漫画『怪物公爵と契約公女』最新巻まで全巻ネタバレあらすじ＆感想！生贄少女の溺愛シンデレラストーリー

漫画『怪物公爵と契約公女』は、実家で虐待され生贄同然に捨てられた少女が怪物公爵の養女となって溺愛される異世界ファンタジー作品。愛に餓えた少女は怪物公爵の下で幸せを掴めるのでしょうか？ 今回の記事では『怪物公爵と契約公女』のネタバレやお得に読む方法を紹介していきます。

幼い頃から虐待を受けてきた少女・レスリー。いつか愛されることを願ってずっと我慢してきたレスリーですが、期待も虚しく家族によって燃え盛る屋敷の中に閉じ込められます。レスリーはスぺラード家の秘術である闇の力を得るための生贄として、姉の代わりに殺されかけてしまうのです。 幸か不幸か火災から生き延びた後、闇の力はレスリーに宿ります。スぺラード家の力は長年生贄を捧げて育ったものであり、レスリーと同じ生贄の子どもたちの怨念そのもの。レスリーは自分だけでなく、今まで亡くなった者の分までスぺラード家への復讐を誓いました。 しかし、現状のままではいずれ家族に殺されると理解したレスリー。そこでレスリーはスぺラード家よりも有力でありながら怪物と恐れられるサルバトール公爵にとあるお願いをするのです。

「養女にしてほしい」というレスリーの願いをサルバトール公爵は受け入れます。しかし、上流貴族であるレスリーを養女とするには様々な問題があるようです。早くても1ヶ月以上は解決にかかると聞かされ、レスリーは不安でいっぱいに。 それでもレスリーはサルバトール公爵の優しい言葉を信じると決めます。闇の力を宿していることがバレれば、父親はレスリーを絶対に手放しません。そのため、レスリーは何をされても必死で家族に力を悟らせないよう振る舞い続けます。 そんな中、再び父親に殺されかけるレスリー。燃える馬車からレスリーを救い出したのは、サルバトール公爵の息子・ベスランでした。その後、レスリーは公爵家に保護されることになり……。

公爵家に保護され、優しい人たちに囲まれ幸せな時間を過ごすレスリー。しかし、かつてスぺラード家から酷い扱いを受けたことのあるサルバトール家の人間・ルーエンティだけはレスリーを疑っていました。 ルーエンティは決して嫌がらせのようなことはしないものの、少しだけレスリーに当たりが強くなってしまいます。レスリーは自分への悪意を嫌というほど知っていたため、ルーエンティの態度をあまり気にしていません。 微妙な関係だった2人ですが、ルーエンティの大好きな哲学の話を頭のまわるレスリーが理解したことで打ち解けるように。サルバトール家の中で一番にレスリーから「お兄様」の敬称付きで名前を呼ばれたことに、ルーエンティは喜びを感じるのでした。

レスリーの闇の力はサルバトール公爵の想像を超えるものであり、暴走すれば今の幼いレスリーの体では命の危機すらあることが発覚します。そこで闇の力を鎮静化できる人物・コンラッドを傍につけ、サルバトール家の人々はレスリーを見守ることを決めました。 一方、スぺラード侯爵はレスリーを取り返すため、サルバトール公爵を貴族裁判にかけようと画策。父親である自分に歯向かったレスリーに怒り心頭なスぺラード侯爵は、なんとしても彼女を手元に戻し二度と逆らえないよう再教育するつもりなのです。 サルバトール公爵はレスリーを手放すつもりはありません。皇帝にも探りを入れながら、数々の根回しを図っているようで……。

ついに開廷した貴族裁判。嘘八百をもっともらしい根拠をつけて主張するスぺラード侯爵。彼はレスリーがサルバトール公爵家の人間に洗脳されていると言うのです。審議を確かめるべく司祭がレスリーに触れると、彼女の体から全身雷に打たれたような衝撃と痛みが生じました。 サルバトール公爵が裁判に負けてしまうのではないかと不安を覚えるレスリー。しかし、サルバトール公爵家の人々は皆強く優秀で、スぺラード侯爵の嘘をすべて暴いていきます。コンラッドもレスリーの力となり、最終的に貴族裁判はサルバトール公爵の全面勝利で幕を閉じるのでした。 ようやくスぺラード家と縁を切り、本当の幸せを手に入れたレスリー。しかし、レスリーの姉・エリーは妹への強い憎悪を抱え始めており……。

レスリーは幼い頃から実の家族から虐待を受け、一度も愛された経験がありません。ずっと愛されたいと願ってきたレスリーにとって、初めて優しくしてくれたのがサルバトール公爵家の人々だったのです。 虐待を受けながらも家族を信じようとするなど、根がとても健気で優しいレスリー。同時に、自分だけでなく大切な人のために努力する強さももっています。そんなレスリーが様々な波乱に巻き込まれながらもサルバトール家の家族たちに愛され、幸せになっていく物語です。