漫画『怨霊お子様』ネタバレあらすじ＆感想！人間×怨霊家族のホラーコメディ

『怨霊お子様』は、人間と幽霊の新婚生活を描いた『怨霊奥様』の続編。陸と麗美の夫婦に子どもの怨霊・忌美が加わり、より賑やかで楽しい日常生活が展開される作品です。 この記事では、『怨霊お子様』のネタバレや感想、見どころを詳しく解説します。さらに、作品をお得に楽しめる配信サービスを紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

サラリーマンの陸には、怨霊の妻・麗美がいました。2人の間には4歳になる子どもの怨霊がいます。娘の忌美は、4年前に麗美の怨念により呼び寄せられ、家族として迎えられました。 それから4年が経過し、陸は妻が意外にも教育ママであることに気づきます。麗美の目標は、忌美を「日本オバケ教会NOA」の長にすることです。彼女は娘を人と霊の架け橋になる立派な怨霊に育てようと、熱心に指導しています。 ある日、陸と麗美は子どもの教育方針を巡って対立しました。しかし、忌美の行動がきっかけで2人は仲直りし、娘が優しい子に育っていることを実感します。

家族会議の結果、人目が少ない夜中の時間帯だけ忌美を外で遊ばせることになりました。ある日、深夜の公園で麗美と忌美が遊んでいるところを女性に目撃され、2人は家に帰ることに。 帰り道にあるコンビニで、忌美が好きなアニメのキャラクターくじが開催されていました。忌美はA賞のぬいぐるみを欲しがり、嫌いなにんじんを食べることができれば買ってあげると約束します。 努力の末、忌美は苦手なにんじんを克服。麗美は約束通りぬいぐるみを買いに行きますが、何度挑戦してもA賞が当たらず、断念しました。事情を聞いた陸は、オークションでぬいぐるみを落札しようと試みましたが、ライバルが現れ、競り合いになってしまい……。

ある日、忌美は陸の母からバレンタインデーの存在を教えられ、みんなで手作りチョコを作ることにしました。当日まで内緒にしようと思ったため、陸の前でつい不自然な態度を取ってしまいます。忌美たちの不自然な態度を感じ取った陸は、家族に嫌われたのではないかと心配しました。 バレンタインデー当日、陸が会社から帰宅すると部屋に誰もおらず、慌てて実家へ探しに行きます。実家にいた忌美からバレンタインのチョコレートを手渡され、食べてみることに。 すると、中から「ずっと一緒だよ」と書かれた手紙が出てきました。感激した彼は「ありがとう」と忌美を強く抱きしめ、幸せを噛みしめるのです。

ひな祭りに、陸の母が子どもの頃に飾っていた雛人形を譲り受けました。部屋に人形を飾ると、お雛様の首が見当たりません。どこかに落とした記憶もないため、明日にでも似た人形を買いに行こうと話し合います。 その時、陸の母から電話があり、「雛人形の写真を送って欲しい」と頼まれました。お雛様の顔がないことを正直に伝えようとしたところ、忌美が「クッキー缶の中にある」と言い当てます。 お雛様の顔は、実家のクッキー缶から見つかりました。麗美の霊力の影響で言葉を話せるようになったお雛様は、陸の母に向かって「私はあなたを見守るために生まれてきた」と語ります。そして、母の成長を見守る役目を終えたお雛様は成仏し、魂が抜けた人形はお寺で供養しました。

ある朝、麗美は隣に住む花恵の姿を久しぶりに見かけます。最近、彼女が家に遊びに来なくなったことを、麗美は寂しく感じていました。 一方、花恵は中学に入学後、オカルト研究部を創設し部長になります。新入部員が花恵のマンションに幽霊が出るという噂を耳にして「行ってみたい」と言い出しました。麗美と対面した新入部員たちは、彼女が本物の幽霊だと確信して恐怖で逃げ去ってしまいます。 花恵は、麗美に失礼な態度を取っていたことを反省し、謝罪しました。オカルト好きな彼女は、麗美の怖さに慣れすぎてしまい、物足りなさを感じていたのです。花恵に嫌われたと思っていた麗美ですが、「嫌いになってないよ」と言われて安心しました。

本作の見どころは、人間と幽霊の微笑ましい家族関係です。陸と麗美の夫婦に、家族として新たに加わった子どもの怨霊・忌美がかわいらしくて魅力的。 忌美は、麗美の怨念に呼び寄せられて現れた4歳の怨霊で、麗美によく似た顔立ちをしています。陸と麗美が喧嘩をしているときには両親を気遣い、バレンタインには愛情を込めた手作りチョコと手紙をプレゼントするなど、心根が優しい女の子です。 両親の愛情を受けてすくすくと育っている麗美の姿が微笑ましく、温かい家族の絆に癒やされます。