『炎炎ノ消防隊』アイリスは第8の柱？能力や過去の秘密や正体を解説

人類の生活を脅かす「焔ビト」との戦いを描くダークファンタジー『炎炎ノ消防隊』。本作には主人公である森羅日下部をはじめとして、数多くの個性豊かなキャラクターが登場します。 この記事ではその中から、森羅が所属する第8特殊消防隊の一員であるシスター・アイリスについて紹介していきます！ ※本記事には『炎炎ノ消防隊』のネタバレを含みます。

アイリスは第8特殊消防隊に所属するシスター。孤児が集まる聖ラフルス修道院で育ち、聖陽教のシスターとなるため厳格な教育を受けてきました。修道院の仲間たちを人体発火現象で失うという悲しい過去の持ち主でもあります。 短く切りそろえた金髪と大きな青い目が特徴の愛らしい見た目をしており、スタイルもかなり良いです。また変人ぞろいの第8特殊消防隊の中では珍しく常識人、かつ温厚な性格なので、周りから「天使」と呼ばれています。 隊の中では、「鎮魂の祈り」を捧げるという重要な役割を果たしています。隊員にとっても民にとっても欠かせない存在だといえるでしょう。

アイリスの「鎮魂の祈り」は、焔ビトとなってしまった人間を倒す際、その安らかな眠りを祈るために捧げるものです。 最後は「ラートム」という言葉で締められますが、これは聖陽教の祈りの言葉。キリスト教でいう「アーメン」のようなものだと思われます。

「鎮魂の祈り」は言ってみれば単なる祈りに過ぎず、特別な効力を持っているわけではありません。しかし、作品の舞台となる東京皇国では聖陽教が生活に根付いており、民は皆祈りによる「魂の浄化」を信じています。 聖陽教のシスターが祈りを捧げてくれることは、焔ビトとなって倒された人はもちろん、その遺族にとっても大きな救済となります。だからこそ特別な効果がなくても、鎮魂の際に欠かせないものなのです。

作中で大きな存在感を持っている聖陽教会ですが、実はその裏には聖陽教にとって不都合な事実を消す「暗部」の存在など、闇の部分も隠されています。 それはアイリスの育った修道院も同様。身寄りのない子どもたちを育てる施設であるはずのここでは、子どもたちを対象に恐るべき実験がおこなわれていました。また、その中心にいたのは、アイリスにとっての育ての親であるシスター炭隷でした。

シスター炭隷は聖ラフルス修道院のシスター長ですが、実は伝導者一派のメンバーでした。彼女はドッペルゲンガーやアドラバーストについて長らく研究を続けており、なんと修道院の食事に「アドラの蟲」を混ぜるというとんでもない行動を続けていたのです。 かつて修道院で起こった人体発火現象も、偶然起こった悲劇ではなく、シスター炭隷の計画の一環でした。

そもそも伝導者一派の目的は、当初は大災害を起こし世界を滅ぼすことだとされていました。しかし物語が進むと、異界アドラと地球をつなげるのがその真の目的だと明らかになります。 そのために欠かせないのが、「純粋な炎」と呼ばれるアドラバーストを持つ「柱」の存在。だからこそ、伝導者一派は柱を狙い、集めようとしているのです。

アドラバーストは第3世代の能力者にごくまれに発現するもので、それを持つ者が「柱」と呼ばれます。柱は全部で8人いるとされており、森羅やショウもそのうちのひとりです。 世界の命運を左右するほどの力を持つと言われている柱ですが、物語の終盤では実はアイリスこそが第8の柱だったことが明かされます。

当初はシスターとして重要な役割を果たす以外、特別な能力は持っていなかったアイリス。しかし最終決戦ではついに第8の柱としての能力を覚醒させました。 彼女は祈りによってアドラバーストの光を放ち、それによって森羅たち仲間に力を与えます。彼女がずっと果たしてきた「祈り」の役割と柱としての潜在能力が結びついた、感動の瞬間でした。

アニメ版でアイリス役を演じるのは、イエローキャブNEXT所属の女優、声優であるM・A・O(市道真央)です。 幅広い役どころをこなす演技力の持ち主で、天真爛漫系からクール系までさまざまなキャラを演じてきました。キャラによって声色を変えているため、作品によっては「クレジット見るまで気付けなかった」と驚きの声が上がるほどです。 おもな代表作としては、『転生したらスライムだった件』のシオン役や『2.5次元の誘惑』の羽生まゆり役などが挙げられます。

可愛くて優しいシスターという立ち位置でありながら、実は物語の鍵を握るキーパーソンだったアイリス。ぜひ『炎炎ノ消防隊』本編をチェックして、その魅力や活躍を実際に確かめてみてください！