2025年3月25日更新

【ネタバレ】ドラマ「MOGURA(モグラ)」あらすじ&元ネタ解説!ラッパー×潜入捜査官が公的権力をマイクで弾劾

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『警視庁麻薬取締課 MOGURA』ティザービジュアル
(C)AbemaTV,Inc.

ラッパー×潜入捜査官の異色の組み合わせで話題となっている、ABEMAオリジナルドラマ『警視庁麻薬取締課 MOGURA』。この記事では、実話を基に制作された本作のあらすじや元ネタなどを解説します。 本記事にはストーリーのネタバレが含まれるため、未視聴の人は注意してください。

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【ネタバレなし】ドラマ「MOGURA(モグラ)」はどんな作品?あらすじをチェック

『警視庁麻薬取締課 MOGURA』ティザービジュアル
(C)AbemaTV,Inc.
作品名 『警視庁麻薬取締課 MOGURA』
キャスト 般若 , 成海璃子 , 吹越満 , 吉村界人 , 眞木蔵人 , 風間俊介
監督 志真健太郎 , 南虎我
主題歌 NORIKIYO「五月雨」
話数 全6話
配信 Netflix , ABEMAプレミアム

ドラマ「MOGURA」は、放送作家で脚本家の鈴木おさむが引退前に企画&プロデュースした作品です。 実力派ラッパーたちが出演しており、リアルなラップバトルも大きな見どころ。主題歌は2025年3月現在、大麻取締法違反で服役中のラッパー・NORIKIYOの楽曲が起用されました。

ドラマ「MOGURA」のあらすじをチェック

若者を中心に大麻が蔓延し、社会問題化した日本のとある都市。警視庁所属の警察官・伊弉諾翔吉は部署をたらい回しにされた末、麻薬取締課へ異動になります。上司から課された任務は、大麻栽培が疑われるラッパー集団「9門」への潜入捜査でした。 伊弉諾は大麻畑の発見と一斉摘発を目的に、ラッパーを装って彼らに接触しますが……。

【ネタバレ】「MOGURA(モグラ)」のラストまでの伏線回収がすごい

第1話あらすじ・ネタバレ:ラッパー集団に潜入し大麻畑を探し出せ

大麻栽培の証拠を掴むべく、ラッパー集団への潜入捜査を命じられた警察官・伊弉諾翔吉。彼はクラブ「パティオス」へ向かい、捜査対象の「9門」が行うイベントに参加します。 裏取引の現場を目撃した瞬間、No.2のOG-Tとボスの火薬に見つかってしまいました。 伊弉諾が「憧れの9門に入りたくて……」と誤魔化すると、観客の前でラップを披露することに。火薬に度胸とラップスキルを認められ、「9門」の一員として迎えられました。その矢先、メンバーのYoung06が敵対する「RED HEAD」に拐われてしまって……。

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第2話あらすじ・ネタバレ:仲間を助けろ、ラッパーたちの抗争勃発

伊弉諾はラッパーのIZAとして「9門」に入り込むも、メンバーの信頼を得ることに苦戦します。 そんな中、最年少メンバーのYoung06が「RED HEAD」によって拉致される事件が発生!彼らのアジトへ急ぎますが、到着を待たずにYoung06は解放されていました。彼を迎えに行こうと伊弉諾がバイクを飛ばしていたところ、スピード違反で逮捕されます。 一瞬の緊張が走ったものの、何とか大事にはならずに釈放された伊弉諾。SNSを見た彼は「RED HEAD」からの挑発に乗り、アンサーラップを投稿してしまうのでした。

第3話あらすじ・ネタバレ:【9門 vs RED HEAD】決着のラップバトル

いまだ所在不明の麻薬畑は、火薬が今は亡き伝説のラッパー・カタビラから継いだものでした。 同じく彼を慕っていたBorn-Dは、ハルクと共に新種の合成大麻リキッド「ヘブン」を捌くようになり、それぞれの道に分かれていったのです。 「9門」と「REDHEAD」の対立が激化する中、伊弉諾は彼らから「焼川団地」に呼び出されます。 伊弉諾のラッパー引退をかけたラップバトルに発展し、「代わりに俺が辞める」と彼をかばう火薬。結果は「9門」側の惨敗に終わり、火薬は落胆する伊弉諾を気遣いながら去って行きました。

第4話あらすじ・ネタバレ:衝撃の急展開…裏切り者は誰だ

「REDHEAD」はヘブンだけでなく、大麻畑も手に入れようと「9門」のアジトにやって来ます。 カタビラから火薬とBorn-Dを任されていたハルクは、「ヘブンが危険な薬物にすり替わっている」とBorn-Dを問い詰めますが、彼は聞く耳を持ちません。 ハルクは自首しようと決意し、ヘブンの製造を持ちかけてきた共犯者を呼び出します。そこへ現れたのは、違法薬物の根絶を語っていたはずの市長・安堂誠!警察にもすでに圧力がかかっており、ハルクは本性を現した彼の秘書・燃志にバットで殴打され、亡くなってしまいました。

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第5話あらすじ・ネタバレ:大麻畑に全員集結、従うべきは法か自分か

襲撃を受けて入院中だった火薬のもとに、ハルクが伊弉諾に託した手紙が届けられました。 火薬は「9門」と「REDHEAD」を集め、焼川市立白丘小学校の体育館が大麻畑の隠し場所だと告白。カタビラとハルクの思いを汲んで、真の黒幕を倒すために手を組みます。すると突然、校内に安堂と手下が現れ、火薬が守り続けてきた大麻を狩り始めたのです。 刑事とラッパーの間で揺れる伊弉諾は、自身がモグラ(潜入捜査官)であることを明かしました。息子を盾に取って脅迫する安堂に銃口を定めた瞬間、高橋刑事に右肩を撃たれて……。

最終話あらすじ・ネタバレ:「すべてを終わらせる」ラッパーたちの最後の逆襲

伊弉諾は市長に銃を向けたとして懲戒免職に、火薬とBorn-Dは一連の違法薬物に関する罪を背負い、留置場に収監されていました。 「大麻畑掃討作戦」成功を足がかりに、国政進出を宣言する安堂市長。伊弉諾の作戦に乗った火薬が演説会場に乱入し、ハルクが消された時の映像を公開します。「9門」と「REDHEAD」がリリックで彼を追い詰めると、そこへ草田刑事が現れました。 安堂は逮捕状を取ってきた草田刑事によって拘束され、「9門」と「REDHEAD」は事件が終息した後、ハルクとカタビラの墓参りをしていました。

【キャスト一覧】「MOGURA(モグラ)」伊弉諾役は初主演のラッパー般若!

伊弉諾翔吉役/般若

『警視庁麻薬取締課 MOGURA』 伊弉諾翔吉(般若)
(C)AbemaTV,Inc.

日本を代表するラッパー・般若は俳優や声優の活動もしており、本作がドラマ初主演!演じる伊弉諾翔吉は元マル暴の刑事で、麻薬取締課としてラッパー集団に潜入します。 妻の忘れ形見の息子を男手ひとつで育てるも、不器用な性格ゆえ溝は深まるばかりです。

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高橋舞子役/成海璃子

女優・成海璃子が演じる高橋舞子は、警視庁麻薬取締課に所属する女性刑事。ラッパーが関わる大麻事件を数多く担当しており、伊弉諾のサポート役を務めます。

草田勘九郎役/吹越満

*俳優・吹越満が演じる草田勘九郎は、警視庁麻薬取締課のベテラン刑事。伊弉諾たちの直属の上司で、培ってきた大麻捜査の勘を活かして指揮を執ります。

火薬役/Jin Dogg

『警視庁麻薬取締課 MOGURA』 火薬(Jin Dogg)
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ラッパーのJin Dogg演じる火薬は、ラッパー集団「9門」をまとめるボス。圧倒的カリスマ性と冷静さを併せ持ち、当初は伊弉諾に対して警戒心を見せます。

OG-T役/G-k.i.d

『警視庁麻薬取締課 MOGURA』 OG-T(G-k.i.d)
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「BAD HOP」の解散を経て、2025年にソロデビューしたG-k.i.d。演じる*OG-Tは「9門」のNo.2であり、他人への警戒心が強い人物です。

Young06(ゼロ)役/RedEye

『警視庁麻薬取締課 MOGURA』 Young06(RedEye)
(C)AbemaTV,Inc.

ラッパーのRed Eyeが演じるのは、「9門」最年少メンバー・Young06。潜入捜査官とは知らずに、伊弉諾のことを慕うようになっていきます。

Haru役/CYBER RUI

ラッパーのCYBER RUIが演じるHaruは、「9門」の紅一点メンバー。男社会を生き抜く芯の強さがあり、状況を冷静に見極めています。

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Born-D役/吉村界人

『警視庁麻薬取締課 MOGURA』 Born-D(吉村界人)
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俳優の吉村界人演じるBorn-Dは、「9門」と敵対する「REDHEAD」のボス。「9門」よりも過激なグループで、彼自身にはとある野望があるようです。

GEON役/Jinmenusagi

ラッパーのJinmenusagiが演じるGEONは、「REDHEAD」のNo.2にして参謀役。ボスのBorn-Dを支えつつチームをまとめていきます。

Samuel役/ELIONE

『警視庁麻薬取締課 MOGURA』 Samuel(ELIONE)
(C)AbemaTV,Inc.

ラッパーのELIONE演じるSamuelは「REDHEAD」のメンバー。すぐにカッとなる喧嘩っ早い一面があります。

ハルク役/眞木蔵人

ラッパーのAKTIONとしても知られる俳優・眞木蔵人。演じたハルクは伝説のチームの元No.2にして、現在はクラブのオーナーです。

???/Mummy-D

ラッパーであり、俳優やプロデューサーなどマルチに活動するMummy-D。作中ではナビゲーターを務め、後半で意外なその正体が明かされます。

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安堂誠(市長)役/風間俊介

『警視庁麻薬取締課 MOGURA』 安藤誠(風間俊介)
(C)AbemaTV,Inc.

俳優の風間俊介演じる安堂誠は、違法薬物の根絶を公約に掲げる焼川市長。若者の未来を考えるクリーンな政治家として人気を集めています。

【元ネタ】「MOGURA(モグラ)」にはモデルがあった?

ドラマ「MOGURA(モグラ)」は、ラッパーの漢 a.k.a. GAMIが語った実話から着想を得ています。 制作の約3年前に鈴木おさむが聞いた内容は、“ラップスキルのある警察官が、違法薬物を摘発する目的でラッパー集団に潜入捜査を行った”というもの。警察官本人の詳細はもちろん、どこまで忠実に再現されたのかは明かされていません。

【考察】「MOGURA(モグラ)」のラストシーンの意味は?

ラストシーンで伊弉諾は息子に「父さんて何者?」と聞かれ、「ラッパー」と答えています。 最終決戦でも「俺はラッパーだ!」と叫んでいた一方で、草田刑事から「ほとぼりが覚めるまでどっかに潜ってろ」と言われ、頷いているようにも見えました。 立ち位置がはっきりしない終わり方でしたが、警察官は辞めていないと予想します。 公権力にただ従うのではなく、自分が信じる正義のために戦いたい。つまり、心はラッパーでありたいという決意を表したシーンかもしれません。

『警視庁麻薬取締課 MOGURA(モグラ)』はHIPHOPリスペクトに溢れた良作ドラマ

HIPHOPと違法薬物の関係性に切り込んだエンタメドラマ「MOGURA」。キャストに起用された本職のラッパーと俳優陣のコラボが、新たな世界観を生み出しています。魂をぶつけ合う迫力のラップバトルを、ぜひその目で観てみてください。