非人道すぎる…『羊たちの沈黙』、『ハンニバル』のレクター博士は実在した殺人鬼がモデル

2017年5月29日更新 170289view

俳優マッツ・ミケルセンの好演で、現在、話題の『ハンニバル』テレビシリーズ。古くは『羊たちの沈黙』で、アンソニーホプキンスの怪演でもお馴染みのハンニバル・レクター博士に、実在するモデルがいたことをご存知ですか?一体、どんな人物だったのでしょうか。彼に関する情報をまとめました。

ハンニバル・レクター博士とは?

『ハンニバル』

レクター博士が強烈に印象に残る『ハンニバル』や『羊たちの沈黙』はトマス・ハリスというアメリカ作家による原作があります。そこに登場するハンニバル・レクターという精神科医で狂気的な殺人を犯していきます。彼を描いた映画には『刑事グラハム/凍りついた欲望』、『レッド・ドラゴン』、『羊たちの沈黙』、『ハンニバル』、『ハンニバル・ライジング』など数多くあります。

『HANNIBAL/ハンニバル』

殺害した人の臓器や肉を食べることから「人食いハンニバル」とも呼ばれています。映画では『羊たちの沈黙』でのアンソニー・ホプキンスがレクター博士としてよく知られています。2003年には『アメリカ映画の悪役ベスト50』の1位に輝き、劇中の「昔、国勢調査員が来た時、そいつの肝臓を食ってやった。ワインのつまみだ」というレクター博士のセリフは『アメリカ映画の名セリフベスト100』で21位になっています。

ハンニバル・レクターのモデルとなったジェフリー・ダーマー

ジェフリー・ダーマー

「ミルウォーキーの怪物」という異名をもつジェフリー・ダーマーは、1960年5月21日に生まれました。父親は、科学者として博士号を得ており、母は専業主婦。静かな森がある場所で育ち、子供が育つ環境としては、申し分ないように思われます。

ジェフリーの父、ライオネルの著書『息子ジェフリー・ダーマーとの日々』によると、ジェフリーはいかなる肉体的、性的虐待も受けていないそうです。

しかし、10歳の頃には屍骸をコレクションし、死んだ犬を見つけたときは、その首を棒に刺して家の近くに飾っていました。また、15歳のとき、家の前をジョギングする少年に恋をしましたが、受け入れてもらえないと考え、彼を殴って森へ連れ込みレイプする計画をたてるも、勇気が出ず、実行はされなかったそうです。

狂気的な犯行の手口

1978年7月、大学へ進学する前、コンサートの帰りに彼好みの青年を連れて帰ります。二人でビールを1ダース空け、日が変わる前に帰ると言った彼の後頭部をバーベルで殴りました。死体を犯し、腹部をナイフで切り裂くと、床に広がったまだ温かい内臓の上を転がって、満足しました。その後、死体を解体し、頭蓋骨だけは自室に保管しました。

冷蔵庫の中に、4つの頭部、肉片の数々を保存し、人肉の他に食料らしいものがなかったことから、被害者を食料にして暮らしていたことを示唆しています。8人目の犠牲者は、心臓と上腕二頭筋を揚げてステーキソースで食べました。彼は被害者を食べ終わると、自分の一部になったと大きく安堵し、同じくその次の犠牲者も同じ道をたどりました。1991年2月、犠牲者を食べたあと、頭蓋骨と両手と性器だけを残し、死体を塩酸の樽に放りこみました。

逮捕時、塩酸の入った樽を運び出す捜査官の写真が残されています。ダーマーは逮捕までに、17人の20代男性を殺害していました。

逮捕、そしてその後・・・。

死刑は廃止されていた当時、ダーマーは、ウィスコンシンで、16回の終身刑、累計して懲役1070年の判決を受けました。

しかし、ダーマーは、ウイスコンシン州 ポーテージのコロンビア刑務所でクリストファー・スカーバーという黒人の囚人に、スチールパイプで頭部を殴られ死亡しました。

刑期を全うすることもなく、猟奇的犯行の要因、彼の鬱屈した行動の全てを吐露することもないままに最期を迎えました。

レクター博士との共通点

『羊たちの沈黙』

ジェフリー・ダーマーと、レクター博士の共通点をあげるとすると、人を、「食材」として捉えているところと言えるでしょう。 しかし、ジェフリーは、食べることで自分の一部になることに快感、安心を得ていたようなので、単純な快楽殺人ではない可能性があります。

彼の猟奇行動の原因について、真実は、計り知れませんが、精神医学博士のロバート・サイモンは、ジェフリーは、ネクロフィリアではなく、生きた相手を切望していたが、そばにいてくれなかったため、代わりに死体をそばに置くことにしたに過ぎない、と分析しているそうです。