2024年3月14日更新

ドラマ「ライフ」が放送禁止に?再放送できないと噂される理由とは

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すえのぶけいこの漫画を原作に、2007年にドラマ化された『ライフ〜壮絶なイジメと闘う少女の物語〜』。その壮絶ないじめシーンから、現在ではテレビ放送不可能と言われています。 この記事では、そんなドラマ「ライフ」のあらすじやキャスト、なぜ放送不可能を言われているかを紹介します。

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ドラマ「ライフ」のあらすじ

ドラマ『ライフ〜壮絶なイジメと闘う少女の物語〜』の原作は、2002年から2009年にかけて別冊フレンド(講談社)に連載された、すえのぶけいこの『ライフ』です。ドラマでは主人公のリストカット癖などは描かれず、よりいじめにフォーカスした内容となっています。 中学3年生のとき、親友の篠塚夕子と一緒に彼女の志望校・西館高校に通おうと約束した椎葉歩。しかし高校受験では歩だけが合格したため、夕子が自殺を図り、歩はそのことがトラウマとなり内向的な性格になってしまいました。 その後、彼女はクラスメイトの安西愛海と親しくなります。そんなあるとき、愛海が失恋のショックから自殺を図ります。親友のために愛海の恋人・佐古と話をしようと歩は彼の家へ。 しかし彼の家に入るところをかつて愛海にいじめの標的にされていた廣瀬倫子に写真に撮られ、佐古を横取りしようとしていると勘違いした愛海からいじめを受けるようになります。

主演を務めたのは北乃きい

ドラマ「ライフ」で主演を務めたのは、当時16歳だった北乃きいです。本作でドラマ初主演を果たした彼女は、本作での演技で45回ゴールデン・アロー賞新人賞を受賞しました。同年、第86回全国高等学校サッカー選手権大会の応援マネージャーを務め、大ブレイクしました。 本作にはそのほかに、安西愛海役を演じ、のちに「SPEC」シリーズなどで活躍する福田沙紀が出演していたり、後半でクラスの中心人物となる石井知典役で中村倫也が出演するなど、今見ると豪華なキャスト陣となっています。

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過激ないじめが原因?「放送禁止」の噂の理由とは

最高視聴率17.4%を記録するなど、大ヒットとなった「ライフ」ですが、今では「放送禁止」になっていると噂されています。 そもそも放送当時から、過激ないじめの暴力描写のため、放送していたフジテレビには、親世代を中心に2,000件を超える抗議や批判が寄せられていました。 また「いじめを助長する」「子どもが見るには不適切」といった抗議が、放送倫理・番組向上機構(BPO)にも数多く寄せられ、2007年度の日本PTA全国協議会による「子どもに見せたくない番組」ランキングで8位に入るなど、物議を醸しました。 放送終了後の地上波での再放送はなく、2010年にCSチャンネル「フジテレビTWO」で再放送されたのを最後に、2024年3月時点までにテレビでの再放送はありません。

その一方肯定的な評価をする声も

親世代には不評だった「ライフ」ですが、主人公たちと同世代の視聴者からは肯定的な声も数多く聞かれました。 「主人公に勇気をもらった」といういじめられる側の視点からの感想や、「自分の間違いに気づき、反省した」といったいじめる側からの感想も多く寄せられ、高評価となっています。 暴力描写ばかりが話題になる本作ですが、その本質はいじめの恐ろしさと愚かさ、そしてそれに立ち向かう勇気と友情を描いており、若者からは肯定的な評価を受けています。

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ドラマ「ライフ」は隠れた名作だった

過激な暴力描写から、現在ではテレビ放送不可能と言われているドラマ『ライフ〜壮絶なイジメと闘う少女の物語〜』。放送当時だけでなく、今もつづくいじめの問題を真っ向から描いた名作です。 今や大人気俳優となったキャスト陣の若い頃にも注目。機会があれば、ぜひ観てみてください。