漫画『Immoral』5巻まで全巻ネタバレあらすじ＆感想！背徳感たっぷりの泥沼な関係がたまらない

この記事では、人気女性マンガ『Immoral』5話までのネタバレを紹介します。 女性向け小説投稿サイト「エブリスタ」で人気作となり、電子書籍大賞で最終ノミネートされた小説が原作の人気漫画でもある本作は、キャリアウーマンが陥ったドロドロの愛憎劇を描ききった壮絶な展開も見どころです！ この記事ではすべてのストーリーを公開することができないため、『Immoral』が気になったら本作をお得に読む方法も利用してみてくださいね。

「つぎはいつ抱いてくれるの？」 “自分の会社を作る”という夢を叶えるために身を粉にして働く恋人の優作と、ずっとすれ違い気味の樹里は寂しさを口にすることができずにいます。 そんな彼女には生意気で顔のいい後輩・青山慧(あおやま けい)がいましたが、樹里に彼氏がいると聞いてからなんだか彼の様子がおかしいのです。 ある日の飲み会帰り、ナンパされているところを慧に助けられた樹里は彼と一杯飲みに行くことに。酔ってしまった彼女が目を覚ますと、お互い衣服を脱ぎ捨てた状態でした。 「続き、する？」と聞かれて拒否できなかった樹里はそのまま彼に抱かれ、いままで経験したことのない快感に身を震わせます。いつもは見下してくる樹里が自分にだけ見せる表情に優越感を覚える慧でしたが……。

樹里と関係を持った日、慧は「樹里ほど肌があう女はいない」と考えていました。そして恋人の紗友莉に別れを切り出すのですが、彼女からは「別れるなら死んだほうがまし」と言われてしまいます。 お互いパートナーと関係を持ったままの密やかな関係は続き、慧は樹里に「樹里は俺のonly oneだから」とこれからも関係を続けると明言します。その言葉を“嬉しい”と感じてしまい、ますます慧にハマっていく樹里。 しかし、打ち上げに優作がくることになるかもしれないという事態に樹里は心穏やかではいられません。それでもずるずると慧との関係を続けていた樹里でしたが、この時はまだ2人の関係に危機が訪れているとは知る由もなく……。

慧とベッドで過ごしている時に優作からの電話が鳴り、樹里は優作と食事に行くことにします。「明日彼氏に抱かれてみたらonly oneの意味がわかるかもな」と不敵に笑う慧の言葉を、優作と過ごす間に思い知らされる樹里。 本当は誰に抱かれたいのか気づいた彼女に噛み跡のようなキスマークを残した優作は、「何があっても樹里を離さない」と独占欲を露わにするのでした。 打ち上げの日、営業先で紗友莉に出会った樹里は「誰かを傷つける恋愛なんて」と一旦は慧との関係を清算しようと思い始めます。 その後打ち上げ会場に到着した優作は自身のことを「樹里の婚約者」だと自己紹介し、慧がいるにも関わらず樹里にプロポーズを行うのでした。 その瞬間に優作が自分と慧の関係に気づいていると感じた樹里ですが、紗友莉が自殺未遂を図ったと連絡が入り……。

打ち上げの前日、上司の横田から樹里との関係について注意されてしまった慧は「おそらく今頃、樹里は彼氏に抱かれているだろう」と思うだけでうまく眠れず、そのまま打ち上げの日を迎えてしまうのでした。 樹里と行った取引先で紗友莉と会った慧は、樹里のことを「俺がいま惚れてる人」と紹介してしまい、紗友莉がつぶやいた「私、死ぬよ？」という悲壮なメッセージも無視してしまいます。 2人の中を勘違いした樹里との間にはチグハグな空気が流れ、そんな中で樹里にプロポーズをした優作に「やられた」と毒づく慧。 紗友莉の自殺騒動もあってドタバタしている中で樹里の異動も決まり、「きっとこのまま退職することになるんだろうな」と独り思う樹里は、このときはじめて“いちばん大切な人は慧だった”と気づくのでした。

優作といっしょに生活しはじめ、結婚式の日取りや樹里が退職することまでがトントン拍子に決まっていく中で樹里は違和感を感じていました。 しかし“優作の願いを叶えることが自分にできる罪滅ぼし”だと思った彼女は、慧との関係を清算することに決めます。一方で紗友莉が自殺未遂してからずっと尽くしていた慧は、自殺未遂の真相を彼女の口から聞くことに。 「ずっと慧のことを見てきたんだから、誰のことが好きかなんて分かるよ」と笑顔で言われた慧は、紗友莉とお別れの乾杯をします。 その後、樹里が住んでいた部屋の前で彼女と再会した慧は「キズつけてごめんな」と本心から樹里が好きだったことを伝え、樹里も「私も青山が好き」と涙ながらに自分の想いを告げるのでした。 最後に「幸せになるんだよ」と慧から言われた樹里は、いままでのことを後悔しながら子どものように泣いてしまい……。

ラストは慧と樹里が結ばれてほしい！と願わずにはいられないストーリーですが、もともとの始まりが浮気だっただけになかなか難しそうです。 優作と慧の2人ならどちらを選ぶのかはもう分かりきっている気もしますが、樹里から慧を引き剥がすために公開プロポーズまでやってしまう優作を出し抜くために頑張る慧の努力が実ってほしいと思わずにはいられません。 最後は樹里自身が決めた方に進むハッピーエンドが待っていると期待してしまいますね！

登場人物たちの感じる痛みや切なさが視点を変えて丁寧に描かれているため、不倫はいけないことだと分かっていてもどうしても感情移入してしまう展開が見事な作品です。 クズでどうしようもなかった慧が樹里との仲を深めていくにつれて変わっていくのもポイントで、はじめは手が届かないと思っていた樹里に対してまっすぐ向き合おうとする姿に感動します。 極めつけはStory 20で描かれた別れのシーンで、お互いのいろいろな場面を思い返しているところはぜひ見てほしいです。胸がぎゅっと締め付けられるような切ない物語をぜひ読んでみてくださいね！