『光が死んだ夏』キスシーンは存在する?青春ホラー漫画のBL・恋愛要素を解説

アニメ化で話題の青春サスペンスホラー『光が死んだ夏』。ときどき耳にするのが、「この作品ってBLなの?」という疑問です。 そこで今回は『光が死んだ夏』のBLや恋愛要素、キスシーンの有無などについて解説します! ※この記事は『光が死んだ夏』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『光が死んだ夏』2人のキスシーンはある?

主人公のよしきこと辻中佳紀(つじなかよしき)とヒカルのキスシーンはありません。またヒカルが成り代わったもとの忌堂光(いんどうひかる)とよしきとのキスシーン描写もゼロです。2人の距離感は仲の良い幼馴染の域を出ていないのが特徴です。
恋愛要素の強かった短編・プロトタイプ版とは

2025年6月時点ではすでに削除されていますが、作者のモクモクれんは以前本作のプロトタイプといえる作品をPixivに投稿していました。投稿時のは創作BLタグがつけられており、もっと恋愛要素が強い人外BLものといった内容だったそうです。 ちなみに2021年には「コミックジーン」に「ヤバい関係たち」というテーマでの短編BL「ピリオド」を執筆。こちらは作者自身がBLと明言している作品となります。
『光が死んだ夏』がBLと囁かれる理由とは

元作品がそもそも人外BLだったこともあり、本作もBLと見られがち。ですが、商業化の際にBL要素はブロマンス要素程度に薄められています。また、よしきが光に片思いをしているような描写があるため、男の子が男の子に恋している=BLと捉える人もいるのかもしれません。 もうひとつBLと言われる理由として、ヒカルの距離感がおかしい点も挙げられます。中身が怪異だからか、ゼロ距離で近づくような場面もあり、そこだけを見るとBLっぽく見えてしまうのかも。
どっちが受け?よしきと光(ヒカル)の受け攻め論争とは
BLとして本作を楽しむ場合、メインCPであるよしきとヒカルのどちらが攻めで受けかが重要です。大手BLレビューサイトでは攻めがヒカル、受けがよしきと表記されていました。2人の性格や容姿的にも、ヒカル×よしきが王道でしょうか。
ジャンルはBLではなく「青春サスペンスホラー」

上記はあくまでブロマンスを拡大解釈をすると……という話であり、本作自体はBLジャンルではなく「青春サスペンスホラー」です。もちろんBL的な性的描写もありません。ただただ、主人公の恋愛対象が幼馴染の男の子だったというだけです。 1巻発売時は作者がBL作品としてインタビューを受けている記事もありますが、ジャンル区分としては女性向けホラーのくくりで発売されています。BLが苦手という人も安心して楽しめる作品です!
『光が死んだ夏』よしきと光/ヒカルの関係は?
よしきの親友・光との関係は?ヒカルへの感情との違いとは

よしきの光への想いは恋愛感情だったといえるでしょう。好きな女子のタイプを光から聞かれると、途端によしきは不機嫌に。ほかにも集落の同性愛者が悪く言われるのをかばうような言動から、よしきの性的志向がわかります。 一方でヒカルを光と完全に区別するようになってから、よしきはヒカルにドキドキしないと発言するなど、恋愛感情を持っていない様子。それでも見た目は完全に光なため、よしきは複雑な気持ちを抱くこととなります。
ヒカルはよしきを「めっちゃ好き」?

ヒカルは簡単に人を殺せるなど、そもそも人間の価値観で測れない存在。当然、恋愛感情や「好き」も理解していません。 ただ、自分を受け入れてくれるよしきには、ヒカルは強い執着を抱いています。この執着の出どころも、ヒカル自身のものか、生前の光の記憶の残滓によるものかは不明です。 ヒカルは「めっちゃ好き」とよしきに言っていますが、恋愛感情は理解していないので、自分にとって大切な存在という意味で言っているのでしょう。
『光が死んだ夏』ブロマンスな距離感も魅力な青春ホラー!
デビューと同時に過去の創作漫画やイラストを全消ししてしまったモクモクれん先生。『光が死んだ夏』が完結した暁には、ぜひBL漫画家としてホラーBLも手掛けてほしいですね!過去にはBL作品も投稿していたので、まだ見ぬ新作に期待が高まります。