2025年4月10日更新

【ネタバレ】映画『爆弾』原作結末を解説!スズキタゴサク役は誰になるのか?キャスト情報も紹介

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『爆弾』(2025)サムネ

2023年度の『このミステリーがすごい!』と『ミステリが読みたい!』で2冠を達成した小説『爆弾』が2025年、ついに映画化! 映画版では山田裕貴や伊藤沙莉など今大人気の俳優陣が集結し、2025年の邦画シーンを代表する1作となる予感がします。 この記事では映画『爆弾』のあらすじやキャスト解説、さらには原作小説のネタバレあらすじを紹介します。

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映画『爆弾』作品概要・あらすじ

タイトル 『爆弾』
公開日 2025年
上映時間 -
監督 永井聡
キャスト 山田裕貴 , 伊藤沙莉 , 染谷将太 , 渡部篤郎

酔っ払いへの暴力事件で警察に連行された、正体不明の中年男「スズキタゴサク」の予言から幕を開けます。彼は霊感を理由に、都内各地に仕掛けられた爆弾の存在を予告。スズキは秋葉原での爆破を起点に、1時間ごとに3回の爆発が都内で起こると告げたのです。 さらにスズキは、爆弾に関する「クイズ」を次々と出題します。警察はスズキの謎解きに挑みながら、東京中を奔走し、爆弾探しを進めますがーー。 スズキの正体、そして爆弾の目的とは?極上のミステリーと、手に汗握るアクションが融合した、究極のエンターテイメント作品です。

【ネタバレ】『爆弾』原作の結末までのあらすじ解説!犯人は誰?

【起】スズキタゴサクのゲーム

警視庁捜査一課の清宮輝次は、暴行容疑で逮捕されたスズキタゴサクの取り調べを担当することに。スズキは「心の形を当てる」という奇妙なゲームを清宮に持ちかけ、会話の中に爆弾事件のヒントを織り交ぜていきました。 スズキはゲームの中で既に辞職している警察官・長谷部有孔の名前を挙げます。長谷部はかつて、この野方警察署に勤務していたのです。しかし事件現場で自慰行為をしたことが週刊誌に載せられ、自殺していました。 清宮はヒントを読み解き、交番に勤務する倖田沙良の助けもあり九段下での爆発を未然に防ぎます。スズキは次の爆発を予告。さらに調書記録係・伊勢勇気に事件の鍵となる情報を与えました。

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【承】命の平等

スズキの言葉を追って、刑事の等々力功と鶴久忠尚は、長谷部の妻・石川明日香を訪ねます。長谷部の自殺から家庭は崩壊。息子・辰馬は引きこもり、娘・美海はそんな兄を責めていました。等々力は、元同僚・長谷部に精神クリニックを紹介した過去があり、それが報道につながったことを悔やんでいました。 スズキのヒントが代々木での爆発を予言していると読んだ清宮は、学校や幼稚園の子供たちを避難させます。しかし早とちりした清宮は、結果として南口にいたホームレスを爆発に巻き込んでしまいます。 スズキのゲームは人々の心をえぐり、罪悪感を煽る巧妙な罠でした。清宮はゲームに参加できなくなり、部下の類家がゲームを引き継ぎます。

【転】狂気のシェアハウス

スズキは伊勢に携帯電話の在りかを教えていたのです。携帯に記された住所を頼りにシェアハウスに突入。そこには亡くなった長谷部の息子・辰馬の姿と爆弾を製造した跡がありました。 辰馬に駆け寄った警察官・矢吹泰斗が爆発に巻き込まれ、重傷を負います。一緒に突入した倖田は、スズキへの怒りから取り調べ室に乗り込みますが、銃を打つ手前で類家に止められました。スズキは、その姿を見て性的興奮を覚えていたのです。 スズキは次の爆発を「丸ごと駅」と予告し、山手線内の駅が次々と爆破されます。一方大きな手がかりとなるシェアハウスには辰馬のほか、2人の協力者と50代のホームレスが一緒にいたと明らかに。 残り1個となった爆弾のありかを探す類家は、スズキが石川啄木の詩を口にしたことから、長谷部の元妻・石川明日香に仕組まれていると推理しました。

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【結】爆破事件の真相

倖田は医務室で石川明日香を発見します。明日香は携帯とリュックが連動して、爆破すると明かしました。この爆破を計画していたのは息子・辰馬だったのです。一緒にいたホームレスとは明日香のことでした。 シェアハウスで息子のテロ計画を知った明日香は息子に手をかけました。そして、全く関係のないホームレス仲間・スズキに相談したのです。そしてスズキは辰馬の計画をさも自分の計画かのように、実行に移しました。 最後と見られる明日香のリュックは爆破しません。類家はスズキが爆破させないことを見抜いていたのです。スズキは爆破させないことでいつまでゲームが続くかわからない恐怖を生み出そうとしていました。 石川明日香は自分の罪も息子の罪も認めません。スズキには極刑が言い渡されようとしています。

ラスト「最後の爆弾は見つかっていない」意味を考察!

小説ラストは「最後の爆弾は見つかっていない」という文言で終わりました。「まさかスズキタゴサクの事件は終わっていないのか!?」と思ってしまいますが、続編『法廷占拠 爆弾2』(2024)では、しっかりスズキが法廷で5回目の裁判を受けています。 そうなると、思いつくのは作中で登場した「黒い靄がかかった塊」が爆弾になるという可能性です。スズキタゴサクが生き残る、もしくはスズキに感化された悪の連鎖が続くと示唆しているのかもしれません。

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映画『爆弾』キャスト情報!主演は山田裕貴

類家 山田裕貴
倖田 伊藤沙莉
等々力 染谷将太
清宮 渡部篤郎
スズキタゴサク -

類家役/山田裕貴

山田裕貴

類家はスズキタゴサクと対峙する警視庁捜査一課の1人です。 演じるのは山田裕貴。『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011)でデビューし、現在では『ゴジラ-1.0』(2023)や「キングダム」シリーズに出演する、売れっ子俳優です。

倖田役/伊藤沙莉

伊藤沙莉

倖田は交番巡査で、小説では居酒屋で問題を起こしたスズキを最初に連行する人物です。 演じるのは伊藤沙莉。子役時代からドラマに数多く出演し、『ちょっと思い出しただけ』(2022)や『月の満ち欠け』(2022)など、現在では恋愛映画でも活躍する演技派女優です。

等々力役/染谷将太

染谷将太

等々力は、野方警察署の刑事です。 演じるのは染谷将太。『ヒミズ』(2011)では、ヴェネチア国際映画祭で日本人初となる新人俳優賞を受賞しました。代表作には『寄生獣』(2014)や『WOOD JOB!神去なあなあ日常』(2014)などがあります。

清宮役/渡部篤郎

渡部篤郎

清宮は、警視庁捜査一課の特殊捜査班係の男です。スズキのゲームに参加し、爆破事件解決へと動きます。 演じるのは渡部篤郎。ドラマ「ケイゾク」シリーズや「外事警察」シリーズなど、警察官役には定評があります。

スズキタゴサク役は未公開?

本作のメインと言っても過言ではないスズキタゴサク役は、2025年4月現在未公開となっています。 スズキの演技力次第で映画の評価が分かれる、と言っても過言ではないほどインパクト大な役柄。誰が演じるのか楽しみですね。

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監督は永井聡監督!

本作は永井聡が監督を務めます。監督の名前が発表されると映画ファンから「期待大」の声が上がりました。それもそのはず永井監督は『帝一の國』(2017)、『恋は雨上がりのように』(2018)、さらには『キャラクター』(2021)など、良作を続々と生み出している監督です。 本作について「心の中に、誰しもが抱えている爆弾。人間の闇を映した映画にしたいと思いました」とコメントしており、小説同様「正義とは」「命とは」といった、人間の深い闇の部分をさらけ出す重たい作品になりそうです。

原作『爆弾』には続編がある!『法廷占拠 爆弾2』

小説『爆弾』の続編として『法廷占拠 爆弾2』が2024年7月に発売されています。 時系列は『爆弾』からしばらく後、スズキタゴサクが関与した爆破事件の法廷も第5回目を迎えていました。事件に関わった倖田沙良が初めて出廷する日です。 すると傍聴席から突如として銃声が鳴り響きました。銃を撃ったのは工場勤務の柴咲奏多です。柴咲は「ただちに死刑執行せよ。死刑執行につき人質1人開放」というとんでもない要求を突きつけーー。 今作もスズキらしさ全開!籠城犯に対して、警察とスズキタゴサクが共闘(?)する展開も見どころです。

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2025年公開!映画『爆弾』スズキタゴサクの迫力に期待!

映画『爆弾』は2025年公開予定です! クセの強すぎるスズキタゴサクを誰が演じるのか、既に発表されているキャストが豪華なため期待せざるを得ません。『爆弾』の最新情報が入り次第、更新していきます。