2025年5月20日更新

『地面師たち』結末までネタバレ!原作との違いや元ネタとなった実話を解説

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新庄耕が実在の事件を題材に執筆した小説『地面師たち』が、綾野剛&豊川悦司のW主演でNetflixオリジナルシリーズとして2024年7月25日から配信が開始されました。土地の所有者になりすまして不動産を販売し巨額の金を儲ける不動産詐欺師「地面師」たちを描くクライム・サスペンスです。 本記事では、ドラマ『地面師たち』のあらすじや原作のネタバレを結末まで解説してきます。また実際の事件についてやキャスト情報も詳しく紹介していきます。 ※本記事には『地面師たち』のストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

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Netflixドラマ『地面師たち』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】

Netflixシリーズ 地面師たち
Netflixシリーズ『地面師たち』7月25日より独占配信
タイトル 『地面師たち』
原作 小説『地面師たち』(新庄耕)
監督 大根仁
キャスト 綾野剛 , 豊川悦司 , 沢村一樹 , 小池栄子 , ピエール瀧

あらすじ【ネタバレなし】

暗い過去を持つ辻本拓海は、大物地面師・ハリソン山中をボスとして活動している詐欺グループで不動産詐欺を行っています。 彼らは泉岳寺駅至近にある市場価格100億円の土地に狙いをつけ、土地所有者の「なりすまし役」を手配して詐欺の用意を進めていました。 一見すると物腰柔らかく上品な紳士であるハリソン山中ですが、その本性は、不要になった者は自らの手を汚すことなく消し去る悪魔のような人間です。 一方、刑事の辰は、かつて逮捕したものの不起訴に終わってしまったハリソン中山を独自に追い続けていました。地道な捜査の末に詐欺グループメンバーの辻本拓海の存在を突き止めます。 地面師たちが仕掛ける大胆で綱渡りな取引と心理戦の行方、そして地面師の世界に足を踏み入れた拓海の過去の真実と、彼らを待ち受ける結末とは……。

「地面師」とは?元ネタの詐欺事件を解説!

Netflixシリーズ 地面師たち
Netflixシリーズ『地面師たち』7月25日より独占配信

地面師とは、土地の所有者になりすましてターゲットに購入させて代金を騙し取る詐欺師のことです。 例えば、「土地A」の所有者であると名乗る人物が住宅メーカーに「土地A」の所有権を売り、代金を振り込ませます。ところが実際には「土地A」の所有権は本当の所有者にあり、騙された住宅メーカーは代金を振り込んだにもかかわらず所有権を得ることができません。 原作小説『地面師たち』は、2017年に実際に発生した「積水ハウス地面師詐欺事件」を題材に書かれています。この事件では、大手住宅メーカーの「積水ハウス」が地面師グループに土地の購入代金として55億5千万円を騙し取られました。

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ドラマ『地面師たち』全7話をネタバレ!最終回の結末とは

第1話ネタバレ

Netflixシリーズ 地面師たち
Netflixシリーズ『地面師たち』7月25日より独占配信

地面師詐欺にあった過去を持つ辻本拓海(綾野剛)は、地面師のハリソン山中(豊川悦司)の弟子となり数年が経ちます。 拓海は情報屋の竹下(沢村一樹)が仕入れた情報から、恵比寿の9億の土地を売却する詐欺を決行します。 法律屋の後藤(ピエール瀧)が、ターゲットとした不動産会社・マイクホームズに接触。手配師・麗子(小池栄子)が用意したなりすましの老人・佐々木を土地のオーナー役に据え、最終的に10億での売却を取り付けます。 ハリソンはもっと死人が出るヤマを狙いたいとサイコパスっぷりを発揮。次は港区にある100億の土地を狙うことにします。佐々木がトラックに轢き殺され処分される映像を肴に、酒を飲むハリソンの姿にゾッとするラストでした。

第2話ネタバレ

Netflixシリーズ 地面師たち
Netflixシリーズ『地面師たち』7月25日より独占配信

マイクホームズが詐欺に気づき警察に駆け込み、捜査二課の辰(リリー・フランキー)は部下の倉持(池田エライザ)と捜査に乗り出します。捜査から拓海にたどりついた辰は、拓海が過去に地面師詐欺にあい家族を焼身自殺で失っているという過去に行き当たるのでした。 その頃、大手の石洋ハウスの青柳(山本耕史)は、巨大マンション建設予定地の売却に失敗。血眼になって土地を探している際、ハリソンの次の狙いである川井住職の土地を見つけます。 一方、同じ土地を狙う拓海は川井住職(松岡依都美)の監視をしていました。調査の結果、川井住職は夜な夜なホストたちとホテルでいかがわしいパーティーをしていることが判明します。 また2話でハリソンと拓海の出会いも描かれました。

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第3話ネタバレ

Netflixシリーズ 地面師たち
Netflixシリーズ『地面師たち』7月25日より独占配信

拓海は自身がホストに入店し、川井が入れ込んでいるNo.1ホストの楓(吉村界人)に接触します。拓海の調査により、楓が未成年売春をしていることが判明。 拓海は腕っぷしの強い竹下のパシリ・オロチ(アントニー)を使って楓を脅し、川井を連れ出す際の協力を取り付けます。 一方、地上げ屋の林(マキタスポーツ)がハリソンに青柳の情報を流すと、ハリソンは石洋ハウスを騙そうとニヤリ。仲介役としてアビルホールディングスの阿比留社長(安井順平)を林から紹介してもらうのでした。事情を知ってしまった林は始末されることに。 ここでもハリソンは、林の始末される様子を映像で眺めながらウイスキーを飲みます。

第4話ネタバレ

Netflixシリーズ 地面師たち
Netflixシリーズ『地面師たち』7月25日より独占配信

他の面々はというと、情報屋の竹下は重度の薬物中毒でボロボロ。麗子は旅館で子どものために治療費がいる女性・谷口(小林麻子)に川井住職のなりすまし役を持ちかけます。 一方の辰はアビルホールディングスに目をつけ、アビルのビルの近くで張り込み中に拓海と後藤と接近。尻尾を掴みかけますが、店を出た直後、辰はハリソンの手下に拉致されます。 拓海と後藤は、アビルのオフィスで青柳らと交渉へ。青柳に112億で土地を売ります。 その裏では、辰がハリソンと対面。ハリソンは辰に彼の家族の動画を見せながら、辰がここから飛び降りるか、家族全員を殺されるかを選べと迫り、なんと辰は飛び降りて死亡してしまいました。

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第5話ネタバレ

Netflixシリーズ 地面師たち
Netflixシリーズ『地面師たち』7月25日より独占配信

辰の死の真相を追うことを決意する倉持は、上司の羽場(岩谷健司)から、地面師の捜査切り上げを命じられます。しかしそれを無視し、彼女は辰の知り合いの情報屋・久保田(オクイシュージ)に接触します。 久保田の調べにより、8年前、拓海を通じてその父親に詐欺をしかけた地面師・西谷(赤堀雅秋)の現在が明らかに。彼の本名は佐伯であり、現在はフィリピンのマニラに潜伏していました。 詐欺師サイドは、拓海に言われ、楓が川井住職を沖縄旅行に誘います。なりすましとのかち合わせを避けるためです。 また2週間以内に社内決裁を通すよう条件を出されていた青柳は、出世争いをする須永(松尾諭)の反対も押し切って、強引に決裁を通過させます。

第6話ネタバレ

Netflixシリーズ 地面師たち
Netflixシリーズ『地面師たち』7月25日より独占配信

石洋ハウスとの決済の日。なりすまし役の谷口の息子が急逝し、代わりに麗子が川井住職になりすますことに。後藤・拓海・麗子が石洋ハウスと顔合わせをする裏では、楓と川井住職は沖縄に到着します。 ところが以前からハリソンに不満を抱いていた竹下がここで裏切り!沖縄で楓を滅多刺しにして殺し、川井住職を脅して東京に戻らせます。 竹下の前に現れたハリソンは、撮影しながら彼の頭蓋骨を何度も踏みつけ裏切りの理由を聞くのでした。竹下は殺される前に計画を壊して、ハリソンを殺してやろうと思ったと言います。 ハリソンは竹下をなぶり殺しにしながら、拓海に状況を電話。アドリブでどうにか切り抜けるよう伝えるのでした。

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【最終話】第7話ネタバレ

Netflixシリーズ 地面師たち
Netflixシリーズ『地面師たち』7月25日より独占配信

川井住職は寺に戻ってきますが、拓海たちはギリギリのところで詐欺を完了させます。 後日、地面師詐欺に気づいた青柳は自殺。麗子も後藤も消されます。拓海は倉持から、佐伯とハリソンが仲間だと聞かされ、ハリソンのもとを訪れていました。 ハリソンはすべて知ったうえで、拓海を地面師に育てていました。拓海が銃を構えるも、突然現れたオロチが拓海を刺します。そんなオロチをハリソンは撃ち殺し、2人の取っ組み合いの末に、ハリソンは手榴弾を投げて逃走。 拓海は捕まり、警察への全面協力を約束します。地面師への復讐心と同時に、地面師にのめり込む気持ちもあったと吐露するのでした。 逃走したハリソンが海外で狩りを楽しむ姿で、ドラマは終わります。

【ラスト考察】麗子生存説!続編「ファイナルベッツ」から解説

7話で麗子は怪しい男たちに囲まれていましたが、死体が映されたわけではありません。そのため、視聴者の間では麗子生存説もささやかれています。 原作の続編にあたる『地面師たちファイナルベッツ』では、石洋ハウスの詐欺に関わった地面師たちは、ハリソン以外が逮捕されたとなっていました。被疑者死亡であれば書類送検となるはずなので、麗子は生きている可能性が高そうです。 ただ原作とドラマは設定の違いも多々あるので、ドラマ続編での生存確認が待たれます。

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『地面師たち』原作小説のネタバレを結末まで紹介

【起】大物地面師・ハリソン山中との出会い

辻本拓海はかつて父・正海の放火によって妻子を亡くしていました。医療機器を扱う会社を経営していた正海は、医師になりすました詐欺師に騙されて多額の借金を抱え、「家族を楽にしてやろう」と自身の妻や息子である拓海、拓海の妻子が同居していた家に火を放ったのです。 拓海は現在、辛い現実に押しつぶされそうになりながらもなんとかデリヘルのドライバーの仕事をして生活していました。服役中の正海とは一度の面会すらしていません。 そんな中、客としてデリヘルを利用したハリソン山中と出会います。そして大物地面師であるハリソン山中の元で、不動産詐欺の片棒を担ぐようになったのでした。

【承】市場価値100億円の土地!地面師たちvs不動産会社の綱渡りの取引

「市場価格100億円」の広大な土地をエサに、完璧な詐欺を計画するハリソン山中と仲間たち。地面師グループは拓海に加え、元司法書士の後藤、土地の情報を集める竹下、土地所有者になりすます役を手配する麗子の5人で構成されています。 不動産会社「石洋ハウス」の常務・青柳がエサに食い付きました。地面師たちは土地の本当の所有者・川井菜摘に旅行させるよう仕向け、麗子がなりすまし役の女性を用意します。 土壇場で女性がなりすまし役を降りると言い出したため、麗子が川井菜摘になりすまして石洋ハウスとの取引に挑むことになりました。川井は尼僧であるため、麗子はスキンヘッドにして尼僧に扮します。

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【転】取引の行方と、拓海の過去に関するまさかの事実

青柳は次期社長を狙っていますが、プロジェクトのための土地が用意できず立場が危うい状況でした。つまり彼は、土地をなんとしても用意する必要がありました。 用意周到な準備と心理戦により、青柳に100億円を振り込ませることに成功した地面師たち。騙された青柳は社長候補から退くどころか会社にいることすらできなくなってしまいました。 石洋ハウスとの取引の途中、ハリソン山中を独自に追っている刑事・辰に接触された拓海は、彼から驚愕の事実を聞きます。それは、かつて父親を騙したのがハリソン山中と仲間たちであったというものでした。拓海は、自分の家族を壊した張本人たちと仕事をしていたのです。

【結】拓海、辰、ハリソン。それぞれの思惑の先に待ち受けていた結末は……。

石洋ハウスとの取引が成功した後、拓海はハリソン山中を呼び出し、隠し持っていた刃物で襲いかかります。しかしハリソン山中は防刃チョッキを身につけており無傷でした。 逆に携帯電話型の拳銃で拓海を撃ち、逃走してしまいます。辰が追いかけますが、捕まえることはできませんでした。 拓海は腹を撃たれたものの、一命を取り留めました。一方、ハリソン山中は海外へ逃亡してシンガポールに潜伏していました。 資産を持つ裕福層に都合の良い法律の抜け穴が存在するシンガポールには、裕福な日本人が多く住んでいます。そして、ある資産家の男に目をつけたハリソン山中は、無垢な笑顔で彼に近づくのでした。

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ドラマと原作小説の違い!

大筋のストーリーは同じですが、実写ドラマ版『地面師たち』と原作の間にはいくつかの違いがあります。 原作では亡くならなかった人がいたり、辰(リリー・フランキー)の部下である倉持(演:池田エライザ)がドラマのオリジナルキャラクターだったりと、細かい変更がいくつか加えられています。 原作とドラマ、どちらが先でも問題ないですが、両方を比較するのは面白いかもしれません!

結末の違い

物語のクライマックスである、拓海とハリソンの戦いも違っています。まず佐伯とハリソンの関係性を拓海に伝えるのは、原作では死んでいない辰です。 最後の戦いも、ドラマでは「地面師になりたければ拓海を殺せ」と焚き付けられたオロチが参戦し拓海を刺していましたが、原作ではオロチは登場せず。拓海が最初に持っている武器や、辰が駆けつける展開が違っています。 拓海が逮捕され、捜査協力する流れはどちらも一緒。 ラストのハリソンの動向も違っていて、ドラマでは雪山で狩り。原作ではシンガポールに高跳びしていました。裕福な日本人を品定めしながら、次のターゲットを決めたハリソンが無害な笑顔で獲物に近づいていくところまで描かれています。

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長井の設定が違う!原作ではより細かく描かれる

ニンベン師の長井はドラマで大きく設定が変わった人物です。 原作では、事故が原因で顔半分に大きな傷を負って心を閉ざしていた長井に、同じく心の傷を抱えた拓海が共感を覚えます。そして2人はお互いにいい友人に。 拓海に背中を押してもらったことで、長井にはネットを通じて恋人ができ、結婚も決まっていました。彼の幸せを願って、拓海は彼に捜査が及ばぬよう連絡用携帯を海に投げ捨てます。2人はそれほど深い友情を育んでいたのです。

ハリソン山中は原作ではもっと残虐?殺し方の違い

映像的に残虐だったハリソンの「最もフィジカルで最もプリミティブで最もフェティッシュ」な殺し方。原作ではまた少し違っていました。 例えば佐々木はドラマではダンプカーに轢かれていますが、原作では自殺に見せかけてハリソンの手のものに殺されています。 竹下は原作では薬物を大量に打たれて、オーバードーズに見せかけて殺されました。この方法はドラマでは「そんな安っぽい方法」とハリソンに却下されており、それはそれでおもしろいシーンです。

不動産デベロッパー・青柳の生死

ドラマでは青柳は車に轢かれて死亡します。原作では車に轢かれるところまでは同じですが、死にはせず、そのまま自力で歩けるほど元気。自ら川井住職のところまで行って会話をしています。 さらに後日、出社もしており、そこで同僚や上司に詰められることに。大変そうではありますが、死なずにフェードアウトとなっています。

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刑事・辰は死なない?夫婦関係の違い

ドラマで衝撃的な死を迎えた辰は、原作では死んでいません。 拓海を追ううちに定年退職を迎えた辰は、情報屋から拓海親子を騙した詐欺師とハリソンが仲間だと聞かされ、それを拓海に伝えました。ハリソンとの戦いでも駆けつけたのは辰です。 また原作では離婚間際だった辰夫婦は、原作では仲良し。夫婦で仲良く旅行に出かけています。

住職・川井はホストにハマっていない?

ホスト関連のエピソードはドラマオリジナル。原作の川井住職は劇団主宰の既婚男性と不倫をしています。川井は劇団にかかる費用を支援しており、ハリソンたちもそこを利用して、土地を売却するというストーリーを組み立てていました。 沖縄行きも、不倫相手に沖縄での公演上演を依頼して、2人の沖縄行きを誘導しています。

あの名ゼリフはドラマオリジナル

ドラマ『地面師たち』は「もうええでしょう」、「最もフィジカルで最もプリミティブで最もフェティッシュなやり方でいかせていただきます」「ライフの方が安い」といった名言を数多く生み出しました。しかしこれらはドラマオリジナル。原作では登場していません。 原作での佐々木への質問は、スーパーではなくて、高級老人ホームの住み心地について。ホームに入っている寿司屋の話などを振られますが、そこは拓海の機転によって難を逃れます。

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『地面師たち』相関図から登場人物・キャスト解説

辻本拓海(つじもと・たくみ)役/綾野剛

辻本拓海は地面師グループで「交渉役」として暗躍する詐欺師。落ち着いた柔和な雰囲気でターゲットに近づき、詐欺を遂行していきます。 家族をある詐欺事件で失うという過去に苦しみながら高級デリヘルの送迎ドライバーをしていたところ、ハリソンに出会い、地面師を始めることになります。

ハリソン山中(はりそん・やまなか)役/豊川悦司

地面師グループのボスとして詐欺の計画を指揮しているハリソン山中。辻本拓海を地面師に誘い、彼を地面師として育て上げます。 ハリソンが詐欺を行う目的は金ではなく、詐欺に関わった人を猟奇的に殺害してエクスタシーを感じるため……という狂気に満ちたサイコパス。

後藤役/ピエール瀧

Netflixシリーズ 地面師たち
Netflixシリーズ『地面師たち』7月25日より独占配信

ハリソンの指揮する地面師グループで「法律屋」として動く後藤。元司法書士のため不動産に関する法律に詳しく、ターゲットとの交渉の場では関西弁で相手を追い詰める手法をとることが多いようです。

竹下役/北村一輝

「図面師」として詐欺のターゲットとなる土地の情報を集める竹下。違法薬物の常習犯で金に目がなく、ハリソンに報酬を無心することもしばしば。

麗子役/小池栄子

地主のなりすましを用意する「手配師」として動く麗子。金に困っている人をスカウトし、契約の場で粗相が無いようになりすまし役に地主の情報を叩き込むのが主な仕事。

青柳(あおやぎ)役/山本耕史

大手不動産デベロッパー企業・石洋ハウスの開発事業部長の青柳。出世を目論むものの、自身が計画した大手町の大規模ビル開発が頓挫し、代わりとなる土地を探しています。

その他のキャスト一覧

長井(ながい) 染谷将太 パスポートなどの書類を偽造する詐欺師。ハッカーとしても動く。
オロチ アントニー 竹下の子分として詐欺の補佐をする。
辰(たつ) リリー・フランキー 地面師グループを追う警視庁捜査二課の中年刑事。
倉持(くらもち) 池田エライザ 警視庁捜査二課に配属された新人刑事。
須永(すなが) 松尾諭 石洋ハウスの役員で青柳のライバル。
川井菜摘(かわいなつみ) 松岡依都美 港区の寺の住職。所有する土地が地面師詐欺のターゲットとなる。
楓(かえで) 吉村界人 川井菜摘が贔屓にしている歌舞伎町のホスト。
林(はやし) マキタスポーツ 不動産ブローカー。

ドラマ『地面師たち』の続編はある?

Netflixシリーズ『地面師たち』に、続編となるシーズン2は今後公開されるのでしょうか? 実は2024年7月、ドラマ配信と時期を同じくして原作者・新庄耕による新作小説『地面師たち ファイナル・ベッツ』が発売されました。本作は1作目『地面師たち』の続編にあたるストーリーが展開されています。 1作目のラストでシンガポールに身を移したハリソン中山。続編ではシンガポールを舞台にして、より大きなスケールで地面師詐欺を企てる姿が描かれています。 この続編小説をもとに実写ドラマも続編が制作される可能性は充分にありえますね! ただし『地面師たち ファイナル・ベッツ』ではハリソン中山以外の登場人物が1作目とは大きく異なります。1作目でハリソン中山と地面師詐欺を共謀していた辻本拓海などは登場しないので、もしシーズン2が制作されるとしてもドラマの雰囲気は少し変わりそうですね。 綾野剛やピエール瀧、小池栄子など1作目のメンバーを演じた俳優陣が出演する可能性は薄いですが、1作目の圧倒的な完成度を踏まえると、続編ドラマも豪華な実力派キャストたちによる手に汗握る地面師詐欺が期待できそうです。 第2シーズンは前日譚になるとの噂。ハリソン役の豊川悦司の体調不良で撮影延期になっているとの話もあり、放送を観られるのはまだ先になりそう。

『地面師たち アノニマス』地面師たちの前日譚が描かれる

『地面師たち アノニマス』は『地面師たち』の前日譚を描く小説です。 『地面師たち』のメインキャラクターたちの過去を短編形式で描くストーリー。一般人だった人々のほころびを見逃さないのがハリソン山中。ハリソンとの出会いで一線を越えてしまう地面師たちの転落の人生に物悲しさを感じるストーリーです。ハリソンの怖さが増す1冊。 また川井住職や青柳の過去もそれぞれ1エピソード使って描かれています。

原作『地面師たち アノニマス』の内容はコチラの記事で詳しく解説!

監督・脚本は「エルピス」の大根仁

ドラマ『地面師たち』の脚本・監督を手がけるのは、長澤まさみ主演のドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(2022年)で演出を手がけた大根仁。映画&ドラマ『モテキ』やドラマ『まほろ駅前番外地』、映画『バクマン。』など数々のヒット作で監督・脚本を手がけてきました。 原作小説『地面師たち』の映像化を熱望したという大根仁は、イベント「Next on Netflix 2024」では「だまされる側の内面にも興味があり、そこはあまり原作には描かれていませんが、自分なりにリサーチして、だます側、だまされる側、それを追う警察側の視点を脚本として落とすときに一番意識しました」などとコメントしました。

『地面師たち』ドラマと原作小説どちらも楽しめる!続編に期待

綾野剛&豊川悦司のW主演によるNetflixドラマ『地面師たち』は、巨額を儲ける地面師グループによる詐欺を描くクライム・サスペンス。配信開始以降、社会現象となるほど話題となりました。ドラマ続編の続報を待ちながら、ドラマとはまた少し違う原作小説も楽しんでみてはどうでしょうか。