漫画「RAINBOW」最終回・納屋シーンのネタバレあらすじ＆感想！rawやzipは危険！無料で読めるアプリやサービスも調査！

戦後の過酷な時代に少年院に堕ちてきた6人の不良少年と、彼らの兄貴分”アンチャン”との青春群像を描いた青年漫画『RAINBOW－二舎六房の七人－』。 この記事では『RAINBOW－二舎六房の七人－』の最終回までのネタバレあらすじや見どころについて紹介しています。配信状況についても調査しまとめているのでぜひ最後までチェックしてみてくださいね！

昭和30年代、敗戦した日本は国民が衣食住に困る程にボロボロでした。中でも、大人たちが引き起こした戦争のあおりを1番喰らったのは女子供や老人といった弱者たちです。 そんな過酷な時代に、凶悪犯として湘南特別少年院に送られた水上真理雄(みかみまなお)を筆頭とする6人の少年たち。収容された二舎六房で先に入所していた桜木六郎太に出会います。六郎太は良い兄貴分で、真理雄たちにとっては初めて出会った優しい年長者でした。 六郎太に愛と勇気を持って強く生きることを教えられ、世間の不条理や苦しみに立ち向かっていく少年たち。ただ生き抜くことすら困難な時代に彼らはようやく信頼できる仲間を手に入れたのですが――。

納屋で汚らしいおじさんに女性が土下座をしているシーンは単行本1巻に収録されている「CRIME 7. Going down」の1コマです。飢えに苦む我が子のため、米一升を貰う代わりにゲスなおじさんに身を差し出す女性の姿が描かれています。 この哀れな女性は二舎六房に収容された少年の1人「バレモト」の母親。バレモトは幼い頃にこの衝撃的な光景を目撃して以降、極度の人間不信に陥ってしまったのでした。 敗戦した日本では都会に住む人間は飢餓に喘いでおり、このような非人道的な取引が行われていたようです。この1コマは、作中の少年たちが生きている時代の過酷さを象徴する名シーンと言えるでしょう。

二舎六房の少年たちが慕う「アンチャン」こと桜木六郎太。結論から言うと、彼は第1章でアメリカの軍人に射殺されてしまいます。 出所間近のアンチャンは石原と佐々木に独房で拷問されて衰弱状態に。真理雄たちと隠れ家に身を潜めていたものの、そこも見つかってしまいました。そして真理雄が出場するボクシングの試合の夜、ついに石原はアンチャンを包丁で刺したのです。 怪我を負いながらも頑なに試合会場へと歩を進めるアンチャン。騒ぎを聞いて駆け付けたアメリカの軍人は状況証拠から彼を不審者だと認識し、銃を向けて制止を促します。しかしそれでも止まらず佐々木の号令を受けた軍人によって射殺されてしまったのです。

最終回では、少年院を出所した主人公たちのその後が描かれています。 有藤組に所属していた迫田鉄はアンチャンの墓前で二舎六房の面々に説得されてカタギに。ボクシング界に復帰し「アンチャンの夢と約束」を果たそうとします。真理雄もハワイでライセンスを取り、世界挑戦権をかけて迫田と直接対決。勝利した迫田は2人の夢を背負って世界チャンプを目指します。 スッポンは自社ビルを所有するまでに成長し大金持ち目前。バレモトは司法試験に苦戦しつつも8度目の受験に臨みます。ジョーは夢を成し遂げて有名歌手に。キャベツはアメリカでプロレスラーとして活躍しルリ子と結婚。ヘイタイは特別少年院の看守となり受刑者たちの心の支えとなっていました。 そして、迫田に負けて夢破れた真理雄はアメリカで自らの幸せを掴むための旅に。かつて二舎六房で夢を語り合った少年たちは、それぞれの将来に向かって歩み出したのです。

女生徒に暴力を振るおうとした教師に重傷を負わせ湘南特別少年院の二舎六房に入所しました。直情型で仲間思いな性格です。

米兵への暴行障害で二舎六房に入所。厳しいながらも面倒見の良い性格で、後から入室してきた真理雄たちから「アンチャン」と呼ばれ慕われています。

窃盗罪で二舎六房に入所した小柄な少年。歯が丈夫で1度噛みついたら絶対に離れないことから「スッポン」と呼ばれています。

母親を守るために過剰防衛を行い入所。死別した父親のような立派な軍人を志しており、仲間たちからは「ヘイタイ」と呼ばれています。

いつも悪巧みをしている二舎六房メンバー内の参謀的な存在です。あだ名の「バレモト」は「バレてもともと」が由来。

泥酔中に暴力事件を起こして入所した大柄な気の優しい少年です。若牡丹の刺青が「キャベツ」に見えることからやや不憫なあだ名になりました。

ハーフで金髪碧眼の少年。自分を強姦しようとした相手に暴力を振るったことが原因で二舎六房に入所しました。

湘南特別少年院で二舎六房を担当している看守。嘱託医の佐々木と共に入所している少年をいたぶって楽しむ悪趣味な男です。過去に入所者を1人自殺に追い込んでおり、その証拠を持つ桜木六郎太の殺害を目論んでいます。

湘南特別少年院の嘱託医。表向きは温厚な老人を装っていますが、その裏では石原と共謀し気に入った少年を陵辱しています。

二舎六房メンバーの兄貴分、「アンチャン」こと桜木六郎太の名言です。刑期を終えた後のシャバ(刑務所の外の世界)に思いを馳せながら呟いていました。自分1人ではなく"皆で"というところに彼の仲間思いな性格が強く表れていますね。

本作の主人公、「マリオ」こと水上真理雄の名言です。マリオはアンチャンからボクシングの指南を受け、彼の死後は同じ夢であるボクシング世界チャンピオンを目指します。アンチャンの強く逞しい生き様は死してなお、少年たちの心に深く刻まれているのです。

二舎六房メンバー、横須賀丈(ジョー)の名言です。気弱な性格でありながらも、家族や仲間の為になら自己犠牲もいとわない性格の彼。大切な仲間たちを苦しめる汚い大人への激しい怒りが伝わってきます。

少年院に収容された6人の少年たち。様々な事情から凶悪犯として捉えられたものの、みな一様に心に深い傷を負っています。彼らの悪行は醜悪な大人たちに人生を振り回された結果とも言えるのです。 将来を悲観し自暴自棄になっていた少年たちの運命は、二舎六房での「アンチャン」との出会いによって大きく変わります。愛と勇気を持って仲間と共に活路を見出す……。泥臭くも逞しい"漢"たちの壮絶な生き様に胸が熱くなります！