ドラマ『季節のない街』全話あらすじネタバレ・最終回の結末を紹介【クドカン脚本】
ドラマ『季節のない街』はディズニープラス独占配信のオリジナルドラマ。宮藤官九郎脚本で、旬の俳優も出揃い話題となった本作ですが2024年春期にテレビ東京での放送も決定しました! この記事では『季節のない街』の全話あらすじネタバレを紹介していきます。笑いと感動がたっぷりのドラマの結末をチェックして、よりドラマを楽しんでみてくださいね。
1話のあらすじ・ネタバレ
“ナニ”と呼ばれる災害から12年。半ズボンの半助(池松壮亮)は猫のトラと一緒に今も残る仮設住宅にやってきます。ミッキー(鶴⾒⾠吾)という怪しい男から仮設住宅の暮らしを報告する仕事を請け負ったのです。 仮設住宅には六ちゃん(濱田岳)という電車バカがいました。自分の頭の中にある架空の市電を運転している六ちゃんのことを、住民のほとんどが無視しています。 ある日、電車に乗りたいと言った小学生の女の子を、仮設外の駅までおんぶして送ってあげた六ちゃん。不審者扱いされ捕まりそうになりますが、半助や住民たちが嘘をついて庇います。女の子も「送ってくれただけ」と証言をし問題にはなりませんでした。
2話のあらすじ・ネタバレ
仮設住宅で青年会を立ち上げているタツヤ(仲野太賀)。青年会のメンバーはオカベ(渡辺大知)と半助の3人です。タツヤの母のしのぶ(坂井真紀)は、タツヤの兄・シンゴ(YOUNG DAIS)を甘やかし金を渡してしまうため、タツヤは大学に行けず再婚相手にも逃げられてしまっていました。 ある日、急に帰ってきたシンゴが刺されたと連絡が入ります。病院へ駆けつけるとシンゴの所持品には、タツヤが家族のために貯めていた通帳がありました。母は「優しいシンゴに通帳をあげた」と言い、タツヤを「家族より貯金が大事」と責め立てます。 タツヤは弁解もできず涙しか出ません。その後、タツヤは半助やオカベと鍋を囲み、笑顔で現実を受け入れるのでした。
3話のあらすじ・ネタバレ
半助はホームレスの男(⼜吉直樹)が着ているTシャツを見て、ホームレスに「リッチマン」と名付けました。仮設住宅での暮らしで敵なしの半助の猫・トラは、天ぷら屋に大好物の天ぷらをもらっています。 トラが天ぷらを食べようとすると、リッチマンの息子(⼤沢⼀菜)が天ぷらをじーっと見てくるので、トラは天ぷらを譲りました。 そんなある日、ホームレスが寝床にしていたところが市の職員に壊されてしまいます。リッチマン親子は街の長老であるたんばさん(ベンガル)の計らいによって空き地の廃車に住むことに。 半助は“ナニ”の経験を思い出し、「大変だった」と過去形では何も始まらないと熱く語ります。
4話のあらすじ・ネタバレ
向かい同士に住む益夫(増子直純)と初太郎(荒川良々)は、どちらも夫婦仲が最悪でした。ある朝、日雇いの仕事に2人を迎えに行った半助は、益夫と初太郎の出てくる家が逆なことに気がつきますが、それぞれの妻はいつものように送り出しています。 パートナーが取り替えられていることに焦る半助ですが、タツヤは良太郎(塚地武雅)夫婦のほうがヤバいと語りました。良太郎の妻(前⽥敦⼦)は他人の子を5人生んでいますが、良太郎だけが気づいていません。 ある日、銭湯で益夫と初太郎のロッカーの鍵を入れ替えた半助。服が入れ替わり、元々の自分の服を着た益夫と初太郎はそれぞれ、自分の妻が待つ家に帰っていったのでした。
5話のあらすじ・ネタバレ
ミッキーから仮設住宅の取り壊しが決まっていることを聞かされ動揺する半助。そんな中、半助の隣には島さん(藤井隆)が引っ越してきます。島さんと仲良くなったタツヤは、島さんの会社で働かせてもらうことに。 ある夜、島さんの家にやってきたタツヤと社員は、島さんのワイフ(LiLiCo)のガラの悪さに怒ります。島さんはワイフを悪く言われて怒りますが落ち着き、ワイフのばら寿司を振る舞いました。タツヤはばら寿司の素晴らしさに感動します。 一方、半助は天ぷら屋でミッキーが島さんから金を受け取っているのを目撃し不信感を覚えるのでした。
6話のあらすじ・ネタバレ
どんな家を建てようかという空想話を日頃語っているリッチマン。息子はあまり口を挟みませんが、プールがほしいとだけ言います。 ある日、しめ鯖を食べ腹痛で倒れてしまったリッチマン親子。父親は回復しますが、息子は衰弱していきます。半助は弱った息子を見つけ、みんなを呼びますが息子は亡くなりました。 リッチマンは橋の下に住むようになり「君がねだったのはプールだけだった」とつぶやきます。タツヤは仮設住宅にカフェを作る夢を叶えるためプロジェクトを進めていますが、説明会には3人しか来ませんでした。
7話のあらすじ・ネタバレ
オカベは暗くて一言も話さないカツ子(三浦透子)のことが好きで、今日も話しかけていました。カツ子は母親と2人で住んでいましたが、再婚し母が出て行き現在は叔父夫婦が住み着いています。カツ子は数年後に母親から「つぶれたがんもどきみたい」と言われていました。 シンゴが退院することになったタツヤは、母親と兄のことでケンカしてしまいます。すると、母と幼い弟妹は自分を残し仮設から出て行ってしまいました。 カツ子の叔母・妙子(広岡由里子)はカツ子が妊娠していることに気づきます。カツ子は妙子の入院中に叔父の京太(岩松了)に襲われていたのです。
8話のあらすじ・ネタバレ
妙子は京太に「産ませるか?堕ろすか?」を迫りますが、京太は自分ではないとカツ子を襲ったことを認めません。 そんなある日、オカベは突然カツ子に包丁で刺されます。オカベは警察に被害届を出しませんでしたが、カツ子は2ヶ月拘束され、その間に中絶しました。その噂は広まりますが、すぐにみんな忘れてしまいます。 オカベは退院し、カツ子は2ヶ月後に仮設に戻ってくることに。カツ子がオカベを刺したのは「死ぬつもりだったけど、死んだ後でオカベに忘れられるのが嫌だったから」でした。 タツヤが島さんのパソコンを覗くと、そこには復興公営住宅と仮設の立ち退き計画が記されています。
9話のあらすじ・ネタバレ
タツヤはたんばさんに「シンゴと母と弟妹が仲良く街を歩いているのを見かけた。島さんには仮設住宅の立ち退きの説得を任されていて、もう死にたい」と告白します。 すると、たんばさんはトリカブトを持ってきて、タツヤは一気にトリカブトを飲みました。たんばさんが「君が死んだら思い出も消える」と言うと、タツヤは「死にたくない」と騒ぎ始めます。 デートから帰ってきたカツ子は、タツヤが飲んだのはトリカブトではなくヒヤシンスだと気づきました。その後、島さんがたんばさんのところへ立ち退きの説得にやってくると、島さんはあっさりとハンコを押してしまいます。
最終回のあらすじ・ネタバレ
たんばさんは仮設を出て行き、島さんは本格的に住民を説得し始めました。住民はしぶしぶながらも仮設を出て、近くの公営住宅に入ることを決めお別れ会が開かれることに。 そんな中、沢上家の5人の子どもたちがカツ子を人質に校舎に立てこもります。父親が違うことをバラされた子どもたちは「仮設を出たら、家族がバラバラになる」と主張。しかし良太郎に説得され、立てこもりをやめました。 仮設が好きになった半助は大漁旗を持って暴れミッキーを殴り、いつの間にか住人総出の大乱闘になります。島さんの家に火が点けられ、ワイフを心配した島さんは家の中へ。外にいたワイフは島さんを助けるため家に入ります。 ワイフが島さんを抱えて炎から出てきたとき、カツ子は生涯で初めての大爆笑をしました。仮設のみんなは「最高だ!」と叫びます。 半助は「あんなひどい暮らしはないけど、あんな人間らしい暮らしもない」と仮設での生活を振り返るのでした。
『季節のない街』の見どころ
『季節のない街』の原作は山本周五郎の同名小説で1963年にドラマ化され、黒澤明によって『どですかでん』(1970年)のタイトルで映画化もされている名作です。 この『季節のない街』を現代風にアレンジした本作の見どころは、笑えるコミカルさもありながら深い人間ドラマが味わえる点でしょう。原作の台詞がほとんどそのまま使われているシーンと、原作にはない設定が組み合わされている点が絶妙です。 仮設住宅に暮らす人間の生き様を通じて、これまでに感じたことのないような思いを抱かされる作品となっています。クドカン脚本らしいコミカルさと、原作の重厚さのどちらもが感じられる作品です。
『季節のない街』最終回ネタバレ・全話あらすじを解説
テレビ東京で放送されることが決定した『季節のない街』は、笑えて泣けると評判のクドカンドラマ。これまでディズニープラス配信でしたが、地上波で放送されることでより多くの人が楽しめるでしょう。 ドラマ放送前にネタバレ・あらすじをチェックしてみてくださいね。