2022年4月4日更新

アニメ化決定!『アオアシ』の最新話まで全巻ネタバレあらすじ&戦術をサッカーファンが徹底解説!

アオアシ
©小林有吾/小学館

漫画好きだけでなく、サッカー好きの中でも軒並み高い評価を得る本格サッカー漫画『アオアシ』。本作はサッカーファンでさえ唸る知識や、戦術、選手の思考回路のリアリティーが大きなポイントです。しかしサッカーだけに重点を置いているわけではなく、漫画としてももちろんアツい仕上がりになっています。 本記事では『アオアシ』のネタバレあらすじを、全巻徹底解説します。後半ではサッカー用語や作中で登場した戦術を解説していきますよ!

アニメはいつから?最新話の動向は?

アニメはいつから?

『アオアシ』は4月9日(土)からNHK Eテレにて午後6時25分から放送されます。

最新話の動向は?

エスピリオンがプレミアリーグでの優勝を決めた数日後、葦人はエスペリオントップチームの練習に参加することになります。葦人は練習でトップとの実力差を痛感することに……。

※記事後半で詳しく解説しています。

【ネタバレあらすじ1】「世界に連れて行ってやる」(1〜2巻)

サッカー部に所属する中学生・青井葦人(あおいあしと)は、自身の暴力で中学最後の試合を棒に振ってしまいます。試合が終了し責任を感じながらガムシャラにランニングする葦人を、1人の男が止めました。 その男が葦人に得点シーンについて聞くと、彼は全ての選手の場所を把握していたのです。驚愕した男は自身を“東京シティ・エスペリオンFCユース監督・福田達也(ふくだたつや)”と名乗り、葦人に「世界に連れて行ってやる」と告げるのでした。 ユースの入団試験で最後の11人まで残った葦人ですが、ユース生の絶対的な力の前に絶望します。福田と目が合いもう無理かと思われたとき、葦人は気合を入れ直し、仲間と共に1点を取ってみせるのでした。

【ネタバレあらすじ2】紅白戦での挫折(3〜4巻)

地元に帰った葦人のもとに、入団試験の結果通知がやってきます。結果は合格。しかしサッカーに一層打ち込む葦人を見た母親はどこか寂しそうです。 そのままろくに母親と会話もできないまま、葦人は上京の日を迎えます。そして道中で母からの手紙を読んだ葦人は、号泣しながらもサッカーに励む決意を固めるのでした。 寮に入りメンバーやコーチ陣に挨拶をする葦人ですが、突如福田は紅白戦をやると言い出します。しかし紅白戦に入る直前、葦人はBチームヘッドコーチ・望に「プロは無理だ」と告げられます。 「個人戦術」が欠陥している葦人は紅白戦で大きな挫折を味わいます。そんな中で望に「サッカーを教えてください」と教えを乞う葦人。望に「サッカーの基本、止めて蹴るができてない」と告げられた葦人は、夜遅くまで練習を重ねるのでした

【ネタバレあらすじ3】チームメイトと喧嘩?(5〜6巻)

合宿から帰ってきたAチームと一緒に練習することになったBチームは、なんと11対21で試合を開始。Bチームは全く歯が立たちません。 そこで「当たり前のことをやろう」と声をかける葦人に、朝利と黒田は怒りを露わにします。試合終了後、葦人は望に「2人が怒った理由を理解することが次の課題」と告げられるも、全く理由が分からずとうとう2人と喧嘩になってしまいます。 その後、東京都リーグでの試合にスタメンとして起用されるも、全く機能しない葦人・朝利・黒田の左ライン。しかしそこで周りを見ていなかったことに葦人が気付き、パスが回りだします。そして葦人達は見事に逆転して見せるのです。 その後、葦人が他の試合でも良い変化を感じ出したとき、彼は福田に「DFに転向しろ」と告げられます

【ネタバレあらすじ4】いきなりのDF転向に戸惑う葦人(7〜8巻)

FWとして活躍できるようになってきたと思った矢先、DFへの転向を命じられる葦人。彼は納得いかないものの、覚悟を決めDFとして活動し始めます。 初めてサイドバックとして出場した試合で、葦人はフィールド全体が見渡せる眺めに心地よさを感じていました。しかし本人はしっかりとやっているつもりでも、本職のDFから見れば全然ダメ。遂に彼はベンチから外されてしまいます。 葦人がサイドバックとして機能していないという理由はあるにしろ、橘はチームの5連敗に責任を感じていました。しかしそんな中で葦人に、Aチームキャプテン・義経をワントップに置き、サイドバックに葦人が選ばれるというチャンスが回ってきます。 彼はこの環境の中見事成長を見せ、サイドバックとしての働きを少しずつ理解していきました

【ネタバレあらすじ5】武蔵野ユースとの試合(9〜11巻)

次に対戦する武蔵野ユースには、入団試験で一緒だった金田がいました。金田は自分の落選を悔み、合格した葦人達を恨んでいたのです。葦人達の作戦は個人技術を活かしてチャンスを作ることでしたが、試合開始直後、技術の無い葦人にボールが回ってきます。 無敗の武蔵野ユースのハイプレスサッカーに、エスペリオンユースは練習を重ねてきたダイレクトサッカーで応戦します。しかし前半戦は金田にゴールを許してしまい、リードを許す展開に。 前半戦を金田にかき回されたエスペリオンユースのDF陣は、相手の立場で考える戦法で守備を安定。守備が安定したため、自ずと攻撃も安定しました。 こうしてエスペリオンユースは見事勝利を勝ち取り、葦人は念願のAチーム昇格を果たしたのです。

【ネタバレあらすじ6】いきなりのプレミアリーグデビュー(12〜14巻)

Aチームに合流した葦人は、他選手では簡単についていけない控え組のパス回しについていきます。そして彼は主力組に力を認めさせ、プレミアリーグのベンチ入りを果たしました。 Aチームに上がって早々にベンチ入りした葦人でしたが、同じポジションの平の負傷によりいきなりのプレミアリーグデビューを飾ります。最初は全く付いていけないものの、阿久津のコーチングにより徐々に付いていけるようになる葦人。 しかし彼はデビュー戦で守備に関してミスを重ねてしまい、それ以降使われなくなってしまいました。このピンチに葦人含む1年生が奮起します。彼らは互いが互いを認め合い、レベルアップを果たすのでした。

【ネタバレあらすじ7】久々のスタメン起用で活躍(15〜17巻)

桐木以外の主力メンバーが代表の遠征に行ってしまったため、久しぶりのスタメン起用に興奮する葦人。そしてAチームに1年生4人が上がってきたことにも、彼は共に喜びます。 桐木は試合中、守備をこなす1年生と対照的に代表落ちした苛立ちを引きずっていました。しかしハーフタイム中に修正をしたことで、桐木もチームを活かすプレーを始めます。そして守備が楽しくなってきた葦人は試合終了間際に点を決めてみせました。 義経らがトップ昇格を決め阿久津が代表戦で活躍する中、平がサッカーを引退すると切り出します。止める同級生達ですが、葦人は意に介しません。遠路はるばる上京してきた母にも冷たく当たり、彼は試合に集中します。

【ネタバレあらすじ8】プレミアリーグ優勝を賭けて船橋戦に参加(18〜20巻)

エスペリオンはプレミアリーグ優勝を賭け、船橋戦に挑みます。この試合はエスペリオンにとってただの試合ではなく、平を引き止めたいという意志のこもった試合となっていました。トリポネ、二原に攻め込まれるも、葦人は全く動揺していません。 しかし葦人はミスと焦りから同点を許してしまい、その上ハンドを取られ退場処分となってしまいます。それにより平が出る機会は無くなってしまったのでした彼が抜けた後何とか同点まで持っていくものの、結局平はチームを去ってしまいます。そして新しいキャプテン・阿久津のもと、エスペリオンは次なる相手を見定めます。

【ネタバレあらすじ9】キャプテンの変化に動揺するチーム(21〜24巻)

キャプテンが阿久津になり、皆が皆を支える良い状態になるエスペリオン。しかしエスペリオンの連勝は唐突に終わりを迎えました。理由は阿久津の微妙な変化です。 阿久津にはコーチングするのではなく、全てを自分でやってしまおうとする悪い癖がありました。その癖が試合にも現れてしまったのです。変化にいち早く気付いた葦人は阿久津に何かあったのかと尋ねますが、彼には簡単に口にできない過去がありました。 チーム内に様々な思惑が渦巻く中でも、試合はやってきます。次なる相手は青森星蘭高校です。北野蓮擁する青森星蘭との試合は、攻守入り乱れるカオスな展開に縺れ込みました。デビュー戦に緊張する橘を気にかけながらも、葦人はそのカオスなフィールドに自身の眼を光らせるのでした。

【ネタバレあらすじ10】対青森星蘭!前半戦(24〜25巻)

プレミアリーグの優勝者を決めるエスペリオンvs青森星蘭高校の、前半戦がいよいよスタートします。青森は主将である羽田を葦人のマークに付け、彼のところでボールを奪う策に打って出ました。それがしっかりとハマり、窮地に陥ってしまうエスペリオン。 GKの秋山が攻撃に参加することでピンチを脱したエスペリオンですが、それに引かれるように青森のGKもファインセーブを繰り出します。再び流れは青森に向き、エスペリオンは葦人の視野を活かしセカンドボールを拾うことに奔走していました。 しかし同じく視野を持ち葦人の上をいく北野が動き出すと、試合はワンサイドゲームになってしまいます。馬場のマンツーマンや阿久津のディフェンスでなんとか凌いだエスペリオンは、0対0のまま前半を終えたのでした。

【ネタバレあらすじ11】対青森星蘭!後半戦(25〜27巻)

前半が終了したハーフタイム、葦人は阿久津から敵の分析より味方を理解するよう助言を受けます。後半に入ると同時に、馬場と橘が志村と浅利と交代しました。1年生同士は連携を取るのが非常に上達しており、ディフェンスがしっかりと機能します。 1年生で止めるところは止めて、抜かれても最終ラインで志村と阿久津がカバーする。特に志村のディフェンスは、目を見張るものがありました。青森の攻めを切ったエスペリオンは、冨樫をワントップに上げポストプレーを開始します。 そこで視野を使って司令塔として機能しだした葦人の活躍によって、遊馬がゴールネットを揺らしました。こうしてエスペリオンは先制点をゲットしたのです。

【最新話ネタバレ】エスペリオントップチームの練習に参加することに

北野の活躍で追いつかれてしまったエスペリオンは、青森の「N-BOX」に翻弄されてしまいました。勝利の糸口を見出せないエスペリオンの中で、敵の中に入り唯一葦人が青森の攻撃を崩します。 そして完全に予想外の場所に現れパスを奪った葦人は、阿久津に綺麗な縦パスを放ちました。想定外の事態に北野の目が歪み、パスを受けた阿久津はゴールを決めてみせます。阿久津のゴールとともに試合が終了し、エスペリオンはプレミアリーグ優勝を決めたのでしたそんな中試合を観ていたトップの監督から、葦人に練習に参加するよう声が掛かります。認められればそのままプロ昇格の可能性があると知った彼は、迷わず練習への参加を決めました。しかしトップの実力は桁違いで、葦人はまったく通用しないまま練習1日目を終えてしまうのでした。

スピンオフ作品『アオアシ ブラザーフット』のあらすじを解説

『アオアシ』のスピンオフである『アオアシ ブラザーフット』は、葦人の兄・瞬が主人公の作品です。2021年7月から、『週刊ビックコミックスピリッツ』で連載しています。 葦人の兄である瞬は、葦人よりも断然サッカーが上手かったそう。小学6年生の頃にはジュニアユースの練習にも参加するほどでしたが、喘息を持病として患っており入団は叶いませんでした。それを機にサッカーは完全に諦めた彼ですが、持病の完治や母の言葉で再びサッカーと向き合い始めています。 そこに届く1通の手紙。その手紙はかつて入団を諦めた、ユースからでした。1度諦めた夢を再び追いかける瞬の姿は、本編に勝るとも劣らない熱量で描かれています!

『アオアシ』に登場する3つの戦術・テクニックを徹底解説!

5レーン

「5レーン」はエスペリオンの福田監督が提唱する戦術です。サッカーにおける通常の布陣は、ピッチを縦に3分割した3レーンです。しかし「5レーン」では名前の通り、2つのハーフレーンを作りさらに細かく分割しています。 意識を3分割から5分割にチェンジすれば、それだけ複雑な動きが可能になります。ディフェンスは縦横無尽な相手の動きに翻弄され、満足に機能できなくなるのです。そんな万能に思える5レーンの弱点は、その難易度にあります。 5レーンを操りながら常に適切なポジショニングを重ねるのは、オフェンスにとっても至難の技。これまでは1度も成功したことがなかったエスペリオンの5レーンですが、船橋学院戦で初めて炸裂し得点を挙げてみせました。 実際にトッププロの中では使用されたことのある戦術です!

ボールを持たせる

東京VANSとの試合、エスペリオンは「ボールを持たせる」作戦にでます。わざと相手にボールを持たせておいて、奪うポイントを最初から決めておくのです。ポイントまでは絶対にボールを取りにいかず、ポイントに入った瞬間に一気に攻撃に転じます。 この戦術には徹底した意思共有が必要で、葦人を含む1年生達もしっかりとコーチングをおこない、ポイントで嵌める感覚を手に入れていました。そして葦人に至っては武器である視野の広さで奪うポイントを複数見つけ、ディフェンスを楽しいと思い始めた戦術です。

N-BOX

エスペリオン戦の終盤で、青森星蘭が繰り出したフォーメーションが「N-BOX」。N-BOXはもともと、2001年にジュビロ磐田がレアル・マドリードを倒すため編み出した戦術です格上であるレアルに5バックに押し込まれる危険性を考えたジュビロは、最初からウィングバックを配置せず中央を固めたのです。ディフェンス時は一気にプレスを掛け、アタックの際は巧みなパスワークで敵を翻弄する。当時の絶対的な中心選手であった名波のイニシャルを取り、この戦術はN-BOXと呼ばれました。 青森星蘭の北野の視野や支配能力があってこそですが、このN-BOXはエスペリオンの陣形をグチャグチャにし苦しめています。

『アオアシ』に登場する主要キャラ一覧

青井葦人
(あおいあしと)
1年サイドバック
冨樫慶司
(とがしけいじ)
1年サイドバック
栗林晴久
(くりばやしはるひさ)
2年ミッドフィルダー
阿久津渚
(あくつなぎさ)
2年センターバック
義経健太
(よしつねけんた)
3年フォワード
大友栄作
(おおともえいさく)
1年ミッドフィルダー
本木遊馬
(もときゆうま)
1年フォワード
朝利マーチス淳
(あさりまーちすじゅん)
1年サイドバック
竹島龍一
(たけしまりゅういち)
1年ディフェンダー
高杉榮太
(たかすぎえいた)
2年ミッドフィルダー
志村京
(しむらきょう)
3年ディフェンダー
福田達也
(ふくだたつや)
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サッカー初心者必見!重要用語を解説

ユース

サッカーのユースとは、プロクラブが運営する育成組織のことです。 Jリーグの場合は小学年代のU12、中学年代のU15、高校年代のU18があり、年齢が上がるに連れて人数が絞られていきます。U18からトップチームに昇格するのは年に1人程度ですが、所属しているクラブのチームが優先的に契約する権利が与えられます。

1軍・2軍

サッカーに関わらず、スポーツチームは実力別にチーム分けをします。作中でAチームと呼ばれているのが、1軍だと考えてもらえれば大丈夫です。基本的には選手登録できる上限の人数で収めるのが一般的でしょう。

セレクション

セレクションは言わば受験のようなものです。『アオアシ』で言うと福田に葦人が1番最初に誘われたのがセレクションになります。上記したユースの所属可否を決めるものだと考えればわかりやすいでしょう。

DF

DF(ディフェンダー)はサッカーのポジションの1つで、主に守備を担当します。その中でもサイドバックとセンターバックの2つに分けられ、葦人はサイドバックの選手です。

『アオアシ』はアツいドラマとリアルな戦局が魅力!

アツいドラマとリアルな戦局、両方の視点から読者を楽しませる『アオアシ』。今回はそんな本作の、1巻から最新話までのあらすじをネタバレありで徹底解説してきました! DFとしての才能を開花させつつある葦人ですが、全てにおいて先は長いでしょう。プレミアリーグ優勝なるか、トップ昇格する日が来るのか、まだまだ成長を続ける葦人を今後も楽しみに見守りましょう!