『光が死んだ夏』主人公・辻中佳紀(つじなか よしき)の誕生日、身長は？親友・光との関係まで解説

よしきこと辻中佳紀(つじなかよしき)は、『光が死んだ夏』の主人公です。彼が親友・光の違和感に気づいたことから、物語が始まっていきます。 本記事では多くを語らないよしきについて解説。親友・光、そしてヒカルとの関係についても考察していきます！ ※この記事は『光が死んだ夏』の重要なネタバレを含みます。

辻中佳紀は長い前髪で目を隠している大人しくクールな雰囲気の少年。顔にはいくつか印象的なほくろがあります。 光とは幼馴染で、長い付き合い。田舎特有の狭い人間関係を嫌っており、子供の頃からはやく家を出たいと言っていました。勉強やクレーンゲームなどなんでも器用にこなすタイプ。 友人の巻からは「ド級の根暗」と評されています。思考もネガティブで、光の死に対して、自分だけが生きていていいのかと考えるなど自罰的。 巻末の質問コーナーによると、好きなタイプは「尊敬できるところがある人」、足のサイズは27.5cmです。

よしきの家族は4人家族。両親と中1の妹のかおるです。かおるもよしきに似て黒髪で、顔にほくろがあります。兄妹仲は良好。 母親は東京出身のため、田舎では噂の的に。寡黙で内向的な父は、もともと光の父と親友でした。しかし光の父の死を受けて、以降はよりいっそう引きこもりがちに。それも災いして、両親は口喧嘩が多く不仲です。 夫婦喧嘩やかおるの不登校気味なことは村中に知れ渡っており、そんなところもよしきを田舎嫌いにさせています。

よしきはおそらく光へ恋愛感情を抱いていました。 明言はされていませんが、好きな女子の話題には機嫌が悪くなる、村民の「病気」を「同性愛者」と訂正する、ヒカルの上半身から目をそらす、ヒカルの「めっちゃ好き」に複雑な表情を浮かべるといった描写から、光への恋心が読み取れます。 ふざけて距離をつめる彼の手を追い払った必死の様子からも、本人には伝えられない想いがあったと考えるのが自然です。田舎の狭さに辟易した様子をみせるのも、自分の性的志向がマイノリティであることへの窮屈さからきているのでしょう。 ヒカルから直球で光が好きだったか聞かれたときは「言いたない」とはぐらかしていましたが、行間からその想いが伝わってきました。

よしきはヒカルには恋愛感情を抱いていません。 ヒカルを光の代わりとして見ていた頃は、ヒカルとの接触で顔を赤らめていたよしき。一方で、ヒカルをヒカルとして認識しだしてからは、そういった仕草はなくなっています。ヒカルに対し「今はもうお前の体見てもなんとも思わんな」とこぼす場面もありました。 ヒカルが「ナニカ」であることを葛藤しながらも受け入れる中で、よしきはヒカルを自分と同じ居場所のない「化物」だと感じるようになります。化物であるヒカルが救われることで、自分も救われると考えていたようです。 よしきにとって、ヒカルは光ではないものの、居場所のない自分を支えてくれる新たな居場所になっているのでしょう。

アニメでよしき役を演じるのは小林千晃(こばやしちあき)です。クール系主人公に定評があり、『マッシュル-MASHLE-』のマッシュ・バーンデッド役や『地獄楽』の画眉丸役などが有名。また近年では『葬送のフリーレン』シュタルク役も当たり役となりました。 よしきは基本は淡々としていますが、死の恐怖を目の当たりにしての絶叫したり、得体の知れないものに対峙して怯えたりするシーンも多め。実力派の彼の芝居に期待が高まります！

『光が死んだ夏』よしきについて紹介しました。2025年7月には新刊発売＆アニメスタートでますます話題となりそうな本作。ヒカルによって混じり物となったよしきはどんな結末を迎えるのか。ぜひ漫画でも本作をチェックしてみてください！