漫画『たーたん』最終回まで全巻ネタバレあらすじ＆感想！血の繋がっていない親子の物語

殺人を犯した友人から突然赤ん坊を預けられた童貞主人公が、娘と不器用で幸せな人生を送るストーリーの漫画『たーたん』。 そんな本作は、血の繋がっていない親子のハートフルコメディが見どころの作品です。 ここからは作品の配信情報や無料で観られるか、最終回となる7巻までのネタバレ・あらすじを紹介していきます。

大学を中退した後、職を転々としながら自堕落な生活を送っていた上田敦(28歳)。この日全財産を使って童貞を捨てようとしますが、突然警察から電話がきます。 なんと中学時代の友人が殺人を犯し、彼の赤ん坊・鈴を預かることになるのでした。敦は父親として鈴を懸命に育て、中学三年生まで成長します。彼女からは「たーたん」と呼ばれ、幸せな日々を過ごしていました。本当の親子でありながら友人のような関係で、微笑ましいです！ しかしたーたんは、鈴に対して血が繋がっていないことや出生に関しては明かしていません。そして年頃の鈴からは、母親に関して質問され……。

学生時代、たーたんは葛木という生徒にイジメられていました。転校してきた三宅智絵という女子と親しくなって幸せな時間を過ごしますが、彼女は葛木と交際をスタートさせます。そして10年後、葛木の娘である鈴を預かってからは自分の娘のように育てるのでした。 配達員として働いているたーたんは、新人として職場にやってきた片岡にアプローチを受けます。さらにお堅い従業員の妹尾からも声を掛けられることが増えるように。童貞子持ちがまさかのモテ期！？ 一方の片岡は、どれだけ色仕掛けをしても動じないたーたんに辟易していました。しかし職場で悪い噂が流された際にたーたんが庇って……。

鈴に本当のことを話すかどうか悩んでいたたーたん。徐々に精神的に追い込まれていき、葛木が鈴を連れ戻そうとする夢まで見てしまいます。さらに職場の人たちにも心配され、悩みが解決する気配はありません。 しかし鈴の顔を見たことで、死ぬまで真実を明かさないと誓うのでした。数日後、たーたんは熱中症によってトラックの中で気を失ってしまいます。辛うじて倒れているところを発見され、職場へと運ばれるたーたん。 そして妹尾に家まで送ってもらいますが、そこへ片岡までやってきて不穏な空気が流れます。妹尾もたーたんに気があるようですね！そんな中、鈴は友人の吉川と喧嘩していて……。

気を失っていたたーたんでしたが、鈴たちのおかげで快復へと向かいます。しかし見舞いに来たという妹尾と片岡に悪口を言い放つ鈴を見て、大きな声で怒鳴ってしまうのでした。一方吉川は、母親と喧嘩をして家出をする決意をします。 翌日、鈴と吉川は大阪へ旅に出ることを決めるのでした。書置きを見て度肝を抜かすたーたんと吉川の母親でしたが、鈴の幼馴染である川畑に説得されます。「信じて待ってあげてほしい」ーー。川畑くんが良いキャラクターしていますね！ たーたんの母親に会い、すでに自分の母親が死んでいることを知った鈴。そして帰りのバスで出会った男性に運命を感じ……。

吉川は母親の恋人である小室に声を掛けられますが、「気持ち悪い」と告げてその場を後にします。しかし酔っ払いに殴られてもやり返さない彼の姿を見て、徐々に気持ちが変化していくのでした。 一方の鈴は、バスで出会った男性が気になって仕方がありません。そんな彼の正体は、実の父親である葛木でした。どうやら葛木は、娘に会う資格がないことを理解しており……。段々と複雑なストーリーになってきましたね！ 前科の影響で仕事に就くことができない葛木。しかしひょんなことからヤクザの受け子をすることに。一方の鈴は、葛木への想いが愛情だと気付いてしまい……。

鈴に執着されていた葛木は、過去の罪や娘がいることを明かします。彼に避けられていることなど気にしていない鈴は、たーたんに会わせようと画策。しかし葛木が逃げたことで鈴の作戦は不発に終わるのでした。 一方のたーたんは、母親から「葛木が出所した」という話を聞かされます。その後鈴から想い人の男性(葛木)が交通事故に遭ったことを告げられることに。 見舞いに行きたいと話す鈴に対して、たーたんはその男のことを忘れるよう注意するのでした。会いそうで会わない2人にドキドキしますね。 意識を失った葛木は、懐かしい日々を思い出していました。葛木の殺した相手は自分の妻・智絵で……。

ついにたーたんは、街中で葛木と再会を果たします。「鈴はどこだ」と聞かれますが、「捨てた」と一言残してその場を去るたーたん。しかし悩みに悩んだ末真実を明かすことを決意し、鈴と最後のお出掛けをするのでした。 一方の鈴は、たーたんとのお出掛けの日に葛木をデートに誘います。そして3人が居合わせたことで、たーたんは真実を明かすのでした。すべてを聞き終えた鈴は、逃げるようにその場を後にして……。鈴にとってはツラい真実ですよね。 妹尾の家にお世話になっていた鈴でしたが、自分の気持ちを整理します。そして葛木に二度と関わらないよう伝え、たーたんと暮らすことを決めるのでした。

本作の最大の見どころは、やはりたーたんと鈴の親子愛でしょう！自分が実の父親ではないことを正直に明かせないたーたん。しかし父親としての義務をしっかり果たしており、鈴を大切に育てています。 一方の鈴もたーたんを信用しており、目に見ない絆が確認できるのです。そしてストーリーが進むごとに交差していく2人の想い。最終巻は涙なしでは読めない展開が楽しめますよ！