2025年2月21日更新

映画『Flow』あらすじを解説!大洪水の世界に迷い込んだ猫の冒険を字幕・セリフなしで描く

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Flow

全編セリフなし!ラトビア発の長編アニメーション映画『Flow』が、アカデミー賞ノミネートで注目されています。この記事では、本作の概要・あらすじや海外での評価を紹介します。

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映画『Flow』作品概要

タイトル 『Flow』
日本公開日 2025年3月14日
上映時間 85分
監督 ギンツ・ジルバロディス

フルCGアニメ映画『Flow』は、ラトビア出身のギンツ・ジルバロディス監督が手がけた2作目の長編アニメーション。原題は『Straume』で、洪水にのまれていく終末世界を舞台に、1匹の黒猫の旅を全編セリフなしで描いています。 本作はアヌシー国際アニメーション映画祭、ゴールデングローブ賞、アニー賞など数々の国際映画祭で高い評価を得ており、第97回アカデミー賞では長編アニメーション賞と国際長編映画賞の両部門でノミネートされています。

映画『Flow』のあらすじ

Flow

すべてが大洪水に襲われ、人間も街も消えていく終末のような世界。その中で、1匹の黒猫がそれまでの地を離れて旅立ちを決意します。 黒猫は流れてきたボートに飛び乗り、そこで乗り合わせた他の動物たちと想像を超える過酷な旅路へ。出会った動物たちは犬・カピバラ・ヘビクイワシ・キツネザルと異種同士でしたが、違いを乗り越えて時に助け合い、次第に彼らの間には友情が芽生えていきます。

【登場キャラ】猫を取り巻く様々な動物

森の中をさまよっていた1匹の猫。大洪水により消えゆく街をあとに孤独な旅を続ける。
カピパラ マイペースで眠ること。仲間思いで頼りになる。
キツネザル 趣味はもの集めと瞑想。鏡が大好きで周りが見えなくなる一面も。
群れをはぐれた、元気で愛嬌満点な犬。ボール遊びが好き。
ヘビクイワシ カリスマ性に溢れた、仲間を導くリーダー的存在。ボートを器用に操縦する。

映画『Flow』に原作はある?

Flow

フルCGアニメ『Flow』は、監督のギンツ・ジルバロディスが自ら脚本も書いているオリジナル作品。原作や原案などのクレジットはありません。ギンツ・ジルバロディスは監督・脚本を務める他、製作・音楽・編集もこなしています。

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映画『Flow』の海外評価・感想は?

吹き出し アイコン

とてつもなく美しい映像!ユニークなコンセプトで、全編セリフがないものの動物同士の「会話」を感じることができる。ギンツ・ジルバロディス監督が自ら担当している音響と音楽にも心が震わされる。

(30代女性)

吹き出し アイコン

自分たち人間も壮大な自然の一部なんだと感じさせてくれる作品。大規模な気候変動によって不確実性の増す現代社会に生きる私たちに、川が石の間を抜けて新しい道筋を作っていくように、生命も生き続けるという希望を示してくれる。

(40代男性)

映画『Flow』監督はギンツ・ジルバロディス

Flow

『Flow』の監督・脚本・音楽・編集・製作をすべて担当しているギンツ・ジルバロディス。ラトビア出身のクリエーターで、1作目の長編アニメーション映画『Away』(2020年)では監督・製作・音楽・編集をすべて1人でこなしています。 今作では50人近くのスタッフとチームを組み、オープンソフトウェア「Blender」を使用した低予算の環境で制作されました。前作ではすべて1人で手がけていたことを思い返し、主人公の黒猫のようにチームを組んで違いを乗り越え、仲間を信頼することの大切さを学んだそう。 またすべての作業の中で一番苦労したのは脚本を執筆することだったようで、何稿も書き直したことを語っています。

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映画『Flow』の日本公開日は2025年3月14日!

ラトビア発のフルCGアニメ映画『Flow』は、日本でも2025年3月14日から劇場公開されます。大自然を繊細に美しく描いた映像を、ぜひ大きなスクリーンで鑑賞してみてください。