『光が死んだ夏』ヒカルの正体はノウヌキ様?生前の光との違いや「めっちゃ好き」の発言の真意とは
光の死から始まる青春ホラー『光が死んだ夏』。光の代わりにヒカルとして生活を送る未知の「ナニカ」とは何者なのか。 本記事では生前の光、そしてナニカとなったヒカルについて解説。ノウヌキ様との関係やよしきへの思いなどを紐解いていきます。 ※この記事は『光が死んだ夏』の重要なネタバレを含みます。
『光が死んだ夏』光の死因は?いつ「ナニカ」になった?

光は忌堂(いんどう)家の儀式のために入山した際、足を滑らせ死亡します。死の間際、光は「ウヌキ様」に向かって願います。よしきを1人にさせないように、代わりにそばにいてほしいと。 そうして彼に成り代わって光として過ごしていたのが「ナニカ」ことヒカルです。よしきは実は山中で光の死体を目撃し、死んでいることを確認していました。ヒカルいわく、このときはすでに光の中に入って、身体の修復中だったそう。 半年ほど普通に過ごしたあと、耐えかねてよしきが問いただしたことで、ヒカルは自分が光ではないと自白。以降、村の伝承などを調べた結果、2人はヒカルの正体は土着信仰の「ノウヌキ様」だと考えるようになりました。
ノウヌキ様とは?「うぬきさん」との違いは?

「うぬきさん」はかつてクビタチで使われていた、堕胎薬「うろぬき薬」を使うことの隠語です。そこからうぬきさんは山の神として祀られることになったそう。よしきはその「うぬきさん」信仰が「ノウヌキ様」信仰へと変容し、クビタチに継承されたと推論していました。 ノウヌキ様が祟り神となってから他の村では信仰が途絶えましたが、クビタチでは「ナニカ」がノウヌキ様に途中から成り代わったことで、信仰が続いています。
『光が死んだ夏』ヒカルの正体はノウヌキ様ではない

「会社」から派遣されてきた田中によると、ヒカルの正体は「落とし子」と呼ばれる、あの世からやってきた人の理を捻じ曲げる不滅で不可知な存在です。「落とし子」は14世紀ごろから確認されている存在で、人々には神や悪魔、地獄と形容されてきたそう。 ノウヌキ様という架空の神がもともと祀られていたところに、偶然、出現した落とし子(ヒカル)が、村民の願いを叶えたのです。以降、落とし子はこの地でノウヌキ様として扱われるようになったといいます。
よしきの親友・忌堂光との違い

よしきいわく、光はヒカルよりも大人で空気も読み、もっとわかりにくかったそう。同時によしきにとって光は、漫画の主人公のような存在でした。好きな食べ物や趣味なども2人は違っています。 またヒカルは人間の本能が根本的にわかりません。人の魂を見ているため、生死の区別にも無頓着。よしきと過ごすうちに感情への理解度は深まっていきますが、ヒカル自身もどこまでが光の記憶で、どこからがヒカルとしての感覚かはよくわかっていないようでした。
よしきに対する「好き」の感情とは

ヒカルはよしきに度々「好き」といいますが、これは空っぽだった自分に多くのものを与えてくれたよしきへの親愛と考えるのが自然です。ヒカルは女子に告白されてもピンときておらず、そもそも「好き」に種類があること自体わかっていませんでした。 ヒカル自身も「恋でも友情でもないかもしれん」と言っています。ただ、ヒカルにとってよしきがかけがえのない唯一無二の“光”であることはたしか。よしきはヒカルの存在意義ともいえるでしょう。
『光が死んだ夏』ヒカルは最後どうなる!?結末が待ち遠しい
2025年夏スタートのアニメも待ち遠しい『光が死んだ夏』のヒカルについて紹介しました。クビタチへの災厄を止めるため、身を挺してケガレと対峙するヒカルは最後どうなるのか。怒涛の展開を、ぜひ漫画でも追いかけてみてください!