【ネタバレ】『ウイングマン』の漫画最終回を解説!原作・アニメの違いや実写ドラマの結末を予想
地球と異次元世界を舞台にした、SFヒーローアクション漫画の金字塔『ウイングマン』。2024年10月より藤岡真威人主演で実写ドラマ化し、再び大きな注目を集めている名作です。 本記事では漫画『ウイングマン』の最終回の詳しい解説に加え、原作・アニメ・ドラマの違いなどを紹介していきます。
【ネタバレなし】実写ドラマ『ウイングマン』のあらすじ・作品概要
原作漫画 | 桂正和『ウイングマン』 |
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監督・アクション監督 | 坂本浩一 |
キャスト | 藤岡真威人、加藤小夏他 |
『ウイングマン』は、ずっとヒーローになりたいと願っていた少年が、不思議な少女と夢をかなえるノートに出会い、ウイングマンとして異次元世界から送り込まれてくる敵と戦うヒーロー・アクションドラマです。 原作は1983年から1985年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた桂正和の大ヒットコミック。 ドラマは2024年10月23日より、毎週火曜日深夜24時30分からテレ東「ドラマチューズ!」枠にて放送中です。
ドラマ『ウイングマン』あらすじ【ネタバレなし】
広野健太はとにかくヒーローが大好きな男子高校生。いつか本物のヒーローになりたいと願い、自作のスーツを着て日々、自分なりのヒーロー活動をしていました。 そんなある日のこと、突然空から落ちてきた謎の少女・アオイを保護した健太。彼女の持っていたノートに何気なく自身の考えたヒーローの設定を書いた次の瞬間、ヒーロー・ウイングマンに変身してしまいます。 書き込んだことが現実になるドリムノートを手にした健太は、アオイとノートを狙い異次元世界からやってくる敵と戦うことになり……!?
実写ドラマ『ウイングマン』のキャラ・キャスト紹介
広野健太役/藤岡真威人
ヒーローが大好きな特撮マニアの男子高校生。自分でヒーロースーツを作り、日々ヒーローになるための研究を重ねています。正義感は強いものの、ケンカはあまり強くありません。ドリムノートのおかげで自分で考えたヒーロー・ウイングマンになる能力を得ました。 主人公の健太を演じているのは、俳優の藤岡真威人。地上波の単独主演は本作が初めて。初代仮面ライダーの藤岡弘を父に持ち、視聴者からは「イメージぴったり」という賞賛の声が数多く寄せられています。
アオイ役/加藤小夏
異次元世界・ポドリムスからやってきた謎の美少女。科学者である父親が作ったドリムノートを消滅させるため、火が存在している3次元へとやってきました。転移して気を失っていたところを健太に助けられます。 ヒロインのアオイを演じているのは、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で存在感を発揮した俳優の加藤小夏です。原作者・桂の実写作品に出演するのはドラマ『I”s』に続き2作目。特撮作品への出演は本作は初めてとなります。
小川美紅役/菊地姫奈
健太のクラスメイト。ある出来事がきっかけで、学校で変人扱いされている健太に対して、密かに思いを寄せるようになります。 美紅を演じるのは「令和のグラビアクイーン」と言われモデルとしても活躍中の俳優・菊地姫奈。作中では初挑戦となるアクションシーンを体当たりで演じています。
北倉先生役/宮野真守
健太の高校に赴任してきたイケメン教師。しかしその正体は三次元人に変身した異次元世界の住人。 北倉先生役に抜擢されたのは人気声優であり俳優としても活躍している宮野真守です。桂作品に出演するのは、アニメ『ZETMAN』での天城高雅役に続き2作目。本作ではストーリー上重要な役割を持つ北倉という役を熱演しています。
原作漫画『ウイングマン』最終回の結末をネタバレ
宿敵キータクラーとの決戦に勝利
ノートの力でウイングマン軍団を作り出し、ライエルの総攻撃から地球を救った健太。秦のヒーローとなったことを喜んでいたのもつかの間、健太は満を持して登場した宿敵・キータクラ―との最終決戦を迎えることになります。 健太は苦戦を強いられますが、必殺技・デルタエンドを繰り出し辛くもキータクラーを打ち倒しました。アオイをはじめとする仲間たちの支えがあって、健太は宿敵に打ち勝ったのです。 敗北を認めたキータクラーは、のちに繰り広げられるライエル戦で健太に助太刀。最期まで己のプライドを貫き通します。
ライエルの出現とアオイの死
キータクラーとの戦いの後、真の姿を現したライエルによってアオイが撃たれてしまいます。健太は再び窮地に追い込まれますが、キータクラーがライエルに組み付き動きを止めてくれたおかげで、ヒートショックで撃破することに成功しました。 キータクラーは助けようとする健太の手を拒み、そのままライエルと共に最期を迎えます。 その後健太は倒れたアオイのもとにかけつけましたが、すでに手の施しようはありませんでした。アオイは健太の勝利を見届け、そのまま命を落としてしまいます。
アオイを生き返らせるが……切ない結末へ
ライエルの襲撃によって命を落としてしまったアオイを生き返らせるべく、健太はある決断をします。それはドリムノートのウイングマンに関するページを全て消去し、「アオイが生き返るという」と新たに書きこむことでした。 しかしその結果、健太は全ての記憶を失い、アオイと出会う前まで時間を逆行することに。恐らく生き返ったアオイが力を使い、時間と記憶を戻したのでしょう。 こうして健太の中ではウイングマンとして過ごした日々も、アオイとの出会いも、全てなかったことになってしまいました。
原作漫画『ウイングマン』の最終回を考察
アオイが健太にしたキス
ポドリムスに帰還する前、アオイはウイングマンに関する全ての記憶を失った健太の前に現れ、突然ほっぺにキスをします。そして困惑する健太をよそに、「もう寂しくない」と微笑みました。 これは間違いなく、別れのキスを意味しています。そして健太に対する感謝と、もう伝えることのできない愛情が込められているのでしょう。 さらに「もう寂しくない」というセリフから、これからも健太と繋がっているというニュアンスが感じられます。彼のためを思い身を引いたアオイの気持ちを考えると、胸がギュっとなりますね。
『ウイングマン』のテーマ
最終回では物語冒頭へと時間が巻き戻り、再び未来が始まる様子が描かれていました。これは新たな始まりを意味し、暗に「夢は終わることなく続いていく」というメッセージが込められているのだと考えられます。 そして同時に健太とアオイの切ない別れを描くことによって、「別れによって得られる成長」「新たな始まり」も読者に見せてくれました。 ドリムノートに頼らず自ら人生を切り開いていく決断をした健太は、ヒーローとしてだけでなく人としても大きく成長したといえるでしょう。
実写ドラマ『ウイングマン』の最終回は漫画・アニメと違う?
実写ドラマ『ウイングマン』の最終回を予想
実は『ウイングマン』は、原作漫画とアニメで違う最終回を迎えています。そのため実写ドラマでは原作版、アニメ版、どちらのストーリーが描かれるのかまだわかっていません。 ただしドラマが10話前後の構成になるとすれば、全47話のアニメよりも全13巻の原作に沿った進行になる可能性が高いでしょう。 そのため原作漫画のように、ウイングマンとしての記憶を失い時を逆行した健太が、アオイと再会し、別れるラストシーンになると予想します。 またキャストが「原作を忘れてやってくれ」と監督から言われた、とコメントしているので、オリジナルの展開もふんだんに盛り込まれそうですね!
漫画とアニメの違いは?
最後の敵がライエルではなくリメル
漫画版とアニメ版はラストの展開が大きく異なっています。主な違いとして挙げられるのがラスボスの存在です。 アニメ版では皇帝ライエルは登場せず、ゴーストとしてよみがえったリメルがラスボスとして健太の前に立ちはだかります。そしてライエルと同じように、ポドリムスの征服だけでなく、三次世界も征服しようと攻め込んできました。 ゴーストリメルは霊体のため必殺技であるデルタエンドが通じず、健太は苦戦を強いられます。しかし最終回で、新技・ダブルデルタエンドを繰り出し、見事にゴーストリメルを打ち倒しました。
アオイが死亡しない
ライエルが登場しないため、アニメ版ではアオイも殺されることはありません。そして戦いに勝利したのち、健太はアオイにドリムノートを返しました。 アニメ版では健太が記憶を消される原因になるような決定的な出来事は起こりません。 しかしノートを受け取ったアオイは、健太への思いを断ち切るかのように、彼の記憶を全て消してしまいます。そしてウイングマンに関する記憶を失った健太は、「ヒーローに憧れる普通の少年」に戻ったのです。 最終回では卒業式で当時を読み、中学最後のヒーローショーを披露しようとして、先生たちに追い回される健太の姿が描かれました。
『ウイングマン』の最終回をネタバレ解説しました!
ここまで『ウイングマン』の原作漫画・アニメに関する最終回の解説をしてきました! 漫画とアニメではかなり展開が異なるので、ドラマがどんなラストを迎えるのか気になりますね。最終回の放送が今から楽しみです!