2025年3月31日更新

【考察】『御上先生』最終回までネタバレあらすじ・伏線解説!生徒たちが出した結末は?

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御上先生

2025年1月期、TBS日曜劇場枠で放送されているドラマ『御上先生(みかみせんせい)』。主演を務めるのは、日曜劇場初主演を飾る松坂桃李。文科省の“官僚”兼“教師”が、教育業界に立ち向かうストーリーです。 この記事では、『御上先生』のあらすじやネタバレについて詳しく解説。続々と明らかになってくる事実を解説しながら、数々の謎の考察もしていきます。(三上先生ではなく御上先生が正しい表記です!)

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『御上先生(みかみせんせい)』あらすじ【ネタバレなし】

タイトル 『御上先生』
放送日 2025年1月19日~
放送時間 毎週よる9時~9時54分
演出 宮崎陽平, 嶋田広野 , 小牧桜
脚本 詩森ろば (脚本協力:畠山隼一 , 岡田真理)
キャスト 松坂桃李
原作 -
主題歌 ONE OK ROCK 「Puppets Can't Control You」

東大卒の御上孝(松坂桃李)は、日本の教育を変えるために文科省官僚になりました。しかし現実はほど遠いものだと分かり、教育現場が大人の権力争いの道具になっていることに気づきます。そんな時、御上は官僚派遣制度によって私立高校への出向を命じられ……。 この出向は、実質エリート官僚に下された左遷人事。ですが前向きな御上は、制度を作っていても変えられない現状を変えるべく、現場から声をあげることにします。自ら教壇に立ち、高校3年生のクラスの担任となった御上。 御上は18歳の生徒たちと共に腐った権力に立ち向かい、大逆転の教育再生を目指します!

【最終回】第10話「卒業」のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

6年前に直属の部下・高見を失った槙野(岡田将生)。御上(松坂桃李)は落ち込む槙野に「支えるから生きてくれ」と寄り添い、「日本の教育が生き残るための戦いだ」と告げます。 その経緯があり、御上は現場で、槙野は文科省で証拠集めを始めました。すると神崎(奥平大兼)は、「千木良(髙石あかり)と話します」と言い……。

ネタバレ

千木良は自分が裏口で入学したことを知っていました。どうするか決められないという千木良は、妹をはじめ皆の人生を壊せないと責任を感じている様子。 中岡(林泰文)は永田町からの不正入学の依頼を塚田を通して隣徳に持ち掛け、隣徳は莫大な助成金を得ていました。是枝(吉岡里帆)は、塚田と古代(北村一輝)は古い知り合いで、千木良の父と繋がっていることを突き止めます。 御上は千木良のために特別な授業を始めます。”考える力”について問いかけた御上の話を聞いた千木良は「逃げない」と決め、神崎に「報道とは何かを考えてほしい」と伝えました。すると授業を聞いていた溝端(迫田孝也)は、神崎の机にあるデータを託します。 そのデータを元に、神崎、富永(蒔田彩珠)、次元(窪塚愛琉)たちは告発記事を作ります。神崎は父親の新聞社で掲載してほしいと頼み、御上は古代に取り入ったふりをして塚田、中岡と密会し……。 御上と槙野は、隣徳と永田町と霞が関の癒着の暴露記事が出ることを報告し、生徒たちが考え苦しんで出した結論を差し止める選択肢はないと言い切ります。この場には、警視庁の捜査二課も駆けつけていました。 東都新聞に記事が掲載され、古代は会見を開くことに。古代は真の教育改革を御上に託し、会見場に向かいます。一方千木良は高卒認定を取ることにし、大学は自分の力で合格したいと決意しました。 2025年3月。3年2組は卒業式を迎えます。生徒たちの「答えの出ない質問」は未来そのもの、その答えは弱者に寄り添うものになる。御上は「君たちならできるよ。卒業おめでとう」と最後の言葉を伝え……。 槙野は通信制で教職課程を学ぶこと、津吹(櫻井海音)はあと1年文科省で頑張ることを御上に報告。2人は生徒のおかげでここまで頑張れたことを分かち合ったのでした。

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『御上先生』全話あらすじ・ネタバレ

第1話「破壊」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

国家公務員総合職採用試験の会場で、受験生が刺される事件が発生します。逮捕されたのは、真山弓弦。その頃、文科省官僚の御上(松坂桃李)は文科省から私立隣徳学院に向かっていました。 御上は3年2組の担任として赴任。生徒たちはいきなり現れた官僚に戸惑いますが、御上は高い学歴や地位のある人間はただの“上級国民予備軍”だと生徒たちを煽りました。

ネタバレ

生徒の神崎(奥平大兼)は、御上が気に入らない様子。クラスでは御上を“おかみ”と呼び、生成AIのようだと言われ始めていました。 御上が来たことで3年2組の副担任になった是枝(吉岡里帆)は、養護教諭の一色(臼田あさ美)に御上の愚痴をこぼします。是枝はようやく担任が持てたのに、御上が来たことで担任を外され……。しかも御上に「闘え」と煽られ、立ち振る舞いに悩みます。 放課後御上は、ゲーセンで遊ぶ富永(蒔田彩珠)の元へ。富永は神崎の幼馴染で、御上は神崎の情報を得ようとします。神崎は以前、女性教師・冴島(常盤貴子)の不倫を校内新聞でリークしていました。 翌日、「御上は犯罪者」という隣徳新聞が学校で出回ります。御上は内容が概ね事実だと断言。神崎は記者クラブで働く父親への対抗心で、自ら新聞を発行していました。御上は取材もしないで記事を書いた神崎を責め、何でも答えると立ち向かいます。

天下り斡旋の責任を取って高校にやってきた御上。しかし全く見に覚えがないと言います。官僚は出世のためなら手を汚さずにはいられない、神崎が暴露した闇は、官僚にとっては日常だと一蹴。 本物のエリートは、神に選ばれた人。御神は神崎が想像力を使わなかったことを非難し、「本当の闇を見る気があるなら放課後話そう」と告げたのでした。 放課後、御上は神崎の書いた記事と隣徳学院と文科省が、国家公務員採用試験での殺人事件に関係しているかもしれないと言い出し……。御上は、神崎と“ある人物”を「似ている、君を見捨てるわけにはいかない」と呟いたのでした。

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第2話「始動」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

神崎(奥平大兼)は、自身が1年前に不倫をリークした冴島(常盤貴子)の元へ向かいます。案の定追い払われた神崎。するとクラスメイトの次元(窪塚愛流)は、神崎の力になると姿を現したのです。 神崎は御上に言われた、「何で辞めたのが男性教師ではなく女性教師なのか」という言葉がずっと引っ掛かっていました。是枝(吉岡里帆)は、そんな神崎の様子が気になります。

ネタバレ

冴島は神崎に「これから何があってもあなたのせいじゃない。もう絶対に来てはダメ」と忠告します。そんな神崎を尾行していた是枝。是枝は「私にも責任がある。一緒に考えさせて」と告げたのでした。 翌日、冴島が国家公務員採用試験殺人事件の容疑者・真山弓弦の母親であるという記事が出回ります。御上は顔面蒼白になる神崎の背中を押し、マスコミから守りました。それから御上は、3年2組で説明を始めます。 神崎の新聞が結果的にあの殺人事件を引き起こしたーー。クラスで話し合いが始まります。神崎は「シャッターを押すべきだったと思っているが、冴島先生を食おうとするハゲワシの正体を見ようとしなかった。これからでも俺は捕まえる」と本心を打ち明けたのでした。 御上は「ありがとう。いい意見交換でした」と生徒たちに伝え、教室を出て行きます。 その頃塚田(及川光博)と槙野(岡田将生)は、闇の仲人と呼ばれる中岡(林泰文)と食事をしています。塚田は御上の代わりに中岡と槙野を仲良くさせようとし、隣徳の件にも何やら関わっている様子。 一方御上は午前半休を取り、東京拘置所に面会に来ていて……。

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第3話「追求」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

御上(松坂桃李)は午前半休を取り、国家公務員採用試験殺人事件で受験者を刃物で殺害した真山(堀田真由)に面会。一方神崎(奥平大兼)は理事長に「辞めたのはなぜ女性教師なのか」と盾を突き、その後冴島(常盤貴子)に会いに行きます。 冴島は「もう本当に辞めた方がいい」と神崎を突き放します。ですが神崎は自分がやったことの意味を知らないといけないと腹をくくっていました。

ネタバレ

その頃東雲(上坂樹里)は、離婚した父の家に富永(蒔田彩珠)と向かいます。すると父が倒れているのを発見。幸い命は無事でした。 東雲の父は中学校の教師で、独自の教科書を使っていたため学習指導義務違反で学校を追われていました。東雲は文科省が決めたルールで家族が壊れたと、翌日学校で御上に突っかかります。 御上は「変えたいから問題提起したんじゃないの?それとも僕に謝ってほしい?考えて」と告げ、クラス皆で考えてみようとまとめました。是枝(吉岡里帆)も「いい問題提起だった」と東雲に寄り添います。 一方神崎は父から、「新聞記者ごっこは楽しいか」と睨まれます。実は塚田(及川光博)と槙野(岡田将生)は、神崎の動きを見張っていて……。 次元(窪塚愛流)は神崎を自宅に招待し、神崎は次元の自宅の設備に衝撃を受けます。次元は真山の事件の資料を取り揃えていて、神崎にある事件の写真を見せました。 神崎は22年前に自殺をした、御上の実の兄の写真を御上本人に突きつけます。しかし隣徳に来た目的はまだ話せないという御上。 翌日、冴島のパート先に記者が押し寄せます。職員室には「隣徳はくにのまほろば、お前の不正をわたしは見ている 倭建命」と書かれた怪文書が送られてきて……。

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第4話「対決」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

冴島(常盤貴子)と真山(堀田真由)の関係が公となり、冴島はパート先を辞めたことが発覚。神崎(奥平大兼)は冴島の行方を心配します。 3年2組では、東雲(上坂樹里)と富永(蒔田彩珠)が文化祭で教科書検定について展示したいと提案。御上(松坂桃李)は帰国子女の倉吉(影山優佳)に原爆についての意見を問い、東雲の提案はセンシティブなテーマだと告げたのでした。

ネタバレ

文化祭1週間前、政治性の強いものは相応しくないと教室の使用許可が取り消される事態に。御上は東雲の提案をクラス全員でディベートすることにし、櫻井(永瀬莉子)を賛成派、東雲をあえて反対派にして討論をさせます。 櫻井は東雲の父のことを詳しく調べており、御上は文化祭に文科省副大臣・滝沢が視察に来ることを通達。東雲は企画をやりたいと改めて意思表示し、参加者が集まり始めます。 一方是枝(吉岡里帆)は、倭建命が御上ではないかと尋ねます。怪文書から隣徳の裏口入学の可能性、そして「まほろば」のまほが古代(北村一輝)の名前・真秀ではないかとも推測。しかし御上は「違います」と真っ向から否定しました。 文化祭当日。滝沢は御上のクラスを視察し、予想だにしない教科書検定の展示に教室を飛び出します。すると神崎は報道部として滝沢にインタビュー。御上は槙野(岡田将生)から注意を受け、「生徒に手を出したら許さない」と宣告したのでした。 その頃、再び「我は平川門より入る人々に草那藝之大刀を振り下ろす者なり。お前の不正はまもなく白日のもとに晒される。倭建命」と書かれた怪文書が職員室に届き……。

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第5話「核心」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

神崎(奥平大兼)は真山(堀田真由)と面会するため、たびたび拘置所に足を運びます。そこで、謎の青年(高橋恭平)の姿を見かけました。 3年2組では、高校生ビジネスプロジェクトコンクールに向けて動いています。御上(松坂桃李)は大人社会の忖度が存在することをほのめかしますが、生徒たちは忖度をぶち破るプレゼンを目指し議論を深めていました。 そんな中、神崎宛に真山から手紙が届き……。

ネタバレ

真山は、御上と一緒なら面会してもいいとのこと。神崎は御上に頭を下げ、一緒に面会に向かいます。神崎は「なぜ自分を殺さなかったのか?」と問うと、真山は神崎の新聞のことは全く知らなかったと伝えました。 神崎は、真山が殺害した被害者の母親からの手紙を読み上げます。「自分の責任だと思わないと前に進めない」という神崎。そして、冴島(常盤貴子)が不倫をするような人ではないと断言しました。 冬木(山下幸輝)や宮澤(豊田裕大)らビジコンに取り組む生徒たちは、「作った金融商品そのもので社会貢献ができる」投資を考え始めます。無事決勝プレゼンに挑むことになったことを聞いた古代(北村一輝)は、「ぜひ物にしたい」と微笑み……。 ビジコンには、槙野(岡田将生)や中岡(林泰文)も姿を見せます。冬木たちは新たな高校生ファンドを提案し、“金融の本来の意味=信用と助け合い”を訴えました。結果、隣徳学院は優勝を果たします。 その後神崎は御上に「明日あんたのお兄さんの件が雑誌に出る」と報告。もう終わったと告げる御上に対し、神崎は「俺はもう大丈夫だから、次はあんたが」と寄り添ったのでした。

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第6話「御上」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

御上(松坂桃李)のクラスの椎葉(吉柳咲良)は、生理用品を保健室から盗みます。椎葉は交通事故で両親を亡くし、父方の祖父母に育てられているとのこと。報告を受けた御上は面談をするも、男性教師には話したくないと口を閉ざされてしまいます。 週刊誌に御上の兄・宏太(新原泰佑)のことが記事に出ます。しかし御上は、クラスでそのことを話そうとしません。

ネタバレ

御上は施設に入る母・苑子と毎週会っており、そこに養護教諭の一色(臼田あさ美)を呼び寄せます。苑子は御上を20年以上宏太と勘違いしている様子。一色は宏太と同級生で、文科省の前で御上に声をかけ闇を暴いてほしいと頼んでいたのでした。 御上はクラスで、宏太のことを話し始めます。宏太の死因は、放送部で学校への抗議を放送した後の感電死。抗議の内容は中等部から高等部へ上がる際、学校が発達障害のある生徒を排除したことでした。 宏太は御上にとっての憧れの存在。御上は「お前の兄さん最近おかしいって友達に言われた」と自分が宏太に伝えたことが、宏太に絶望を与えたと推測していました。御上は生徒たちに、これからは目をそらさないことを約束します。 一方神崎は再び冴島(常盤貴子)の元へ。神崎は真山(堀田真由)と面会し、冴島の自宅を教えてもらっていました。本当のことを教えてほしいと言う神崎に対し、冴島は「話したら私は元教師ですらなくなる」と告げ……。 椎葉は介護に追われ、バイトも掛け持ちしていることが発覚。その時御上は電話口の相手に、「すぐ行くので警察には言わないで下さい。椎葉は僕の生徒です」と伝えたのでした。

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第7話「黒幕」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

椎葉(吉柳咲良)の元に駆けつけた御上(松坂桃李)と是枝(吉岡里帆)。祖父の認知症が理由でPMSに悩まされてた椎葉は、生理用品を万引きしていました。御上は椎葉のため、大量の生理用品を購入します。 そんな中、再び倭建命から「ナゾは解けた?こちらは話す準備がある」という文言と溝端(迫田孝也)が塚田(及川光博)たち官僚と密会した写真が職員室に送られてきます。溝端に強く当たる古代(北村一輝)は、椎葉も退学にするよう訴えました。

ネタバレ

椎葉は退学処分となり、3年2組では動揺が走ります。日本はG7の中で相対的貧困率が最も高く、格差社会となりつつあると御上は説明。隣徳は格差社会の上位にいる家庭の子ばかりで、椎葉はクラスの皆に介護に追われる現状を明かしました。 椎葉は退学の決定的要因が、万引きではなくマッチングアプリのサクラのバイトだったと告白。椎葉は生理が来るたびに”生きてるんだな”と実感させられ、苦しかった現状を涙ながらに語ります。クラスの皆はどうすればいいか、学校でアンケートを取るなど対応を考え始めました。 結果、椎葉の退学処分取り消しと家庭環境が悪化した生徒の救済システム構築を古代に訴えた生徒たち。古代は椎葉の処分を撤回、システム構築を約束しました。しかし是枝は、古代が自分が主役だと思い道を踏み外しているのではと感じ……。 一方文科省では、津吹(櫻井海音)が勤務中に倒れてしまいます。津吹は脳の血管が詰まりかけており、相当危ない状態だったことが発覚。 その頃塚田は古代に、御上を文科省に戻すことを提案します。塚田と古代は、御上と槙野、中岡(林泰文)、溝端の誰を残し誰を味方にするか見極める時が来たと話していて……。

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第8話「決戦」のあらすじ・ネタバレ

あらすじ

御上(松坂桃李)に対し、文科省への帰還命令が下されます。3年2組の成績が落ちてきたことで、保護者たちが問題視しているとのこと。生徒や是枝(吉岡里帆)は反対の声を上げ、御上を救おうと動き始めます。 その頃是枝は、高志という人物が隣徳への寄付を取りまとめていると聞き調べることに。すると最近隣徳のある人物が、高志の名簿を取りに来たようで……。

ネタバレ

その人物の正体は御上でした。しかし御上は、倭建命は自分ではないと否定。最初は一色(臼田あさ美)が生徒から「自分は不正入学ではないか」と相談を受けたことから始まり、御上と一色は隣徳の不正を調べ始めました。ですが一色も倭建命ではないとのこと。御上と是枝は、”プラン御上2”を実行に移します。 一方神崎(奥平大兼)の自宅に、真山(堀田真由)から手紙が届きます。真山は過去、母・冴島(常盤貴子)が父に殴られていたことを告白。真山は手紙の中で、自分を変えたいという一心で事件を起こしたことを綴っていました。 その時次元(窪塚愛琉)は神崎を呼び出し、過去に学校から処分を受けた冴島の生徒が見つかったと報告。その人物とは、金髪の青年・東大生の戸倉(高橋恭平)でした。 御上は古代、是枝は溝端を呼び出します。御上と是枝はそれぞれ、冴島が真山の母親であると告発した文書を送ったのが溝端であると指摘。是枝は溝端に学校の不正を全て打ち明けてほしいと頼むも、断られてしまいました。 後日、冴島の自宅に神崎と戸倉が現れます。その時富永(蒔田彩珠)は涙ながらに次元に連絡。理由は「御上なら分かる」と話していて……。

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第9話「倭建命」あらすじ・ネタバレ

あらすじ

急いで富永(蒔田彩珠)の元に向かった御上(松坂桃李)と次元(窪塚愛琉)。富永の弟には障がいがあり、今日は家で暴れて母親からSOSの連絡が来たとのこと。富永は今日弟に怒鳴ってしまったと語ります。 その頃神崎(奥平大兼)と戸倉(高橋恭平)は冴島(常盤貴子)の自宅へ。戸倉には試験問題を入手するために学校のシステムに侵入してバレた過去が。戸倉が処分にならないよう交渉したのが冴島で、神崎は「条件があったのでは?」と疑います。

ネタバレ

神崎は冴島が学校を辞めたのは、不倫ではなく性被害だったと突きつけます。土下座で謝る戸倉に対し、冴島は隣徳がやっている不正の手伝いをしていたことを告白。不正とは裏口入学のことで、それが不倫相手と報じられた筒井にバレ、脅されていたことを打ち明けたのです。 一方槙野(岡田将生)は津吹(櫻井海音)に、「辞めるなら今だ」と忠告。槙野には、倒れたことがきっかけで自死をした後輩がいました。槙野は津吹の将来に寄り添います。 御上は富永と次元を母親に会わせることに。母は御上を宏太だと思っており、御上は宏太が死んだことを伝えました。その様子を見た富永は前向きな気持ちを取り戻します。 古代(北村一輝)は溝端(迫田孝也)の後任を御上に託しました。一方3年2組の成績も皆の頑張りで急上昇します。 その頃冴島は神崎にあるUSBを手渡します。そしてヤマトタケルとして神崎や富永、次元、是枝(吉岡里帆)の前に現れたのは槙野。御上と槙野は最初から結託していたことを告白し……。 全員で冴島のUSBを確認すると、そこには不正入学者のリストが。なんと3年2組の千木良(髙石あかり)の名前も掲載されていたのでした。

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【最終回を解説】千木良・冴島はどうなった?『アンチヒーロー』が登場!?

千木良は高卒認定試験を受ける

髙石あかり

第9話のラストで、3年2組の不正入学者が千木良遥(髙石あかり)であることが判明しました。次元の家で見た冴島から渡されたUSBの中に、不正入学者として千木良の名前が。 最終回で、千木良は自分の不正入学に気づいていたことを告白。そして神崎に、「報道とは何かってことだけを考えて」と伝え、告発する後押しをしました。 結果千木良は隣徳を卒業せず、高卒認定試験を受けて大学進学を目指す道を選びました。

冴島は弓弦と向き合う

冴島は弓弦に「もう面会に来ないでほしい」と言われていましたが、再度面会。弓弦が出所するまで健康で暮らすことを誓いました。 母の言葉を聞いた弓弦は「殺しちゃった」と涙を流します。そしてガラス越しに母と手を合わせ、罪を償うことを改めて決意したのでした。

『アンチヒーロー』の明墨・赤峰が登場?

最終回ではTBSのドラマ「クジャクのダンス」や「まどか26歳」、『アンチヒーロー』など人気ドラマのネタが登場しました。 まず神崎が告発した記事が載っている新聞の隣には、クジャク出没のニュースとそれを発見したのがまどか(26)であることが掲載。 さらに弓弦の法廷のシーンでは、近くに『アンチヒーロー』の明墨(長谷川博己)・赤峰(北村匠海)に激似な人物が映っていました。『アンチヒーロー』では紫ノ宮飛鳥役で堀田真由が出演しており、細かいこだわりに歓喜の声が挙がっていました!

【考察】ワンオクの主題歌「Puppet's can't control you」の意味は?

本作の主題歌は、「ONE OK ROCK」の「Puppet's can't control you」。最終回の副題として、主題歌である「Puppet's can't control you」が挙げられていました。 楽曲についてONE OK ROCKのボーカル・Takaは、タイトルの「Puppets」=大統領や社長など、何か問題が起きたときに表に出て責任を取る存在を指していると説明。その「Puppets」が交代することで一時的に人々の気持ちは落ち着いても、もうそんな仕組みには騙されない。「あなたたちの用意したお人形さんの言うことは聞かないんだよ」という思いを込めていると説明しています。

【考察】蝶が表すメッセージは?

御上は第1話で蝶に何かを告げているシーンがありました。校舎から蝶を逃がした御上は、蝶に「逃げ切れ」と言っていたことが判明。最終回では、幻影として見えた兄・宏太の肩に蝶が止まっていました。さらに高見の墓参りをしている槙野の元にも、蝶が飛んでいたのです。 最終回で御上が訴えたのは、「逃げ道がないなら、逃げるわけにはいかない」ということ。御上が伝え続けてきた「考える力」を使って前に進んでも、今後答えが見つからない問題に出会うこともあるでしょう。それでも「諦めてはいけない」という思いが、蝶にも込められていたのではないでしょうか。

【考察・解説まとめ】御上と槙野の計画

槙野が墓参りしていたのは高見

第3話ラストで槙野が墓参りしていたのは高見唯人の墓。過去に槙野が見舞いに行った際に、病室からと飛び降り自殺をした人物のようです。 高見がどんな人物か詳しく描かれてはいませんが、恐らく官僚仲間かと思います。第7話で津吹(櫻井海音)が倒れた際に、槙野が高見のことを回想するシーンがありました。また槙野は津吹に、「退院しても仕事に来るな」と伝えていて、部下を働かせすぎていることへの葛藤が想像できます。 御上は兄・宏太の、槙野は同僚・高見の無念をそれぞれ晴らすため、2人は協力して復讐と改革を企てているのではないでしょうか。

【最終回より】高見の死で動き出した計画

御上と槙野の計画は、高見の死から動き出します。最終回では高見の葬式で沈み込む槙野に、御上が「俺が支えるから」と伝え2人で改革を起こすことを計画していたことが判明しました。 部下の津吹の前で喧嘩をしていた御上と槙野。これは「敵を欺くには味方から」という理由で、わざと喧嘩をしていたんですね。 また槙野に「そんなに生徒は可愛いか」と尋ねられた御上は、「可愛いんだよ」と笑顔に。「やっぱむかつくわ~」と槙野は笑っていましたが、最終的には槙野も通信制で教職課程を学ぼうとするなど、槙野自身にもこの計画は大きな変化をもたらしたといえます。

【考察・解説】冴島と金髪の青年(高橋恭平)には何があったのか?

【第8話より】金髪の青年は隣徳の卒業生・戸倉樹

金髪の青年は、隣徳の卒業生で冴島の元教え子・戸倉樹。東京大学に進学しており、次元によって冴島のクラスで問題を起こした生徒であることが分かっています。 この戸倉は第9話の終わりに、神崎とともに冴島の家を訪れています。実は戸倉が裏口入学した生徒で、冴島がその秘密を庇っているいう展開も考えられそうです。

【第9話更新】冴島は戸倉を庇っていた

予想通り、冴島は戸倉を庇っていたことが判明。戸倉は成績で追い詰められ、試験問題を入手するために学校のシステムに侵入していました。冴島は追い詰めた学校が悪いと感じ、処分にならないように庇っていたことを明かしています。 また冴島は不正入学にも関与させられており、このことが筒井にバレてしまいます。ホテルの写真があったのは不倫ではなく性被害に遭っていたから。冴島は1人で戸倉のことも不正入学のことも抱え込んでいて、そのことが娘(真山弓弦)を追い詰めていたと反省の弁を語りました。

【考察・解説】ヤマトタケルは槙野だった!FAXで送られてきた怪文書の意味とは

隣徳学園に突如届いたFAX。内容は「隣徳はくにのまほろば このくにに 平川門より入りし者たち数多あり お前の不正をわたしは観ている 倭建命」というもの。 「まほろば」は古語で「素晴らしい場所」という意味で、「平川門」はかつて罪人や死人を出す「不浄門」とも呼ばれていたそう。このことから、隣徳が官僚や東大などのいわゆる「エリートコース」への不正入口をするのにもってこいの場であるという意味であると予想します。 またこのFAXが送られてくる前日には、御上が「例の件、明日実行します」と何者かに電話している様子が。 そして第4話の予告では是枝(吉岡里帆)が「倭建命って官僚って意味じゃないかな」と言っていたり、倭建命が古事記内で兄を殺したという伝説があることから、御上の自作自演であると予想されてきました。

「まほろば」=「“真秀”ろば」?

第4話で「まほろば」=「“真秀”ろば」、つまり理事長である古代“真秀”(北村一輝)の関与を示しているのではと是枝が指摘していました。 彼もまた政界とつながる人物であり、何か不正を企てているのかもしれません。

鍵は裏口入学か?

第7話で、「ナゾは溶けた?」という文字とともに、溝端(迫田孝也)が塚田(及川光博)や中岡(林泰文)たちと会食した際の写真が職員室に送られてきました。 また7話では古代が塚田から、東元官房長官の孫娘を隣徳に裏口入学させるよう頼まれていました。古代は経営状況が悪い時に裏口入学を受け入れて寄付などをもらった可能性があり、御上はその実態に気づきつつあります。この怪文書の鍵は、この裏口入学にあると言えるでしょう。

ヤマトタケルは御上ではなく槙野

ヤマトタケルの正体は、御上ではなく文科省の槙野でした!神崎が冴島からUSBを預かり、富永、御上、是枝を集めて次元の家に集合していたところ、”ヤマトタケル”と名乗る訪問者が。その場で御上は、槙野をヤマトタケルだと紹介しました。 御上と槙野は初めから結託しており、御上は隣徳、槙野は文科省の中を探っていたことを明かします。御上は8話で「自分はヤマトタケルではない」と否定していましたが、槙野がヤマトタケルだと知っていながらの発言だったことが分かりました。 槙野は高見、御上は兄・宏太を失った者同士、相当強い絆があったとのではないかと思います。

ヤマトタケルの正体は、御上ではなく文科省の槙野でした!神崎が冴島からUSBを預かり、富永、御上、是枝を集めて次元の家に集合していたところ、”ヤマトタケル”と名乗る訪問者が。その場で御上は、槙野をヤマトタケルだと紹介しました。 御上と槙野は初めから結託しており、御上は隣徳、槙野は文科省の中を探っていたことを明かします。御上は8話で「自分はヤマトタケルではない」と否定していましたが、槙野がヤマトタケルだと知っていながらの発言だったことが分かりました。 槙野は高見、御上は兄・宏太を失った者同士、相当強い絆があったとのではないかと思います。

【考察・解説】兄・御上宏太と御上の過去

御上の高校時代の回想シーンでたびたび出演した青年(新原泰佑)。御上は、彼の「Personal is Political(個人的なことは政治的なこと)」という言葉を神崎に告げ、さらに神崎がその彼に「似ている」と話していました。 第3話では、その青年の正体が御上の兄・御上宏太だと判明。御上の兄は2002年に学校の放送室で声明文を放送したのち、自死を選択したといいます。講義の内容は「発達障害の生徒の進学拒否の撤回」。 宏太の死により、母親の苑子は精神を病みケアホームに。宏太を溺愛していた苑子は、御上のことを宏太だとずっと思いこんでいるようです。

【第8話更新】宏太の恋人だった一色

現在は隣徳で養護教諭として働いている一色真由美(臼田あさ美)。宏太の同級生ということは分かっていましたが、実は恋人同士であったことが8話で明らかになりました。 御上のことを隣徳に呼び寄せたのも一色であることから、一色は恋人・宏太の無念を晴らすための計画を何か企んでいるのかもしれません。

御上の目的は?

御上は「日本の教育を変えてやろう」と文科省官僚になったと話していますが、背景には兄の死が大きく関わっているのでしょう。 神崎が兄に似ていると告げたことからも、兄のように優秀が故に日本の教育に絶望し、道を絶たれてしまう子供たちを救いたいという御上の強い想いがあるのかもしれません。 また、兄の事件と絡めて考えると、隣徳も発達障害などがある子供の進学を拒否している事実などがあるのかも……?

【考察・解説】男女差別を感じさせるテーマ設定

このドラマでは、普段私たちが見えていない様々な問題が取り扱われています。その中でも特に大きく扱われているのが、"男女差別・男女の違い"ではないでしょうか。

真山弓弦の殺人事件

国家公務員試験で起きたこの殺人事件。真山弓弦(堀田真由)が、試験を終え会場を出て行こうとした渋谷を後ろからナイフで刺し殺害しました。 弓弦は当日、自作の爆弾を使用してテロを起こそうとしたもののうまくいかず、目を付けていた渋谷を刺しました。 詳しい動機は明らかになっていませんが、弓弦の母親である冴島(常盤貴子)の不倫問題もその要因となっていると考察できます。 また、犯人が若い女性であったことからこの事件が囃し立てられ、「塀の外で弓弦のファンクラブができている」というような状態も、本作で男女差別を意識させる役割を果たしているように思えます。

冴島の不倫

教師・冴島(常盤貴子)の不倫は神崎の記事により暴かれました。そこから冴島は退職に追い込まれ夫とも離。コンビニでバイトをする日々を送っています。 不倫相手の男性は不倫判明後も仕事を続けているのに対し、冴島だけが教師を辞めざるを得なくなったことについて御上は「何で辞めたのが男性教師ではなく女性教師なのか」と問題提起をしました。 職場において男女が不平等に扱われることや、どこか“女性の不倫”というものが男性のそれより珍しく面白がられることなど、世の中に蔓延る性差について生徒や視聴者に気付かせるための出来事として描かれそうです。 また、冴島は不倫の動機として「夫の暴力に耐えかねた」と語っていますが、そのほかにも理由を隠していそうな様子。「これ以上隣徳と関わらない方がいいと思った」という彼女の言葉からも、何らかの陰謀や権力に屈服せざるを得なかったのかもしれません。

第7話では生理がテーマに

第7話では、”生理”が大きなテーマとして登場しました。経済的な苦境に立たされていた椎葉が、生理用品を万引き。自分が血を流していることで生きていることを実感したり、PMS(月経前症候群)に苦しんでいたことが赤裸々に語られました。 また是枝は男性に負けない先生になることを最初の目標にしていたものの、御上の姿を見て意識が変わったと言いました。男性の価値観に合わせられた女性だけが評価されていく社会の現状は本当に平等なのか……。是枝は「それを変えなくてはいけない」と今回の件で決意したようです。

『御上先生』モデルはある?ロケ地の学校はどこ?

『御上先生』の御上のモデルや、原作はありません。オリジナル脚本による作品となります。 隣徳学院のメインの舞台となっているのは実際にある高校で、横浜市にある男子校の聖光学院中学校・高等学校。制服や教室の設備などはドラマオリジナルになっています。

『御上先生』キャスト・登場人物

3年2組の生徒キャスト29名が発表!オーディションで選出された今をときめく若手俳優たちが集結しました。 ドラマ『君の花になる』で「8LOOM」として活躍した八村倫太郎、山下幸輝、森愁斗をはじめ、「AmBitious」メンバーの真弓孟之、元日向坂46メンバーの影山優佳など、多方面で活躍する俳優たちが名を連ねます。 また25年後期の連続テレビ小説でのヒロインとなった髙石あかりや、子役から活動を続ける蒔田彩珠、そして窪塚洋介の息子・窪塚愛流など実力派の名前も。 それぞれどんな活躍を見せてくれるか、楽しみですね!

キャスト詳細は以下の記事でまとめています。

『御上先生』スタッフの過去作は『VIVANT』など話題作ばかり

『VIVANT』
©TBS

本作の演出は、宮崎陽平、嶋田広野、小牧桜の3名が担当します。宮崎はTBSドラマ制作現場の監督・演出部に勤務しており、松坂も出演した『VIVANT』(2023年)でも福澤克雄と共に演出を担当しました。 本作は原作がなく、詩森ろばによるオリジナル作品となります。詩森は松坂が主演した映画『新聞記者』で、第43回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。本作は初めてゴールデン帯連続ドラマ脚本ということで、注目が集まっています。

『御上先生』見どころ

詩森ろばが初のGP帯連続ドラマ脚本に挑む!

詩森は演劇界に主軸を置く劇作家。1993年に劇団風琴工房を旗揚げし、以後ほとんどの脚本とすべての演出を担当しています。全国どこへでも飛び回る綿密な取材がとても有名で、これまで多数の脚本を執筆してきました。 そんな詩森が、本作で初めてゴールデン帯連続ドラマの脚本を担当します。しかも本作の主演は、映画『新聞記者』(2019年)でも主演を務めた松坂桃李ということで、2人の縁を感じますよね。松坂も再び詩森とタッグを組むということで、「何かしらの変化をもたらす作品になれば」と気合十分です。

TBSでは『ドラゴン桜』(2021年)以来の学園ドラマ!

ドラゴン桜2 阿部寛 長澤まさみ
(C)TBS

TBSの日曜劇場は名作ぞろいで、2024年10月期の『海に眠るダイヤモンド』だけでなく『VIVANT』(2023年)や『アンチヒーロー』(2024年)など、数多くの話題作が放送されています。 TBSは『3年B組金八先生』(1979年~)や『ドラゴン桜』(2005年~)など数々の名作学園ドラマを生み出してきましたが、本作は2021年の『ドラゴン桜』以来の学園ドラマとなります。しかも本作のテーマが「学校×官僚」と、これまでにない新しい視点での物語になりそうです!

『御上先生』あらすじとネタバレは更新予定!

ドラマ『御上先生』は、これまでにない斬新な学園ドラマになりそうです。教育現場と文科省。2つの視点から改めて日本の教育について考えるきっかけになるのではないでしょうか。 ciatrでは、本作のあらすじネタバレを更新していきます!