをしなければならない美琴を思い渋っていた八雲も、最終的には彼女の真剣な訴えを受け入れることに。2人は精神的に深く結ばれた状態で、肉体的にも交わっていきます。 これまでの発情中の激しい行為とはちがい、身も心も満たされるセックスに没頭する美琴と八雲。そして2人の気持ちが最高潮に高まった瞬間、八雲が美琴のうなじを噛み、2人は正式に番となったのでした。

八雲と番になった幸せをかみしめながら、美琴はある決意を固めていました。それはキリコとの子どもを産むということ。キリコを殺してでも美琴を守ろうとする八雲に「必ず戻ってくるから」と約束して、オメガの未来のためにその身を差し出しました。 それから数週間後、美琴が自分の元から去り、すっかり気落ちしていた八雲の元に朔太郎がやってきます。朔太郎の姿に、美琴が守りたかった未来を見た八雲。そして彼女が自分に託した抑制剤ができた後の世界を作る根回しをするため立ち上がりました。 一方、美琴への受精を控えていたキリコは、彼女の検査結果を目にして眉をひそめていました。

ついにやってきた受精の日。キリコを待つ美琴の前にやってきたのは、なんと八雲でした。彼の姿を見て、美琴はたちまちにヒート状態に。そしてキリコは八雲に向かい、「抱くのはお前だ」と言い放ちました。 なんと八雲と番になったことで美琴の遺伝子に変化が。その結果、適合するアルファがキリコから八雲へと変わったのです。 その後互いの気持ちを再確認した2人は子作りを開始。2人の間に生まれた子どもの遺伝子を元に抑制剤が創薬され、世界は一変しました。 それから10数年後。そこには昔からの夢である獣医となった美琴と可愛い2人の娘、そしてすっかり美琴溺愛モンスターと化した八雲の姿がありました。

1巻から野外エッチという超刺激的な描写が盛りだくさんの本作ですが、ストーリーそのものは超純愛！これまで他者に心を許してこなかった2人が運命の番に出会い、本物の愛を知っていく過程にトキメキが止まりません！ また第2の性に翻弄されながらも、互いを信頼し合い、体ではなく心で繋がり合う姿には思わずホロリときました。エロもトキメキも両方堪能したい人にうってつけですよ！