『ねずみの初恋』最新話までネタバレあらすじ&全話無料で読む方法を調査【殺し屋の少女と一般男性の切ない初恋】

ヤクザに殺し屋として育てられ人の愛を知らずに育った少女と何も知らない一般男性の恋模様を描いた『ねずみの初恋』。悲壮感漂う残酷で切ないストーリーの中に少女漫画的な恋愛を織り交ぜた独特な世界観が魅力です。 この記事では漫画『ねずみの初恋』最新話までのネタバレあらすじを徹底解説！また、rawなどの違法サイトを使わずに本作を無料で読む方法や見どころをたっぷりと紹介していきます。

組織の人間をあらかた片付けたねずみは、足元に広がる血の海を眺めながら、かつて自分が手にかけた一家のことを思い出していました。 一方、メシアと相対していた碧は、今まさに彼女の手で窒息させられそうになっていました。なかなか決着を付けない彼女を急かす組織の男たち。千草はすぐにチェンソーで殺すよう指示を出しますが、あろうことかメシアは碧を救うと言い始めます。 ただ導かれるだけでは自分が救われることはないと悟ったメシア。そして千草の命令に対してうるさいと返し、碧にキスをするのでした。 直後、何が起きたか理解できていない千草の横に現れたねずみ。躊躇いなく藍原組の一人を殺しますが、最愛の人との再会は最悪で……。

最初こそ威勢の良かった組織の男たちも、目の前に立ちはだかる少女の驚異的な強さに完全に萎縮していました。束でかかってもねずみに傷一つ負わせられない男たち。 そんな藍原組を、ねずみは容赦なく殺していきます。無駄なくナイフを振るい、一撃で仕留めていくねずみ。すでにアジトの床一面は死体で埋め尽くされ、血飛沫が飛び交っていました。 次々に血の海へと沈んでいく仲間たちの姿を見て、千草は並みの人間では太刀打ちできないと察します。「かみさま」と呟いて息絶える部下をしばらくの間眺めていた千草。そしてねずみに対抗できるのは、もはやメシアだけだと考えるのでした。

とある夏の日、後の藍原組の長である千草は、組の金を持って女と逃げた相島を殺しに来ていました。すでに家はもぬけの殻となっていましたが、風呂場の扉を蹴り飛ばすと痩せ細った人間を見つけます。 全身垢まみれで爪も伸び、この世の物とは思えないほどの風貌をしていた少女。彼女の近くには「めしあ」と書かれた歯ブラシが落ちており……。 ついに組織の本隊とねずみが正面衝突することに。突然目の前に現れた謎の少女に困惑する男たち。一方のねずみは落ち着いた様子で「いち、にー、さん」と男たちの人数を数え始めます。 彼女の尋常ではない雰囲気を察した男たちは、組織の頭である千草の前に立ち、果敢にねずみへと向かっていくのでした。

一度自分を見逃してくれたことへの恩返しなのか、メシアから最後の晩餐としてハンバーガーを与えられる碧。一方見張りをしていた藍原組のメンバーが、何者かに殺されます。ボスが自ら仲間のもとへ赴き、すぐに他の組の襲撃を察知するのでした。 ハンバーガーを無理やり食べさせられていた碧は、「雨が止んだら食べる」と告げます。すると突然雨が止みますが、すぐに降り始めるのでした。この奇跡のような出来事がきっかけで、2人の間に不思議な絆が生まれ……。 その頃ねずみは碧を救うべく、次々と組織の人間を手にかけていきます。組織も殺し屋の正体を突き止めようと動き出しますが、既にねずみは彼らのアジトへ潜り込んでいて……。

ドラム缶と椅子に拘束されたまま大雨にさらされていた碧の前に、チェーンソーを持ったメシアがあらわれます。どうやら碧はもう用済みらしく、メシアは彼の始末を命じられたのです。 ねずみのもとへ帰るため、必死に逃げ惑う碧。しかし肩や背中に大きな傷を負うことになります。チェーンソーを上手く使い拘束を解きますが、逃げようと背を向けたところを切りつけられてしまうのでした。 死を悟った碧は、自分をいたぶって殺そうとするメシアに対して「あの時のことを覚えているか」と問いかけます。さらに前日にねずみが用意してくれていたカップラーメンを思い出し、「おなかすいたなぁ」と呟くのでした。 するとなぜかメシアはご飯をくれて……。

敵対する組織・藍原組にさらわれてしまった碧。少女は碧たちと同じ殺し屋で、組織の人たちからメシアと呼ばれていました。碧はどこの組か、誰の差し金かを問いただされます。しかし一切笑顔を崩すことなく、ありとあらゆる拷問を受けても耐え切るのでした。 一方、ねずみの元にも碧が捕まったという知らせが届きます。碧のことは諦めろという組長の言葉に、部下や幹部の浅葱も同意。しかしねずみは、何とかして組長を説得しようとします。 絶対的な立場と圧倒的なプレッシャー放つ組長に畏怖するねずみ。しかし自分1人で藍原組を壊滅させることを誓うのでした。問題の芽を摘んでおきたい組長は、その申し出を受け入れます。

仕事を終えた碧は現場で座り込んでいる女の子を見つけます。本来仕事を目撃された場合、ターゲットでなくても始末しなければなりませんが、少女が眠っていることを確認した碧は彼女を放っておくことに。 組織にも仕事は問題なく終わったと報告します。しかし組織の男は、碧の挙動に違和感を覚えます。深夜に帰宅した碧は、心配して起きていたねずみに抱き着かれるのでした。 部屋に置いてあったサッカーボールについて聞こうとしますが、スマホ代を支払うためにコンビニへ向かいます。しかし財布を忘れてしまい、スマホの充電まで切れてしまうのでした。自己嫌悪に陥る碧でしたが、突如例の少女があらわれて……。

仕事で手にかけた少年の夢を見たねずみ。いつもならターゲットのことなど思い出さない彼女でしたが、どうやら碧と暮らすようになって少しずつ心境に変化が現れているようで……。 しかし肝心な夢の内容を思い出せません。ねずみは仕事に行く碧を見送った後、コインランドリーで洗濯機を眺めていました。すると徐々に大切なことを思い出し、少年が蹴り上げたサッカーボールがある公園へと行ってみることに。 木の上に引っかかったままのボールを見つけ、どうにか取ろうと何度もとび上がって手を伸ばします。一方ターゲット3人の処分を終えた碧でしたが、身元不明の少女に見つかってしまい……。

ある日の昼下がり、ねずみは公園のベンチに座っておにぎりを食べていました。するとそこに子どもが蹴ったサッカーボールが。持ち主の少年はねずみからボールを受け取った後、またしても狙いを外し、今後は木の上に飛ばしてしまいます。 少年は必死にボールを取ろうとしますが、高い所に引っかかったため中々落ちてきません。そして新しいボールを取りに少年は家へ、ねずみは仕事に向かいます。するとねずみが辿り着いた場所には、先ほどの少年と彼の母親の姿がありました。 なんと今回のねずみのターゲットは、一緒にサッカーボールで遊んだ少年とその母親だったのです。仕事を終えて車に乗り込むねずみでしたが、左足に違和感を覚えます。

いつも通りの朝を迎えたねずみと碧でしたが、この日は仕事をしなければいけません。久しぶりに殺し屋の仕事を終えたねずみは、報告のついでに殺しの師匠であるテング先生に引っ越しをしたいと告げます。 碧にも自分の部屋を作ってあげたいことを正直に伝えると、彼はあっさりと了承してくれるのでした。一方順調に殺し屋の仕事をこなせるようになった碧でしたが、殺した後の罪悪感は拭えません。 その後、新しい仕事で一気に3人のターゲットを請け負うよう告げられます。それを聞いたねずみは自分が代わりに引き受けると提案するのでした。しかしなぜかヤクザのボスは、かばい合う2人の姿を見て嗤い……。

ついに初めてのキスを交わしたねずみと碧。「かってにえっちしちゃった」ーー。なんとねずみはエッチ＝キスだと認識していたらしく、顔を真っ赤にして声まで小さくなってしまいます。 それから本当のエッチが何なのか追及され困ってしまう一方で、驚くほどにピュアな彼女の可愛さに思わずにやけてしまう碧。エッチの詳細を少しずつ明かしていきますが、ねずみにはイマイチ伝わっていません。 一方のねずみはもっと詳しく知ろうとしますが、店員が来て話を遮られてしまいます。そして家までの道のりを手を繋ぎ、ゆっくりと歩き出す2人。これからも知らないことをたくさん教え合う約束をして、家へと変えるのでした。

組織から無事に合格をもらったものの、すぐに次の仕事が待っているという現実に打ちのめされそうになる碧。そんな彼にねずみは「ご褒美デー」と称したデートを提案します。 待ちに待ったデートの日、碧はふわふわで可愛らしい服を着たねずみにうっとりしていました。ウキウキな気分でお出掛けをしますが、自分が人を殺したという事実を思い出してしまいます。手を見ると血の付いたナイフを思い出し、時折上の空になる碧。 それでも今だけは殺し屋ということを忘れて、ねずみとのデートを満喫するのでした。一方碧の心はまだ沈んだままだと気が付いたねずみ。夜ご飯を食べていたとき、思い切って彼にキスをしてあげるのでした。

殺すことを躊躇って、ターゲットを取り逃がしそうになる碧。しかしねずみとの幸せな日々を思い出し、ギリギリで仕事を遂行するのでした。 初仕事を終えた彼は、フードを深く被ったままその場を後にします。滝のような汗をかきながら、ゆっくりと家に帰っていく碧。ねずみは頑張っている彼のために、慣れない手料理を作ってお出迎えします。 手作りのハンバーグを前に、無理に笑顔を作って「やったー」と喜んで見せる碧。しかし不意にねずみから「頑張ったね、おかえり」と言われ、思わず涙をこぼしてしまうのでした。そして頭を撫でられたことで、再び大粒の涙を流します。

碧はねずみと一緒に殺しの訓練をした日々を思い返します。後ろから近づく場合は、ターゲットと同じ足を出して歩くこと。最初のうちはまったく慣れずにねずみに注意されていました。 しかし目標を前にした今の碧は、すでに殺し屋の目をしています。いざナイフを取り出して襲い掛かろうとしますが、男の不自然な挙動に冷静さを取り戻してしまうのでした。 一度はターゲットを見失い失敗しかけた碧は、幸運にも奴がトイレに入っていく瞬間を目撃。トイレの中で2人きりという絶好のチャンスに恵まれます。 そして覚悟を決め、背後からターゲットに迫ろうとしたその瞬間。碧はトイレの鏡に映る、恐ろしい顔をした自分を見て怯んでしまいました。そうしているうちにターゲットはトイレから出て行ってしまい……。

ついに迎えた初仕事の日。筋肉がなく弱弱しかった碧の姿はなく、頼もしい格好に成長していました。そしてねずみに送り出され家を出た碧は、ヤクザからターゲットを伝えられます。 ヤクザから出された条件は、混雑した駅内で人ごみの中で人を殺すこと。死体は放置して殺す瞬間だけ見られないように気を付けることを意識します。 これから自分が殺す相手の顔を見て急に恐ろしくなってきた碧でしたが、ねずみのアドバイスを思い出し冷静さを取り戻すのでした。上着のポケットにナイフを忍ばせて、目標の男が到着するのを待っていた碧。 そして駅の中で待ち伏せをしていたとき、ついにターゲットがターゲットが現れるのでした。

ヤクザに拾われ殺し屋として育てられてきた少女ねずみ。幼少期から殺しばかりしてきた彼女が人と接することはなく、当然のごとく恋愛経験もありません。そんなねずみはある日偶然出会った少年碧と恋に落ち、自分の正体を隠して同棲生活を始めるのでした。 しばらくは順調な生活を送っていた2人ですが、ある日ヤクザに恋人関係がバレてしまいます。実は碧もねずみが殺し屋ということに気が付いていて、組織は彼の口を封じるように命じてきました。 しかしどうしても碧を殺すことができず、ねずみは代わりに彼を殺し屋にすると宣言。そして1ヶ月の猶予をもらい、碧を1人前の殺し屋にするための訓練を始めるのでした。 普通の人間として生きてきた碧が殺しの技術を獲得するのは簡単なことではなく、過酷な日々に碧の心はすり減っていきます。それでも大切なねずみのため、死に物狂いで特訓を重ねた結果、碧は思いがけない才能を開花させるのでした。

本作の注目ポイントはやはり、殺し屋カップルの波乱万丈な恋模様でしょう。ヤクザに殺し屋として育てられたねずみは一般男性との恋愛を許されない立場。そんな彼女に一目惚れした碧は、自身も殺し屋になるという大胆すぎる決断をするんです。 愛する女の子のために自ら薄暗い道へと足を踏み入れていくヒーローと、そんな彼に応えようと奮闘するヒロイン。血みどろなアングラの雰囲気と少年少女の甘酸っぱい青春にいろんな意味でドキドキしちゃいます！

バッドエンドルートは、最終的に組長・鯆に使い潰されたねずみと碧が殺され完結するラストです。ストーリーの序盤から登場している鯆は、情報や過去が一切明かされていません。さらに強さも不明ですが、人間離れした力を持つねずみが怯えるほど。 何を考えているのかわからない部分もあり、作中でもっとも怖い人物ですよね。しかし過去の発言から、ねずみと碧を利用しようとしている可能性が示唆されています。2人を危険分子として捉えている場合は、容赦なく殺すこともあるでしょう。

ねずみが学生だった頃、ターゲットとして碧の姉を殺した過去があります。すでにストーリーの序盤で明かされている事実ですが、2人が気付いている様子はありません。 しかしターゲットを殺害したとき、ねずみは碧の顔を見ています。そのため何かしらの出来事がきっかけで思い出し、贖罪の意味でも碧に告げてしまう展開があるかもしれません。そして碧が復讐のためにねずみを殺すことも考えられるでしょう。

ハッピーエンドルートは、ねずみと碧がヤクザとは縁遠い場所まで逃げ切るラスト。一番理想的で幸せなルートではありますが、さまざまな問題があるのも確かです。 鯆たちヤクザとケリをつけたり、碧がねずみの姉を殺した事実を明かしたり……。前者に関しては一つの組織対2人という圧倒的不利な状況で、後者に関しては仲違いの可能性もあります。 もっとも幸せなルートは、もっとも非現実的なルートですね。

本作は上記以外にも連載中のコミックサイト・ヤンマガWebにて、全話無料で読むことができます。ただし一気に読めるのは最初の3話までとなっていて、それ以降は1日1話しか読み進められません。 一気に読むには課金が必要なので、購入するなら割引が豊富なコミックシーモアがおすすめですよ！