漫画『路傍のフジイ』ネタバレあらすじ！最終回の内容も予想

他の人々とは違う価値観を持つ、不思議な会社員・藤井の日常を描いた漫画『路傍のフジイ』。 心にしみるあたたかなストーリーでじわじわと人気を集め、漫画ファンから大きな注目を浴びている作品です。この記事では、そんな話題作『路傍のフジイ』のあらすじをネタバレありで徹底解説！さらにキャラ紹介や最終回予想などを通し、様々な角度から本作の魅力に迫っていきます。

物静かで掴みどころがない、不思議な雰囲気を纏った会社員・藤井。彼はその変わった性格と、40歳を超えた非正規社員という立場により、周囲からバカにされていました。同僚の青年・田中も蔑むような目で彼を見ていたのですが、ひょんなことから藤井と親交を深めその印象が一変します。 藤井は自分自身の価値観をしっかりと持ち、「生きる」ということを心から楽しんでいる人物でした。絵画・音楽・陶芸など、興味があるものに躊躇せず取り組み、どんな人とも分け隔てなく接する。田中はその姿に感銘を受け、つまらなかった日常を前向きにとらえられるようになっていきます。 そんな藤井の魅力に、会社のマドンナ的存在である石川も気付き始めていました。彼女は他の男性と違った感性を持つ藤井に、少しずつ惹かれていくことに。そしてそれ以外の人々も、藤井の生き方に影響を受けていくのでした。

少しずつ親交を深め、時折藤井の家でお酒を飲むようになった田中と石川。とある日、彼らがたこ焼きパーティーを楽しんでいると、話の流れで藤井が大学時代に同じ学校の先輩と付き合っていたことが発覚します。 彼女は変わり者の藤井に興味を示し付き合いだしたのですが、藤井には「その人だけが特別好き」という感情がわからないようでした。どんな人も平等に区別なく愛する。その優しさこそが藤井の魅力ですが、恋人にとっては「残酷」にも感じられる部分。結局、2人は在学中に別れてしまうのでした。 藤井の心にはフラれるときに言われた、「優しいけど…冷たいやつだよあんたは」という言葉が今でも刺さっています。しかし、田中や石川と接していくなかで、その痛みは少しずつ和らいでいった様子。そして、藤井は今日も自分らしく、様々な人たちと関わっていくのでした。

本作の主人公である藤井。物静かで無表情ですが、その内側にはとても優しく穏やかな心を秘めています。ただ、40歳を超えた非正規社員という立場のため、会社の同僚からは雑な扱いを受けがち。 しかしながら、当の本人はその扱いをそもそもひどいものとして受け取っていないようで、嫌な顔ひとつせず働き続けています。独特な生き方により「変わり者」と誤解されることも多いですが、実際は数多くの長所を持つ魅力的な人物です。

藤井と同じ会社に勤めている田中。最初は藤井のことを「ああはなりたくない」と見下していましたが、その生き方に感銘を受けて以来、彼のことを深く慕うようになっていきます。 また、藤井の存在がきっかけで、社内のマドンナである石川とも親交を深めていくことに。田中は一時期彼女に惹かれていたようですが、今では藤井も含めて3人で飲み会をする友人関係に収まっています。

その美しい顔立ちで、社内でも人気な石川。彼女をモノにしようと近寄ってくる男性も多いですが、男に対して常に冷めた目を向けています。実は、石川はお金を稼ぐためにパパ活をしていました。そういった日々を過ごしていくうちに、「人を好きになる」という感覚が薄れてしまったようなのです。 そんな中、久々に興味が湧く男性として現れたのが藤井でした。今は田中とともに友人関係を築いていますが、今後は藤井との恋模様も描かれるかもしれません。

本作は大きな事件やドラマが起こらない、いわゆる「日常系」の作品となっています。そのため、最終回だからと言って、とんでもないトラブルが巻き起こるとは考えられません。いつも通りの藤井の生活が描かれ、「これからも藤井は藤井として生きていく」という締め方で終わるのではないでしょうか。 ただ、場合によっては結婚エンドが描かれる可能性もありそうです。本作の第1話には、田中が友人の結婚式に出席しているシーンが描かれていました。これをなぞるような形で、田中が藤井と石川の結婚を祝福する、あるいは藤井が田中と石川の結婚を祝福する、そんな展開があってもおかしくなさそうです。 また、作中では藤井が「何度も転校を繰り返していた」という話がチラホラと出ています。これが伏線になっているとしたら、藤井が会社を辞めてみんなの前からいなくなる結末もあり得るかもしれません。

その心温まるストーリーで、多くのファンを獲得している『路傍のフジイ』。 現代社会にぴったりのヒューマンドラマなので、今後実写化される可能性も大いにありそうです。これを機に本作をチェックし、いずれ来るであろう「フジイブーム」に備えてみてはいかがでしょうか！