Netflix映画「Demon City 鬼ゴロシ」ネタバレ解説!最終巻の結末とは?
漫画ゴラクで好評連載中の青年マンガ『鬼ゴロシ』が、Netflixで実写映画化されました!生田斗真が主演を務め、『メランコリック』(2019年)でも注目を集めた田中征爾がメガホンをとる本作。 悪人善人問わず容赦ない目に遭う壮絶なストーリーが魅力の原作を、どのように映画化したのかを解説します。 この記事では、映画の概要・キャストから原作漫画のネタバレ、原作をお得に読む方法も紹介していきます。ぜひこの作品に興味が湧いたら記事内で紹介する方法でチェックしてみてくださいね!
映画『Demon City 鬼ゴロシ』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】
映画配信日 | 2025年2月27日 |
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キャスト | 生田斗真 , 尾上松也 , 東出昌大 |
監督 | 田中征爾 |
妻と娘を殺した容疑で15年間医療刑務所で治療を受け、出所した坂田周平。植物状態になってしまった坂田でしたが、あるとき15年前と似たような一家殺害事件が起きたことで生気を取り戻し、再び復讐の炎を燃やしはじめます。 家族の復讐を誓った坂田は、敵に立ち向かう決意を固めます。そこへ死んだはずの娘りょうが生きているとの知らせが届き…。 やがて彼の復讐は、警察や市政を巻き込んだ、壮絶な戦いへと発展していきます。 映画で主人公の坂田を演じるのは、生田斗真。そのほか尾上松也や東出昌大など、実力派が脇を固めるバイオレンスアクションです。
映画『Demon City 鬼ゴロシ』【ネタバレ】ラストまであらすじ解説!相関図付き
映画『Demon City 鬼ゴロシ』相関図!全キャラほぼ死ぬ?
【起】元殺し屋が12年の時を経て家族の復讐を誓う
伝説の殺し屋・坂田周平(生田斗真)は家族との生活を守るため、引退することを決意していました。 しかし家族と平和な時間を過ごしていると能面を被った男たちが侵入し、妻子を殺害。犯人たちの偽装工作で、坂田は家族を殺して自殺を図ったとして医療刑務所に収容されます。 12年後、刑期を終えて出所した坂田は自分で動くことも話すこともできない状態でした。 そんなある日、坂田はかつて壊滅させたヤクザの生き残りに腕を刺されて病院に運ばれます。そこにやってきたのは捜査一課の篠塚(高嶋政伸)。彼は坂田の妻子を殺害したグループの1人でした。篠塚は坂田を始末しようとしますが、そのとき坂田が突如覚醒し篠塚を殺害。 病院から逃走する途中で、坂田は自分の家族が殺された過去を思い出し、復讐を誓います。
【承】生きていた愛娘
大型カジノつきリゾート施設「マホロバ」の建設計画を進める新条市の市長・春原龍(尾上松也)の正体は、「奇面組」のリーダー“般若”でした。 坂田は殺し屋時代の相棒・藤田(駿河太郎)の手引で、「奇面組」が死体の処理や麻薬製造に使っているクリーニング工場を襲撃。しかし「奇面組」幹部の“一角”こと竹本は坂田を始末するため工場を爆破しました。 爆発から逃げ延びた坂田は、藤田から「奇面組」に坂田の家族のことを話したのは自分だと告白され、藤田を射殺します。 竹本を拉致した坂田のもとに“般若”から電話が。坂田の娘・りょうは生きていて、かつて妻を殺した“稲荷”のもとで育てられていると告げられます。
【転】いよいよ敵の本丸へ
激怒した坂田は、警察官の滝川(音尾琢真)から情報を得て、“稲荷”こと伏勘太(東出昌大)の職場へ。そこでりょうと再会し、伏と乱闘になります。しかし伏を父だと思っているりょうに弓で射られてしまいました。 滝川に助けられた坂田は、“般若”から「マホロバ」に来いと言われ、マサカリを手に単身敵のアジトに乗り込みます。 襲ってきた者たちをつぎつぎと倒し、りょうを渡すまいとする伏と再び対決する坂田。伏を倒し、奥へ進んでいくとそこにはりょうを捕えた“般若”がいました。 坂田の前には、春原の双子の弟で“天狗”の面をつけた神が立ちはだかります。なんとか神を倒した坂田はいよいよ春原と対決しますが、これまでの戦いで満身創痍の彼は腕を切り落とされてしまいます。 そんななか、坂田の「逃げろ!」という声でりょうは幼いころの記憶を取り戻し、坂田が実の父親であることを悟ります。
【結】残された復讐を果たすのは……
復讐のため、娘を守るため、鬼と化した坂田は死闘の末ついに春原を倒します。そこへ重傷を負いながら、りょうを手放したくない伏がやってきますが、坂田は後ろからその首にマサカリを叩きつけました。 りょうの記憶も戻り、やっと再会した父娘。しかし坂田は「お母ちゃんのこと守れなくてごめんな」と言って、りょうの腕のなかで息を引き取ります。 1年後。実は坂田との戦いで死んだのは春原で、弟の神は兄になりすまして生きていました。山中の神社で舞を奉納する神。しかしそこにりょうが現れ、彼を弓で射て殺します。 りょうは、坂田が1人殺し損ねた神への復讐を果たしたのでした。
映画『Demon City 鬼ゴロシ』は原作とどう違う?
![]() 『鬼ゴロシ』 |
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原作の『鬼ゴロシ』は、坂田と奇面組、そして巨大企業マサカドグループの三つ巴の戦いが描かれます。しかし映画では、マサカドグループは登場しません。そのぶん奇面組との壮絶な戦いに焦点が置かれ、じっくりと描かれました。 また原作と映画では、坂田が記憶を取り戻したきっかけの描き方も違います。原作では坂田の一家殺人事件から15年後、それと似た手口の事件が起こり、坂田がその容疑者として確保されたことをきっかけに彼は記憶を取り戻します。 一方映画では、病院に坂田を抹殺しにきた篠塚を返り討ちにした後、逃亡する途中で記憶を取り戻しています。
漫画『鬼ゴロシ』1〜2巻ネタバレ
新条市で起こった“坂田一家殺害事件”で妻子を殺害したのちに拳銃で自殺を図ったとされる坂田周平。植物状態となった彼は、15年間医療刑務所で治療を受けた後に弟分の晶とともに新条市へと戻って来ます。 そんな中、15年前と同じような一家襲撃事件が起きたのをきっかけに坂田は自分の妻子に手をかけた男たちの一人だった捜査一課長・篠塚に再会します。 そこで聞かされた話をきっかけに植物状態から回復し、再び燃え上がった復讐心とともに当時の襲撃犯たちを追い詰めていく坂田。世の中のすべてを敵に回しても妻子の復讐を果たすと誓った坂田でしたが、追い詰めた襲撃犯の一人である春原から襲撃事件で死んだはずの娘・りょうが生きていると聞かされます。 一方、坂田が無罪の罪で服役していたことを知る唯一の人物である刑事の滝川は坂田と合流して、“一角の面”を被っている竹本に奇襲をかけて拉致しようと提案。 滝川の話から「秩序を重んじる竹本は必ず警察署に出頭する」と確信した坂田は警察署へ向かいます。警察署前で記者に囲まれていた竹本を記者ごと跳ね飛ばした坂田は、滝川の待つ倉庫へ。春原たちはりょうの殺害を決意しますが、りょうは狐面を被った“稲荷”の娘として生活していました。
漫画『鬼ゴロシ』3〜5巻ネタバレ
竹本に巨大企業・マサカドグループについて話す滝川。そこで竹本は坂田たちと手を組むことに。 一方、りょうを誘拐したマサカドグループは坂田たちに奇襲をかけます。すると坂田たちのもとに“翁”の篠塚が登場。竹本は坂田たちを裏切って篠塚と合流しました。 りょうを攫った犯人は、マサカドに雇われた中村建設の面々でした。りょうを奪還するべく共闘する坂田と伏。しかし坂田が伏の正体に気づいたことで状況が一変。伏は自身の正体を明かし、坂田は建設屋たちに抑え込まれてしまいます。 そのとき滝川の運転するトラックが伏や建設屋の面々を跳ね飛ばします。しかし伏は坂田と決着をつけようと再び立ち上がりました。 そこへやってきたりょうに「おとーさん?」と呼ばれ、振り返る坂田と伏。しかし、りょうは迷いなく坂田の頭を弓矢で撃ち抜きます。滝川は坂田をアジトへと連れ帰りますが、そこで彼らを待っていたマサカドグループのメンバーに捕まってしまいました。 警察内部でもマサカドグループに対する捜査が始まり、マサカドと春原たちの間で板挟みとなってしまった巡査長・伊藤は、結局春原たちを裏切ってしまいます。 そのころ竹本たちは、飛行機に仕掛けた爆弾を炸裂させて新条の街を大混乱に陥れていました。
漫画『鬼ゴロシ』6〜10巻ネタバレ
ついに「奇面組」の正体がマサカドの知るところとなり、全面戦争の舞台となった新条市。飛行機の爆破によって人が降ってくるなか、再び覚醒した坂田はまさかの宿敵・“天狗”こと神と手を組み、愛車のダッチチャージャーに乗って、将門への復讐へと向かいます。 そんななか、将門親子の15年に渡る因縁は破滅への一途を辿っていきます。壮絶な戦いのなか、ついに「奇面組」の“一角”こと竹本が命を落とす事態に。 一方、高倉山に立てこもった伏を攻め落とそうとする将門。坂田はすべての敵がそろう高倉山に急行します。貴重な鬼を1人失いながらも、その痛手を感じさせない「奇面組」も、より一層将門との戦いに執念を燃やしていくのでした。 しかしそこに、突如として春原から「降伏宣言」が飛び出します。街に一時静けさが訪れたのも束の間、すぐさま将門と新条の暗闘は始まっていました。そんななか伏は春原を裏切って内部抗争を引き起こします。 状況の混乱を危惧した「奇面組」婦人会は、りょうに真実を伝えます。混乱しながらも、「伏りょう」の呪縛から徐々に解放されていく彼女。そしてりょうは父親譲りの爆発力で覚醒していきます。
漫画『鬼ゴロシ』11~15巻ネタバレ
ついに「坂田りょう」として覚醒したりょうは、父親譲りの暴力性で1人でSIOを壊滅へと追い込みます。さらに意識が回復した坂田は娘とともに、かつての盟友であり裏切り者である藤田への復讐へと向かい、「藤田組溶殺事件」が幕を開けます。 藤田への復讐を果たした後、新条の核心地・農協へと向かう坂田親子。しかしそこで彼らが目にしたのは、滝川が何重にも張り巡らせた罠が春原を追い詰める光景でした。坂田はつぎつぎと復讐を果たしながらも、自身も致命傷を負ってしまいます。 そして明らかになる龍神兄弟の過去。春原が10歳のときに経験した「将門蠱毒」では、将門グループの権力闘争と御曹司同士の殺し合いが最悪の結末を迎えました。しかしその呪いは長く残り、龍神兄弟に新たな呪いをもたらしていたのです。 そして起こった「将門社葬大量虐殺事件」。混沌の渦は、街を、そして人々の人間性を破壊していきます。報道の使命に燃える記者・黒石あかりが命がけで春原に迫るなか、坂田は宿敵・神とのラストバトルに身を投じていきます。
漫画『鬼ゴロシ』最終巻16巻ネタバレ
混乱のなか強行された「新条祭り」。騒乱は加速し、ついには巨大な火災旋風が市民と街を襲います。 失う物のない春原と復讐の鬼・坂田の最終決戦は壮絶な死闘に発展。新条のすべてを道連れに、春原は自身の最高潮を坂田と共有し問いかけますが、坂田は「俺は鬼でいい。かっこいいだろ」と言い放ちます。 お互いに満身創痍のなか、互角の戦いをくり広げる坂田と春原。坂田はりょうの姿を見て、最後の力を振り絞ります。しかし春原に最後にとどめを刺したのは、りょうでした。 すべての復讐を果たした坂田は逮捕され、鉄格子の向こうで最期を迎えるのでした。
映画『Demon City 鬼ゴロシ』のキャスト・登場人物
坂田周平役/生田斗真

マサカリを片手に圧倒的な暴力で裏社会を震撼させてきた殺し屋の坂田周平。自分の妻と子どもを殺した濡れ衣を着せられ、12年間医療刑務所にて治療を受けていました。 出所後は植物状態になっていましたが、自分の家族を殺した犯人の1人である刑事の話を聞いたことで覚醒し、家族を殺された復讐を誓います。 坂田を演じるのは、生田斗真。彼は坂田を演じた感想を「セリフほぼなし。すべての感情をアクションで表現しなければならない難役をいただきました。尖ってるぜ、ネトフリ!面白いはずです。だってこんなに体張ったんだから」と語っています。
奇面組
春原龍役/尾上松也

春原龍は、日本初の本格カジノを備えたリゾート施設建設を計画する新条市の市長であり、新条カルテルの首領です。「奇面組」のメンバーであり、般若の面を被っています。 演じるのは歌舞伎役者であり、数々の映像作品でも活躍する尾上松也です。
伏勘太役/東出昌大

稲荷の面を被った「奇面組」のメンバー、伏勘太。変態的な欲望を隠しながら、坂田の娘・りょうを愛娘のように育てるセキュリティ会社の社長です。 伏を演じるのは、「コンフィデンスマンJP」シリーズや『ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜』(2020年)などへの出演で知られる東出昌大です。
篠塚孝太郎役/高嶋政伸
警視庁捜査一課の刑事で「奇面組」のメンバー、翁の面を被っている篠塚。坂田の妻子を殺したグループの1人で、医療刑務所から出所した坂田を始末しにきます。 演じるのは、数々の作品での怪演が話題になることも多い高嶋政伸。近年では映画『変な家』(2024年)などに出演しています。
竹本誉役/田中美央
一角の面を被った「奇面組」のメンバー、竹本誉。表向きはクリーニング工場を経営し、そこで麻薬製造を行っています。春原に心酔しており、その命令は忠実に実行します。 竹本を演じるのは、劇団俳優座で舞台俳優として活躍し、近年では映画「キングダム」シリーズなどに出演している田中美央です。
坂田周平の関係者
當真あみ | 坂田の娘・りょう |
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木竜麻生 | 坂田の妻・葵 |
音尾琢真 | 警察官/情報屋・滝川祥史 |
駿河太郎 | 坂田の元弟分・藤田晶 |
サンディープ | 藤田の子分・ラージ |
竹中直人 | 河野組組長・河野春夫 |
濱津隆之 | 市庁舎プレスセンター記者・神山桜治 |
『鬼ゴロシ』をネタバレ解説しました!原作もNetflix映画もチェック!
妻子を殺された坂田周平の復讐劇を描いた『鬼ゴロシ』。 本作が原作となった映画『Demon city 鬼ゴロシ』は2月27日にNetflixにて配信されました。ほとんどセリフなしで挑んだ生田斗真の演技や原作との結末の違いにも注目したいですね!