『インサイド・ヘッド2』新しい感情の名前と声優は？続編のあらすじネタバレと吹き替えキャストを解説！

ある少女の頭の中の感情たちを主人公にした、ピクサーの大ヒット作『インサイド・ヘッド』(2015年)。アカデミー賞長編映画賞も受賞した名作の続編『インサイド・ヘッド2』が、2024年8月1日に公開されました。 この記事では、『インサイド・ヘッド2』の作品情報や日本語吹替キャスト、新キャラクターを紹介。さらに結末をネタバレありで解説します。

13歳になり、高校入学を控えるライリーは、親友のブリーとグレイスとともに、憧れの高校アイスホッケー部コーチから強化キャンプに誘われます。しかしブリーとグレイスが別の高校に行くと知り、心中穏やかではなくなるライリー。 その頃ライリーの頭の中では、ヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリが「思春期」の赤い警告ランプに驚いていました。突然司令部の改築工事が始まり、ライリーの新しい感情たちであるシンパイ、ハズカシ、イイナー、ダリィ、ナツカシが現れます。 シンパイはライリーの先々の失敗まで心配し、ヨロコビから主導権を奪い、彼らを保管庫へ追いやってしまいますが……。

ライリーの新しい感情はシンパイ、ハズカシ、イイナー、ダリィ、ナツカシの4つ。シンパイはチームの指揮を執っていて、先の先まで未来を見て計画するしっかり者。しかしまだしていない失敗まで心配してライリーを悪い方へ導いてしまいます。 ハズカシは身体は大きいものの、いつもモジモジしている恥ずかしがり屋。イイナーは逆に小さな身体で、いつも人を羨ましがっています。ダリィはいつもソファに寝転んで、スマホを片時も離さない無気力な感情。 さらにナツカシというおばあさんの姿の感情も登場。懐かしい話をしてきますが、みんなに「まだ早い！」とすぐ部屋に戻されてしまいます。

ヨロコビたちの前に突然現れたシンパイ。ライリーがティーンエイジャーとなり複雑な感情を持つようになったために、頭の中にやってきたようです。 原語版では「ストレンジャー・シングス」シリーズなどのマヤ・ホークが声を当てています。 日本語吹替版でシンパイの声優を担当したのは、女優の多部未華子。声優としては2021年に『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』でティナ役を務めたこともあります。

ピンクの身体に大きな鼻が特徴の恥ずかしがり屋のハズカシ。恥ずかしくなると頭に被ったフードの紐をキュッと縛って顔を隠してしまいます。 日本語吹替版でハズカシの声優を担当したのは、本作が声優初挑戦となるお笑いコンビ「マヂカルラブリー」の村上です。

身体は小さいものの、キラキラ輝く大きな瞳が印象的なイイナー。人を羨ましく思う感情で、いつも人の良い点を見比べては「イイナー」と羨ましがっています。 日本語吹替版でイイナーの声優を担当したのは、声優の花澤香菜。2024年はドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』でAIキャラクター・オロチの声を担当した他、アニメ『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃役や『劇場版モノノ怪 唐傘』で北川役を務めています。

全身が青紫色でくにゃっと曲がった、いかにも無気力さ漂うダリィ。常にスマホを見ながらソファに寝そべっていますが、実はスマホからリモコンでコントロールパネルを操作しています。 日本語吹替版でダリィの声優を担当したのは、声優の坂本真綾。2024年はドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』で悪魔のコルジァの声を担当した他、アニメ『鬼滅の刃』の珠世役や映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』でルナマリア・ホーク役を務めています。

ライリーの頭の中にいる感情の1つであるカナシミ。思い出ボールに触れただけで、悲しい思い出にしてしまうことをコンプレックスに思っています。ネガティブな性格でマイナス思考の彼女ですが、ライリーのしあわせを願っています。 日本語吹替版でカナシミの声を担当したのは、テレビや映画をはじめ、ミュージカルなどでも活躍している大竹しのぶ。続編『インサイド・ヘッド2』でも続投します。

せっかちで過保護な性格のムカムカは、ふてぶてしい態度で他力本願なところがあります。すぐに機嫌を損ねてしまう彼女ですが、「性格の島」が崩れそうになったときには動揺した様子を見せました。 日本語吹替版でムカムカを演じるのは、アニメでは『フレッシュプリキュア！』(2009年〜2010年)の東せつな役、洋画の吹替ではアン・ハサウェイなどの担当声優として知られる小松由佳です。

ライリーを守ろうとするあまり、いつも怖がっているビビリ。裏を返せば慎重派であり、やりすぎな面もありますが、危険や災難を予想・察知する能力に長けています。また平和主義者である彼は、ライリーが両親とケンカしたときには、しっかりと話し合うことを望んでいました。 ビビリの日本語吹替を担当する落合弘治は、アニメ『BLUE DRAGON』(2007年〜2008年)のミノタウロス役や、洋画の吹替ではドン・チードルなどの担当声優として知られています。

怒りっぽく、偉そうな態度のイカリ。ほかの感情たちががんばっても認めず、怒りが爆発すると頭が燃えます。しかしやりすぎてしまい、ライリーを不安定にさせることも。 イカリの声を担当した浦山迅は、『忍たま乱太郎』の学園長役やMCU「マイティ・ソー」シリーズのオーディン役(アンソニー・ホプキンス)の吹替などで知られています。

感情たちのリーダー的存在であるヨロコビ。ポジティブでいつも明るいムードメーカーでもあります。常にライリーをしあわせにするため楽観的で前向きな性格ですが、合理性がないのが玉にキズ。当初はカナシミの存在を謎に思っていましたが、のちに本当のしあわせとはなにかを知ります。 『インサイド・ヘッド2』でヨロコビの声を担当するのは、『交響詩篇エウレカセブン』(2005年〜2006年)のアネモネ役や『スイートプリキュア♪』(2011年〜2012年)の北条響役などで知られる小清水亜美です。

アイスホッケーの強化キャンプに行く途中、親友のブリーとグレイスが別の高校に行くことを知ってしまったライリー。悲しさを隠しながらキャンプに参加しますが、憧れの先輩に声をかけられ、ますます親友たちとの距離が開いていくことに。 実はその頃、頭の中ではシンパイが独断でコントロールパネルを操作し始め、無理やり「新しいライリー」を作り出そうと画策していました。高校で1人にならないようにと、ライリーと先輩を仲良くさせようとしていたのです。

しかしシンパイは先を心配するあまり、様々な悪い結果を想像させていました。その結果親友に良くない態度を取ったり、コーチのノートを盗み見するなど、かえってライリーらしくない行動を促してしまいます。 その間ヨロコビたちは「本当のライリー」を取り戻そうと奮闘して何とか司令部に戻ってきますが、ヨロコビ自身もライリーの「失敗した思い出」を捨てていたことに気付きます。良いことも悪いこともすべてライリーに必要な経験であり、それらが彼女を形作ってきたということを。 ありのままの自分を受け入れたライリーは心に平穏を取り戻し、親友とも仲直りできました。そして憧れのアイスホッケー部にも入部することができたのでした。

『インサイド・ヘッド2』の監督ケルシー・マンは長編初監督となります。監督こそ初挑戦ですが、『アーロと少年』(2015)の原案を担当、『モンスターズ・ユニバーシティ』(2013)ではストーリースーパーバイザーとして参加するなど数々のピクサー作品に携わっています。

脚本は前作と同じメグ・レフォーブが務めます。1作目の『インサイド・ヘッド』(2015)で脚本家デビューし、第88回アカデミー脚本賞にノミネートされました。本作の監督ケルシー・マンとは『アーロと少年』(2015)の原案で共に作品を作り上げた経験があります。

ミネソタ州の田舎町にライリーという少女が誕生します。彼女の中にはヨロコビとカナシミという感情が一緒に誕生し、のちにイカリ・ムカムカ・ビビリの3つが加わりました。 ある時、父親の都合によって長く住んだミネソタを離れ、サンフランシスコに引っ越すことになります。引越し先では初日からいくつものトラブルに巻き込まれてしまいますが、ライリーはヨロコビの奮闘もあって明るく振る舞いました。 しかし次の日の学校でカナシミが記憶のボールに触れてしまい、ライリーはみんなの前で泣いてしまうのです。

2019年の『トイ・ストーリー4』以来、ピクサーにとって久々の続編作品となる『インサイド・ヘッド2』。ライリーの成長に伴って複雑になっていく感情たちの大騒動に注目です。 『インサイド・ヘッド2』は2024年8月1日(木)公開されました。