漫画「暗殺後宮」最新巻まで全巻ネタバレあらすじ＆感想！後宮に仕えるぼっち少女の成り上がり奮闘記！

暗殺を生業とする家に育ったせいで友人ができない主人公・花鈴がさまざまな事件を解決していく女性漫画「暗殺後宮」最新話までのネタバレを紹介します。 花鈴が暗躍する姿がかっこいいのはもちろん、友人を作ろうと奮闘する姿や自身の未熟さに悩む姿に共感すること間違い無しの本作をお得に読む方法も紹介していきますので、記事内で紹介できなかったストーリーもお得に読むことができますよ！

宮廷を裏で牛耳る悪徳文官・王皓(おうこう)の娘・花鈴は「友達がほしい」という理由で、後宮の官女として働くことに。しかし生まれつきの目付きの悪さと王皓の悪評のせいで友人ができないばかりか、嫌がらせを受けてしまいます。 そんな彼女に優しさをくれた幼き皇帝・暁星(ぎょうせい)のため、彼女は「どんなつらいことがあっても頑張る！」と決めるのでした。 そんな中、見習い卒業試験に合格した花鈴は晴れて官女に。宿舎も6人部屋となり、花鈴は「この人たちと仲良くなれるかもしれない」と胸を躍らせるのでした。 同部屋になった官女たちはみな優しく、夜になると恋バナにときめくふつうの女の子。しかし、令光だけは城外に好きな人がいることを打ち明けます。 意外な告白に色めき立つ官女たちでしたが、ある日令光にスパイ容疑がかけられてしまい……。

令光のスパイ容疑が無事に晴れて花鈴とも少しずつ打ち解けてきたある日、花鈴は兄の王雹(おうひょう)が後宮を訪ねてきたことを知ります。 王雹は「王家の墓を荒らした犯人の手がかりがほしい」と言い、墓荒らしのことを調べることになった花鈴。そのうち後宮内での権力争いがすでに止められないところまで来ていることを知るのでした。 その後先帝の寵愛を失った妃たちが生活する「冷宮」の掃除をすることになった花鈴は、異国語で歌を唄う女性・胡貴妃に出会います。 彼女が去年亡くなった陛下に会いたがっていることを知り、「優しい嘘」を吐いてしまった花鈴。自分の無力を嘆く彼女を見た暁星から「そなたが泣かないような世界にする」という言葉をもらい、花鈴も泣き事はもう言わないと決意するのですが……。

亡くなった王に会いに行こうと宮中へ向かった胡貴妃は彼女のことを疎ましく思っていた娥太妃(がたいひ)によって捕えられたものの、花鈴の助けによって王一族の屋敷で静養することに。 そのころ、暁星は「民が泣かぬ世を作るために」という志を持って祭祀を取り仕切ろうとしていました。太皇太后は皇帝が急に意思を持ち始めたことが気に食わず、側近の楽端が皇帝に祭祀を取りやめるように仕向けます。 祭祀当日、剣舞で皇帝の相手として選ばれたのは彼を亡き者にしようとする刺客でした。しかしその事に気づいた花鈴のサポートによって無事剣舞は成功。 捕えられた刺客は王一族のもとで拷問を受けるも口を割らず、王皓は止まらぬ権力争いに「このままでは国が崩壊する」と焦りを感じ……。

剣舞で皇帝の相手がすり替えられていたことで濡れ衣を着せられ、罰を受けることになった楽端。花鈴に助けられた彼は、この際暁星を利用して自身の不始末を無かったことにしようと考えます。 しかし皇帝の真っ直ぐな「民を救いたい」という思いに改めて触れた楽端の心には変化が起ころうとしていました。 一方、楽端を探していた宦官たちが「罪を被らせて処刑するはずだった」と口にしているのを聞き、楽端のひととなりに思いを馳せる花鈴。 その後花鈴の手助けもあって太皇太后に面会した楽端は見事昇進を勝ち取り、「早く表舞台へ上がってこい」と花鈴へ昇進試験を受けるように勧めます。昇進試験の勉強をしようと、見習い時代の先生だった陸慧のもとを訪れた花鈴でしたが……。

突如現れて陸慧を連れ去ろうとした男が実の兄・王晴だと知った花鈴は昇進試験に必要なものを買いに行った際、彼と共闘して都に起ころうとしている反乱を止めることに。 その後反乱の首謀者たちに襲撃された陸慧は王晴のおかげでなんとか命拾いをし、花鈴と共に「これから起こる暴動を止めてほしい」と王皓に頼み込むのでした。 しかし2人の進言は「甘ったれた考え」だと却下され、花鈴は自分で暴動を治めることに。彼女は街で「王皓が反逆者を皆殺しにするらしい」という噂を流し、反逆者たちが王皓を恐れたおかげで反乱は失敗に終わります。 そして王晴が首謀者の商人を法で裁くべく捕え、花鈴は縄で縛り上げた商人を“昇級試験の献上品”として太皇太后に差し出し……。

コミュ障な花鈴の様子が面白おかしく描かれている本作ですが、シリアスな感動シーンも見どころです。泣き出したいほどの悲しさを乗り越えていく花鈴と暁星の成長ぶりにはグッとくるものがありますね。 特に3巻で描かれた、どんなに意地悪されてもあきらめない暁星のがんばりには感動した読者も多いはず。お互いに特別な想いを抱いている暁星と花鈴の恋の行方も気になります。 はたして暁星と花鈴が思い描く「誰も泣かない優しい世界」は実現するのか、2人の成長とともに見守っていきたい作品です。