【ネタバレ考察】『御上先生』あらすじ・伏線を徹底解説!怪文書の犯人は?槙野は敵?
![御上先生](https://images.ciatr.jp/2025/01/w_1000/DHvBkT1AUOVRatkKdskW1i9EDbLVIklQWuyxDaec.jpg)
2025年1月期、TBS日曜劇場枠でドラマ『御上先生』の放送が決定しました!主演を務めるのは、日曜劇場初主演を飾る松坂桃李。文科省の“官僚”兼“教師”が、教育業界に立ち向かうストーリーです。 この記事では、『御上先生』のあらすじやネタバレについて詳しく解説。数々の謎の考察もしていきます。
『御上先生』あらすじ【ネタバレなし】
タイトル | 『御上先生』 |
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放送日 | 2025年1月19日~ |
放送時間 | 毎週よる9時~9時54分 |
演出 | 宮崎陽平, 嶋田広野 , 小牧桜 |
脚本 | 詩森ろば (脚本協力:畠山隼一 , 岡田真理) |
キャスト | 松坂桃李 |
原作 | - |
主題歌 | ONE OK ROCK 「Puppets Can't Control You」 |
東大卒の御上孝(松坂桃李)は、日本の教育を変えるために文科省官僚になりました。しかし現実はほど遠いものだと分かり、教育現場が大人の権力争いの道具になっていることに気づきます。そんな時、御上は官僚派遣制度によって私立高校への出向を命じられ……。 この出向は、実質エリート官僚に下された左遷人事。ですが前向きな御上は、制度を作っていても変えられない現状を変えるべく、現場から声をあげることにします。自ら教壇に立ち、高校3年生のクラスの担任となった御上。 御上は18歳の生徒たちと共に腐った権力に立ち向かい、大逆転の教育再生を目指します!
第1話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
国家公務員総合職採用試験の会場で、受験生が刺される事件が発生します。逮捕されたのは、真山弓弦。その頃、文科省官僚の御上(松坂桃李)は文科省から私立隣徳学院に向かっていました。 御上は3年2組の担任として赴任。生徒たちはいきなり現れた官僚に戸惑いますが、御上は高い学歴や地位のある人間はただの“上級国民予備軍”だと生徒たちを煽りました。
ネタバレ
生徒の神崎(奥平大兼)は、御上が気に入らない様子。クラスでは御上を“おかみ”と呼び、生成AIのようだと言われ始めていました。 御上が来たことで3年2組の副担任になった是枝(吉岡里帆)は、養護教諭の一色(臼田あさ美)に御上の愚痴をこぼします。是枝はようやく担任が持てたのに、御上が来たことで担任を外され……。しかも御上に「闘え」と煽られ、立ち振る舞いに悩みます。 放課後御上は、ゲーセンで遊ぶ富永(蒔田彩珠)の元へ。富永は神崎の幼馴染で、御上は神崎の情報を得ようとします。神崎は以前、女性教師・冴島(常盤貴子)の不倫を校内新聞でリークしていました。 翌日、「御上は犯罪者」という隣徳新聞が学校で出回ります。御上は内容が概ね事実だと断言。神崎は記者クラブで働く父親への対抗心で、自ら新聞を発行していました。御上は取材もしないで記事を書いた神崎を責め、何でも答えると立ち向かいます。
天下り斡旋の責任を取って高校にやってきた御上。しかし全く見に覚えがないと言います。官僚は出世のためなら手を汚さずにはいられない、神崎が暴露した闇は、官僚にとっては日常だと一蹴。 本物のエリートは、神に選ばれた人。御神は神崎が想像力を使わなかったことを非難し、「本当の闇を見る気があるなら放課後話そう」と告げたのでした。 放課後、御上は神崎の書いた記事と隣徳学院と文科省が、国家公務員採用試験での殺人事件に関係しているかもしれないと言い出し……。御上は、神崎と“ある人物”を「似ている、君を見捨てるわけにはいかない」と呟いたのでした。
第2話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
神崎(奥平大兼)は、自身が1年前に不倫をリークした冴島(常盤貴子)の元へ向かいます。案の定追い払われた神崎。するとクラスメイトの次元(窪塚愛流)は、神崎の力になると姿を現したのです。 神崎は御上に言われた、「何で辞めたのが男性教師ではなく女性教師なのか」という言葉がずっと引っ掛かっていました。是枝(吉岡里帆)は、そんな神崎の様子が気になります。
ネタバレ
冴島は神崎に「これから何があってもあなたのせいじゃない。もう絶対に来てはダメ」と忠告します。そんな神崎を尾行していた是枝。是枝は「私にも責任がある。一緒に考えさせて」と告げたのでした。 翌日、冴島が国家公務員採用試験殺人事件の容疑者・真山弓弦の母親であるという記事が出回ります。御上は顔面蒼白になる神崎の背中を押し、マスコミから守りました。それから御上は、3年2組で説明を始めます。 神崎の新聞が結果的にあの殺人事件を引き起こしたーー。クラスで話し合いが始まります。神崎は「シャッターを押すべきだったと思っているが、冴島先生を食おうとするハゲワシの正体を見ようとしなかった。これからでも俺は捕まえる」と本心を打ち明けたのでした。 御上は「ありがとう。いい意見交換でした」と生徒たちに伝え、教室を出て行きます。 その頃塚田(及川光博)と槙野(岡田将生)は、闇の仲人と呼ばれる中岡(林泰文)と食事をしています。塚田は御上の代わりに中岡と槙野を仲良くさせようとし、隣徳の件にも何やら関わっている様子。 一方御上は午前半休を取り、東京拘置所に面会に来ていて……。
第3話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
御上(松坂桃李)は午前半休を取り、国家公務員採用試験殺人事件で受験者を刃物で殺害した真山(堀田真由)に面会。一方神崎(奥平大兼)は理事長に「辞めたのはなぜ女性教師なのか」と盾を突き、その後冴島(常盤貴子)に会いに行きます。 冴島は「もう本当に辞めた方がいい」と神崎を突き放します。ですが神崎は自分がやったことの意味を知らないといけないと腹をくくっていました。
ネタバレ
その頃東雲(上坂樹里)は、離婚した父の家に富永(蒔田彩珠)と向かいます。すると父が倒れているのを発見。幸い命は無事でした。 東雲の父は中学校の教師で、独自の教科書を使っていたため学習指導義務違反で学校を追われていました。東雲は文科省が決めたルールで家族が壊れたと、翌日学校で御上に突っかかります。 御上は「変えたいから問題提起したんじゃないの?それとも僕に謝ってほしい?考えて」と告げ、クラス皆で考えてみようとまとめました。是枝(吉岡里帆)も「いい問題提起だった」と東雲に寄り添います。 一方神崎は父から、「新聞記者ごっこは楽しいか」と睨まれます。実は塚田(及川光博)と槙野(岡田将生)は、神崎の動きを見張っていて……。 次元(窪塚愛流)は神崎を自宅に招待し、神崎は次元の自宅の設備に衝撃を受けます。次元は真山の事件の資料を取り揃えていて、神崎にある事件の写真を見せました。 神崎は22年前に自殺をした、御上の実の兄の写真を御上本人に突きつけます。しかし隣徳に来た目的はまだ話せないという御上。 翌日、冴島のパート先に記者が押し寄せます。職員室には「隣徳はくにのまほろば、お前の不正をわたしは見ている 倭建命」と書かれた怪文書が送られてきて……。
第4話のあらすじ・ネタバレ
あらすじ
冴島(常盤貴子)と真山(堀田真由)の関係が公となり、冴島はパート先を辞めたことが発覚。神崎(奥平大兼)は冴島の行方を心配します。 3年2組では、東雲(上坂樹里)と富永(蒔田彩珠)が文化祭で教科書検定について展示したいと提案。御上(松坂桃李)は帰国子女の倉吉(影山優佳)に原爆についての意見を問い、東雲の提案はセンシティブなテーマだと告げたのでした。
ネタバレ
文化祭1週間前、政治性の強いものは相応しくないと教室の使用許可が取り消される事態に。御上は東雲の提案をクラス全員でディベートすることにし、櫻井(永瀬莉子)を賛成派、東雲をあえて反対派にして討論をさせます。 櫻井は東雲の父のことを詳しく調べており、御上は文化祭に文科省副大臣・滝沢が視察に来ることを通達。東雲は企画をやりたいと改めて意思表示し、参加者が集まり始めます。 一方是枝(吉岡里帆)は、倭建命が御上ではないかと尋ねます。怪文書から隣徳の裏口入学の可能性、そして「まほろば」のまほが古代(北村一輝)の名前・真秀ではないかとも推測。しかし御上は「違います」と真っ向から否定しました。 文化祭当日。滝沢は御上のクラスを視察し、予想だにしない教科書検定の展示に教室を飛び出します。すると神崎は報道部として滝沢にインタビュー。御上は槙野(岡田将生)から注意を受け、「生徒に手を出したら許さない」と宣告したのでした。 その頃、再び「我は平川門より入る人々に草那藝之大刀を振り下ろす者なり。お前の不正はまもなく白日のもとに晒される。倭建命」と書かれた怪文書が職員室に届き……。
第5話のあらすじ・ネタバレ
第5話のあらすじとネタバレは放送後に更新します。
【考察】伏線や物語の重要ポイントは?
①御上の兄・御上宏太
御上の高校時代の回想シーンでたびたび出演した青年(新原泰佑)。御上は、彼の「Personal is Political(個人的なことは政治的なこと)」という言葉を神崎に告げ、さらに神崎がその彼に「似ている」と話していました。 第3話では、その青年の正体が御上の兄・御上宏太だと判明。御上の兄は2002年に学校の放送室で声明文を放送したのち、自死を選択したといいます。そして、その衝撃的な死は当時後追いが出るほど騒ぎになったそう。 御上は「日本の教育を変えてやろう」と文科省官僚になったと話していますが、背景には兄の死が大きく関わっているのでしょう。神崎が兄に似ていると告げたことからも、兄のように優秀が故に日本の教育に絶望し、道を絶たれてしまう子供たちを救いたいという御上の強い想いがあるのかもしれません。
②FAXで送られてきた怪文書の意味
隣徳学園に突如届いたFAX。内容は「隣徳はくにのまほろば このくにに 平川門より入りし者たち数多あり お前の不正をわたしは観ている 倭建命」というもの。 「まほろば」は古語で「素晴らしい場所」という意味で、「平川門」はかつて罪人や死人を出す「不浄門」とも呼ばれていたそう。このことから、隣徳が官僚や東大などのいわゆる「エリートコース」への不正入口をするのにもってこいの場であるという意味であると予想します。 またこのFAXが送られてくる前日には、御上が「例の件、明日実行します」と何者かに電話している様子が。 そして第4話の予告では是枝(吉岡里帆)が「倭建命って官僚って意味じゃないかな」と言っていたり、倭建命が古事記内で兄を殺したという伝説があることから、御上の自作自演であると予想できます。
③真山弓弦の殺人事件
国家公務員試験で起きたこの殺人事件。真山弓弦(堀田真由)が、試験を終え会場を出て行こうとした渋谷を後ろからナイフで刺し殺害しました。 弓弦は当日、自作の爆弾を使用してテロを起こそうとしたもののうまくいかず、目を付けていた渋谷を刺しました。 詳しい動機は明らかになっていませんが、弓弦の母親である冴島(常盤貴子)の不倫問題もその要因となっていると考察できます。 また、犯人が若い女性であったことからこの事件が囃し立てられ、「塀の外で弓弦のファンクラブができている」というような状態も、本作で男女差別を意識させる役割を果たしているように思えます。
④冴島の不倫
教師・冴島(常盤貴子)の不倫は神崎の記事により暴かれました。そこから冴島は退職に追い込まれ夫とも離。コンビニでバイトをする日々を送っています。 不倫相手の男性は不倫判明後も仕事を続けているのに対し、冴島だけが教師を辞めざるを得なくなったことについて御上は「何で辞めたのが男性教師ではなく女性教師なのか」と問題提起をしました。 職場において男女が不平等に扱われることや、どこか“女性の不倫”というものが男性のそれより珍しく面白がられることなど、世の中に蔓延る性差について生徒や視聴者に気付かせるための出来事として描かれそうです。 また、冴島は不倫の動機として「夫の暴力に耐えかねた」と語っていますが、そのほかにも理由を隠していそうな様子。「これ以上隣徳と関わらない方がいいと思った」という彼女の言葉からも、何らかの陰謀や権力に屈服せざるを得なかったのかもしれません。
⑤天下り斡旋問題&槙野との確執
御上は天下りの仲介をした疑惑で隣徳学院に左遷されていますが、当の本人は斡旋について「覚えがない」といいます。 最も怪しく映っているのは同期である槙野(岡田将生)ですが、彼が御上を陥れた張本人だとするのは少し単純すぎる気もしますね。御上が文科省にいることに何かしらの不利益があり、槙野は仕方なくその企てに加担しているのではないでしょうか。 また第3話ラストでは槙野が何者かの墓参りをするシーンが。恐らく御上の兄の宏太の墓だと考えられ、このことから実は槙野は御上の計画の協力者であるという説が有力になりました。 御上は第1話最後に「神崎の記事と隣徳学院と文科省が国家公務員試験での殺人事件に関与している」と話しています。すべての出来事は権力者の悪事の隠蔽のために仕組まれていそうですね。
『御上先生』モデルはある?ロケ地の学校はどこ?
『御上先生』の御上のモデルや、原作はありません。オリジナル脚本による作品となります。 隣徳学院のメインの舞台となっているのは実際にある高校で、横浜市にある男子校の聖光学院中学校・高等学校。制服や教室の設備などはドラマオリジナルになっています。
『御上先生』キャスト・登場人物
3年2組の生徒キャスト29名が発表!オーディションで選出された今をときめく若手俳優たちが集結しました。 ドラマ『君の花になる』で「8LOOM」として活躍した八村倫太郎、山下幸輝、森愁斗をはじめ、「AmBitious」メンバーの真弓孟之、元日向坂46メンバーの影山優佳など、多方面で活躍する俳優たちが名を連ねます。 また25年後期の連続テレビ小説でのヒロインとなった髙石あかりや、子役から活動を続ける蒔田彩珠、そして窪塚洋介の息子・窪塚愛流など実力派の名前も。 それぞれどんな活躍を見せてくれるか、楽しみですね!
キャスト詳細は以下の記事でまとめています。
『御上先生』スタッフの過去作は『VIVANT』など話題作ばかり
![『VIVANT』](https://images.ciatr.jp/2023/12/w_828/iR6LrLp1MG6nVGBrLkCqnsMdCAN6ojuivzWqNPDc.jpg)
本作の演出は、宮崎陽平、嶋田広野、小牧桜の3名が担当します。宮崎はTBSドラマ制作現場の監督・演出部に勤務しており、松坂も出演した『VIVANT』(2023年)でも福澤克雄と共に演出を担当しました。 本作は原作がなく、詩森ろばによるオリジナル作品となります。詩森は松坂が主演した映画『新聞記者』で、第43回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。本作は初めてゴールデン帯連続ドラマ脚本ということで、注目が集まっています。
『御上先生』見どころ
詩森ろばが初のGP帯連続ドラマ脚本に挑む!
詩森は演劇界に主軸を置く劇作家。1993年に劇団風琴工房を旗揚げし、以後ほとんどの脚本とすべての演出を担当しています。全国どこへでも飛び回る綿密な取材がとても有名で、これまで多数の脚本を執筆してきました。 そんな詩森が、本作で初めてゴールデン帯連続ドラマの脚本を担当します。しかも本作の主演は、映画『新聞記者』(2019年)でも主演を務めた松坂桃李ということで、2人の縁を感じますよね。松坂も再び詩森とタッグを組むということで、「何かしらの変化をもたらす作品になれば」と気合十分です。
TBSでは『ドラゴン桜』(2021年)以来の学園ドラマ!
![ドラゴン桜2 阿部寛 長澤まさみ](https://images.ciatr.jp/2021/10/w_828/BmmXp3U7teZ7aMizzXWJRkjbrXo4YA60f2cs71rd.jpg)
TBSの日曜劇場は名作ぞろいで、2024年10月期の『海に眠るダイヤモンド』だけでなく『VIVANT』(2023年)や『アンチヒーロー』(2024年)など、数多くの話題作が放送されています。 TBSは『3年B組金八先生』(1979年~)や『ドラゴン桜』(2005年~)など数々の名作学園ドラマを生み出してきましたが、本作は2021年の『ドラゴン桜』以来の学園ドラマとなります。しかも本作のテーマが「学校×官僚」と、これまでにない新しい視点での物語になりそうです!
『御上先生』あらすじとネタバレは更新予定!
ドラマ『御上先生』は、これまでにない斬新な学園ドラマになりそうです。教育現場と文科省。2つの視点から改めて日本の教育について考えるきっかけになるのではないでしょうか。 ciatrでは、本作のあらすじネタバレを更新していきます!